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クリエイターの振り見て我が振り直せ!正しい「仕事」の考え方!

昔からよく言いますよね。「人の振り見て我が振り直せ」って。

クリエイティブな世界に長くいる“ぼく”は、クリエイターという連中のダメなところをたくさん見てきました。

そして、自分は同じことをしないぞ! と心に誓いながら、ここまでやってきました。

才能も技術もない“ぼく”が15年以上、文字周りの仕事を続けられている理由。それは「仕事に対する根本的な考え方」のおかげだと思っています。

そしてきっと、それは皆さんのお役に立つんじゃないか。そうも思いました。

今回は「“仕事”に対する姿勢」について書きたいと思います。

事前準備と実作業、仕事に大事なのはどっち!?

準備と作業、どっちが大事?
“ぼく”はこのコラムで、たびたびこんなことを書いてきました。

クリエイターには“社会的な”ダメ人間が多い

また、同時にいわゆる一般企業で働く皆さんのことを、「世間の真っ当な仕事をしている人」とも書いてきました。

別にこれは自虐でもなんでもありません。クリエイティブな仕事ってのは、良く言えば特殊悪く言えば変なんです。だからそこで働くクリエイターって連中も、変わった奴ばかりなんです。

まずは、クリエイターという人種にどんな奴が多いのか、具体的に書いていきましょう。

クリエイターってこんな連中!

あらためて説明すると、“ぼく”は専門誌と呼ばれるタイプの雑誌編集を約5年、そしてその雑誌が運営している携帯サイト編集を約5年。さらに求人系サイトのライターを約5年。そして今、別の求人系サイトのライターとして約半年

つまり通算15年以上、文字周りの仕事をしているわけです。

そんなキャリアの中で“ぼく”が出会ってきた「クリエイター」は、こういう職種です。

“ぼく”が仕事をしてきたクリエイター一覧
雑誌編集者
サイト編集者
デザイナー
イラストレーター
スチールカメラマン
動画カメラマン
動画編集者
テレビカメラマン
テレビ番組の編集者

この中には、ぼくと同じように社員契約をしている“サラリーマンクリエイター”もいれば、フリーランスの方々もいます。

でも、特徴ってのは結構共通しているんですよね。

それをかんたんに解説していきます。

とにかく時間にルーズ!

まずは小手調べにこんなところから。

クリエイターっていう連中は、なぜか時間にルーズなんです。遅刻が当たり前なんです。社会人として、ありえませんよね。でも、なぜか多くの人が遅刻常習犯なんです。

仕事に限りません。プライベートでも、平気で5~10分、遅れてやってきます。目くじら立てて怒るほど大きな遅刻ではないけど、毎回やられると腹立ちます

以前、初めて出版社で仕事を始めたとき、“ぼく”は本当に仕事ができなかったと書いたことがあります。

その時代、ぼくには忘れらない出来事が1つあります。

入社、半年くらい経った頃でした。毎日ダメ出しをされて、自分でもダメなのは分かるけど、どうしたらいいのか分からない。そんな状態で落ち込んでいた頃、進行管理をしていた先輩に言われたんです。

“ぼく”くんは遅刻しないよね、偉いよ」って。

世間の皆様から見たら、ありえないですよね。でも、“ぼく”が迷い込んだ世界は、遅刻しないだけで褒めてもらえる世界だったんです。

このとき、「仕事ができないなら、せめて時間くらいは守ろう」と固く誓いました。

そして、それは今も変わりません。だって、今も大して仕事できないから。

社会常識がない!

クリエイターの職業病なんでしょうかね。電車の中吊り広告や雑誌や新聞を見ても、ぼくたちはデザインや文章の「構成」だけに目が行きます。それは、中身は大して見ていない、ということです。

だからかな。社会常識のない人が多いんですよ。

そもそも、クリエイターになろうという連中は、勉強が嫌いだった人が多いですからね。ここにかんしては、“ぼく”はちょっと違うけど。

あと、クリエイターには「興味のあるものにしか、興味がない」という人も多いです。

要するにね、子どもなんですよ。目の前に面白そうなもの、興味のあるものが現れると、それにしか目が行かなくなるんです。

その代わり、自分の好きなことには異常なほど深い知識を持っているんですけどね。

“ぼく”が皆さんを「真っ当な皆さん」と呼ぶ理由が、少しお分かりいただけたでしょうか。

人間関係をつくるのが下手!

これは、他人のことを偉そうに言えません。“ぼく”もあまり上手ではないです。

そして、これは“ぼく”の意見ではないんです。出版社時代に女性の先輩から言われたんですよね。

あくまでその人の意見、ということで紹介します。

ウチの会社の男たちは、人付き合いが下手。人が何を言ったら傷つくのか、どこまでなら言ってもいいのか、線引きができない

らしいです。

その人が言うには、恋愛はまた違うらしいんですよ。いわゆる友だち付き合いが下手なんだそうです。

当時は、その中に“ぼく”は含まれていないと希望的に考えていました。だって、直接面と向かって言われたんだから。でも、今振り返ると、“ぼく”にこそ言いたかったのかなとも思います。

うーん、どうなんでしょう。

締め切りを守れない!

