前回の記事で「MOSは万能資格だ」とご紹介しました。
そんな業界や職種にかかわらず役立つ資格をもうひとつ、紹介いたします。
それが今回紹介する「秘書検定」。MOSと同じくさまざまな業務に使える、とても実用的な資格です!
秘書検定のステータス (ジョブリットメディア編集部調べ) | |
合格のしやすさ | ★★★★☆ |
就職/転職活動に与える影響 | ★★☆☆☆ |
実務に与える影響 | ★★★★★ |
取得にかかる期間 | ★★★☆☆ |
取得にかかる費用 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
男性にもメリットたくさん!秘書検定の特徴や難易度は?
秘書や社長室勤務をめざす、主に女性向けの資格。その名前から、秘書検定はそう思われがちです。
しかし、はっきり言ってしまえば、その認識は大間違い。男性・女性を問わず、また業種や職種も関係なく、とにかく役に立つ便利な資格です。
ではその魅惑の資格「秘書検定」について、詳しく紹介していきましょう。
秘書検定の概要
一般的に「秘書検定」や「秘書検」と呼ばれるこの資格。正式名称は「秘書技能検定試験」といい、実務技能検定協会が運営・実施する民間資格です。
歴史は古く、スタートしたのは1972(昭和47)年で、クラス分けは3級、2級、準1級、1級の4段階。
試験は秘書に必要とされる資質や職務・一般知識といった理論領域と、マナーや接遇、技能などの実技領域に分かれていて、どちらも60%以上の正解で合格となります。また、準1級と1級では、面接試験も行われます。
試験レベルについて
秘書検定の難易度はクラスによって大きく変わります。
本検定を運営する「ビジネス系検定」の公式HPによると、合格率は下記のとおり。
3級……69.3%
2級……57.5%
準1級……41.4%
1級……28.3%
一般的に「合格率が高い資格」というと70%を基準にするので、3級は取りやすいと言えそうです。
ただ、さすがに1級となると30%を切ることに。ほとんどが準1級を取得し、実務も経験し、きちんと勉強をしたうえで受験に臨んでの30%未満ですから、1級の難易度は高いと言っていいでしょう。
ちなみに、就職で有利になると言われるのは2級から。こちらは合格率57%と高くも低くもなく、努力のしがいがある難易度になっています。
受験料について
資格を狙うにあたり、気になるのが受験料。秘書検定の場合、特に3級や2級は安価で受験できます。
3級……3,800円
2級……5,200円
準1級……6,500円
1級……7,800円
ちなみに試験は全国60カ所の会場で、月に2回(3級・2級は3回)実施されています。
秘書検定をおすすめする4つの理由
最初にも書いたとおり、さまざまな仕事に役立つ秘書検定。
実際、秘書職や事務職以外にも、営業職や接客業に就くために取得する方もたくさんいます。
では、秘書検定のどんなところが、業務に役立つのでしょうか。大切なポイントを1つずつ、かんたんに解説していきます。
ビジネスマナーを学べる
秘書検定を取得する最大のメリットと言えるかもしれません。
お茶の出し方などの秘書らしいマナーやビジネスシーンにふさわしい身だしなみ、さらには電話対応など。秘書検定をめざす過程で学べることは多岐にわたります。
この資格を持っている方は、社会人歴にかかわらず「ビジネスマナーを身に付けている」と認識してもらえるでしょう。
正しいビジネス文書を作成できる
こちらも大きなメリットであり、同時に職種を問わず役立つポイント。なぜならどんな職種でも、仕事をしていくうえでビジネス文書を書く場面は必ずあるからです。
秘書検定に合格できるほど勉強をしておけば、失礼がないように細心の注意を払う必要があるメールづくりはもちろん、報告書や会議の資料づくりにも役立つでしょう。
さらにファイリングや郵便の出し方など、事務作業全般についての知識も深められます。
正しい敬語を学べる
ジョブリットメディア編集部がおすすめしたいポイントがこちら。
以前、面接対策記事でも敬語の使い方を解説しました。その記事にも書いてあるとおり、意外(!?)と敬語を正しく使える人は少ないものです。
敬語は電話応対やメール作成、さらには取引先との打ち合わせにも欠かせない必須ツール。自然に正しい敬語を使えれば、特に年配の方に対しては好印象を与えられること間違いありません。
これも秘書検定がバックオフィス職以外にも役立つ理由の1つと言えるでしょう。
やる気をアピールできる
これは秘書検定に限った話ではありませんが、それでも大事なポイントです。特に、社会人経験の浅い方や、職歴に空白のある方、第二新卒の方には、最大のメリットになるかもしれません。
他記事でも書いてきたことですが、資格を取得したということは、そのために勉強をして、その結果合格したという証明になります。
面接担当者は努力できる人材、努力を結果に結び付ける人材を確保したいもの。資格を取得したという実績が与えるポジティブな影響は、意外と大きいのです。
まとめ:就職/転職に活かすなら2級がおすすめ!
なぜ秘書検定が万能資格なのか、おわかりいただけたでしょうか。
秘書検定は就職/転職活動を有利にするというよりは、入社後の実務に役立つ実用的な資格と言ったほうが正確です。
それでも、第二新卒などの若い人ほど、資格を持っているだけで有利になるのは事実。それが実用性の高い秘書検定となれば、取得して損はありません。
ジョブリットメディア編集部がおすすめするのは2級の取得。秘書検定の試験では準1級から二次試験(面接)が必要となり、合格率も50%を下回ります。
逆に、3級の出題内容は一般常識や基本的なビジネスマナー。主に高校生が受験することが多いため、履歴書に記載してもあまり有利にならないのが実情です。
就職/転職活動に活かすなら2級の合格をめざしましょう。
『ジョブリット』にはバックオフィス系も営業系も接客系も含めて、さまざまな求人が掲載されています。秘書検定を活かせる仕事も多いので、ぜひご覧ください。
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