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契約社員とは?メリットや正社員との違いを解説!

正社員に派遣社員、アルバイト、パートタイマーetc.。日本にはさまざまな雇用形態があります。

では、契約社員とはどんな形態なのでしょうか。

正社員のグレードダウン版。なんとなく、そんな印象を持っている方もいるのでは。

そこで、契約社員のメリットとデメリットを詳しく解説していきます!

具体的にどんな形態?契約社員を解説!

労働者はみんな会社と契約している
正社員であれアルバイトであれ、すべての従業員は会社と労働契約を結びます。にもかかわらず、契約社員と呼ばれる形態があります。

では契約社員と他の形態には、どういう違いがあるのでしょうか?

正式名称は有期雇用労働者!契約社員の詳細を解説!

実は法律上、「契約社員」という雇用区分はありません。法律上は「有期雇用労働者」と呼び、期間の定めがある「有期労働契約」を結んだ社員を指すのです。

多くの場合、契約社員は会社と1年ごとの契約を結びます。そして毎年、契約の更新・終了を判断していくことになります。

労働条件

契約社員と呼ばれる形態の場合、勤務日数や勤務時間も契約次第

基本的には正社員と同じく「週5日・8時間労働」という契約が多いものの、「週休3日」や「6時間労働」などの契約も可能です。

契約終了について

先述のとおり、契約社員は期間を定めた「有期雇用」。期間が終われば契約を更新するか否か、双方が判断することになります。

とはいえ、契約満了直前にいきなり打ち切りを宣告されることはありません。通常、終了日の30日以前には、更新についての話し合いがもたれることになります。

契約期間に関するメリット/デメリット

労働時間や給与形態はすべて契約次第!

先述のとおり、契約社員は契約期間が定められています。そして、だからこその利点も多く存在します。

まずはそこを詳しく確認していきましょう。

メリット

契約社員は有期雇用のため、自分の希望に合わせて働く期間を選ぶことが可能だとも言えます。もし職場の人間関係に悩んだとしても、契約期間が終われば自由の身。後ろめたさを感じることなく次の職場へ移行できることもメリットと言えるでしょう。

逆に、自分に合う職場・業務内容だと感じた場合は、無期雇用への切り替えをめざせます。これは同一企業での勤務経験が5年を超えた場合、社員側から申し込めば期間の定めのない契約に転換できるルール。実現すれば基本的に定年までの勤務が可能になるため、安心して業務に取り組むことができます。

デメリット

有期雇用の最大のデメリットは、契約更新の保証がないこと。意図せず更新を打ち切られれば当然、次の職場を探す必要があります。

すぐに次が見つかるかどうかは本人のスキルが大きく影響。会社を自由に渡り歩くには、相応の実力を身に付けておく必要があるでしょう。

業務内容に関するメリット/デメリット

契約社員は自分に見合った仕事を任される

ここからは業務内容を解説します。

ここにも、1年ごとの契約という契約社員ならではの要素が大きくかかわります。そして、それゆえのメリットとデメリットをご確認ください。

メリット

契約社員は期間だけでなく、勤務地や業務内容も契約で決められているケースがほとんど。そのため転勤は原則ありませんし、自分のスキルに見合った業務だけを任される傾向にあります。

また正社員に比べると責任の大きい業務を任されにくいということも、人によってはメリットと感じられるかもしれません。

もう一つ、残業についてメリットを感じる方も多いでしょう。契約社員の場合、契約で定めた労働時間の範囲内で業務を担当することがほとんど。

残業が少ないためワークライフバランスを維持しやすく、そのために契約社員を望む方も多いそうです。

デメリット

上で説明したメリットの中には、そのままデメリットに繋がるものもあります。まず自分の業務範囲が得意分野に絞られることで、スキルアップや弱点克服が難しくなります

また残業が少ないということは、残業代も期待できないということ。自分の時間が多くても使えるお金が少なくて何もできない……。そうなることがないように、注意しましょう。

ちなみに、契約社員には残業代が支払われないと勘違いしている方もいるのでは? しかし、これは誤り。雇用形態を問わず法定労働時間(1日8時間・週40時間)の超過分は残業代を支払ってもらえます

例外となるのは裁量労働制の契約を結んでいる場合。この場合、正社員・契約社員を問わず、残業代は支給されません。契約時には必ず注意しましょう。

収入に関するメリット/デメリット

スキルアップが収入UPに直結!

