完璧とは言わずとも、ある程度、正しい敬語を使い、自己紹介や志望動機を問われる序盤、長所・短所やキャリアプランを聞かれる中盤を乗り越えれば、もう面接はラストスパート。
ここまで無事に来ていれば、転職成功は目前と思われるかもしれません。
しかし、答えにくい質問ほど終盤に連発されるのも事実です。
特に最後の最後、面接官から発せられる「何か質問はありますか?」という”逆質問”には、多くの求職者が悩まされたはず。
今回は、終盤に問われる3つの質問を攻略していきます。
攻略する3つの質問 |
他社の面接を受けていますか? |
希望の年収はいくらですか? |
最後に何か質問はありますか? |
【例文あり】どう答えるのが正解!?頭を悩ます質問3選!
ただでさえ緊張する面接。その終盤ともなれば、頭はかなり疲れているかもしれません。
そんなときに訪れるのが、“逆質問”をはじめとする、答えにくい質問たちです。
疲れているさなか、理想の答えをはじき出すのは大変ですよね。だからこそ、事前に準備が大切です。
では、終盤に遭遇する3つの質問に対する回答をご紹介いたします。
素直に答えていい?“当社以外に面接を受けていますか?”
求職者を悩ませる質問の典型例がこちら。ですが、転職活動の状況やその中での自社の位置づけ、そして応募先の一貫性を知るために、担当者はぜひとも確認したい大切な要素なのです。
まず、大前提として嘘をつく必要はありません。同時に、すべてを正直に答える必要もありません。
それを踏まえたうえで、この質問に対する回答例をご覧ください。
他社を受けていない場合
他社を受けていない場合は、難しく考えることはありません。素直に「御社のみです」と答えればOKです。
ただ、さらなるプラス要素を感じてもらいたいなら、下記のような回答が理想的です。
現在は御社しか受けておりません。同業他社様も検討はいたしましたが、御社の○○という点に魅力を感じましたので、まず御社を受けてから今後のことを考えます。
この回答なら担当者に好印象を与えるでしょう。ただし、繰り返しにはなりますが、嘘をつく必要はありません。他にも受けている会社があるときは、下記のように答えましょう。
同業種を複数、受けている場合
素直に「他社も受けている」と回答するとマイナスになるかも。求職者はそう考えるかもしれませんが、そんなことはありません。転職活動をしていれば、当然のことだからです。
なので、素直に答えてOKです。ただ、第一志望、もしくは積極的に入社したい会社であれば、必ず「御社が第一志望です」と伝えましょう。
この質問に対する回答で大切なのは、「他社と比べてどこに魅力を感じているか」を伝えること。
それを意識したうえで、下記のように回答しましょう。
私は前職で培った営業スキルを活かすために、営業職に限定して3社ほど受けております。その中でも、御社は年齢や社歴ではなく成果を正当に評価しておられるとお見受けしましたので、第一志望とさせていただいております。また本日、さまざまなお話をお聞きしまして、そのことが正しかったと確信いたしましたので、ぜひ御社で働きたいと考えおります。
ちなみに、回答例では「3社ほど」としていますが、これは上限数と考えてください。いくら複数の会社を受けるのが当然と言っても、あまりに多いと担当者は「就職できればどこでもいいのかな」と感じてしまうからです。
受けている会社が4社以上ある場合でも、「3社程度」と回答するのが無難です。
異業種を複数、受けている場合
人生で何度もあるわけではない転職活動。自分の可能性を狭めないためにも、さまざまな業種を受けることも必要です。
ただ、受けている職種があまりにバラバラだと、こちらも担当者は疑問に感じてしまうでしょう。
伝える際は業種・職種を揃えるか、異なる職種を受けている理由を明確に説明するための準備が必要になります。
私は営業職のほか、コンサルタント職やマーケティング職の選考を受けています。それぞれ異なる職種ですが、これまでに培ったコミュニケーション能力を活かせることが共通点です。その中でも、特にチームワークを重視されている御社に魅力を感じているため、第一志望とさせていただいております。
この回答例では「職種」を統一していますが、ほかにも業種や自身の価値観などの共通点を見つけて伝えましょう。
すでに内定をもらっている場合
この場合も、特に嘘をつく必要はありません。内定をもらったということは、他社の担当者は優秀だと判断したという証明になるからです。
伝え方としては、下記のように回答がおすすめです。
私は御社以外に3社の選考を受けており、そのうち1社から内定をいただきました。ただし、私の第一志望は御社ですので、選考が終わるまで内定承諾をお待ちいただいております。もし御社から内定をいただけましたら、転職活動は終了予定です。
もし内定承諾期限が決まっている場合は、その日時も伝えましょう。担当者はその期間内に結果を出すなど、調整してくれる場合もあります。
多いほどいいけど……“希望年収は?”への回答は!?
こちらも転職活動中によく聞かれる質問です。おどおどすることないよう、下記を参考に金額を決めておきましょう。
①求人票に記されている月給・年収額の範囲
②当該業種・職種の相場
③現職や前職の年収
理想的な回答は①と②の範囲内ということになります。ただし、現職や前職の収入と大きく離れている場合は、下記のように伝えましょう。
現在(or前職)の年収は○○○万円です。
年収については御社規定に従うつもりではございますが、現在の年収と同等以上を希望させていただけますと幸いです。
これぞラスボス!“逆質問”にはどう答える!?
面接の最後に聞かれることが多いのが、担当者からの「何か質問はありますか?」。インターネット上でも多く検索される、面接界の“ラスボス”的質問です。
まず、業務内容などに気になる点があれば、素直に確認しましょう。また、気の利いた質問が思いつかず「特にございません」と返しても、マイナスにはなりません。
ですが、ここでプラスポイントを稼ぎたい方もいるでしょう。そんなときは、積極的にアピールして意欲を伝えましょう。
もし可能であればお聞かせいただきたいのですが、○○さん(採用担当者)が入社を決められた理由と、実際に仕事をされていて魅力に感じている点を教えていただけますでしょうか。
【求める人物像を聞く】
お答えいただける範囲でかまいませんので、○○さん(採用担当者)から見て、△△部署(自身が入社を担当する部署)の雰囲気や、入社後、早く部署になじむために好ましい人物像を教えていただけますでしょうか。
【活躍している人のタイプを聞く】
お答えいただける範囲でかまいません。○○さん(採用担当者)から見て、御社でご活躍されている方に共通点はございますか?あればその特徴もご教示いただけますと幸いです。
“逆質問”へのNG回答
ちなみに、こちらにはNG例がいくつかあります。特に質問が思い浮かばなくても、これらを聞くくらいなら「特にありません」のほうが無難です。
①企業理念や売上、主要取引先を聞く
②給与や残業時間、休日に関する質問
③教育体制や研修システムに関する質問
①は事前に調べればわかるはずですし、②は仕事に対する興味を疑われてしまいます。また③に関しては、自信がないと思われるデメリットがあります。
ただし、面接中に研修の話が聞いて、詳細を確認したい場合は別。ケースバイケースで判断してください。
最後まで気を抜かない!面接終盤のチェックポイント!
どれだけ準備をしていても、緊張で思い通りに進まないのが面接です。逆に言うと、準備をしなければ失敗しても当然ということ。
「終わりよければ全てよし」の言葉どおり、終盤の印象は特に強く残るもの。想定外の質問もあるでしょうが、せめて恒例化している質問は対策しておきましょう。
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