社内ニートという言葉を聞いたことがありますか? おじさんである“ぼく”がこの言葉を知ったのは、多分4~5年前。当時はやっていた漫画系YouTubeで見たのが初めてだったような気がします。
そのときは「そんなのもあるのか~」と思った程度で、あんまり強い関心を持ちはしませんでした。
でも、つい最近。ふと思い出してインターネットで調べてみたら……まだ、いるんですね。
しかも、ちょっと衝撃だったのが、社内ニート=勝ち組みたいな書き方をしている人もいたりしてね。
ということで今回は、社内ニートって本当に勝ち組なのか。
「いや、そんなわけないよ」って思ってくれる、ぼくに近い感性を持っている“あなた”は、どうやったら社内ニートを避けられるのか。
さらに、万が一そうなってしまったとき、どうやったら抜け出せるのか。
そのあたりを考えてみようと思います。
勝ち組なはずがない!社内ニートとは?
社内ニートは本当に勝ち組なのか。そのあたりを考えるためにも、まずは言葉の意味を考えましょう。
はい。定義大好きおじさんの本領発揮です。
そもそもニートってなんだっけ?
この言葉を知るには、まずニートという言葉をしっかり把握しなければなりません。今となっては本来の意味を(かなり)飛び越えて、昔でいう「プータロー」みたいな感じにもなってます。
でも、覚えてますかね。この言葉、きちんとした定義のある言葉なんですよ。
さっそく、いつもお世話になっているWikipedeia先生から引用しましょう。
ニート(イギリス英語: Not in Education, Employment or Training, NEET)は、就学・就労していない、また職業訓練も受けていない若者(15歳-29歳)を意味する用語である。
唯一、定義がむずかしいのは対象年齢ですかね。上記にある15歳-29歳という区分はOECD(経済協力開発機構)によるもので、日本の内閣府が区分する『若年無業者』だと15歳~39歳なんですよ。さらに語源となったイギリスでは、16歳~24歳とかなり幅が狭くなっています。
でもまあとにかく、(そこそこ)若いのに学校に通うでも、職業訓練を受けているでもなく、さらに就職もしていない人を指す言葉。そう考えれば、大間違いにはならないでしょう。
ちなみに、“就労”にはアルバイトやパートも含まれます。これまた現代の日本では言葉がかなり拡大解釈されて、フリーターとニートを同一視することもありますが、本来の定義からは外れていることはご承知おきください。
じゃあ、社内ニートってどんな意味?
では本題に戻りましょう。ということで、社内ニートという言葉をWikipedeia先生から引用しておきます。
社内ニート(しゃないニート)とは、会社に席を置きながら事業活動に活用されていない人材のことで、「雇用保蔵者」のこと。「社内失業」や「オフィスニート」とも呼ばれる。
要するに、仕事を与えてもらえない会社員、くらいのことですね。その昔、ぼくらの時代には「窓際族」という言葉がありましたけど、それに近いものでしょう。
ただ、窓際族っていうのは、年を取ってからなるものだったけど、社内ニートは若い人が多い(らしい)ということが大きな違いかな。
ちなみに、ぼくは社内ニートを見たこと、ありません。だから、ここから先はネットで調べた知識の垂れ流しと、それらを悪い頭で勝手に分析(想像ともいう)したものです。
社内ニートの1日
社内ニートとはいえど、普通の会社員です。だから、毎日定時に出社します。
でも、仕事は割り振られません。だから、やることもありません。
彼らの1日はこんな感じらしいです。
[午前中]
・出社
・メールチェック
・データの打ち込み作業
・観葉植物への水やり
・デスク周りの清掃
・お昼休憩
[午後]
・メールチェック
・暇つぶし(SNSチェック、ネットサーフィンなど)
・トイレにこもる
・メールチェック
・退勤
もうお分かりのように、まともな仕事は午前中のデータ入力のみ。あと、メールチェックは一応、仕事(のための作業)とも言えます。
また、水やりとデスクの清掃は、クリンリネスだと言い張ることもできるでしょう。
しかし、基本的には会社にお金を落とす可能性を持つ作業はデータ入力のみ。しかも15~30分程度で終わるものを1時間以上かけてゆっくりやるそうです。
そうじゃないと、時間が余って仕方ないからね。
こんな環境、あなたはうらやましいですか? それとも、いやですか?
