前回のコラムをお読みいただいた“あなた”、ありがとうございます。
初めてたどり着いた“あなた”、はじめまして。ぼくこと“ぼく”です。よろしくお願いいたします。
このコラムは、仕事や転職のことを悩む若い皆様に、おじさんのぼくから送る手紙というかメッセージというか遺言というか。まあ、そんな感じの読み物です。
前回はぼくが考える“理想の上司”の話をしましたが、今回は真逆。つまり“理想の部下”ってどんな人を指すのか。これを考えてみます。
ライターしか知らないぼくに、“上司と部下”はわからない!
いきなり“理想の部下”という主題を否定してますね。ごめんなさい。
でもね、上司と部下の関係って、キャリアの長さと実力がある程度リンクする職種でないと成り立たないと思うんですよ。
15年ほどいろいろな企業でライターをやってきたぼくには、過去に何人も部下がいました。でも、ライターの優劣にキャリアや年齢は関係ありません。だって、“いい作品を作れる奴がえらい”世界ですからね。そんな世界しか知らないぼくが“部下像”を考えたところで、あんまり役に立たないかなと思っちゃたんです。
なので、「どんな後輩くん/ちゃんが付き合いやすかったか」。それを考えていきます。多分ですけど、ここに関しては、世間の真っ当な皆様と大きく変わらない気がするので。
おじさんと上手に付き合える若者ってすごい!
少し前、ある会社で働いていた頃。ぼくには4人、仲のいい後輩くん/ちゃんがいました。彼らは10以上、年が離れているにもかかわらず、いろんな話をしてくれました。
たとえば、流行りのデザインや色使い、キャッチコピーとかね。これはもう、ダイレクトに役立ちました。
あと、面白かった映画や人気の音楽、YouTuber、ゲーム。こういう話も貴重でしたね。一見、仕事には関係なさそうでしょ? でも、「今、流行ってるもの」って、おじさんが普通に生きているだけじゃ出会えないんですよ。だからすべてが新鮮だったし、そこからインスパイアを受けて作った作品は1つや2つではありません。
今、振り返ると、彼らは本当にすごかった。ぼくが20代中盤のころ、彼らのようなことはまったくできませんでしたからね。
じゃあ、彼らはどんな人間性だったのか。そして、おじさんとどう向き合ってくれていたのか。ちょっと思い出してみましょうかね。
年齢やキャリアを気にせず接してくれるとおじさんはよろこぶ!?
ぼくがなぜ、彼らを付き合いやすいと感じたのか。それは、年齢や社歴、キャリアに関係なく、「対等な立場で相手をしてくれた」からです。ぼくが知らないことを教えてくれる。間違ったら怒ってくれる。ついでに、ぼくがボケたらきちんとツッコんでくれる。4人とも、そんなタイプでした。
上司や先輩に対して気を遣うことは、もちろん悪いことではありません。でも、少なくともぼくは、気を遣われるのは好きじゃなかったなあ。申し訳なくなっちゃうんですよね。
それに、露骨に気を遣うと、かんたんにバレますからね。おじさんの中には、それでスネちゃう人も多そうな気がします。
めんどくさい! そう思ったあなた、正解です。そうなんですよ。おじさんって基本的にめんどくさい生き物なんです。
でも、わざわざ気を遣って嫌われたら、イヤでしょう? それなら気を遣いすぎず、自然に接して嫌われたほうが、皆さんの立場的にもラクだと思うんですよね。
“愛され後輩”になれるかどうかは、失敗後の態度で決まる!?
もう一つ、彼らの仕事への向き合い方も思い出してみます。
彼らは4人とも、とても優秀でした。でも、そんな彼らでも、失敗したり悩んだりすることも当然ありました。ごくたまに、ですけど。そんなとき、彼らはどうしていたか。
やり方は4人それぞれですが、みんなすぐに改善策を考えていました。そしてそれを、ぼくに相談してくれました。
これが、ぼくが彼らをかわいいと思ったいちばんの理由です。
チョロいですかね。でも、きっと世の中の“先輩”や“上司”なんてそんなもんです。前向きにもがく後輩を、かわいいと思わない先輩はいない気がします。
誰だって失敗はするじゃないですか。そんなときはぜひ、前向きに善後策を考えてください。そして、悩んだら先輩に聞いてください。かなりの高確率で「いい後輩だな」って思ってもらえると思います。
上司も“たまには”役に立つ!?アドバイスの聞き方講座!
さきほども書いたとおり、4人はとても優秀でした。だからぼくが教えられることなんて、ほぼありませんでした。
唯一、ぼくが教えられたのは経験談。特に悪いほうの失敗談ですね。
ほら、有能な子は、あんまり失敗しないでしょう? でもぼくは無能ゆえに、たくさん失敗してきました。だから失敗談のストックは彼らより圧倒的に多かったんですよ。まったく自慢になりませんね。
彼らが落ち込んでいたとき、ぼくは普段は引き出しにしまっているエピソードの中から、状況が似ているものを引っ張り出して話しました。
そんなとき、彼らはどんな態度だったかというと……とても素直に聞いてくれた気がします。ときには彼らのやり方に合わない提案もしました。だけど「とりあえずやってみて、ダメなら他のやり方を考える」っていう方法で、ぼくと付き合ってくれました。
彼らのそういうスタンスも、ぼくがかわいくて仕方なかったポイントの1つです。
理想の部下。それは同じ立場に立ってくれる人
いかがでしょうか。ぼくにとって大切な存在だった後輩くん/ちゃんのことを思い出して、なぜぼくが彼らを大好きだったのか、思い出してみました。少しは参考になりましたでしょうか。
皆さんも、あまり気を遣いすぎず、フラットに接してみてください。そして、悩みごとがあるときは、気楽に相談してみてください。
そしたら、皆さんもすぐ、“愛され後輩”になれるような気がします。
コツは……多分、前回と同じです。がんばろうと思わないこと。自然体で接すること。それだと思います。
上司も部下もフラットで、全員が自然体な職場。理想的だと思いませんか?
皆さんが、『ジョブリット』でそんな職場を見つけてくださることを、お祈りしています。
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