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コミュ力を高めたい!その方法を“取材”が生業のおじさんが考えた!

コミュ力を高めたい」。そう考える人は多いと思います。

でも、どうすればいいのか分からない。そんな人は、もっと多い気がしています。

さらに言うならば、「自分はコミュ力が低い」。そう勘違いしている人も多いと思います。だって、あくまで“ぼく”がすれ違ってきた人たちでは、「僕(or私)はコミュ力が高い!」と胸を張って言える人は、圧倒的にマイノリティだったから。

そこで今回は、3回前の「Z世代を考えるに続いての個人的チャレンジ企画。「本当の意味でのコミュ力ってなんだろう?」、「コミュ力を高める方法は?」と真剣に考えてみます。

“ぼく”は、普段「ライター」を名乗っているものの、現実的には「取材」を生業にしていると言った方が正確だと思っています。

ということは、それなりに高いコミュ力を持っているはずです。正直、まったく自信はないけれど、そうでなければいけない立場です。

そんな(自覚なき)立場と経験から、真剣に書いてみたいと思います。

最大のコツは○○!コミュ力を高めるにはどうすればいい?

誰がいちばんコミュ力が高い?
コミュ力。多分、正式名称は「コミュニケーション能力」でしょう。

“ぼく”の勝手な意見ですが、数あるヒューマンスキルの中で、もっとも万能でもっとも役に立つ能力だと思います。だって、仕事だけじゃなく、プライベートにも大きく影響しますから。

同時に、それはコミュ力の高い人が少ないという、悲しい事実に基づくのだとも思います。だって、みんなが高いコミュ力を持っているなら、相対的に評価が下がるでしょう。

大事なのは分かっている。でも、なかなか伸ばせない。そんな「コミュ力」を高めるためにも、まずは定義付けから始めていきます。

“性格”とは無関係!コミュ力の定義とは!?

おっと。定義付けの前に、まずは「コミュニケーション」とはなんぞや? というところからハッキリさせましょうか。

このあと何が登場するか。想像できた方は、このコラムのヘビーユーザーですね。ありがとうございます。そんな方の予想どおり、Wikipediaさんの登場です。

コミュニケーション(英: communication)は、社会生活を営む人間の間で行われる知覚や感情、思考の伝達。または単に、(生物学な)動物個体間での、身振りや音声、匂い等による情報の伝達。辞書的な字義としては、人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達、などと定義付けられる。
引用元:Wikipedia「コミュニケーション」

要するに人間同士、あるいは人間対動物における、意思や感情の伝達。それがコミュニケーションです。

つまり「コミュ力」とは、自分の思っていることを的確に相手に伝えられる能力を指すのでしょう。

ということは、“口がうまい”とか“性格が外向的”とかはあくまでその手助けをする役割であり、本質ではないことになります。

“ぼく”の個人的な感覚で申し訳ないですが、一般的には口のうまい人=コミュ力が高いと定義する気がします。でもそこに固執すると、間違えてしまうかもしれませんね。

“コミュ力の高い人”ってどんな人?

コミュ力を高めるいちばんの方法は、“コミュ力の高い人のまねをする”ではないでしょうか。

では、“コミュ力の高い人”とは、どんな人でしょう?

こちらもまずは一般論を確認したいので、色んなサイトに書いてあることを箇条書きで垂れ流しておきます。

【“コミュ力の高い人”の調査結果】
話の組立が上手い
自分と相手が同じくらい話すようにコントロールできる
人の話の聞き方が上手い
自分と違う意見を素直に受け入れられる

こんな感じでした。

これらは“コミュ力を高めるため”に大切な要素だと思うので、かんたんに1つずつ解説していきます。

コミュ力を高める方法①話を上手に組み立てる

最初に書いたとおり、コミュ力が高いということは、自分の意見を相手に的確に伝えられるということ。そのために必要なのが、話の組立だと思います。

日本には「起承転結」という言葉がありますよね。英語にも「Introduction(導入)→Body(本文)→Conclusion(結論)」という組み立て方の基本があります。

要するに、伝えたいことが伝わりやすくなるように話に構成を正しく付けられる、ということです。

ただ、正直に言うと、“ぼく”はこれがとても苦手です。それはコラムの支離滅裂っぷりを見ていれば、はっきり分かると思います。

苦手だから言うわけではありませんが、これって本当に難しいと思うんですよ。特に、その場のアドリブでやるのは、相当難易度が高いと思います。

コミュ力を高める方法②聞き上手をめざす

1つ飛ばして、こちらの項目。一般的にコミュ力が高い=話が上手いと思われがち。“ぼく”はそう思っていました。しかし、一般的にも“ぼく”も同じように、話を聞くのが上手い人こそコミュ力が高い。そう感じていると知り、ほっとしました

