女性を中心に、経験者・未経験者を問わず人気の事務職。
書類の作成や処理、データ入力に電話・来客対応。さまざまな業務を通して、企業の活動全体を支える仕事です。
そんな事務職の人気の理由や採用されるコツ、必要なスキルや資格をご紹介いたします!
事務職ってどんな仕事?
事務職という仕事を一言であらわすなら「他の社員をサポートする仕事」。業務を通して社員全員がスムーズに仕事を遂行できるよう、支援していくことになります。
まずは、具体的な仕事内容をご紹介していきます。
事務職の仕事内容
幅広い業務を行う事務職ですが、基本的な仕事は以下のとおりです。
書類の作成・整理
書類のファイリング・整理
データ入力
電話・来客対応
その他
事務職に就いた場合、これらを行いながら、会社全体を支えていくことになるでしょう。
ただし、中小企業では人事や総務、経理などのお手伝いを任されることも。業務の幅が広く大変ではありますが、その分スキルアップを実感しやすいのだとか。モチベーションを維持できるので、長期間、楽しく働くことができるでしょう。
土日祝休みは当たり前!?事務職が人気の理由とは?
世の中に数多くある職種のうち、なにが人気なのか。それを測るのに便利なのが、厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」というデータです。この中の「有効求人倍率」を見ると、どの職種の人気が高く、逆にどの職種なら採用されやすいのか。それらを、客観的に確認することができます。
2024年1月時点の、主な業種の有効求人倍率は以下のとおりです。
主な職種の有効求人倍率 (※常用。パートを除く数値) | |
事務職 | 0.46 |
情報処理・通信技術者 | 1.68 |
営業職 | 2.02 |
サービス業 | 2.23 |
製造業 | 2.06 |
ドライバー | 2.83 |
全職種合計 | 1.27 |
(出典:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和6年1月分)について)
事務職の数値はなんと0.46。これは1人の就職希望者に対して仕事がは0.46件しかないということになります。人気の高さがお分かりいただけるでしょう。
では、なぜ事務職はこんなにも人気なのでしょうか。
お金じゃない!?事務職が人気の理由を解説!
大手求人サイトの調査によると、事務職の平均年収は約336万円。全職種の平均年収が約403万円なので、欠かせない仕事のわりに給与面が恵まれているとは言えません。
それでも時代を問わず事務職が人気であることには、以下のような理由が考えられます。
資格がなくても働けるためチャレンジしやすい
一般的な事務職の場合、応募に特別な資格を設けていないことがほとんど。
未経験者もチャレンジしやすいため転職先の選択肢に入りやすく、その分、求人倍率が低くなっているのでしょう。
残業が少なくプライベートと両立させやすい
一般的に、事務職は残業が少ない職種と言われています。そのことも人気の高さに繋がっていると考えられます。
特に一般事務は1カ月あたりの平均残業時間が10.6時間と、全職種の平均時間(21.9時間)の半分以下。家族と過ごしたり趣味を楽しんだりと、プライベート充実させやすい職種なのです。
完全週休二日制(土日祝休み)がほとんど
多くの会社では、残業が少ないだけではなく完全週休二日制が一般的です。
休日が多く、心身をしっかりリフレッシュできることも人気の要因でしょう。
ノルマがなく数字に追われることがない
営業職などとは違い、事務職では個人にノルマを課せられることはほとんどありません。
ストレスを理由に転職を考える人にとって、より魅力的な職場に映るのではないでしょうか。
リモートワークを導入しやすい
パソコンさえあればどこでも業務ができる事務職は、リモートワークを導入しやすい職種の1つ。
通勤時間の短縮や、小さい子どもがいても働けるなど、柔軟な働き方を実現できることも魅力です。
事務職デビューにピッタリ!採用率高めの職種3選!
厚生労働省の資料では、事務職は7つの職種に分類されています。
一般事務
会計事務
生産関連事務
営業・販売事務
外勤事務
運輸・郵便事務
事務用機器操作員
もっとも求人倍率が低い(=人気が高い)のは一般事務。倍率は0.36倍で、なんと全職種の中でもデザイナー・カメラマンに次いで総合2位の人気となっています。
しかし、細かく見ていくと、求人倍率が1倍を大きく超える、採用されやすい職種もあることが判明! 事務職を探している方は、ぜひ下記職種をチェックしてください。
公共インフラを支える!外勤事務
テレビや電気・ガス・水道・新聞などの料金徴収やメーターの検針を行う事務職。有効求人倍率は4.11倍となっています。
求人自体が少ないことがネックですが、倍率は極めて高いため、見つけたときは要チェックです。
日々の生活に欠かせない!運輸・通信事務
交通機関の改札業務や運行管理、郵便局での窓口業務を行う事務職。有効求人倍率は3.09倍です。
中でも運送業の運行管理職は倍率が高いとのだとか。「2024年問題」の影響でドライバー不足が囁かれている昨今ですが、同時に事務職を募集している会社も多いそうです。
日本が誇る製造業を守る!生産関連事務
生産現場の事務、資材・製品などの出荷・荷受に関する業務を行う事務職。
こちらの有効求人倍率は1.71倍。上の2つと比べるとやや低めですが、それでも事務職の中では高いほう。仕事内容も一般事務に近いため、狙い目の職種と言えそうです。
事務職をはじめたい!おすすめの資格&スキルは?
事務職の仕事内容や人気の高さは、お分かりいただけたでしょうか。
最後に、事務職をめざすにあたり有効なスキルや資格をご紹介いたします。
特に、未経験で事務職を希望する場合、資格を持っているかどうかで採用率は大きく変わります。「事務職に転職したいけど、うまくいかない……」――そんな方は、これらの資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。
未経験者必見!事務職におすすめの資格3選
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
日商簿記(3級以上)
秘書検定(2級以上)
事務職ではほとんどの業務をPCを使って進めます。PCスキルを客観的に証明できるMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、もっともおすすめの資格と言えるでしょう。
このほか、事務系職種を志す人に大人気の日商簿記や、社会人としてのマナーを学べる秘書検定も、持っていて損はありません。
こんな人が向いてる!事務職におすすめのスキル3選
コミュニケーションスキルが高い
ホスピタリティマインドを持っている
業務をコツコツ・丁寧に行える
社内外を問わずさまざまな人とかかわる事務職では、コミュ力は大きな武器となります。このほか、困っている人がいると助けたくなるような、思いやりのある人にも向いていると言えるでしょう。
また、たった1文字の打ち間違いが大きな問題を引き起こすことも。1つひとつの作業を丁寧に行える人なら、経験がなくとも企業側はよろこんで迎えてくれるはずです。
まとめ:大人気の業種だからこそ、他人との差別化を!
前述のとおり、数多くある職種の中でも大人気の事務職。
ライバルが多い分、資格などの客観的な指標で他人との差別化を図ることが、転職成功の第一歩かもしれません。
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