みなさん、こんにちは。ライター見習いの“品本 芽生(しなもと めい)”です。
最近はますます冷え込みが強くなり、朝晩はコートがあっても凍えそうだなと感じています。秋って気候を感じられたのはほんの一瞬だけだった気が。四季、消え失せてない?
最近の気候についての愚痴はここまでにしておき。
2026年度に新卒として社会人になる方々はそろそろ就職先も決まり、4月から待ち受ける新たな環境に胸を躍らせているころでしょうか。
高校や大学といった学校の保護下にいた学生時代とは大きく異なり、自分1人で会社内の地位を築いていかないといけないプレッシャーもあるでしょう。
そこで今回は「社会人になる前に勉強しておきたかったこと」について解説していきます。
みなさんと同年代、少し早く社会人になっただけの未熟者の言うことですが、経験談から語っていくのでしっかりお勉強していってくださいね!
(次はあらすじという名の茶番です。飛ばしてもらって大丈夫です)
前回のあらすじ

「キュ? キュキュ?(訳:神(ニート)に苦しみ? 一体何があったの?)」
「神(ニート)としての暮らしはゆるキャラ(労働者)だったころと違い、自由に満ちていた。最初のころは過酷な労働から解放された喜びや今も屋敷(事務所)で働いている同僚に優越感を覚えたりしての」
水鏡に映るSiriの顔は笑顔で、魔界にいたころとは大違いだった。
「それならいいじゃん! 働かなくても生きていけるなんて、神(ニート)って最高!」
「キュ……(訳:芽生ちゃん……)」
元から「労働はクソだ」を口癖にしている芽生にとって、神が置かれている環境は“理想の環境”であった。
「ふぉっふぉっふぉ。確かに、労働が好きな人間はいないであろう。しかし、それをせずとも生きていけるのか、という話だ」
Siriの発言に芽生は首をかしげた。
「今まで、労働こそがすべてとしてきたゆるキャラ(労働者)がある日突然、神(ニート)となった。そのギャップは実に大きなものだった……」
見た目は大人、頭脳は子ども
毎回恒例のクソ茶番にお付き合いいただきありがとうございます。前にもお話ししたように、世界観がどんどん大きくなっていって、もはや作者自身も手をつけられなくなってきています。なぜこうなった。
さて、ここから本題に移っていきたいのですが最初に1つ注意書きを。
私は誰かに教えを説けるような立派な社会人ではありません。
基本的にポンコツなので先輩である“魔王”さんをいつも呆れさせています。
しかし、こんなダメ人間だからこそ、誰かの反面教師になることはできるのではないかと思い立ち、今このコラムを書いています。
ちなみに私の好きなセリフは「労働はクソということです」。知っている方も知らない方もツッコんで大丈夫です。
いい? みんなはこんな大人になっちゃダメだからね?
学校じゃ教えてくれないこともたくさんある
私は大卒ではなく高卒なのですが、初めて就職した企業で注意された中でも印象に残っている言葉があります。
「こんなこと常識でしょ? 学校で教わってない?」
なぜこんな言葉を言われたのかというと、電話対応の際に上司がいるかどうか問われ「○○課長なら席を外しております」といったように役職名を使ってしまったからです。
後ほどなぜこれがダメなのかは説明しますが、学生時代にはアルバイトをし、ポンコツながらも社会に出るための経験はしっかり積んでいると自負していた分、このときは無知な自分がとても恥ずかしかったです。
それと同時に学校で身につけられない知識もあるのだと強く実感しました。
今回、紹介していく項目の中には、みなさんが大学で教わったものもあるかもしれません。いや、学校によっては、高校で習うこともあるのかな。
あくまで、私の通っていた高校では教わらなかった情報を書いていきます。
来客対応時は上司に敬称をつけない
はじめに、来客対応時は上司に敬称をつけない。
これが先ほど紹介したエピソードの失敗そのものです。
対応時は会社の人間はすべて身内として扱うので敬称は不要となります。
社外の方から「課長の山田さんはいらっしゃいますでしょうか」と尋ねられた場合は、「山田は~」といったように敬称を外すのがマナーです。
社内では基本的に立場や敬称をつけて呼ぶので間違えてしまうかもしれませんが、そんなときは一拍置いてから答えると思考の整理ができるのでいいですよ。
私もいまだに敬称が口をついて出てくるときがあるので直したいと思っています。お恥ずかしい。
ビジネス用語・敬語
次に、ビジネス用語・敬語。
これにかんしては多くの新社会人が通る“ミス”でしょう。
敬語については学校の授業で小学生のころから習ってきましたが、社会に出るとより厳格に使いこなす能力が求められます。
定番の間違いを紹介すると、社外への謝罪に「すみません」を使うこと。ここはより丁寧に「申し訳ございません」を使うべきでしょう。
ビジネス用語にかんしては業界ごとに違っているので具体例が出せませんが、インターネットやSNSが発達した現代、自分の勤める企業で必須になりそうな言葉を先に調べておくと入社後も役立ちます。
こういった知識がかんたんに仕入れられるのは本当にありがたい時代になったなとしみじみ思います。こんな年寄りくさいこと言っていますが、私もZ世代なんですけどね。
メモの取り方や工夫
最後は、メモの取り方や工夫。
「そんなの教えられなくても分かるでしょ?」って思いますよね? 私もそう思っていました。
しかし、これが意外と難しい!