ぼくは、話を上手く聞くには、2つの要素が必要だと思っています。

まず1つは、単純に相槌が上手いこと。「単純」と書いたけど、意外と重要なんですよ。相手が話しやすいように相槌を入れるのって、実は難しいですからね。

ぼくの場合、「うん」「はい」と声に出す、笑顔でうなづく、そして笑うの3種類を相手やタイミングに合わせて使い分けています。このときの“コツ”は、相手のリズムを邪魔しないこと。声を出すのは息継ぎやワンクッション空いたタイミングだけで、それ以外は笑顔でうなづいています。

そしてもう1つは、相手の意見を“相手の意図どおりに理解”すること。これもすごく重要で、そしてすごく難しいことです。

ここに関するコツは後にまわしますが、とにかく“相手の話を上手に聞く”ことを意識すると、コミュ力向上につながるかもしれません

コミュ力を高める方法③違う意見も素直に受け止める

聞き方の話と少し被りますが、これもとても大事なポイントです。

人間は全員、違う環境で生まれ育ち、違う価値観や考え方を持っています。

自分と異なる価値観を素直に受け入れられるかどうか。そのためには自分とは違う考え方を受け入れるだけの「余裕」が必要ではないでしょうか。

ちなみに、この部分はZ世代と呼ばれる子たちが得意なポイントです。彼らは「世の中には多様な価値観がある」と、頭ではなく身体全体で知っているからです。

コミュ力を高める方法④話す量をコントロールする

後回しにしたこちらの項目。これが、“ぼく”が後輩くん/ちゃんから「コミュ力おばけ」と呼んでもらえる、いちばんのポイントだと思います。

一般的に、1対1の対話では、お互いが4~6割ずつ話すと、話が弾むそうです。これを「ピンポンルール」と呼ぶんだとか。

要するに、片方だけが話し続けているようでは、話は弾まないということ。うん、当たり前ですね。

これまた一般的に「老害」と呼ばれる上司・先輩たちは、良かれと思ってのことではあるんですが、自分だけが話しちゃうんですよ。ここは本当に気を付けていただきたいポイントです。

自分が話すのではなく、相手に話させる。そしてそれを興味を持って聞き、素直に受け止める。きっとそれが、コミュ力を高めるコツではないでしょうか。

“ぼく”の考える、「本当のコミュ力」とは?

コミュ力が高い人ってどんな人?
定義づけ、そして大切な要素の解説は終わりました。ここからは「コミュ力」について、そして「コミュ力を高める方法」について、“ぼく”の考えを書いていきます。

その前に、お前は本当にコミュ力高いのかよ? うぬぼれてんじゃねーぞ、この老害! というまっとうな疑問にお答えしておきます。

正直、自分のコミュ力に自信なんてありません。でも周りはそう感じないようです。先ほども書きましたが、後輩ちゃんに「“ぼく”さんって本当にコミュ力おばけですよね」と言われたときは、なんか無性にうれしかったです。
では、なぜぼくは「コミュ力が高い」と思われるのか。

それはきっと先ほどの要素のうち、②~④がそこそこ得意だからだと思います。

その中でも、特に大事だと思っているのが②の「話す分量のコントロール」。だって、相手の意見を理解できる頭を持っているとしても、そもそも話してもらえなきゃ意味がないじゃないですか。

だからぼくはここをいちばん大事にしています。あくまでイメージですが、“テレビの司会者”みたいな立ち位置に自分を置いて相手の話を聞きます。その場に3人以上いるなら、いちばん話していない人に話を振ります。そんなことを心がけています。

取材経験から学んだ、話の引き出し方

いちばん最初にも書いたとおり、ぼくは12年くらい、取材を生業にしています。これは多分、初めて書きますが、文章力とは異なり、取材にかんしてはそこそこ自信を持っています。

