今週の月曜日に、「資格は必要?」カテゴリにTOEIC関連の記事がアップされました。
今回は、その記事を読んで“ぼく”が感じたことを、“あなた”に伝えたいと思います。
テーマは、「イギリス英語とアメリカ英語の違い」です。
同じ英語だけど、イギリスとアメリカでまったく違う!
なぜぼくがこんなことを書こうと思ったか。
実はぼく、高校生のころに約2年間、アイルランドでの留学経験があります。アイルランドでの日常生活で使うのは、もちろん英語。正確には本場・イギリスで話されるような、いわゆる「イギリス英語」でした。
(それにしても、イギリス英語って変な言葉ですよね。英語はイギリスのもので、アメリカ訛りのものが「アメリカ英語」、もしくは「米語」だと思うのですが)
イギリス英語の特徴
当時、まだ10代だった“ぼく”が肌で感じたイギリス英語の特徴。それは、アクセントが強いこと。そしてそのおかげで、とても聞き取りやすいことです。
感覚的な表現で申し訳ありませんが、アメリカ英語は平たんでペシャっとしているんですよ。アクセントを強調しないから、とても聞き取りにくかった……。
あと、アメリカ人は省略するのが大好きなんですよね。「Wanna(Want to)」とか「Gonna(Going to)」とか「Gotta(Got to)」とか。
あまりに聞き取れなさすぎて、「ウォント・トゥーと発音するのが面倒なら息を吸うのも面倒だろ。今すぐ息を止めて、〇ね!」とか、心の中で毒づいていました。
綴りの違いはあまり気にならなかった
そうそう。スペルの違いを挙げる人もいるかと思います。たとえば「Center」は、イギリスでは「Centre」とかね。でも、これはあんまり気になりませんでした。ぶっちゃけ、ぼくだって自然に字を書けば「Center」になるけど、別に「読めないぞ!」と言われたこともありませんし。
それよりは、デパートの1階・2階の表現の方が、現実的に困ったかもしれません。日本でもアメリカでも1階は“1階”じゃないですか。でもイギリスで「First floor」って2階なんですよ。というのも、いわゆる1階には「Ground floor」という特殊な表現があるからです。
だから、イギリスでは1階がGround、2階がFirst、3階がSecond……と1つずつズレます。これは慣れるまでに時間がかかりました。頭ではわかっていても、First floor=1階と感覚的に認識しちゃうんですよね。若い頃でもそうだったから、今ならもっと苦労するかもしれません。
じゃあお前の英語力はどのくらいなんだ?
2年も留学していたと聞くと、それなりに高い英語力を持っていると思われるかもしれません。でも、実際のところ……まったく大したことはありません。
何故かというと、ぼくはアイルランドにある日本人学校に通っていたから。
学校の授業も、基本的にはすべて日本人教師が日本語で行っていました。例外は英語と音楽、あとは世界史の代わりに習ったアイルランド史の授業くらいですかね。
あ、ドイツ語の授業も英語でしたね。これがいちばん大変だったかも。だって、特に初期の英語力は日常会話すらあやういレベルですもん。そんななか、ドイツ語を英語で説明されたものを、頭の中で日本語に直しながら理解しようとするなんて、無謀です。
それでも、学校から一歩、外に出れば英語しか通じない場所ですからね。当時は一応、最低限のコミュニケーションは取れました。後期には、日常生活で困ることはなかったと思います。
ちなみに資格で言うと、ぼくは英検準2級、TOEICは480点くらい。そしてケンブリッジ英語検定はIntermediateクラスまで取得しています。
資格がしょぼい理由。というか、言い訳
一応、言い訳させてください。英検に関しては、ぼくは中学3年のときに準2級を取りました。その後、一度も受けたことはありません。その理由はあとで説明します。
そしてあまりなじみがないでろうケンブリッジ英語検定。これはヨーロッパではめちゃくちゃメジャーな検定です。そしてそのIntermediateクラスは、学生としては十分な成果……だと思い込むようにしています。
