理想の働き方?! 週休3日制のメリットとデメリットを解説!

皆様、おはこんばんちわ。ぼくこと“魔王”です。あとたった3日でクリスマスですね。

今回はそんな“3日”から連想して、最近よく話題になる『週休3日制』について考えてみたいと思います。無理やりとか言わないでください。いい導入が思いつかないときだってあるんです。

さて、今回はこんな記事を参照していきましょう。

>東洋経済ONLINE『「給料が減っても後悔なし」週休3日を選んだ女性に訪れた”想定外の喜び”

東洋経済オンライン

ユリアさんはドイツの大学を卒業後、ウェブデザイナーとして2年間のフリーランスの期間を経て、新聞社の子会社で10年前から「…

この記事に登場するのはドイツの新聞社の子会社で働く“ユリア”さん。どうやら10年も前から週休3日、つまり週4日勤務という形態で働いているみたいです。

そこで今回は、彼女の事例を参考にしながら、週休3日制のメリットとデメリットを考えてみましょう。

週休3日制は本当にいいことだらけ?

週休3日制って本当にいいことだらけ?
まずはこの記事を“心友”であるChatGPTくんに要約してもらいましょう。チャッピーくん、まかせたっ!

【要約】
・ドイツでは「週4日働く制度(Vier‑Tage‑Woche)」があって、ユリアさんという女性はそれを10年間続けている。
・彼女は給料が約5分の1減ったが、それでも「後悔はない」と語っている。
・週4日働くことでできた「余分な1日」を、自分の好きなことに使っている。具体的には、ヨガのインストラクター資格を取得し、今では金曜日に教えている。さらに、登山ガイドの資格も取った。
・彼女は勤務先でハイブリッドな働き方(出社+在宅)を活用しており、チームでも柔軟な働き方が受け入れられている。
・彼女の働き方を通して、ドイツの労働文化では「休む時間=人生の質を上げる時間」として非常に重視されており、単純に労働時間を減らすだけでなく、その時間を自己実現に使える環境がある。
・「月曜日が楽しみになる」という言葉が象徴するように、彼女の人生における仕事とプライベートのバランスは、以前と比べて大きく変化していて精神的な満足度が高い。

いつもどおり、ぼくの主観で要約していないことを証明(?)するために、スクショも貼っておきますね。

ChatGPTによる週休3日制の概要のスクリーンショット

ではまず、実際に週休3日制で働くユリアさんが感じているメリット/デメリットを抜粋していきます。

ユリアさんが感じているメリット

ユリアさんは以下のようなポイントをメリットと感じているようです。

【ユリアさんにとってのメリット】
1.自由な時間が増える
2.生活の満足度が上がる
3.効率的に働けるようになる

出典:東洋経済ONLINE『「給料が減っても後悔なし」週休3日を選んだ女性に訪れた”想定外の喜び”

さて、いつもどおり、1つずつ細かく見ていきましょう。

自由な時間が増える

なんといってもこれですよね。単純に仕事をする日が週に1日減って、休んだり遊んだりする日が1日増えるんだから。

皆さんも同じだと思いますが、単なる土日休みと3連休って、感じ方が違うじゃないですか。日曜日の夕方に「まだもう1日休める!」と思えるあの特別感を、ユリアさんは毎週、味わっているんですよね。うん、素直にとてもうらやましい。

あと週末直前(彼女の場合は木曜日)に感じる疲れも相当少なそうですよね。ということは、金土日の3連休を楽しむだけのパワーも充分にありそう。

1週間の疲れを取るために土曜日をだらだらと浪費してしまい、日曜の夕方に後悔する……そんなこととも無縁なのでしょう。

そんな制度、皆さんはどう感じますか? ぼくはとってもうらやましいです(笑)。

生活の満足度が上がる

彼女は週休3日になってからヨガのインストラクターと登山の引率者の資格を取得し、自分の趣味を他人と共有する楽しさを味わっているそうです。生活の“質”が大きく上がったであろうことは、容易に想像できますね。

もうひとつ、仕事の日数が減ったことで「月曜日が楽しみになった」のも、満足度を上げている要因でしょう。

プライベートが充実したうえに、仕事へのストレスは減った。

この部分を見ても、週休3日に悪い要素はなさそうですよね。

効率的に働けるようになる

彼女はそれまで週38.5時間働いていたのが31時間になったことで、ムダのない作業を求められるようになったそうです。

ただ、だからといって他の日の仕事が大変になったとか、仕事量が増えたとは感じていないのだとか。むしろ「必然的に効率は上がった」と語っているのですから…ユリアさんは相当、有能な方なんでしょう。

このほか、週の半分は日本でいうところのテレワーク、もう半分はオフィスで働いているそうですが、出社時間もフレックスなので細かい時間は問われないとのこと。

働き方の融通を利かせられる環境があり、ユリアさんもそれに対応している。これらが両立しているから「効率的に働ける」と感じられるのでしょうね。

ユリアさんのように上手に対応できる自信、皆さんにはありますか?

デメリットはある?

