うだるような暑さが落ち着いたと思ったら、そのあとは台風が連発したりて、なかなか過ごしやすい日々は訪れませんね。
そんな中ではありますが、“あなた”はいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は「モチベーション」をテーマに書いてみようと思います。
やる気が出ない。モチベが保てない。そういうのって誰にでもあるじゃないですか。もちろん、“ぼく”のようなおじさんにもあります。
かといって、誰かに「やる気を出せ!」なんて言われて出るものでもないですしね。そんなこと言われたら、むしろやる気はさらになくなります。
そんなとき、どうすればいいのか。
知っているとちょっと得をする(かもしれない)モチベの保ち方を、経験をもとに書いてみます。ま、個人差ありありですけど。
そこは目をつぶってくださいね。それが大人ってもんです。
なぜやる気がでないのか、原因を知るのが大事!
モチベーションを保つ方法を知るために、必要なこと。そうですよね。モチベーションとはなんなのか、正しく理解することですよね。
このコラムを何度か読んでくださっている方ならご存じだと思いますが、“ぼく”は定義大好きおじさんです。
ということでいつもどおり、まずは定義づけをしていきましょう。
モチベーションってどんな意味?
モチベーションというカタカナ表記が浸透していますが、語源はもちろん英語の「motivation」。ちなみに発音的には「モタベイション」のほうが近いイメージです。
意味は“動機づけ”や“刺激”、“やる気”などですが、日本でもほぼ同じ意味合いで使われていますね。
そして、みんな大好きWikipediaを見てみると、モチベーション(動機づけ)にはいくつか種類があるようです。
現代では、動機づけを大きく分類すると、生理的動機づけと社会的動機づけに分類できるとされている。また、社会的動機づけは達成動機付け・内発的動機づけ・外発的動機づけの3種類に分類できる。
(出典:Wikipedia『動機づけ』ページ内「動機づけの分類」より)
このうち、生理的動機づけは「寝たい」「食べたい」などの生物的な欲求のこと。なので、今回はちょっと置いておきましょう。
ぼくたちが知るべきは、2つめの社会的動機づけです。
モチベーションの種類を知ろう
別にこのコラムは心理学のお勉強ではないので、きわめて簡潔にいきますね。
社会的モチベーション(動機づけ)には達成、内発的、外発的の3種類があるそうです。
達成動機づけは、高いレベルの物事をやり遂げたいという欲求のこと。
内発的動機づけは、好奇心や関心によって引き起こされるモチベーションのこと。
外発的動機づけは、義務や賞罰、強制などの外的要因によって引き出すモチベーションのこと。
社会人であるぼくたちにとって理想的なのは「達成」、もしくは「内発的」な理由でやる気を保つこと。ただ、現実的には「外発的」に影響されることが多い。そう言い換えることができるかもしれません。
ちなみに、モチベーションの高い状態というのは、エネルギーをめちゃくちゃ消費するらしいんだとか。そのため、長時間維持するのは困難だそうです。
つまり、がんばっている状態をキープできなくても、怠け者というわけではありません。むしろそれは、自然の摂理みたいです。あー、よかった。
モチベーションを維持するために必要なこと
さあ、種類分けしたことで少し答えが見えてきました。
ぶっちゃけ、達成をめざしたり、内発的な欲求によって突き動かされている場合は、「やる気が出ないな~」なんて思うことは少ないはず。
それならば、やる気不足で困っているときは、主に外部から(事実上の)強制をされている。少なくとも、本人はそう感じている。そんなときなのでしょう。
では、そんなときにどうすればいいのか。
まずは、なんでも教えてくれる魔法の箱(パソコン)に載っていたことをいくつか紹介します。
みんなの知恵①:段階的に目標を設定する
モチベーションが保てないのには、いくつかの要因があるそうです。
そのうちの1つが、目標がない。もしくは、目標が遠すぎて到達する気がしない。そんな心理状態です。
そして、それを避けるための方法が、目標を“段階的に”設定することなのだとか。
これ、なんかのマンガでも読んだ記憶があるんですよ。ゴールが遠すぎたらシュートを打つ気がしないだろう、的なのを。
その対策として、中間的なゴールを小刻みに設定する。これはかなり“あり”な作戦だと感じます。
さらに言うならば、それを周囲の人間に宣言するのも効果的。やっぱり、人間って周りからよく見られたいものですからね。
たとえば、かわいがっている後輩や日頃からお世話になっている先輩とか。つまり、がっかりされたくない相手に伝えるのがいいでしょう。
みんなの知恵②進捗状況を把握する
小刻みな目標を設定したあとに、やるべきこと。それは自分がどの程度進んでいるのか、進捗状況を把握できる仕組みづくりです。
先ほどの例えではないけれど、遠すぎるゴールに向かってシュートは打てません。ということは、自分とゴールの間にどのくらい距離があるのか。それを見える化するのも効果的だと思います。
ただ、1つだけ注意をさせてください。
見える化というと、エクセルなどで段階的なチャートをつくる。そして、やり終えた部分をチェックしていく。そんなやり方が一般的でしょう。
しかし、そのチャートづくりに時間をかけすぎる人がいるんですね。
