面接前、そして面接中の対応をケースごとに解説する面接攻略マガジン。
今回はターゲットを絞って、「第二新卒」に特化した対応法を紹介します。
なぜなら、第二新卒者は20~25歳前後の若い方ばかり。そのため採用担当者が確認したいことが他の転職者と異なるからです。
ちなみに、第二新卒についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。併せてご覧いただければ、より参考になると思います。
失敗を糧に!第二新卒によくある質問5選!
一般的に「学校卒業後に就職し、3年以内に離職した人」をあらわす第二新卒。ということは、過去に一度、社会人として活躍した経験を持っていることになります。
そうなれば、どのような会社に、どのような理由で入社し、どんな仕事をし、そしてどんな理由で退職を決意したのか。それらを担当者が知りたがるのも当然でしょう。
ではどんな質問がされやすいのか。またどんな回答方法が好ましいのか。1つひとつ、例文とともに紹介していきます。
同じ過ちは繰り返さない!“前職は希望通り?”への回答法!
よく聞かれる質問の1つが、「前職はご自身が希望されていた会社でしたか?」。担当者は前職で働いていた企業の仕事内容と、自社の仕事内容を照らし合わせて、応募者の希望と自社がマッチしているかを確認します。
この質問への回答方法は、前職が希望通りだったかどうかで変わると思うので、2パターン紹介いたします。
前職が希望していた会社だった場合
まず大前提として、どんな質問でも回答はポジティブであるべきです。その中でも、希望していた会社にもかかわらず退職、もしくは転職を志す場合は、より前向きな回答が必要になるでしょう。
働くうちに「やりたいこと」が変わった。もしくは新たに見つかった。それらをいかにポジティブに伝えるかが重要です。
前職は希望していた企業に入社できました。配属先についても希望を聞き入れていただき、○○職としてさまざまな経験を積むことができました。おかげで○○というスキルを身につけることができましたし、また社内の別部署との交流も増えたことで、成長させていただいたと感謝しております。
多くの皆様と関わり業務を進めるなかで、自分が本当に携わりたいのは○○だということに気づきました。これは先輩方のおかげで視野が広くなったためであり、今でも感謝しております。
しかしながら前職では○○を実現する環境が整っておらず、その分野で目覚ましい功績を残されている御社で自分を成長させたいと考え、志望させていただきました。
この回答は、前向きなだけではありません。前職で多くの人とかかわったこと。そしてそこから多くを学んだことを伝えることで、協調性もアピールしています。
前職が希望していた会社ではなかった場合
この場合は、今、応募している業種・職種が第一希望だったことを伝えましょう。またリベンジを求めるにあたり、現職(or前職)でどのようなスキルを得たのか。それがどのように活かせそうなのかを、併せてアピールすると効果的です。
新卒時の就職活動でも、御社のような会社を第一志望としていたのですが、残念ながらご縁がありませんでした。
現職(or前職)では○○を中心に多くの業務に携わりました。おかげで◇◇や△△といったスキルを得ることができました。しかしながら、自分の成長を感じるたびに、今の私なら○○職でも活躍できるのではないかと思うようになり、転職を決意した次第です。
現職(or前職)で学んだ◇◇は御社でも活かせると感じております。ぜひ御社にて、再チャレンジの機会をいただけましたら幸いです。
ここで注意してほしいのは、悪口は厳禁ということ。希望通りの会社でなくとも、最終的に選んだの自分自身です。他責思考ではなく、謙虚な姿勢を伝えられるよう、心がけてください。
やっぱり・ゼッタイ悪口厳禁!“退職理由”の伝え方!
第二新卒に限った話ではありませんが、ほぼ間違いなく聞かれるのが退職理由。ここで意識したいのは2点。「会社や上司・同僚のせいにしない」と「感情的にならない」です。
ただし、取ってつけたような理由を作る必要はありません。基本的には本音でOKです。それを上記2点を意識しながら、ポジティブな言葉で伝えましょう。
現職(or前職)には○○職で入社しました。しかしベテラン社員が多く役割分担が明確に決まっており、スキルアップを図ることができず、転職を決意いたしました。
採用ページを拝見したところ、御社は全員に広く裁量を与えているとお見受けいたします。また、常に業務の効率化を図っておられる点にも強く共感いたしました。私は現職(or前職)ではアシスタント業務が中心でしたので、マニュアルの作成や書類作成のテンプレート化などの経験を持っております。
それらを活かして御社に幅広く貢献しつつ、自身のスキルアップも目指したいと考えております。
ちなみに、「会社や上司のせいにしない」と書きましたが、例外があります。それは明らかに企業側に非があると認められる場合。
セクハラやパワハラ、常識の範囲から逸脱した残業時間などが退職理由なら、具体的な事例とともに説明する方が効果的です。
ただし、その際でも感情的に非難するのはNG。冷静にポジティブな要素を挟み込むことを心がけましょう。
適性と意欲をアピール!“○○に挑戦する気は?”への回答法!
