最近、お笑い芸人さん絡みのニュースで、とあるワードを複数回、見かけました。それが今回のテーマ「逃げ癖」と、その治し方です。
正直、“ぼく”はいろいろなことから逃げ続けてきました。
面倒な人間関係。頭がこんがらがるような考え事。思いどおりにならなさそうな仕事。思い返せば、きりがありません。
だからこそ、今回はこのテーマについて書いてみます。真剣に悩んでいる“あなた”が迷い込んでしまうことも考慮して、できるだけ真剣に。
皆さんも、コラムを通して考えてみていただければ幸いです。
そもそも、逃げるのは悪いことじゃない!…はず
このコラムを初めて訪れた方のために説明すると、書いている“ぼく”はいい年をしたおじさんです。
それでも、もう15年以上、大好きな文字周りの仕事を続けられています。
才能は皆無です。経験だけはそれなりですが、今でも文章力、発想力とも底辺レベル。三流ライターと名乗ることすらおこがましいと思っています。
才能もなければ、努力もできない。そんなぼくに「逃げ癖」について考える資格はないかもしれません。でも逆に、当事者だからそれなりに意味がある気もします。
ぜひ、この先を読んで「こんな奴でも生きてる。俺/私のほうがよっぽどましだ」と、自信をつけていただきたいと思います。
逃げ癖ってなに?
まずはこのコラムの定番ともいえる定義づけからしていこう……と思ったのですが、残念ながらいつもお世話になっているWikipedia先生に「逃げ癖」という項目はありませんでした。
ということで、人類の叡智が集結する世界・インターネットで「逃げ癖 とは」と検索して3番めに出てきたページから、「意味」と言う項目を引用させていただきます。
「トラブルや困ったことが起こったとき、解決させるのではなく、途中で投げ出してしまう性格のこと」。仕事での責任問題や友人とのトラブルなど、逃げても困難からまぬがれるとは限らないこともあります。そんな時、「逃げ癖」のせいで、さらなる不都合が起こってしまうかもしれません。
引用:Oggi.jpさん『「逃げ癖」って?「逃げ癖」がある人の特徴、病気との関連性、克服方法などまとめ』より
うーむ、とてもわかりやすい。すばらしいですね。ぼくではこうはいきません。
ここに余計な説明を付け加える必要はないでしょう。
逃げ癖の問題は?
(勝手に)引用させていただいたOggi.jpさんのページにもあるとおり、逃げ切れるとは限らない、むしろ悪化させる可能性がある。それなのに、真正面から解決させるというルートを歩めない。
これがそのまま、逃げ癖の問題だと言えそうですね。
逃げ癖のある人の特徴
では、どんな人が「逃げ癖」を持ってしまいやすいのか。
特徴について、Oggi.jpさんを含む、いくつかのページから抜粋してまとめます。
・自己肯定感が低い
・失敗を素直に認められない
・マイナス思考
・妥協しがち
・ストレス耐性が低い
逃げ癖に悩んでいる皆さん、当てはまりますか?
ぼくの考え:特徴なんて気にしなくていい
さて、ここからは完全にぼく個人の考え方です。
正直ね、特徴のいくつかが当てはまったからって、気にしなくていいと思います。
じゃあ、なんで紹介したんだよ! ってツッコミが聞こえそうですが、ぼくは本当にそう思っています。
だってさ、上に挙げた特徴すべてが当てはまらない人なんて、日本には99.9%いないんじゃないですかね?
そのくらい、どれもありふれた性格だと思います。
それにね、悪いことばっかりじゃないですよ。
人間は善悪で割り切れるものじゃない
上の特徴を、逆から見てください。
自己肯定感が低い人って、すぐに他人と比べちゃうからですよね。ということは、独りよがりな考えに陥りにくいでしょう。また、他人より自分が劣っていると思えるのなら、伸びしろだってありそうです。
失敗が素直に認められないのは、負けず嫌いとも言えます。
マイナス思考だって、言葉を変えればリスク管理ができるってことでもあるんでしょう。
妥協しがちな人は、周りと歩調を合わせることができる人でもあります。
この中で、唯一あまりいいところがなさそうなのは、ストレス耐性が低いことくらいですかね。こればっかりは強い方がいい気がします。
でも、今の日本、いや世界のほとんどの国で、ストレスに強い人ってどのくらいいるんですかね?
