いつもコラムをご覧の“あなた”。本当にありがとうございます。
初めてたどり着いた“あなた”、はじめまして。ぼくこと“ぼく”です。よろしくお願いいたします。
ここに来られている方は、就職や転職を考えている。もしくは悩んでいる。そんな方が多いのではないでしょうか。
いわば、人生のターニングポイントを探している方が多いということ。
そこで今回は、ぼくの仕事・人生の分岐点となった出来事をお話ししたいと思います。
ターニングポイントは若ければ若いほどいい……気がする!
いきなりですが。皆さん、残業って好きですか? 嫌いですよね。もちろん、ぼくも嫌いです。
でもね、ぼくのターニングポイントに、残業は切っても切り離せない存在であることも事実なんです。
ぼくは昔、出版社で雑誌編集者として働いていました。そしてそのころは、(裁量労働制で)残業代が出ない中、毎日終電ギリギリまで残ってました。
まあ、ぼくが仕事ができなかっただけなんですけど。
でも、毎日残業してたら、好きになるわけがありませんよね。
人生でいちばんツラかった時期のこと
そんな、毎日がツラい出版社時代。でも、いちばんツラかったのはいつ? と聞かれれば、約10年前だ、と即答できます。
その年は、ぼくたちが作っていた雑誌の25周年だったんです。
そしてそれを記念して、東京・大阪・名古屋のいわゆる三大都市で、読者さんを集めたイベントを開こうとなりました。
そして……なぜかその仕事がぼくに回ってきたんです。
実はこれ、会社としても初の試みでした。だから、誰にもそんなイベントの経験はありません。どんなにシゴデキな上司に聞いても、曖昧な答えしか返ってこないんです。
動き出したのが3月で、実際のイベントは9月末、10月末、12月頭の3回。要するに9か月間の長丁場でした。とはいえ、本格的に忙しくなったのは7月のアタマでしたけど。
そして、現代の皆さんには信じられないかもしれませんが……ここからぼくは、ご飯を食べる時間すらなくなります。
ぼくの残業最高記録は○○○時間!
ウチの会社は10時~19時が勤務時間。なので、10時に出社して雑誌の仕事をして、19時までに終わらせます。普段ならこれで帰れるけど、この時期の本番はここから。イベントの準備作業です。
各地の会場探し、イベント内容の決定、台本・香盤表の作成。あと使用する小物や音、映像の準備。もうね、キリがないですよ。
しかも。このイベントって、取引先4社との合同企画だったんです。ということは、何を決めるにも4社の了解を取る必要があるんです。これもキツかった。資料を必死に作っては送っていましたが、全社が一発OKということはなかったですね。
特に、初回のイベント直前となる8月は地獄でした。週に1回、家に帰れればいいほう。そのときに洋服を適当にカバンに詰めて会社に向かいます。ちなみにお風呂は会社近くの銭湯、下着類はコンビニで買ってました。
そんなこんなで8月の残業時間はなんと206時間。単純計算すると1日平均10時間くらいとなりますが、実際はもうちょっと少ないかな。土日の分はまるまる残業扱いになるので。
この時期は常に寝不足で、どんなにお腹が減っていても、時間があれば「眠る」を選んでいました。当然、ぼくは半年で12kgのダイエットに成功したのでした。
ぼく、よく生きてたなあ……。
本当にツラかった。でも、ぼくにとって大切な時間だった!
こんなことがターニングポイントとどう関係するのか。それは、この件が悪いことばかりじゃなかったからですね。
イベント後。いや、イベント期間中からですね。ぼくは仕事の速度が格段に速くなりました。
皆さん、気づきました? ぼく、期間中は雑誌の仕事を19時までに終わらせられていたんですよ。追い込まれた人間って、すごいですね。
それと同じことをしていればいいだけ。そう思うと、かなり気が楽になりました。おかげで、その後は残業なんてほぼなくなりました。
あと。周りの見る目も変わりましたね。それまでぼくは、「頼りない若手」でしかありませんでした。でも、イベントが終わったら、「めちゃくちゃ根性のある奴」として全社で知られるようになりました。
そしてもう一つ、とても大きな“財産”を得ました。
「評価されたことがない」人が初めて評価された
このイベントはなんとか大成功という形で終わりました。そして、ぼくに大きな変化をもたらしました。会社全体に「読者参加イベントをやるなら“ぼく”に聞け」という雰囲気ができあがったんです。
長い歴史を持つ雑誌だけあって、各部署のトップは「伝説の編集長」みたいな人たちばかり。当然、何をやるにしても、その誰かがイニシアティブを取ります。
でも、読者イベントだけは別。伝説みたいな人たちが、ぼくに話を聞きに来る。ずっと仕事ができなかったぼくにとっては、これ以上ない快感でした。初めて、自分に自信が(少しだけ)持てるようになりました。
そこから、まったく関係のない仕事も、なぜか急にうまくなりました。
なにか1つでも“いちばん”を持っていれば、人間は変わる
何が変わったかというと、多分、自分の中の意識だけです。
イベント後、「イベントのことなら誰にも負けない」と思えたぼくは、「クビにできるもんならやってみろ!」と思うようになりました。
そうしたら、急にページ作りが上手くなりました。といっても、あくまで人並になっただけですが。
多分ね、ビクビクしながら仕事していても、成長しないんでしょう。怒られたくない。馬鹿にされたくない。ずっと、そんな気持ちで仕事をしていましたから。でも、それじゃダメなんですね。
自信を得ると人間は変わるんです。25周年記念のイベントは、それをぼくに教えてくれました。
そしてそれが、ぼくの人生の分岐点になりました。
ぼくはその後、自分がやりたいこと、やれそうなことを選んで仕事をするようになりました。当然、そういう仕事はそこそこの成果が残るもの。おかげで、少しですが、評価してもらえるようになりました。
誰もやらない。そこにチャンスがあるかも!
“ぼく”が“あなた”にいちばん伝えたいこと。
「いちばん」って難しいですよね。特にその会社の王道路線だと、ライバルも多いですし。
でもね、ニッチな路線だっていいんですよ。ぼくだってそうでした。出版社にとって読者イベントが王道なわけありません。
それでも、社内全体の見る目が変わり、それに呼応するようにぼく自身も(勝手に)変わりました。
はっきり言います。これは弱者の戦法です。力のある人は、王道路線を進んでください。そのほうがお金になります。
でも、そこまでの力を持っていない人もいるでしょう。そんな人は、ぜひ参考にしてみてください。
あと。勘違いしないでくださいね。残業しましょう!って言っているわけではありませんよ。絶対に。残業なんてしない方がいいです。オン・オフつけて働かないと、続かないですもん。
あ、そうそう。コラムって最後はいつも宣伝で終えていますね。じゃあ、今回はこんな感じの締めでどうでしょう。
自分がいちばんになれる場所。ぜひそれを『ジョブリット』で見つけてください!
\学歴・経験不問の求人は/ \『ジョブリット』で検索/ |
ジョブリットは未経験・学歴不問の求人情報を集めた求人サイトです。ドライバー職、営業職、ライン作業、建築作業員、フォークリ…