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仕事を辞めたい!みんなが転職を決めた理由ランキング!

年老いた“ぼく”から、未来ある“あなた”に贈るメッセージを書き連ねるこのコラム。

今回は「退職を決めた理由」ランキングについて書きたいと思います。

皆さんの中に、転職経験をお持ちの方はどのくらいいるのでしょう。中にはまさに今、「仕事を辞めたい。でも辞められない」と悩んでいる方もいるかもしれません。

ちなみに、ぼくは今勤めている会社が4社目なので、3回転職をしています。つまり、実際に仕事を3回辞めているというわけです。ということは当然、辞めることに罪悪感などありません。それがいいか悪いかは別にして(笑)。

そんな経験も交えながら、このランキングを掘り下げてみます。

いろいろ予想外!最新「退職理由ランキング」!

みんなの退職理由トップ10
いろいろ書く前に、ランキングの結果を載せておきましょうかね。こちらは厚生労働省の調査結果です。

あ、1つだけ注意を。名称が長いので、ぼく仕様に変更しています。あと、令和2年度の調査ですが、これが最新でした。あしからず。

個人的にはびっくり!厚生労働省の調査結果

厚生労働省「離職の理由別転職者割合」
(賃金以外の)労働条件28.2%
仕事内容に不満26.0%
賃金に不満23.8%
会社の将来性が不安23.3%
いい仕事を見つけた16.1%
他社で経験を積みたい15.9%
評価に不満15.3%
その他14.8%
人間関係の悩み10.2%
雇用が不安定 8.3%
結婚、出産、育児のため 6.2%
病気、ケガのため 4.0%
介護、看病のため 2.7%
家族の転職・転居 2.2%

(出典:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」表16より)

ちなみに回答方法は、これら14個の項目から、当てはまるものを最大3つ選ぶ方式です。

さあ、いかがでしょう。転職経験のある皆さん、同じですか? 経験のない方、納得できますか?

ぼく個人としては、いろいろ予想外の結果でした。というのも、何よりまず「お金」だろう。その次は「人間関係」だろう。そう思ってましたから。

ということで、気になる項目を解説していきます。

【1位】労働条件

先ほども書きましたが、転職するきっかけって、なんだかんだお金だと思ってたんですよ。でも、違いました。むしろ、大外れですね。

ただ、漠然と「労働条件」って書かれると微妙ですが、よく考えれば納得です。だって、「残業」や「休日出勤」はここに含まれるんでしょうから。

どちらもプライベートの時間が削られていやですよね。さらに、そこに無給という可能性まで含めたら……うん、納得しかありません。

きっと、お金に関してはある程度、最初から覚悟している。でも、残業とかはそうじゃないのかもしれません。

【2位】仕事内容

これも予想外でした。それはぼくがちょっと特殊な仕事をしているからなのかな。

あ、初めての方はご存じないかもしれません。これを書いている“ぼく”は、ライターという職業に就いています。どの職場・部署でも、基本的に好きなことしかやっていません。だから、仕事内容に不満を持ったことがないんです。

もっと言うと、どういう状態だと不満を持つのか、想像すらできません。

ということで、なんでも教えてくれる魔法の箱(パソコン)に聞いたところ、こんな回答でした。

苦手な分野の仕事ばかりやらされる

ああ、なるほど。確かに、職種に不満がなくても、任される仕事がうまくできないものばかりだと、それはつらいかもしれません。

そもそもやるのもいやだし、失敗して当然なのに怒られるし、評価されないし。損しかありませんね。

【3位】賃金

さあ、ぼくの中でダントツだろうと思ってた項目です。答えを1つしか選べないならともかく、3つ選べるんですよ? それなのに3位って……。

ということは、あれですかね。あまりみんな、お金に執着がないのかな? 生活を楽しむ分は、きちんともらえているのかな?

そういえば、ぼくが最近一緒に仕事をしていた若い子たちも、みんなことごとくお金に執着がなかったな。それよりやりがいを重視していましたね。

皆さんもそうなのでしょうか?

そうだとしたら、ぼくに言えることは1つだけです。「やりがい搾取」には要注意!

【4位】会社の将来性

これは調査時期が影響しているかもしれません。というのも、この調査は令和2年10月の状況を調査したものなんですよ。

そして、新型コロナくんが大暴れしはじめたのが、令和2年の3月とか4月らへん。初めて緊急事態宣言が出た4~5月ほどではなかったと思いますが、それでもまだまだパンデミックな時期でした。

業種や会社によっては将来性に不安を持つ人が多くても、当然ですよね。

きっと、今年か来年あたりにまた同じ調査をすると思います。その結果と見比べてみたい項目です。

【9位】人間関係

これがこんなに低いのは、ある意味いちばんの衝撃でした。

でも、これも調査タイミングが影響しているのかもしれません。2020年10月頃といえば、テレワークやら休業やらで、同僚と絡むことが減ってた時期でしょうし。

そして、正直に言ってしまうと、人間関係を理由とする転職はおすすめしません

学生時代のクラスや部活・サークルを思い出してください。どこにも必ず1人や2人、合わない奴がいたでしょう? 会社も同じです。合わない奴のことを考えるより、合う人と楽しくやればいいんです。

あ、もちろん、本当につらかったら別ですよ。上司とか。ここで言いたいのは「なんとなく合わない」とか、「もっといい場所がありそう」くらいの話です。

いつまで経っても子どもっぽい!?“ぼく”の退職理由

先ほども書きましたが、ぼくは3回転職しています。

そのときのことを思い出しながら、この調査に沿わせて理由を3つ選んでみましょう。

1回目:レジャー施設

ぼくが新卒で入った会社は、大手レジャー会社。今とは違うけど、当時から「やりたいこと」と「なりたい姿」が明確に見えていたため、なんの迷いもなくこの会社を選びました。