いわば「現代に生きる全人類共通の悩み」みたいなもの。決して、“あなた”だけの問題ではありません。
逃げることは悪いことじゃない
そもそも、逃げるって悪いことですかね?
10年くらい前だったでしょうか。「逃げるは恥だが役に立つ」ってドラマが流行ったじゃないですか。
このタイトル、もともとはハンガリーのことわざらしいんです。
メンタルヘルス対策、カウンセリングを行っている株式会社ヒューマン・タッチさんのホームページに、こんなコラムがありました。
この「逃げるは恥だが役に立つ」、ハンガリーのことわざで「自分の戦う場所を選べ」ということだそうです。
いま自分がいる場所、置かれている状況にしがみつく必要は無い、自分の得意なことが活かせる場所へ行こう、逃げることも選択肢に入れよう、という意味だとか。
ぼくも、まさに同じことを考えていました。
ぼくは思い切り昭和生まれですが、苦手な土俵でわざわざ根性を出して戦うなんて、そんなコスパの悪いことしません。当然、後輩くん/ちゃんにもさせません。
それぞれが自分の得意分野で闘って、ストレスなくいい結果を出してくれればいい。足りないところは先輩・後輩、上司・部下なんて関係なく補い合えばいい。
だって、それがチームってもんだと思うから。
もし問題があるなら、逃げ方だと思う
最初に書いたとおり、ぼくも逃げ続けてきました。少しでもやばいと思ったら、少しでもやばくなさそうな場所を探しました。
その結果、おじさんになった今でも、しっかり好きなことを仕事にして生きています。
“あなた”に、逃げ癖のせいで問題が起きた経験があるとしましょう。
でもそれは、逃げること自体が悪かったわけではないと思うんです。結果的に、逃げ方が間違っていただけなんだと思うんです。
ぼくは、ただ逃げるだけじゃダメだと思います。前向きに、自分が勝てそうな場所に向かって逃げるべきです。
過去に何度も書いたので詳細は割愛しますが、ぼくは出版社で働いていたとき、雑誌とは関係ない分野に自分の生きる道を見出しました。
とてもニッチな路線だから、前にも後ろにも人はいません。つまり、その分野ではナンバーワンだったんですよ。
そして、そこでさまざまな経験をしたから、今でもライターをやっていられるんだと思います。
もし逃げ癖に悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ前向きに逃げていただきたいと思います。
逃げ癖の克服方法は?
このまま終わったら、タイトル詐欺になるところでした。
「いやだ! 逃げたくない! 自分を変えたいんだ!」
そんなパッション溢れる方に向けて、克服方法も真剣に考えました。
あまりに考えすぎた結果、最終的に1つしか残りませんでした。
それがこちら。
逃げ癖に限った話ではありません。苦手を克服したいなら、苦手意識をなくすことが最短ルートだと思います。
そのためには、できるだけ目標を細かく設定して、成功体験を積み重ねていくのが、いちばんの方法ではないでしょうか。
これを成功させるために、大切なことがあります。
どんなに小さなステップでも、1つ乗り越えるたびに自分を褒めてあげてください。
だって、自分を本当の意味で褒めてあげられるのって、自分しかいなくないですか? 実際、ぼくは誰からも褒められませんし。
え、それは違う理由? ああ、そう。
まとめ:自分くらいは自分を褒めてあげて!
逃げること自体は悪いことではありません。それが仕事でも、部署でも、会社でも。自分がもっとも活躍できる場所に向かうなら、全力で逃げていいと思います。
最初に書いたとおり、ぼくには才能も実力もありません。
要するに、苦手な分野で活躍できる能力なんて、ぼくにはないんです。得意なこと、好きなことですら、このレベルなんですから。
だから、ぼくはこれからも逃げ続けます。
そもそも、いやなことなんてやりたくない。好きなことだけやっていたい。そう思って、ライターという職業を選んだんですからね。
もしぼくに1つだけ才能があるとしたら、「いやなことをすぐに忘れられる」ということかな。お酒を飲んで酔っ払って寝て起きたら、だいたいのことは忘れられますから。まったく自慢になりませんね。
皆さんもぜひ、逃げて逃げて、ご自身に合う会社、仕事にたどり着いてください。
もし人生に勝ち負けがあるのなら、最期に笑顔で死ねれば勝ちではないでしょうか。
これ、ぼくは結構本気で思っています。
最後に。
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