何歳まで当てはまる?第二新卒ってなに?
近年、特によく聞くようになった「第二新卒」。明確な基準はありませんが、一般的には「高校・大学を問わず、卒業後に就職をした会社を1~3年程度で退職をした人」を指します。
その中には、「会社を早く辞めたから、転職活動にマイナスかも……」と考える方がいるかもしれません。ですが実際には、第二新卒者をポジティブに受け止める求人担当者は増加傾向にあります。
その理由を知るために、下記表をご覧ください。
新規学卒者の離職割合 | |
4年制大学卒業者 (23~26歳) | 32.3% |
短期大学卒業者 (21~24歳) | 42.6% |
高校卒業者 (19~22歳) | 37.0% |
※厚生労働省「新規学卒者の離職状況(令和2年3月卒業者)」より
なんと学校を卒業して就職した人のうち、3人に1人以上は3年以内に退職したことがわかります。
ということは企業側としても、新卒で採用した人材が離れてしまった分だけ、年齢が若くポテンシャルの高い第二新卒者を受け入れたいのです。
では、第二新卒のメリットとは具体的になんなのか。それを知るためにも、まずは企業から第二新卒者がどう見えているかを解説しましょう。
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若い!社会人歴がある!企業から見た第二新卒者のメリット!
企業側にとって中途採用は「即戦力」を想定した人材採用。それに対し第二新卒者に求めるものはまったく異なります。
では、担当者はどのような魅力を感じて第二新卒者を採用しているのでしょうか。
最低限のマナーを心得ている
新卒者とは異なり、第二新卒者は社会人経験がある分、最低限のビジネスマナーを備えていると見なされます。その分、企業側の教育コストが安く済むことが最大の魅力です。
とはいえ、ここで求められるのは話し方やメールの書き方など、基本的な部分だけ。業務に必要なスキルは入社後にきちんと教えてもらえるので、安心してください。
長期にわたり活躍してもらえる
第二新卒者は高卒者で20歳前後、大卒者でも25~26歳。採用できれば最長で40年程度、活躍してもらうことができます。
少子高齢化が進み、若手の獲得が年々困難になっている日本。若さはかけがえのない才能なのです。
特定の企業文化に染まっていない
採用担当者からすると、いちばんの本音かもしれません。というのも、どれだけ実力のある人材を採用しても、自社の社風に合わなければ活躍は期待できません。
それに対して第二新卒者の場合、社会人経験が少ない分考え方が柔軟で、自社の社風になじんでくれるだろうと期待されています。
若さを武器にチャレンジ!第二新卒者が転職するメリットは?
では、求職者から見た”若いうちの転職”には、どんなメリットがあるのでしょうか。
異業種や未経験の仕事にチャレンジできる
日本でも転職できる年齢の上限は、年々、上がりつつあります。とはいえ、それは経験者の話。30代を超えてから異業種に転職する難易度は、残念ながら高いままです。
しかし第二新卒者採用はあくまで将来性に期待してのもの。そのため、経験をあまり重視されません。新卒とほとんど変わらない形で異業種に挑戦できることは大きなメリットです。
プレッシャーの少ない環境で成長できる
こちらも将来性を期待して採用された第二新卒者ならではのメリット。一般的には、入社直後から過剰なプレッシャーを受けることは少ない傾向があります。
特に異業種にチャレンジした若者にとっては、ありがたいポイントになることでしょう。
能力や適性に合った職場でリスタートできる
第二新卒者と新卒者のいちばんの違いは、一度“就職~実務~退職”というプロセスを経ている分、自身の能力や適性を把握できているということ。これは、転職先を選ぶ際、自分に合った企業を選べるというメリットに繋がります。
求職者の希望と仕事内容のミスマッチを減らしたいと考えるのは、採用担当者も同じ。失敗から学んだ経験をどう活かすのか。これを説明できれば、大きなアドバンテージが得られます。
スキル?学歴?転職に成功するために必要なことは!?
企業と求職者側、どちらから見てもメリットが多い第二新卒採用/転職。
では、転職を無事に成功させるために必要なことはなにか? 最後にやるべきことを解説いたします。
退職理由を前向きに説明できるようにする
退職したからには、会社や上司、または業務内容……どこかに強い不満があったのでしょう。しかし、面接で前の会社の悪口ばかりを聞かされては、採用担当者がいい気分にならないのも事実。
下記のポイントに気を付けて、退職理由の”ポジティブな言い換えができるように準備しておきましょう。
●愚痴や文句を言わない
●特定の人のせいにしない
●前向きな意見を伝える
将来のビジョンを説明できるようにする
この会社に入って、どんな業務に携わり、どんなスキルを得て、どんな社会人になりたいか。理想の将来像を明確にしておくことも重要なポイントです。
高度なスキルを身につけて独立したい。海外で働きたい。資格を取得したい。――この会社に入ったからこそ叶えられるビジョンを提示できれば、担当者に「この人は本気だ」と感じてもらえることでしょう。
第一志望に限定せず、複数の会社の選考を受ける
若くて将来性あふれる第二新卒者は就職に有利ですが、もちろん希望の会社に必ず入れるわけではありません。
新卒と比較すると人数が限られているケースも多いので、会社選びのハードルは少し下げて、いくつかの会社を同時に受験しましょう。
積極的にチャレンジできることも若者ならではの特権。ぜひ多くの会社を調べ、受験し、新しい一歩を踏み出してください。
転職活動と切っても切り離せないのが履歴書。採用担当者の第一印象を大きく左右する大事な書類です。同時に重要すぎるがゆえに、求職者をもっとも悩ませるアイテムとも言えます。特に職務経験が少なく、内容を充実させることが難しい第二新卒の方だと、そ[…]