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多様化するハラスメント一覧! 53種の定義を辞書形式で解説!

組織で働く人々にとって、現代の脅威と言えるのがさまざまな「○○ハラスメント」。

ハラスメントと言うとひと昔前であれば、セクシャルハラスメントパワーハラスメントなど、加害者側に明らかな非があるものが中心でした。

しかし、そう言い切れなくなっているのが現代。

人によっては「何をやってもハラスメントと言われてしまう」と感じているかもしれません。

そこで今回と次回、2回に分けて、セクハラやパワハラをはじめ、急激に増えた”職場で起こるハラスメント”の種類と定義、そしてその予防法や対処法を解説します!

1回めとなる今回は、まずは現代によく登場するハラスメントを50種、辞書形式で紹介いたします。

全部知ってる? ハラスメントの種類50種!

今回紹介するハラスメントの一部

ア行~カ行

アルハラ

アルコールハラスメント。主に上司や先輩などが立場を利用し『一気飲み』や『早飲み競争』を強要すること。

また飲めない人に対して飲酒を強く勧めたり宴会にアルコール以外の飲み物を用意しないこともアルハラにあたる。

エアハラ

エアコンハラスメントエアコンの使用を禁止するなど、空調や環境にかんするいやがらせのこと。性別により快適と思える温度に差があるため、完全に回避することが特にむずかしいハラスメントの1つです。

また「場の空気(エアー)」にかんするいやがらせをこう呼ぶことも。この場合は本当に空気が読めないのではなく、意図的に場の空気を壊してその場にいる人に精神的な苦痛を与えることをさします。

エイハラ

エイジハラスメント。「もう25歳なのに、まだ結婚しないの?」など、年齢や世代を理由に差別やいやがらせを行うことをさします。

ただし、近年は「おじさんだから、どうせ知らないでしょ?」など、若年層がミドル層に行うケースも多い。

また『団塊の世代』や『Z世代』など世代をくくることも、人によっては嫌悪感を持つため注意が必要。

エンハラ

エンジョイハラスメント上司や先輩が部下・後輩に対して”仕事を楽しむ”ことを強要すること。「どうせ仕事をするなら、楽しみましょう」などが好例。

多くのハラスメントと異なり、上司や先輩の純粋な好意から起こるハラスメントなので、こちらも避けにくいハラスメントです。

オオハラ

オオタニハラスメント。近年、アメリカのメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手に対する過剰な報道に対して生まれた言葉。

野球に興味のない人は「今日の大谷のニュース、見た?」など、大谷選手の話題を振られること自体に嫌気がさしている人も多いので注意が必要です。

オカハラ

お菓子ハラスメント。典型例は、特定の人を避けてお菓子を配る休暇を取って旅行する社員にお土産を強要する、など。

ただ意識的・無意識的を問わず、ダイエット中の人に対してお菓子を配ることも当てはまるので、知らないうちにオカハラ認定を受けているかもしれません。

オワハラ

就活終われハラスメント。こちらは自社が採用したいと思っている求職者に対して、他社の選考の辞退を強要すること。

当然ながら、就職は志望する求職者と選考する企業、双方の意思が合致して初めてまとまるもの。法的整備は追いついていないものの、常識という見地からも避けなければいけないハラスメントです。

ガクハラ

学歴ハラスメント。大卒や高卒などのほか、出身学校による能力の決めつけや差別などをさします。「○○大学を出てるのに、なぜこんなにかんたんな仕事もできないんだ!」などが好例。

多少変わりつつあるものの、依然として「高学歴=仕事ができる」というイメージも残っています。しかし、学歴はあくまでもその人を構成する一要素にすぎません。「目標に向かって努力をし、達成した経験がある」というメリットはあるものの、それをすべてと考えるのは大きな間違いでしょう。

カスハラ

カスタマーハラスメント顧客が企業に対して理不尽なクレームや過剰なサービスを要求することをさします。

日本では「お客様は神様」という信仰が長く続いたためか、クレーム処理が苦手という側面があります。しかし企業や上司は従業員をカスハラから守らなければなりません。お客様に媚びすぎないマニュアルの策定など、対策を徹底しましょう。