クラス分けの変わった現在ではPETにあたり、これは横断的な目安「CEFR」だとB1級。つまり英検なら2級~準1級程度、TOEICだと550~785点あたりらしいです。
でも、ぼくは当時から分かっていました。英検2級はまだしも準1級は絶対に無理だし、TOEICでも確実にもっと低い点数になるぞ、と。
実際、仲のいい級友たちと卒業前にTOEICを記念受験したら、誰も500点に届きませんでした。
そのくらい、イギリス英語とアメリカ英語は違うんです。
文字にすればほぼ同じ。でも、実際に聞くと、まったく違う言葉のように聞こえる。そのくらい、アメリカの発音は独特なんですよ。あくまでアイルランドで暮らした、イギリス英語側からの意見ですけど。
今の英語力は……もう御察しのとおりです
でも、今はちょっと違うんですよね。音楽にしても映画やドラマにしても、日本にいて観る・聞くのはアメリカのものばかり。それに、職業柄もあって、あまり英語をしゃべることもないですから。
今のぼくにはアメリカ英語のほうがなじみがあります。実際にしゃべっても、アイリッシュアクセントはほとんどなくなってしまいました。ちょっと寂しいです。
そもそも、今のぼくは、街で外国人に道を尋ねられても、きちんと伝えられるか不安になります。パブで陽気なガイジンさんとしゃべっても、言ってることはわかるけど、返す言葉がぜんぜん出てきません。いやあ、年は取りたくないものです。
結局、学ぶならどっちがいい?
イギリス英語とアメリカ英語、学ぶならどちらがいいのか。これはパターンによって変わると思います。
まず、ご自身が好きな映画や音楽、YouTuberがある/いる場合は、それに合わせてください。そっちのほうが耳になじんでいるはずなので、絶対にラクです。
そうではなく、就職や昇進のために語学を身に付けたい場合。これは圧倒的に、アメリカ英語です。
だって、企業同士の付き合いの多さ・深さでは、確実にアメリカ>イギリスですからね。
そしてもう一つ、イギリス英語に慣れるとアメリカ英語は聞き取りにくいけど、アメリカ英語に慣れてもイギリス英語は聞き取れる。そういう理由もあります。
多分、アメリカ英語に慣れていると、イギリス英語はアクセントを強調しすぎた発音に聞こえると思います。アメリカのドラマでも、アクセントを強調してイギリス人を小馬鹿にする表現をよく見かけます。でも、変には聞こえるかもしれないけど、聞き取れないことはありません。
アメリカ英語に慣れてもイギリス英語には対応できる。その逆はむずかしい。だから、就職などのために学ぶなら、アメリカ英語がおすすめです。
まとめ:英語を学ぶと日本語もうまくなる?
ライターという、日本語を扱う仕事をしているぼくですが、留学をしてよかったと思っています。
ぼくはアイルランドでの生活で、いろいろな英語表現に出会いました。そして、それを当たり前のように「日本語に置き換えたらどうなる?」と考えていました。そのおかげで、日本語に対する理解が深まったんじゃないかと思っています。
日本語はものすごく柔軟な言語で、時代に合わせてカタチを変えまくります。でも、当たり前だけど、本来は基礎というものが存在します。ぼくは日本語の高等教育を受けていないけど、英語との変換作業によって、自分なりに日本語が分かった気がするんです。
だから、英語を話すことが目的でなくてもいいんです。英語が必要な仕事に就くため、ではなくてもいいんです。
仕事や日常生活で、日本語を少しでも正しく使うために。少しでも誤解を減らすために。英語を勉強してみるのも面白いですよ。
『ジョブリット』に掲載されている仕事でも、意外な場面で英語が役に立つことでしょう。興味のある方は、少しずつチャレンジしてみてください。
\学歴・経験不問の求人は/ \『ジョブリット』で検索/ |
ジョブリットは未経験・学歴不問の求人情報を集めた求人サイトです。ドライバー職、営業職、ライン作業、建築作業員、フォークリ…