ここでは収入面のメリットとデメリットを解説します。

契約社員に収入面のメリットなんてないだろ! そう思う方こそ、ぜひ最後までご覧ください。

メリット

契約社員は更新のたびに、自身のスキルや結果に対して月収・年収を取り決めます。高い実力を持っているほど、収入も高くなっていくことでしょう。

また、副業やWワークで別の収入源をつくることも可能。正社員と違って、勤務年数や役職などに影響されない、実力重視の契約形態です。

デメリット

契約社員は契約期間が終了し、次の仕事を見つけられないと無収入となってしまいます。

賞与についても企業によって有無が別れており、もらえる場合でも正社員より少ないことが多いでしょう。また退職金制度がなかったり定期昇給による収入アップが見込めなかったりと、収入についてのデメリットは多いと言わざるを得ません。

その中でも、もっとも気を付けてほしいのが、休職中に給与が支払われないこと。これは契約次第ではありますが、多くの会社では欠勤すると給与を払わない契約が一般的です。

病気やケガなど、健康への意識をより高める必要があるでしょう。

正社員になれる?キャリアの選択肢は?

契約社員から正社員へのステップアップは可能?
先に少し触れましたが、同一企業で5年以上働くと無期契約に転換することが可能です。ですがこれは正社員とは異なる雇用形態のため、昇給・賞与などの収入面や福利厚生面が劣るケースもしばしば。

では、契約社員から正社員に登用されることは可能なのでしょうか?

契約中の企業で正社員をめざす場合

現在契約している企業に「正社員登用制度」がある場合は、正社員への転職も可能です。この場合、上司の推薦が必要となるケースが多いそうです。

ここで重要となるのが保持している資格スキル期間中の成果など。普段の勤務態度が総合的に評価されることを覚えておきましょう。

ちなみに、制度があっても実績がないという会社が存在することも事実。正社員転向を見越して契約する場合、人事担当者に過去の実績や直近の合格率などを確認しておくといいでしょう。

契約先以外で正社員をめざす場合

もちろん、他の企業への入社をめざすことも可能。ただし一般的には、「契約社員から正社員への転職」は難易度が高いと言われています。これは業務範囲が絞られていることがいちばんの理由なのだとか。

働きながら資格を取得しておくなど、実力を客観的にアピールできるように準備しておくことが大切です。

まとめ:契約社員も1つの手段としてはアリ!

契約社員も選択肢の1つ!

スキルや求めるものによってメリットもデメリットもある契約社員。ここまで紹介してきた内容を最後にまとめます。

メリット
・自由度が高い
・ワークライフバランスを維持しやすい
・スキルによって高収入も可能

デメリット
・仕事がなくなるリスクがある
・正社員と比べると収入が低くなりがち
・病気やケガになると無給状態になる

しかし、実はもっと重要なメリットがあるんです。

それは、採用されやすいこと。

日本では正社員を解雇するハードルが非常に高いのをご存じでしょうか。そしてそれが、正社員採用の難易度を押し上げています。

しかし有期雇用の契約社員の場合、更新をしなければそれで終了。事実上、解雇のハードルが下がっている分、採用されやすい形態と言えます。

異業種へのチャレンジ、ブランクがある、学歴や資格をアピールしにくい……。悩みや不安を持っている方は、契約社員から正社員をめざすのも有効な手段です。

働きながらスキルを身に付ければ、正社員登用や高額な契約なども見えてくることでしょう。

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