社内ニートになる理由
これは一概に言えないそうです。普通に考えたら、能力不足→任せられる仕事がない→社内ニート化、というロジックが多そうですが、世の中はそれほど単純ではありません。
可能性の1つとして、能力よりもコミュニケーション力不足もある気がします。社内、社外を問わず、コミュニケーションを取ることが苦手な人には任せにくい仕事って、結構ありますからね。
あと、やる気がない、もしくはあるように見えない。そんな態度的な側面で、仕事を割り振られない人もいそうですよね。
でも、意外と大事かなと思うのが、上司との相性です。
これは能力とは無関係なところで、なんとなくウマが合わないから、あんまり仕事が降ってこない。そんな人も、いるかもしれませんね。
もし、これが原因なら……本当にきついですね。能力不足なら勉強すればいいだけだけど、相性って改善できるものでもないですし。
社内ニートは勝ち組なのか
ぼくが衝撃を受けたのは、社内ニートは勝ち組だ! とのたまう、ふざけた副業推薦ブログです。Googleで「社内ニート とは」と調べたらそこそこ上位に表示されたので、皆さんも閲覧したことがあるかもしれませんね。
そいつは、社内ニートのメリットをこんな風に書いてました。
・自由な時間が多い、プライベートの急な予定にも対応できる
・ストレスが少ない
・職場を冷静に見極められる、人間関係も広く作れる
はっきり言いますけど、こんなアホなロジックに騙されないでくださいね。
できるだけ仕事をしたくないって人、きっといると思うんです。その気持ち自体は、ぼくだってわかります。
でも、学生時代のアルバイトを思い出してください。
忙しい時間は早く過ぎたでしょう? 反対に、暇な時間ってだらだら話していても時間が過ぎなかったでしょう?
社内ニートが社内で過ごす8時間。それはきっと暇すぎてつらく苦しく長い時間に感じられることでしょう。
そんなやつ、うらやましいですか? 勝ち組だと思いますか?
宣伝サイトは信用しちゃダメ
大昔に、退職代行サービスのことを書いたときも、同じことを言いました。いわゆるアフィリエイトサイトなんて、1ミクロンも信用しちゃいけません。
だって、そいつらは都合のいいことばっかり書いて、リンク先をクリックさせて、それで金を得ているわけですからね。
皆さん、テレビとか新聞みたいな大手メディアのことを信用できないと言いますが、そんなレベルじゃないですよ。
あ、念のため、書いておきますね。中には真っ当なサイトもありますよ。当然です。ただ、割合が低いというだけです。
あと、完全に趣味で運営している個人サイトは別です。アフィリエイト要素はあったとしても、スタート地点が「趣味・興味の発信」というサイトは、意見・視野の偏りこそあれ、おもしろいものが多いです。仮にも15年くらい文字周りのプロとして生きているぼくからみても、着眼点や表現力が面白いと思うもの、たくさんあります。
でも、社内ニートも退職代行サービスも、それを「趣味」にしている人はいないでしょう。
そこにいるのは、ぼく以上にへたくそな文章と悪い頭で、他人をだまして金を稼ごうという、寄生虫がほぼすべてですからね。
お前らは、お前らのせいで人生を壊した人たちの責任が取れるのか? 小一時間、そう問い詰めてやりたいです。
社内ニートにならないために必要なこと
さてさて、悪口はさておいて。
社内ニートになると、復活はむずかしいと思います。一度ついたイメージを上書きするのって、本当に大変ですから。
だから、最初から社内ニートにならないように、できることはやっておきましょう、ということです。
そのために必要なのは、このあたりじゃないでしょうか。
・ケアレスミスを避ける
・向上心を持つ
・みんなとコミュニケーションを取る
そこそこ長く社会人として生きていますが、ぼくは社内ニートを見たことありません。でも、先輩、同僚、後輩含めて、たくさんの社会人を見てきました。
その経験でいえば、この3つを心がけていれば、大間違いなんて起きないはずです。