出版社に勤めていた頃は芸能人と呼ばれる人たちを取材することも多かったし、1つ前の会社では若い女の子の取材をたくさん経験しました。

ぼくは、自分とは見ている世界が違いすぎる人たちの話を引き出す。そんなことを12年間、やり続けてきたわけです。

そんな経験をしていれば、コミュ力は自然と高まりますよね。そして“ぼく”は、こんな結論に達しました。

“ぼく”なりの結論:笑う。受け入れる。自然体でいる。

とてもかんたんに書くなら、答えはタイトルに入れた3つのキーワード。これがすべてです。

なんか、見れば分かる話なので解説するのもバカバカしいですが、1つずつ説明しますね。

コミュ力を高めるための意識①笑う

これは、ある意味“ぼく”の企業秘密みたいなものです。“ぼく”的、取材の奥義です。

“ぼく”は相手が誰であれ、取材中によく笑います。ではなぜ、こんな発想に行き着いたのか。相手がリラックスしてくれないといい取材なんてできない。そう気づいたからです。

出版社時代の取材対象は、いわゆる芸能人ばかり。彼らは取材慣れしているので、勝手に“誌面に使えそうなこと”を話してくれます。正直、難しいことを考える必要はありませんでした。

でも、その後、求人系サイトで働くようになってから、取材対象が一般人に変わりました。サイトの性質上、入社したばかりの若者が多かったです。しかも、相手側がメディア映えを意識するのか、女性が8~9割を占めていました。

彼女たちは「インタビュー」「撮影」という言葉に緊張した状態で、ぼくたちの前に現れます。そのまま取材を始めたところで、いい話を聞けるわけがありません

真逆(若い・女の子)の相手をリラックスさせるために

一体、どうしたら彼女たちをリラックスさせられるんだろう。

ああだこうだ試行錯誤した結果、たどり着いたのが「相手に笑ってもらうために、まず自分がたくさん笑うこと」でした。

というのも、試行錯誤の過程で、「リラックスしてくださいね~」と言葉に出しても意味ないことに気づいたんですよ。いや、身に染みて理解したと言うべきかもしれません。

(上司の方、面談とかで「リラックスしてね」とか言ってませんか。それマジで意味ないですよ

だから、まずぼくが笑う。言葉じゃなく態度で「この場は笑ってもいいんですよ」と伝えるために。

同時に、早い段階で相手を笑わせることも強く意識していました。コンビで取材していた後輩くんには、いつも「いかに早くひと笑い取れるかが勝負だよ」なんて話していました。そして早い段階でいろいろなタイプの“小ボケ”を挟み込んでいました。

(余談ですが、その後輩くんには「“ぼく”さんが教えてくれることって、芸人の心構えみたいですね」と言われていました。後輩くんは同僚にも「“ぼく”さんは芸人根性がすごい!」と褒めて(?)くれていたようです)

それで相手が笑ってくれれば、もうもらったようなもの。あとは普通に話すだけで、勝手にいい話を聞くことができます。

ちなみに、これは日常会話でも使っていました。その結果が、後輩ちゃんからの「コミュ力おばけですよね」という褒め言葉でした。

コミュ力を高めるための意識②受け入れる

正直、このキーワードについては、字面がすべてです。書くこともありません。

相手の言うことを受け入れる。その場では理解できず「ん?」となっても、あとでしっかり考えればいいだけですから。

ただ、日常会話の場合は、その場である程度のリアクションが必要ですよね。

そんなときは……かんたんです。素直に受け止めましょう

コミュ力を高めるための意識③自然体でいる

これも大事だと思うポイントです。

ぼくは、相手が誰でもあまり態度を変えません。芸能人でもアイドルでも、取材する相手が会社の社長やオーナーでも新入社員でも、自社の上司でも先輩でも後輩でも。

もちろん、言葉遣いには気を付けています。ただ、しっかりした敬語を使うとかではありません。ぼくの場合、相手が誰でも“フランク敬語”(ぼくが勝手に名付けた、くだけた敬語)です。逆に、20歳そこそこの後輩くん/ちゃんが相手でもフランク敬語です。できるだけ差を付けないように意識しています。

結局のところ、普段と違う態度ってすぐにバレるんですよね。だから、いつも同じ態度でいられるよう、誰に対しても丁寧すぎず、フランクすぎない。そんな“ちょうどいいライン”の話し方を探しています。

それに、相手に「この人は自然体だな」と感じさせないと、リラックスしてもらえないじゃないですか。

コミュ力を高めるなら、相手に話させること。そのためには、上手に相槌を打つこと。そして、こちらの態度とテクニックでリラックスさせること。そのあたりが大事なのかなと、ぼくは思っています。

本当のコミュ力ってこういうことでは?