異業種や経験のない職種に転職する場合、「現職(or前職)とは異なり、○○にもチャレンジしてもらうことになると思いますが?」と聞かれることがあります。
この場合、前向きさだけではなく、もう一歩踏み込んだ回答がおすすめです。
もちろん、ぜひチャレンジさせていただきたいです。
未経験ですので、役に立ちそうなスキルや読んでおくべき書籍などがございますでしょうか。ご教示いただけますと幸いです。
上記の例であれば、担当者に対してやる気や成長意欲をアピールすることができます。
解決能力を提示!“つらかった仕事は?”の返し方!
「前職(or現職)でもっともつらかった業務を教えてください」と聞かれることが多いのも、第二新卒ならでは。これは、苦手なことに対するスタンスを確認したいということでしょう。
回答としては、業務内容を伝えるだけではなく、何がどう辛くて、解決のためにどのような行動を取り、結果としてやりきれたのか、まで答える必要があります。
お恥ずかしい話ですが、2年めに入ったばかりのころ、私の連絡ミスで話が上司まで届かず、契約が破談になりかけたことがもっとも辛かった経験です。
私だけの力ではどうにならないと判断し、すぐに上長に報告と謝罪をしたところ、先方様に謝罪と契約締結に向けた話し合いの機会を設けていただくことができました。結果としては無事に契約を結ぶことができましたが、今振り返っても肝が冷える思いです。
上長からはお叱りだけではなく「すぐに連絡をくれて助かったよ」という暖かい言葉もいただきまして、本当に感謝しております。
以後は、ミスをしないためにTo Doリストの作成と終業前の確認を徹底しております。ですがそれ以上に、「報連相」の大切さを身をもって知ることができたことが、最大の教訓だと感じております。
このように、ミスをすぐに報告できたことと、周囲のおかげで業務をやりきれたことまでアピールできれば、担当者は安心できるでしょう。
前職で学んだことを確認!“やりがいのない仕事に耐えられる?”
こちらも、第二新卒ならではの質問。それが「やりがいのない仕事に耐えられますか?」です。
特に、退職理由を「やりたいことと違った」「やりたいことが変わった」とした場合、担当者は是が非でも確認したい内容でしょう。
ここでアピールすべきは、一度社会人として働いている“経験値”。それを意識した回答が理想的です。
はい、耐えられると思います。
現職(or前職)で身を持って痛感したことは、やりがいのあることもないことも、どちらも同じ仕事だということです。そして、どんな業務からも学べることが多々あり、直接的・間接的を問わず将来に役立つことがあるはずです。
どんな業務も、任せていただいたからには前向きに取り組み、その経験を自分自身の糧にしたいと思います。
第二新卒者が新卒者より有利な点は、社会人経験があること。そして、その経験からさまざまな気付きを得たことです。
ただし、単に「なんでもやります」という答えはNG。「就職できればどこでもいい」と思われないように、“なぜ、どんな仕事にも前向きに取り組めるのか”を伝えましょう。
実績よりも意欲が大事!第二新卒面接のチェックポイント!
担当者は第二新卒者に対し、即戦力ではなくポテンシャルに期待する傾向があります。そのため、無理に自分を大きく見せる必要はありません。
むしろ新卒時の就職活動の失敗を今後どう活かしていくのか。そして、なぜその場が今、面接を受けている企業なのか。これらを謙虚に説明していくことが大切です。
同時に、社会人経験から得たことをアピールできれば、ライバルより好印象を与えられるかもしれません。
ここにない質問に対しても、それらを意識して回答できれば、きっと結果に期待できるのではないでしょうか。
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