特に若い方の場合、実力なんかなくてもいいんです。将来性のほうが、よほど大事です。そして、それを判断するポイントが向上心です。
あと、今って転職に抵抗のない時代じゃないですか。だから、上司・先輩に「この会社で長くがんばろうとしている」と思われたら、めちゃくちゃ大事にしてもらえますよ。
そして、周囲との人間関係も大切です。これも時代性だと思いますが、会社内で必要以上の会話しない人が増えた気がしてますから。
人がやらないことをやると、それがほんのちょっとでも、評価されますよ。よく言う話ですけど、“ゼロ”は何百倍しても“ゼロ”のままですから。
ゼロとイチには、めちゃくちゃ大きな差があるんです。
社内ニートになったあとやること
なんらかの理由で社内ニートと呼ばれる立場になってしまったとき、どうすればいいのか。
これは、その人の仕事への意欲で変わると思うんです。
もし、好きな仕事で意欲もあるのに、上司や同僚との相性で運悪く社内ニートになってしまったのであれば、転職はおすすめできません。その代わり、人事や総務、もしくは他の部署の上司とか、あと大手ならハラスメント相談窓口に話して、部署異動を願い出るのがいいと思います。
会社からしても、あなたは貴重な人財ですからね。意外と悪いようにはされませんよ。それでもダメだったら、そこで初めて転職を視野に入れればいいんじゃないでしょうか。
逆に、そもそも今の会社や仕事にやる気がでない場合は、転職したほうがいいでしょうね。だって、時間がもったいないですよ。うん。前にも書いたと思いますが、若い時代の時間って本当に貴重ですから。
社内ニート絡みで唯一、うらやましいこと
何度か書いたとおり、ぼくは社内ニートを見たことがありません。当然、ぼくもそういう扱いは受けたことがありません。
そんなぼくが、社内ニートというテーマでいろいろ考えていて、1つだけうらやましいと思ったことがあります。
それは、「社内ニートを飼う余裕のある会社っていいなあ」です(笑)。
それこそ、ぼくが文字周りの仕事を始めた出版社時代の初期なんてね、実力的には社内ニート最有力候補でしたよ。でも、そんなときでも仕事はたくさんありました。
でもそれは、ぼくを飼い殺す余裕が会社になかっただけなんですよ。
そして、同時にこうも思います。きっとそんな会社の業績が悪化したときに、真っ先にリストラされるのも、社内ニートだろうと。
ということは、社内ニートを飼っている会社は、まだまだ余力があるってことです。経営体力を見る、バロメータになるかもしれません。
自分は違うけど、周りには社内ニートがいる。そんな方は、とても幸せな会社に入ったんじゃないかな。
まとめ:憧れちゃだめ!社内ニートは勝ち組じゃない!
以前、「仕事が生きがいってありえないの?」というコラムで触れたとおり、特に若い世代にとって“仕事”の価値というか意味合いはどんどん軽くなっています。
でも、社会人として生きている期間は、人生の1/3を仕事に使うという悲しい事実は変わりません。
どうせやらなきゃいけないのなら、少しでも楽しめることを仕事にした方がいいと思うし、同じやるにしても少しでも楽しめるように工夫するべきだと思うんですよね。
少なくとも、社内ニートを「責任ある仕事をしなくてもいい、気楽なポジション」と考えるのは大間違いです。
だって、やりたくない仕事場にいる体感時間がどえらい長く感じられるなんて、地獄じゃないですか。
身の回りに社内ニートがいなかったぼくには、いまいちピンときませんが、調べたなかでは会社員の10人に1人が社内ニートと言われるような立場なのだとか。
ただ、ぼくの悪い頭で考える限り、社内ニート化を避けるのはそれほどむずかしくありません。一部の悪運パターンは別ですけど。
とにかく、前向きに仕事に取り組んでいただければ大丈夫だと思います。
それに、がんばってみたら予想外に面白かった。そんな未来もあるかもしれません。
そして、すでに社内ニート化してしまった方、もしくは予備軍になっていそうな方。
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