さ、最後です。決定的にダメなところです。

ぼくらの仕事には、必ず「締め切り」があります。雑誌・サイトの掲載やオンエアに間に合わせるためには、締め切りを守らなければいけません

でも、種類を問わず、クリエイターを名乗る奴らはこれを守りません

もちろん、理由はわかります。「もう少し考えたら、もっとよくなるかもしれない」。そう思うんでしょう。

でもさ、ダメだよね。締め切りなんて守って当たり前。できればイレギュラーが起きてもいいように、早めに片づけておく。社会人として、当然です。

そんな当たり前が通用しない世界。それがクリエイターです。

“ぼく”の締め切りに対する考え方

ちょっと脱線しますが、後輩ができるたびに、“ぼく”が必ず伝えることがあります。

締め切りに間に合わなかったら、その作品がどれだけすばらしくても0点だよ
締め切り時点で50点のものしか作れなかったなら、それは今の実力が50点なんだ。反省して、勉強して、次は締め切りまでに70点作れるようになろう。そして80点、90点、と目標を上げていこう

いやあ、我ながらいい言葉だと思います。これはあれですね。無能でさんざん失敗をして、怒られてきた“ぼく”だからこそ言えるんでしょうね。

なんの自慢にもなりませんね。

“年下上司”の締め切りに対する考え方

この考えと真逆な人もいます。1つ前の会社で一緒に働いていた、年下の上司はこんな考え方でした。

見る人には締め切りなんて関係ない。いいものを届けたい
クライアントのためにも、時間をオーバーしたとしても、最大限いいものを作るのが俺たちの仕事だ

少なくとも“ぼく”がすれ違ってきたクリエイターの大多数はこっち側でした。そしてぼくも、言わんとすることはよく分かります。

それでも、これはダメだよね。

確かに、締め切りはある程度の余裕を考えて決められます。サイトで言うなら、UP時間が締め切りというわけではありません。多くの場合、数時間の余裕があります。

雑誌でも同じです。締め切りの数時間後に、印刷所がデータを受け取りにやってきます。

でも、その余裕って、単なる予備時間じゃないんです。進行管理や入稿担当者など、次工程の人たちの作業時間なんです。

「もっとよくなるかもしれない」――そんなエゴのために、他人の時間を平気で削る

クリエイターと呼ばれる人たちのそういう姿勢が、“ぼく”は心の底から大嫌いです。

クリエイターから学べること

いつも書いているとおり、“ぼく”は3流と名乗ることすらおこがましい、ド底辺のライターです。でも、締め切りだけは遅れたことがありません

逆に、進行管理側の都合には、極力対応してきたつもりです。進行管理の後輩ちゃんに「こっちの都合で申し訳ないんですけど、締め切りを早めても大丈夫ですか?」と聞かれたら、1秒も悩まずに「全然、大丈夫だよ~」と即答してました。

そして実際に、必ず間に合わせてきました。

そういう風に仕事をしていると、後輩ちゃんは“ぼく”のことを信頼してくれます。仲良くもなっていきます。そうすると、取材前にいろんな情報を教えてくれます。そしたらどんどん、仕事がスムーズに進むようになります

結果、ますます締め切りより早く仕事を終えられるようになっていきます。

あくまで“ぼく”の考えですが、これが仕事に対する正しい姿勢ではないでしょうか。

お前がクリエイター気質を持ってないだけじゃないの?

特にクリエイターをやっている人には、こんな風に言われるかもしれません。

でも、“ぼく”とすれ違ってきた多くのクリエイターでは、決定的に違うことが1つあるんです。

それは、ぼくは“素材がすべて”と思っているけど、クリエイターの多くは“技術がすべて”と思っていること。

ぼくは大した文章スキルを持っていません。発想力も人並です。これは自虐ではなく、現実です。

その代わり、“取材”にこだわりました。いい話を聞ければ、それをそのまま書くだけで“いい原稿”が出来上がるから。

対して、素材が良くないと、テクニックでどうにかしようとします。試行錯誤するから時間がかかるし、悩む要素も増えるでしょう。

大事なのは、素材集め。そして、そのための事前準備。ぼくはそう思っています。そしてこれは、世間の真っ当な皆さんとも共有できる要素ではないでしょうか。

まとめ:仕事も人生も“ひとりじゃできない”

仕事には事前準備が大事!
仕事の中身を充実させたいなら、そのための準備が必要

いい準備をするためには、周りの人たちといい関係を築き、できるだけ多くの情報を共有してもらう

これが、“ぼく”が思う社会人のあるべき姿です。そして、仕事に臨む正しい姿勢です。

ぼくは、これができないがために不要な苦労をしてきたクリエイターたちをたくさん見てきました。

同時に、これを正しいと思えないために、周囲と喧嘩するクリエイターたちもたくさん見てきました。

あくまで“ぼく”の視点では、だいたいの場合、クリエイター側に問題があったように思います。

皆さんには、周囲の人たちや彼らが任されている仕事を尊重する人になってください。そうすれば、周囲も自分の仕事を尊重してくれるようになるでしょう。

今の職場ではそんなの叶えられない! もし、そんな方がいらっしゃったら、『ジョブリット』で新しい職場を探してはいかがでしょうか!

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