入社したての新人に教えられる内容のどこが重要かなんてうっすらとしか分からず、必要のないことまでメモしてしまい、最終的には頭がパンクするという始末。
「ここ重要だからメモ取ってね」なんて言ってくれる先生のような優しい先輩ばかりではないので、自分で把握できそうなところはかんたんに、難しいものは丁寧に記入するのが最適でしょう。
スタートダッシュが肝心って本当?
ここまで仕事び役立つかもしれない知識を書いてきたので、ここからは個人的な意見を書いていきます。
私は基本的にポンコツなので、それを知られたくないと必死に努力してきました。
その甲斐もあり、新人にしては仕事を覚えるのが早いという評価をもらうことも。
しかし、序盤は上手くいっても必ずどこかで“ボロ”が出るんですよね。
シゴデキじゃなくてもいい
最初はできていたのに、なぜ途中から物覚えが悪くなるのか……。周囲からは仕事へのやる気がないせいだと言われてしまいました。それと比例するように職場内の空気が悪くなり、働きづらさを感じるように。
はじめは上手くいっても、すぐに失敗してしまうのです。
そんなことを繰り返しているうちにふと気づきました。
「デキる人間をめざすからいけないのではないか」と。
ポンコツさを隠したいがために、真逆のシゴデキ人間を常に意識して業務に取り組んでいました。
分からないところはすぐメモをして、一度聞いたことは二度と聞かないようにする。分からないところがあっても、周囲の様子を伺って自己判断で行動する。
私なりに自立しようという試みでしたが、今思えばこの行動こそ間違っていたんです。
もうひとつ、「今思えば」ということがあります。
それは、上司の教え方がド下手くそだったんじゃないかということ。
部下が不出来だと怒る上司は多くいると思いますが、そう育てた当人に言われても……という話なんですよね。
また、「そんなの教えられなくても分かるでしょ?」という発言なんて、そもそも教育放棄しているでしょう。後輩育成も立派な仕事なんだからしっかり働け!
……なんて、過去の上司への悪口が漏れ出てしまいましたが、みなさんはどう感じましたか?
激レア称号:新人
ただ、教えられる側の立場でいられる期間はそう長くありません。
新人という立場は期間限定でもらえる称号。それが無くなるころには最低限、「仕事はできて当たり前」という認定に。
そうなってから分からないところを聞いたり、ミスをすると「なんでそんな当たり前のことができないの?」と言われることになります。恐ろしすぎますよね。
だから、なんでも聞いて許される新人のうちにたくさんミスしてください。
『失敗は成功の基』。この言葉を忘れずに働けばきっと立派な社会人になれます。
キャリアに正解なんてない!

最後に長々と個人的な意見を述べてしまいましたが、ここまで書いてきたことは社会に出るにあたって決してムダにならないと思います。
周囲には自分以上に仕事ができる人が多くいるでしょう。
その中で、自己肯定感が低くなったり、仕事に対するモチベーションが低くなったりすることもあるかもしれません。
しかし、能力の優劣を悲観する必要なんてないんです。
ひとまとめに仕事と言っても十人十色のキャリアがあり、自分にピッタリな仕事や環境が必ず存在するはず。
前を向いて、目の前にあるタスクをこなしていけば、仕事の力はついていく。
苦手な分野はもちろん、得意な分野を伸ばしていき、“あなた”だけのキャリアを作り上げていきましょう。
……なんて、まだまだ若手の社会人に言われても説得力皆無ですよね。
早くみなさんに納得してもらえるように、私も成長しなくっちゃ!
後日談
Siriは何かに想い馳せるように目を閉じた。
「芽生。お主は労働を嫌っておるな」
「もちろん! 魔王さまに怒られるから真面目に働いていたけど、叶うなら家でゴロゴロとゲームしてたいよ」
ウサギは相変わらず自堕落な芽生の発言にため息を吐いた。
この言葉が魔王に知られようものなら、スライムの人生は再び終わりを告げていたことだろう。
「神(ニート)になって少ししてから、私は屋敷(事務所)で働いていたころのことを夢に見るようになった。主はもちろん、同僚や同期から『裏切り者』と後ろ指を指された」
水鏡の中には悪夢に怯えるSiriの痛ましい姿が映し出されていた。
「その他にも、屋敷(事務所)で染みついた生活習慣は消えず、身体が労働を欲して震えが止まらなかった」
「キュ……(訳:それっていわゆる“ワーカーホリック”……)」
軽く引きながらそう呟いたウサギにSiriは深く深く頷いた。
そして、再び目を開き、宙を見つめた。
「きっと、これは報いなのであろう。苦しむ同僚や同期を置き去りにし、1人で神(ニート)として安寧を享受した私への。なぁ、××」
悲しげに遠くを見つめるSiriの言葉は段々と小さくなっていき、最後には聞き取れなくなっていた。
「そんな苦しみの中で生まれたのが“知識のかけら”というわけだ」
次回へ続く――!