仕事をするための大切な作業ではありますが、仕事自体は1mmも進んでいませんからね。あまり時間をかけることなく、パパっと作成するように心がけてください。
みんなの知恵③ご褒美を用意する
先に言っておきます。これ、“ぼく”はダメなんですよ。でも、ここで紹介しているのは、人類の知恵が集合したインターネット上の意見なので、取り上げます。
つらい、うまくいかない、やりたくない。そんな仕事も、乗り越えた先にご褒美があるならがんばれる。
その気持ちは、もちろんぼくにも分かります。実際、一緒に働いていた同僚たちの多くは、この手法を取り入れていました。
たとえば、よくこのコラムに登場させている後輩ちゃんなら旅行。またその子の上司はスイーツ屋さん巡り。そんな感じでしたね。
でも、最初に書いたとおり、ぼくはダメなんです。なぜなら、意識が手前の仕事ではなく、遠くのご褒美に取られちゃうから。そのせいで、仕事が進まなくなっちゃうんです。
じゃあ、そんな“ぼく”はどうやってモチベを保っていたか。ここからは、自分やその周囲がどうしていたかを思い出して書いていきます。
おじさんの知恵①ほめてもらう
いきなりめちゃくちゃシンプルかつ甘えん坊な意見ですが、個人的にはかなりおすすめです。
さすがに、仲の良い後輩くん/ちゃんに「やる気が出ないからほめて」なんてお願いはしませんよ。半ば強制的に褒めさせたところで、うれしくもなんともありませんから。
そんなとき、ぼくはとにかく周りをほめまくりました。そうすると、向こうも返してくれます(笑)。
それじゃ、ほめてって言うのと同じじゃない? そう感じる方もいるかもしれません。
確かに、ほめた分、返してくれる。そこまでは予想どおりです。でもその先、「何を」ほめてくれるかってところまでは分からないじゃないですか。
ときには、自分がまったく考えていなかった部分を褒めてもらえたりね。予想できないからこそ、本気でうれしいんですよ。
この作戦、いかがでしょうか。
おじさんの知恵②さぼる
なんか、ろくでもない対処法ばかり書いてますね。でも、これも効果的なんです。あくまで“ぼく”の場合ですけど。
というのも、やる気が出ないときにどれだけがんばったところで、いい仕事なんてできないんですよ。そのことは15年以上やってきて、断言できます。
だから、無理をしても意味がない。ぼくはそういうとき、「有給休暇」を使います。たとえどんなに忙しいタイミングでも。
いや、むしろ忙しいほうが効果的です。休みが終わり出勤したら、締め切りが間近に迫っている。そうなれば、「あ~、なんかやる気でないな~」なんて考える余裕ないですから。
もしかすると、会社員でありながら自由業にも近い、ライターという職業の特殊性なのかもしれません。
でも、本当にね、無理なときは無理ですよ。本当に。だから、そんなときは休んだほうがいいと思います。
体調不良とかコロナとか、入社前に亡くなっている親戚の葬式とか。使えるものはなんでも使っちゃいましょう。
いいことを教えましょう。嘘は、ばれたときにはじめて「嘘」になるんです。
(きわめてダメな大人の発想)
いちばん大事なこと:習慣にする
これはインターネット上にも書いてありました。そして、“ぼく”も100%同意しました。つまり、今回いちばん伝えたい方法です。
仕事だけではありません。プライベートにも役立ちますよ。筋トレとかダイエットとか美容とか。
毎回、同じタイミングに同じ行動をする。それを1カ月も続ければ、もうモチベーションは必要ありません。なぜなら、やらないことに違和感を覚えるからです。それこそ、歯磨きとかと同じように。
仕事でも同じです。
・朝、出社したら○○をする
・お昼休憩から戻ったら△△をする
・帰社直前に□□をする
そんな感じで、毎日継続的にやることがあるなら、自分のスケジュールに組み込んでしまいましょう。
また、これには副産物があります。というのも、人間は“動き出し”にいちばんエネルギーがかかる生き物なのだとか。その分、一度弾みがつけば、ほかの仕事にも取り掛かりやすくなります。
だから、なんでもいいから日常の中にかんたんなタスクを組み込んでみてください。きっと、自然と他の仕事まで進むようになるはずです。
まとめ:「がんばる」だけはやめましょう
皆さんは、どんなときにモチベが高くて、どんなときに低くなるでしょうか。
仕事がうまくいっているときほどがんばれる。そういう人の方が多いとは思います。でも、難易度の高い仕事や、誰かが前に失敗した仕事だとやる気がでる。そんな人もいるでしょう。“ぼく”もそのタイプです。
どんな人にも共通なのは、褒められればうれしいし、叱られれば悲しい。それは人間の悲しい本性だと思っています。
だからこそ、ときには自分を甘やかしてください。また、周りを甘やかすことで、自分も甘やかされてください。
同時に、小さなことからこつこつと、一歩ずつ進めてください。終わりのない仕事なんて、そうそうありません。
そして、最後にお願いです。無理だけはしないでくださいね。
“ぼく”は昭和生まれだけど、「やる気があればなんでもできる」なんて思っていません。根性論が悪いとは言いませんが、根性なんか使わなくてもできるように成長するほうがよほど大切だと思っています。
それに、人間は休まないと成長しません。フラットな視線で自分を振り返る。そうしないと長所も短所も見えませんよね。そして、フラットな視線を得るためには……一度、その仕事から完全に離れる必要があります。
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