カラハラ

カラオケハラスメント上司や先輩が立場を悪用し、宴会などでカラオケを歌うことを強要すること。パワーハラスメントの一種とも言える。

強要しなければいいだけなので、今回、紹介するハラスメントの中でも、避けることがかんたんなものの1つです。

キボハラ

キーボードハラスメント。この場合のキーボードは楽器ではなく、パソコンのキーボードをわざと強く操作するなどして周囲に不快感を与えること。マウスを過剰にカチカチさせることもここに含まれます。

ちなみにこのあと紹介するタメハラと同じく、フキハラの1つでもあります。

グルハラ

グルメハラスメント部下が持参したお弁当に干渉したり、宴席で「焼き鳥には塩だ!」など食事へのこだわりを強要したりなど、食事にかんするいやがらせ全般をさします。

かつては宴会に欠かせなかった「鍋奉行」もグルハラにあたる可能性があるので、充分注意してください。

ケアハラ

ケアハラスメント働きながら両親などの介護をしている従業員に対していやがらせをしたり、必要な制度の利用を拒んだりなど、不利益となる行為全般をさします。

介護を理由に特定の仕事を外すことは該当するものの、安全面など合理的な配慮・判断のもとの指示は該当しないなど、線引きがむずかしいハラスメントの1つ。

コミュハラ

コミュニケーションハラスメント会話が苦手な人に無理に話をさせることのほか、いやがらせに繋がる言動全般をさす場合もある。

このあと紹介するパーハラレイハラはコミュハラの一部とも言えるなど、総称的な役割も持っています。

コロハラ

コロナハラスメント少し咳をしただけで席を移動する/させる感染歴のある従業員に誹謗中傷を行うなどが好例。

こちらも新型コロナウイルス関連のハラスメントの総称で、ワクハラもこの一部と見ることもできる。

サ行~ナ行

ジェンハラ

ジェンダーハラスメント性別を理由に差別やいやがらせを行うこと。「男性(or女性)だから○○をさせる/させない」などはもちろん、LGBTQに対する差別も該当します。

ちなみにセクシャルハラスメントとの差異は、「性的な言動」や「容姿・体型に関する言動」を伴うかどうか。どちらも悪いことに変わりはありませんが、覚えておいてください。

ジタハラ

時間短縮ハラスメント。主に残業の削減を強要することで、具体的な施策のないまま「とにかく残業するな」と定時退社を促すことが当てはまります。

2018年にユーキャン新語・流行語大賞に選ばれたことで一躍、知名度を上げました。

エンハラと同様に、上司の好意による発言がハラスメントと受け取られることもあり、扱いがむずかしいものの1つです。

スメハラ

スメルハラスメント口臭や体臭、香水にタバコなど、匂いに関するハラスメント全般をさします。個人の努力でなんとかなるものもありますが、体質の影響が大きかったり、本人に悪意のないものも多く、対応がむずかしいハラスメントの代表例です。

また、多くのハラスメントと異なり、女性が加害者になりやすいことも特徴と言えるでしょう。

スモハラ/逆スモハラ

スモークハラスメント。意識的、無意識的を問わず、受動喫煙による被害を与えることをさします。特に宴席での被害が多く、上司・先輩から喫煙を強要されることはもちろん、タバコの煙を吸わされるケースも目立ちます。

一方、休憩から戻った同僚のタバコの匂いが気になるのは、どちらかというとスメハラに該当するでしょう。

反対に、近年の嫌煙ブームを反映してか、非喫煙者が喫煙者に対して必要以上に喫煙行為を咎める逆スモハラも増加中。

非喫煙者に「受動喫煙を避ける権利」があるように、喫煙者には「タバコを吸う権利」があります。ルールを守っていないならまだしも、喫煙所など認められた場所での喫煙に対する過剰な反応にも気を付けましょう。