ところで。“ぼく”はこう思うんですよ。

今まで書いてきたような“ぼく”程度では、決してコミュ力は高くない、と。

だって、いろいろな経験を経て、しかも普通の人はあまりやることのない“取材”という特別な経験を経て、対策を重ねただけですもん。

でも、コミュ力に限らず、ヒューマンスキルってそんなもんじゃない。もっと自然なものであるはずです。

皆さん、そうは思いませんか?

じゃあ、ぼくの思う“本当にコミュ力が高い人”はどんな人か。「初対面の相手にも、自分から話のネタを振れる人」です。

というのも、ぼくはいわば“リアクション芸人”なんです。相手が何かを話してくれれば、多少なり笑いを交えて打ち返すことができます。

でも、そもそも“積極的に話してくれない人”が相手だと、話が続かないんですよね。これは、ぼくが“ネタ振り”が苦手だからです。

コミュ力を高めたいなら、うまく“きっかけ”を作ろう

話のきっかけを作るのは、本当に難しい。長い取材経験を経て、ぼくはこう思っています。

これ、専門用語で「アイスブレイク」と言うらしいですね。氷を溶かす、そんなイメージからでしょうか。

ちなみに、仲のいい人は別ですよ。仲がいい時点で、氷が溶けているどころか温泉くらいぽかぽかです。

また、芸能人相手のネタ振りもかんたんです。ネットで調べれば、趣味や好きなものがいくらでも出てきますから。

でも、初対面の人だとそうはいきません。趣味も特技も関心のある事柄も、情報なんて何ひとつないですもん。

そんなときは、やっぱり時事ネタから入ります。今のタイミングだったらパリ五輪とかね。その中でポジティブな話題を選びます。

その話題に乗ってさえくれれば、あとはなんとかなります。なんとでも、できます。

でも、いるんですよね。何を聞いても「はい」しか返してくれない人が。1~2年に1回くらいの低確率ですけど、定期的に出現するんです。

そんなとき、どうしたらいいのか。12年以上、取材のおかげでご飯を食べれているぼくにも未だに分かりません。話のきっかけをつかめません。

万能な“ネタ振り”ができる人こそ、コミュ力おばけでは?

だから、ぼくにとっての「コミュ力おばけ」は、相手を問わず万能にネタを振れる人です。ネタを豊富にストックしている人です。

入口が広ければ広いほど、相手を問わずコミュニケーションが取れる。狭ければ、ハマった相手としかコミュニケーションが取れない。

ぼく自身、さすがにそこまで狭いわけではないと希望的に思っていますが、それでもやっぱりむずかしいなと感じます。

だから。

仲のいい後輩ちゃんに「コミュ力おばけ」って言われたくらいで、よろこんでちゃダメってことですね。

そもそも、趣味も特技もコンプレックスも知ってますからね。セクハラ気味のことでも、どこまでなら笑いにできて、どこからは許せないのかも分かってます。そんな子を相手に事故なんて起こさないし、いくらでも話題を振って、いくらでも相手に話させられますよ。

それと同じことを初対面相手にできちゃう。そのくらいじゃないと、本当の「おばけ」とは言えないですよね。

逆に言えば、話のきっかけになりそうなネタをたくさんストックしておいて、それを人に合わせて振っていけば、あなたもコミュ力おばけになれるかもしれませんよ!

まとめ:コミュ力を高めるにはまず、自分が笑いましょう

コミュ力を高めるコツ
いやあ、今回は長かったですね。多分、過去最長です。すみません。

なので、まとめは短めにしましょう。

【コミュ力まとめ】
コミュニケーションの目的は、自分の伝えたいことを伝え、相手の伝えたいことを受け止めること
そのためには、お互いが心の内を素直に話す必要がある。
だから、お互いがリラックスしなければならない。
その状態を作るには、笑ってもらうこと。
そのためには、自分から笑うこと。
そして、相手の言うことをすべて素直に受け止めること。
それでも無理をせず、自然体でい続けること。
欲を言えば、話のきっかけになりそうなネタをたくさんストックしておくとなお良し!

こんな感じですかね。

特に、笑うという行為は本当に効果的です。騙されたと思って、ぜひやってみてください。

ちなみに、コミュ力は面接にもとても役立ちます。『ジョブリット』で転職先を探して面接へ……という人にも、とっても役に立つと思いますよ!

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コミュ力について真剣に考えてみた!
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