記事内に、週休3日制を選択するデメリットはほぼ登場しません。以下の2カ所で、かすかに匂わせている程度です。

「私の場合、『週休3日』にすることで、給料が5分の1少なくなったのだけれど、週休3日にしたことをまったく後悔していないの」(1ページめ)

「週休3日になったからといって、その分、ほかの日の仕事が大変になったとか、仕事量が増えたとは感じていない」(3ページめ)

つまり、「減給」と「(1日単位の)仕事量の増加」ですね。

ユリアさんの場合は勤務日数を4/5にするから給与も4/5に……ということなので、きわめて常識的です。ただ、こういう制度が広まれば、そうではないケースも出てきそうな気がします。

また、彼女は上手く仕事をさばけているみたいですが、先ほども書いたとおり、誰もが上手に対応できるとは限らないので、こちらもやはりデメリットリスクになりえます。

そして。

よくよく考えてみると、他にもデメリットがありそうなんですよ。

ということで、ここからはユリアさんのケースを参考にしつつも、あくまで日本の企業”が“週休3日制を導入”した場合のネガティブ要素を考えてみます。

昇進の機会が減る

真っ先に考えられるのがこちら。もちろん、公言されることはないでしょうけどね。

現実的な方法論を考えた場合、管理職への昇進を想定しない“スペシャリストルート”のようなコースへの異動と同時に、週休3日制を選べるようになるとか、そういう形が多くなると推測しています。出世のチャンスと引き換えに、ということですね。

というのも、ぼく自身はもう社会人になって20年以上になりますから、会社側の気持ちも分かるんですよ。

だって、管理職の数って、どうしても限られるでしょう? 限りある枠を出勤日数の少ない社員に振り分けるかというと……ぼくがその立場でもかなり悩むと思います。

同時に、こうも思います。そういう「古い常識」で測ること自体が間違っているのかも、と。

国や自治体が統一ルールをつくって、試験的に公務員で始めてみるのが理想的なんですが……やっぱり難しいんでしょうねえ。

メンバー間での調整トラブル

こちらは「会社VS社員」ではなく、「社員VS社員」でのリスク因子。現実的に週休3日制を採り入れる場合、土曜・日曜にくわえる「もう1日」をどこにするかで、必ず揉めると思いませんか?

ぼくは曜日の人気順は以下のようになると考えます。

【“もう1日”の人気予想】
1番人気…金曜日
2番人気…月曜日
3番人気…水曜日
4番人気…火曜日
5番人気…木曜日

このうち、圧倒的なのは1番人気の金曜日。ほとんどの人がここを理想だと感じるでしょう。月曜に祝日を集中させている日本では、金曜休みが圧倒的にお得ですから。

そして3番人気は水曜でほぼ確定。「3連勤以上がない」という独自のメリットを享受できるので。

反対に人気が出ないであろう火曜と木曜ですが、まだマシなのは火曜かな? ハッピーマンデーによる天然3連休を4連休にしてくれるのは、独特のアドバンテージと言えそうです。

この予想は「週休3日制を導入しても、祝日を法定外休日に据え置く会社」のケースですが、なんにせよ全員の希望を100%叶えるのは無理な話。となれば、いつかどこかで争いは起こります。

従業員のために導入したシステムが、従業員同士の軋轢を生む

こんなに切ないことはありません。

職種間での不公平性

先ほどと同じく「社員VS社員」ではあるものの、規模が少し大きくなります。というのも、同じ会社でも導入できる部署とできない部署があるでしょうから。

ぱっと思いついたのは運送業。慢性的に忙しく、また日給月給制が多いドライバー職への導入は難しい気がします。でも、バックオフィスを支える物流事務や運行管理なら、導入自体は可能でしょう。

でね。

ドライバーの立場で考えてみてください。

運行スケジュールを考える人たちは週休3日なのに、自分たちは下手したら週1日しか休んでいない。それなのに配車係から「○○さんがぎっくり腰でお休みなので、このあと△△まで行ってください」なんて言われたら、複雑な気持ちになりませんか?

そのほかに導入しにくそうなのは、製造スタッフや飲食店、サービス業でしょうか。

こういうセクションを抱えている会社で公平な制度をつくるのは困難だと言わざるをえません。

個人的な見解

ここまで、メリットとデメリットを見てきました。というか、デメリットの多くは、正確には「弊害」と呼ぶべきものでしたね。

ところで。

個人的には、自社に週休3日制を導入してほしいです。

できれば、ユリアさんのように勤務日数や勤務時間に応じて給与も減るというスタイルではなく、給料も総勤務時間も変えない、つまり1日10時間×週4日勤務が理想ですね。

というのも、勤務時間が1日8時間でも10時間でも大差ない気がするんですよ。ライターという、体力を使わない仕事だからかもですが。

それよりも、少ない日数に集中して働いて休日を増やすほうが、ぼくには魅力的に映るかな。

でね。

労基法の関係で、この働き方を実現しようと思ったら変形労働制を採用するしかありません。しかし、その実現には、労使協定を結んで就業規則を書き換えて監督署に書類を提出して……みたいな、かなりの手間が必要になるんです。

政府が“働き方改革”を推進したいのならば、ぼくはまず手続きの簡略化をお願いしたいと思っています。

まとめ:ユリアさんがすごいだけかも?!

今回の格言。「だいたいのものは無能には使いこなせない!」
正直、ユリアさんが柔軟に対応できたから成功したという側面が大きいと感じました。

それでも、やっぱり憧れてしまう週休3日制と言う制度。皆さんの会社で導入されたら、皆さんは選択しますか?

いつも書いていることではありますが、ぼくはとにかく「選択肢は多いほどいい」と思っています。だから、週休3日制だけじゃなく、逆に給料がアップする週休1日制だって制度としてはあっていいじゃないですか。選ぶか選ばないかは、それぞれが決めればいいだけなので。

ぼくらしい働き方を実現してあげられるのはぼくだけだし、それは皆さんにとっても同じこと。

皆さんが皆さんらしく働ける会社に出会えっていることを、心から祈っています。

そしてもし、今の会社がそうではないなら。

そのときはぜひ、『ジョブリット』で理想の職場を探してください!

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