セカハラ

セカンドハラスメント過去にハラスメントを受けた人が被害を相談した結果、精査することなく相談内容を否定されたり、さらなるいやがらせを受ける二次被害のこと。

相談の事実や内容の流出から始まることが多いので、情報管理やハラスメントへの対応の再確認を徹底しましょう。

セクハラ

セクシャルハラスメント。もっとも知名度の高いハラスメントの1つで、性的な言動により他者に不快な思いをさせること。

男性から女性へ行われるケースが多いものの、男性同士や女性同士、女性から男性などのパターンも同じくセクハラと認定されます。

ソジハラ/ソギハラ

SOGIハラスメント。SOGIとは性的指向(Sexcial Orientation)性自認(Gender Identity)のことで、読み方は“ソジ”と“ソギ”、双方が使われる。

具体的にはレズビアンやゲイ、トランスジェンダーなどを理由とするいやがらせや差別的な言動が挙げられます。

ちなみにLGBTQはいわゆるセクシャルマイノリティをさしますが、SOGIマジョリティ・マイノリティに限らず性の要素そのもの(誰を好きになるか/自分の性をどう自認しているか)などを表します。そのため、LGBTQから見て「女性なのに男性を好きになるなんて」などもSOGIハラに該当します。

ソロハラ

ソロハラスメント。男女を問わず、独身(ソロ)者に対していやがらせや誹謗中傷を行うこと。基本的には既婚者が加害者であるパターンが多いものの、若い独身者が年長の独身者に対して行うこともあります。

結婚するのが当たり前というのは、あくまで1つの考え方でしかありません。個人の価値観を押し付けていると思われないような言動を心がけましょう。

タメハラ

ため息ハラスメント自分の意思に反する言動に対して大きくため息をついて、相手を不快にさせること

誰でも加害者になりうるハラスメントですが、会社の上司など、年長者や役職者は特に気を付けましょう

先に紹介したキボハラと同じく、フキハラの1つにも数えられます。

ツクハラ

机ハラスメント会社のデスクにわいせつなものや他人が不快感を覚えるものを置くこと。またパソコンの壁紙の写真も該当します。

わいせつなアイテムであれば判断はむずかしくありませんが、たとえば年齢の高い男性がキャラクターグッズを置いていることを気持ち悪がるなど、エイハラのような事象も確認されるので、やはり過剰な反応は控えましょう。

ツメハラ

爪ハラスメント。比較的新しいハラスメントで、会社で爪を切る行為に対して不快に感じること。

出社前に家で切ってくればいいのに、という気持ちは正論ではあるものの、内容によっては近年よく問題になる「行き過ぎたハラスメント(ハラスメントハラスメント)」の1つとも言えるかもしれません。

テクハラ

テクノロジーハラスメント。PCやタブレット、スマートフォンなど、最新機器の扱いが不得手な人に対するいやがらせのことで、テクニカルハラスメントとも呼ぶ。

年長者ほど被害に遭いやすいことから、エイハラの1つとも言えますが、もちろん年齢は関係ありません「若手なのに、このアプリの使い方も分からないの?」なども該当するでしょう。

ニンハラ

妊活ハラスメント女性に対して妊娠や妊活のことを聞いたり、不妊治療の進捗を確認したりすること。セクハラの1種とも言える。

また妊娠や妊活を理由に特定の仕事から外すことも該当するものの、ケアハラと同じく業務上必要と認められるケースもあります。

さらに妊娠・妊活中の部下に「無理しないでね」と伝えるだけでニンハラになってしまうこともあるなど、線引きのむずかしいハラスメントでもあります。

ハ行~マ行

パーハラ

パーソナルハラスメント。その人の外見やクセ、生活スタイルなど、個人の特性に注目していやがらせを行うこと。

ブサイクハゲデブなど外見を揶揄する言葉であれば対策はかんたんですが、悪気のない言動が人を傷つけることもあるため、完全に避けるのがむずかしいハラスメントと言えます。

