近年、企業のあり方は刻々と変化しています。そして、同じように面接も変革を遂げています。
そんな中、多くの企業が採用しはじめているのが「カジュアル面談」。
しかし、その存在や名前は知っていても、中身までは詳しくない方もまだ多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カジュアル面談を攻略! やっておきたい事前準備や当日の服装、さらには面談で実際に話す内容まで。
気になるポイントを分かりやすく解説します!
どこで、誰と、何を話すの?カジュアル面談とは!?
もともと、中途採用ではそれなりに行われていたカジュアル面談。ある程度のキャリアを持っている求職者に対して、堅苦しくない雰囲気の中、ざっくばらんに経歴を確認できるというメリットがあるからです。
しかし、近年では新卒採用でも頻繁に行われるようになりました。
その原因はなぜなのか。そして、求職者側・企業側にそれぞれどんなメリットがあるのか。
それを考えるためにも、まずカジュアル面談とはどんな面接方法なのかを確認していきましょう。
名前のとおり、すべてがゆるい!カジュアル面談の概要!
カジュアル面談とは、企業側も求職者側もリラックスした状態で対話し、お互いの理解を深める機会のこと。
そのため、多くの場合は応募前に行われます。
求職者は会社や社員の雰囲気を確かめてから応募できる。また、企業側は履歴書だけでは測れない応募者の内面を知ることができる。お互いに大きなメリットがあると言えるでしょう。
つまり、お互いにミスマッチを減らすための機会。それがカジュアル面談です。
増加の理由は少子化!?カジュアル面談増加の背景!
日本では極端な少子高齢化が進んでいます。そのせいで、新卒・中途を問わず、企業は良質な人材の確保に苦労しているという現状があります。
そしてそれは、そのままカジュアル面談が増えている背景となっています。
自社が求める人材を獲得できない。もしくは獲得したと思っても、社員側がミスマッチを感じてしまい退職される。そうなったときに、少子化の現状では穴埋めが困難だからです。
また日本が長期にわたり不況で苦しんでいることも、要因として挙げられるかもしれません。経営環境が厳しいなか、人材確保に大きな費用をかけることが難しい企業も多いでしょう。
そんななか、ミスマッチを減らしたい。そして退職者を減らしたい。そういった環境がカジュアル面談のニーズを高めています。
合否には無関係!?カジュアル面談の内容と“面接”との違い!
通常の“面接”では、企業側が主導権を握ったうえで多くの質問を投げかけ、求職者はそれに対して答える形式が一般的。
しかし、先述のとおり相互理解を目的とするカジュアル面談では、企業と求職者は対等な立場で気軽に話し合います。
ここでは面接とカジュアル面談の違いをもう少し詳しく見ていきます。
“話し合い”だから当然!?合否には影響しない!
対等な立場で相互理解を深めるカジュアル面談は、選考の一環ではありません。求職者に会社の雰囲気や担当者の人柄など体感し、応募の参考にしてもらうための機会です。
そのため、質問をするのは主に求職者側。担当者は基本的に質問に答えながら“会社のいいところを知ってもらおう”と努めます。
とはいえ、会話の流れで担当者から質問されることもあります。ただその内容も、求職者の人柄や将来の目標などパーソナルなものがほとんど。志望動機を聞かれることも少なく、あったとしても明確な理由は求められません。
そんな“話し合い”ですから、合否に影響することはありません。
これから参加する方も、リラックスして臨んでください。
スーツは必要?当日の服装について
最近は少し変わってきたものの、通常で面接でもっとも好ましい服装はスーツ。
しかし、フラットな対話を求めるカジュアル面談では、スーツはむしろ推奨されません。実際、日程確定の連絡には、「自由な服装でお越しください」と書かれていることがほとんどです。
場所も会議室とは限りません。できるだけリラックスしてもらうために、オフィスの休憩スペースや、外部のカフェで行われることもあります。
とはいえ、仮にも志望企業の担当者と初めて対面するわけですから、ある程度のマナーは必要。いわゆるオフィスカジュアルやビジネスカジュアルを意識した服装で臨みましょう。
これって必要?履歴書・職務経歴書はどうする!?
