世の中にはさまざまな業種や職種があり、その中にさらに多くの企業が存在します。
ということは面接の内容も多種多様。そう思われがちですが、聞かれることには意外と共通点があるもの。
その中でも、面接の序盤はどの企業も同じことを確認したがる傾向があります。
早い段階でアドバンテージを得るためにも、面接序盤によく聞かれる質問とおすすめの回答をご紹介いたします。
自己紹介は1分以内で!面接序盤の対策ガイド!
ほとんどの面接では、最序盤に自己紹介をお願いされます。
ここで面接官が求めているのは単なる自己紹介ではなく、過去の経歴や実績。ではどのくらいの時間で、どのくらいの内容を伝えればいいのでしょうか?
30秒~1分を目安に、簡潔に経歴を伝えよう!
過去の経歴に自信があるほど、時間が長くなってしまうもの。しかし面接の場合、自己紹介は30秒~1分が理想的と言われています。
こんなに短い時間で自分の過去を説明するには、要点を簡潔にまとめておく必要があります。
そしてもう一つ注意したいのが、話すスピード。聞き手がもっとも内容を理解できる速度は、1分間に300文字程度なのだとか。ということは、自己紹介は200~300文字で作成し、ゆっくり話すように心がけましょう。
まずは氏名からスタート!内容と例文を紹介!
“自己”紹介ですから、まずは氏名からスタートするのが基本。そのあとに伝える経歴は、応募先の企業でも役に立つことだけを抽出するといいでしょう。
これくらいでOK!自己紹介の例文
〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
私は〇〇大学を卒業後、株式会社△△に入社。営業部員として2年間、勤務しました。
私は、店舗それぞれに合った商品の提供をモットーにしておりました。ご担当者様からお店の客層を教えていただき、それに沿った商品をご案内することで成果を上げ、2年間で3度、部署内トップの売上を記録することができました。この経験を活かし、御社の強みとお見受けする〇〇をさらに世に広められるのではと考え、応募いたしました。
本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
この例文はまず、時間を作ってもらったお礼を述べることから始まっています。これは謙虚さや気遣いをアピールする意味で、とても効果的だと言えるでしょう。また自身の仕事に対する姿勢と、その結果を客観的な指標で示しているところも好印象です。
こうなるのは避けたい!“事故”紹介の例文
〇〇と申します。
私は株式会社〇〇で営業をしておりました。
私は店舗ごとに最適な商品をご紹介し、2年間で3度、部署内でトップの売上を記録したにもかかわらず、昇進や昇格をさせてもらえませんでした。もちろん上司に直談判もいたしましたが、受け入れてはもらえなかったことを、とても残念に思っています。
また、そのことで部署内のメンバーとも疎遠になってしまったため、残念ながら退職を決意し、今に至ります。
実力には絶対の自信を持っていますので、よろしくお願いいたします。
この“事故”紹介でNGな部分は、主に3点。まず最初は、出身校がわからないこと。初手から自己紹介として不十分です。
次に、前職の不平不満を言ってしまうのもNG。たとえパワハラやセクハラといった許しがたい行為があったとしても、退職理由として述べる以外には触れないほうがいいでしょう。
最後は、「この会社で何ができるか」がわからないこと。「実力を何に・どう活かすのか」が伝わらなければ、面接における自己紹介の意味がありません。
当たり前だけど悪口厳禁!退職理由と志望動機の伝え方!
転職の場合、前職(または現職)の退職理由も高確率で聞かれるポイントです。嘘をつく必要はありませんが、前職への不平不満は出さず、前向きな形で伝えることが大切です。
コツとしては「〇〇が嫌だったから辞めた」ではなく、「御社では〇〇を実現できると考え志望いたしました」と、志望動機に関連付けて伝えることです。
ケース1:人間関係
どこの会社でも人間関係はつきもの。これを「人間関係が悪く、嫌気がさしてしまった」と素直に伝えてしまうと、担当者は「ウチのメンバーとうまくやれるかな?」と不安になってしまいます。
この場合、退職理由については「お恥ずかしながらメンバーの連携があまり取れておらず、自分の成長が止まってしまうと考えるに至りました」程度に収めましょう。そのうえで「部署内のメンバーと協力、切磋琢磨できる環境で働きたい」など、面接先企業を選んだ理由に結び付けると、前向きさを感じてもらえます。
ケース2:金銭面
生きていく以上、ある程度の給与が必要です。また成長や成果に見合った昇給を望むのも、社会人としては当然のことです。
それでも、ここを直接伝えてしまうと、「カネのことしか考えていない」と思われてしまうかも。
「努力や実績を正当に評価していただける会社で、モチベーションを高く持って働きたい」などの伝え方がおすすめです。
ケース3:仕事内容への不満
「自分のやりたいことができない」というのは、「退職理由ランキング」でも上位常連の理由です。しかし前職の実情を知らない担当者には、「自分で選んだ仕事でしょう?」や「成果を出せばやらせてもらえたのでは?」と見えるかもしれません。
「〇〇という仕事を進め、成長を感じるうちに、△△に興味を持ちました。今後のキャリアを考えた結果、今がベストな時期であると判断し、△△の分野で高い評価を受ける御社を志望させていただきました」など、自分のキャリアアップを果たすためだという前向きな理由を伝えましょう。
ケース4:会社の将来性
これは、特に異業種への転職の際に気を付けたい理由。というのも、特定の業界の動きは、外部からは意外とわからないものだからです。
ここで必要なのは発想の逆転。前職の将来性に不安を感じたと伝えるのではなく、志望先のどんなところに将来性を感じたのかを伝えましょう。
ケース5:(サービス)残業が多かった
仕事に残業はつきものと分かっていても、多すぎるとやはりツラくもなります。しかも残業代が出ない場合は、なおさら。しかし素直に伝えた結果、面接官に「根性なし」と思われたらたまりません。
残業に疲れたというニュアンスではなく、「メリハリのついた会社でモチベーションを維持しながら働き、成果を出したい」など、やる気を前面に出した言い方がおすすめです。
固定化されつつある面接序盤は対策可能!
面接序盤の質問は、どの業種・会社を受けてもあまり変わらない分、ライバルたちも対策しやすいポイント。
逆に言うと、ここでのミスは大きなダメージになる可能性があります。
ある程度、内容が固定化されている分、事前準備もしやすいはず。しっかりと対策をして、転職成功への一歩を踏み出しましょう。
\学歴・経験不問の求人は/ \『ジョブリット』で検索/ |
ジョブリットは未経験・学歴不問の求人情報を集めた求人サイトです。ドライバー職、営業職、ライン作業、建築作業員、フォークリ…