そして、ぴったり1年で辞めました

その理由をこの調査に合わせて書くと、

1 その他
2 評価に不満
3 人間関係

です。

1番めに挙げた「その他」は、ぼくが志望していた部署に行けなかったこと。そして評価に不満というのは、ぼくを“ぼくの希望通りには”評価してくれなかったこと。人間関係は、そのことで人事担当に不満を持ったこと。

ま、要するに、やりたいことがあって入った会社で、やりたいことができなくなった。だからあっさり辞めた。それだけです。今、思い返してみると、ちょっと子どもっぽい理由にも感じますね。

ちなみに当時、父にはとても怒られました。その気持ちはわかります。でも、確信しています。あのとき、辞めてよかった。

おかげで今ぼくは、とても楽しく生きています

2回目:出版社

次に勤めたのは出版社でした。ここでぼくは文字周りの仕事を始めます。

働いた期間は10年。当然、それなりのお給料をもらえるようになりました。でもそれ以上にやりたいことをやらせてもらえたし、応援してくれる読者さんにも恵まれました。ぼくの人生の中でも、特別に幸せな時代の1つです。

それなのに辞めた理由は、

1 その他
2 その他
3 人間関係

こんな感じですかね。「その他」が2つあるのは、それなりの理由があります。

1つめは、会社ではなく、業界の将来性に不安を持ったこと。まちがいなく、いちばんの理由です。というか、これがほぼすべてです。

10年も文字周りの仕事をしているうちに、どんどん好きになりました。そして定年まで続けたいと思うようになりました。

だからこそ、自分や会社の努力が及ばない理由で廃業するかもしれない会社には、残れませんでした。

2つめは、住むエリアを変えたかったこと。ぼくはずっと東京近辺で働いていたんですが、もともとが田舎者ということもあり、都会での生活に疲れていたんですよね。

転職ついでに引っ越そう。そう思ったことが、最後の一押しになったかもしれません。

人間関係については……社長と大げんかしたので選びました。でもまあ、大した問題じゃなかったです。間違ったことは言ってなかったと思うし、何よりクビにできるもんならやってみろ、って思いながら働いていましたから。

あれ、やっぱりちょっと子どもっぽいかな。

3回目:WEBサイト運営会社

そして前職。ここでは5年弱、働きました。定時退社が当たり前仕事量も出版社に比べて10分の1くらい。でもお給料は大差ない。とてもホワイトな職場でした。

そんな環境をなぜ捨てたのか。理由はこちらです。

1 いい仕事を見つけた
2 人間関係
3 その他

「いい仕事」っていう意味では、WEBサイト会社も同じでした。でも、それ以上に現職が魅力的に見えたんですよ。年齢的にも多分、これがラストチャンス。何歳になっても大人になりきれない“ぼく”は衝動を抑えられず、不満のない会社の退職を即決しました。

「人間関係」は前々回書いた、やる気や向上心を持たないモンスターが原因。まあ、この人にはもう触れる必要もないでしょう。

「その他」は『どんどん成長する後輩くん/ちゃんたちを見て、チャレンジ精神が刺激された』ことです。

特に、ぼくと同じく「作品の評価が数字で明らかになる」という、この会社ではめずらしい土俵で勝負していた後輩くんには、本当に刺激を受けました。

向上心をなくしたらクリエイターはおしまい。だからこそフレッシュな刺激を与えてくれた後輩くんには、心から感謝しています。

ぼくらの仕事に「終身雇用」はない!

“ぼく”が就いているライターという仕事は、ある意味で技術職です。文字を書くという技術を高く買ってくれる会社があれば、そしてぼくもそこで働きたいと思えれば、転職するのは当然です。

ここは真っ当な仕事に就いている皆様と、少し違うポイントかもしれませんね。

ぼくらの世界に「終身雇用」なんてありません

そんな仕事をしている“ぼく”が「やりたいことができそうな場所を探し続けている」という青臭い理由で転職しまくってるのは、ある意味で必然かもしれませんね。

ちなみに、賃金を理由に辞めたことはありません。今後もないと思います。

先ほど、技術を買ってくれれば……と書きましたが、そもそもぼくは自分の技術に自信がありません。そして、年を取るほど時代についていけなくなり、その価値はどんどん下がると思っています。

そんなぼくにとって、普通に生活できるお金さえもらえれば、満足度としては十分です。

まとめ:転職が当たり前の時代になってほしい

転職するのは当たり前!
アメリカやヨーロッパでは、転職は当たり前。そんな声を聞くようになってから、もう20年以上経つ気がします。実際、日本でも転職する人は増えていると、感覚的には思っています。

でも、まだ転職回数が多い人を嫌う風潮も残っています。真っ当な仕事ほど、その傾向は顕著だと思います。

就いている業種ゆえかもしれませんが、ぼく自身は転職に悪感情も後ろめたさもありません。理由は先ほど書いたとおり、クリエイターなら自然のことだと思っているからです。

そして、業種・職種を問わず、それが当たり前の世の中になってほしいと思います。

だって、そうなれば無理な引き留めとかはなくなりますからね。

仕事を辞めたい。そう悩んでいる方、ご自身の理由はどれでしょうか。そして、それは固い決意でしょうか。

もしNOなら、仕事を続けながら、軽い気持ちで転職サイトを見てみましょう。もしかしたら、今の会社の良さに気づくかもしれませんしね

もしYESなら、本格的に転職を考えてください。それは決して悪いことでも後ろめたいことでもありませんから。あなたの貴重な時間を大切にしてください

最後に。『ジョブリット』にはたくさんの求人情報が掲載されていますので、ぜひ一度、ご覧ください!

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