カジュアル面談とはいえ、担当者に会うとなれば、履歴書や職務経歴書を持って行くか悩む方もいるでしょう。
先に答えを言ってしまうと、基本的にはどちらも不要です。なぜなら、何度も書いているとおり、応募前に実施されることがほとんどだからです。
ただし、もし志望する会社のカジュアル面談に参加するなら、自身の経歴や強みなど、本来なら履歴書に書くことを言葉で伝えるために、事前に要点を整理しておきましょう。
何を聞かれる?どう答える?カジュアル面談の流れを解説!
最後に、よくあるカジュアル面談の流れを解説します。
実際に何を聞かれるのか。それに対してどう答えるべきなのか。
当日に悩むことのないよう、事前にイメージしておいてください。
面談の流れ
企業や担当者によって異なるものの、多くの場合、カジュアル面談は下記のような流れで進行します。
① 双方の自己紹介
② 目的の確認
③ 求職者への簡単な質問
④ 休職者からの質問
⑤ 面接日程などの案内
⑥ 終了
ここからは1つ1つ、何を話し何を聞かれるかを解説します。
自己紹介
面談も面接と同じように、自己紹介からスタート。
ここで趣味や特技、部活歴など、ある程度フランクな話を聞かれることも多いのも面接との違いと言えます。
同時に、担当者の自己紹介もそれなりにフランクです。フレンドリーな雰囲気づくりが目的なので、好きな食べ物や趣味がかぶるなど、気になるポイントがあれば気軽に聞いてみましょう。
目的の確認
ここから、通常の面接と流れが変わります。カジュアル面談の場合、
「選考とは無関係です」
「合否とは関係ありません」
「目的は相互理解です」
「なのでリラックスしてお互いに聞きたいことを話し合いましょう」
など、目的を解説してもらうことが多いはずです。
このあとの話し合いをスムーズに進めるためにも、ここまでにリラックスできるように心がけましょう。
求職者への質問
まず求職者への質問が始まるのは通常の面接と同じですが、聞かれる内容はまったく異なります。
主な内容は転職に対する考え方の確認。というのも、カジュアル面談の参加者は、転職したいと強く考えているとは限らないざっくばらんに話してもらえるでしょう。
求職者からの質問
カジュアル面談のメインはここ。仕事のこともそれ以外のことも、求職者が気になることに答えてもらえます。
また、カジュアル面談の場には、人事担当者以外に現場の社員が同席していることも。
実際にどんな仕事をして、どんな風に感じているのか。さらには職場にはどんな人がいて、どんな関係性なのか。
ミスマッチを防ぐことが真の目的なので、ほぼNGなしで答えてもらえるでしょう。
面接日程などの案内
お互いに聞きたいことを話し終えれば、最後に面接の日程や選考方法の案内をもらって、カジュアル面談は終了します。
ここからは通常の選考フローに移行し、面接や適性テストなどを経て入社をめざすという流れに進んでいきます。
何度も書きますが、面談自体は選考フローに入っていません。当然、自分の想像や理想と異なる場合は、この段階で断ることも可能です。
もし話を聞いて興味がさらに強まったなら、その意欲を伝えたうえでお別れし、改めて募集に応募しましょう。
まとめ:できるだけ本音で話すことを心がけよう!
カジュアル面談には、求職者側だけではなく、企業側にも大きなメリットがあります。
ただし、それにはお互いが「本音」で話し合えばという条件が必要。
本来、面接も本音をぶつけ合う場であるべきですが、海外と比べると日本ではまだその意識が低いように感じます。
カジュアル面談が当たり前になれば、そして明らかにミスマッチが減れば、“面接”自体も少しずつ変わっていくかもしれません。
最後に、注意点をまとめて本稿を終わります。
最低限の服装やマナーに気を付ける
本音を話す
ただ言葉遣いや失礼な言い回しには気を付ける
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