ハラハラ

ハラスメントハラスメント取るに足らない小さなことを「ハラスメントだ」と言うことで、相手にいやがらせを行うこと。

「逆○○ハラスメント」などを含めれば、本ページで50種以上のハラスメントを紹介していることからも分かるとおり、近年は過剰に反応しすぎている面もあります。

悪意がある、常識に欠ける言動は慎むべきですが、ハラハラを疑われるような言動も同じく慎む必要があるでしょう。

パワハラ/新型パワハラ

パワーハラスメント。この場合のパワーとは力ではなく“権力”のことで、上司はもちろん、先輩などの上下関係を背景に行われるいやがらせをさす。

厚生労働省がセクハラマタハラと並んで3大ハラスメントに指定するなど、もっとも職場で見かけるハラスメントの1つです。

近年では、やる気のある人間に対して力を発揮できないように誘導する新型パワハラも問題となっています。

フォトハラ

フォトハラスメント許可を得ずに写真を撮る、嫌がっている人に写真に写ることを強要するなどのこと。

また撮影した写真を許可を得ることなくSNSに投稿することも含まれます。特に大人数が写っている写真に対して、自分だけが投稿しないでほしいと伝えることはむずかしので、撮影者の配慮が求められます。

子どもの写真を無断で親がSNSに投稿するなど、家族でも起こりうるハラスメントでもあります。会社内はもちろん、家庭でも気を付けてください。

フキハラ

不機嫌ハラスメント。特に会社の上司や先輩が不機嫌な表情、態度を隠さないことで周囲を不快にさせること。

具体的には、Aさんには笑顔で応対したのにBさんには不機嫌な表情を見せる相手によって露骨に態度を変える、などが挙げられます。

ちなみにキボハラタメハラを含むフキハラは、このあと紹介するモラハラの一部であるとも言えます。

フタハラ

2人めハラスメント第一子を出産した女性に対して、「2人めはいつ?」などと聞くこと。セクハラであると同時に、ニンハラの一種と言ってもいいかもしれません。

特に面談などのクローズドな場所や宴席でお酒が入った状態で発生しやすいことが特徴。気を付ければ回避はかんたんな部類なので、余計な干渉をしないように心がけてください

ブラハラ

ブラッドタイプハラスメント「○さんはA型だから几帳面だよね」など、その人の性格を血液型によって判断し、決めつけて話すこと。

そもそも血液型で性格を分類すること自体、オカルティックな話。実際、日本以外ではほとんど行われることはないそうです。

ホワハラ

ホワイトハラスメント。2024年に放送されたドラマ『9ボーダー』で部下を想って「残業しなくていいよ」「この仕事は私がやっておくね」と発言した副部長に対して、部下が「指導してくれない、ホワハラだ!」と反発したことで話題になった、最新のハラスメント

指導してほしい部下と、「残業を命じるとパワハラになるかもしれない」と恐れる上司。どちらが正しい/間違っているというわけではないところに、ハラスメント全体の問題が内包されていると言えるかもしれません。

マタハラ/パタハラ/プレマタハラ

マタニティハラスメント妊娠や出産、産前産後休暇、育児休暇の取得などを理由にいやがらせを行ったり、就業環境が害されること。

ちなみにパタハラはパタニティハラスメントの略で出産や育児を理由に休暇を取る男性社員に対して行われるもの。

またプレマタハラはプレマタニティハラスメントの略で、妊娠や出産よりも前の時点で、女性社員の妊娠順番を指定する、入社後○年は子どもを作らないのが常識と伝えるなどが該当します。

マチハラ

マッチングアプリハラスメント男女問わずマッチングアプリを利用している人に対して、その旨を社内に吹聴すること。

より酷いものになると、プロフィールなどのスクリーンショットを公開することもあるようです。

マッチングアプリに限らず、望まない個人情報のアウティングは必ず控えましょう。

マリハラ

マリッジハラスメント独身者に対する結婚を促す言動や、結婚しない理由を執拗に詮索する、本人が希望しない交際を強要するなどが該当する。

独身者に対するいやがらせという意味では、先に解説したソロハラと共通点もあります。一方、マリハラは既婚者から独身者に対して行われることが多いという点では、大きく異なる部分もあるでしょう。

また上司・先輩から部下・後輩という上下関係とは関係ない部分で発生することもマリハラならではの特徴です。

モラハラ

モラルハラスメント道徳や倫理に反するハラスメントのことで、ほとんどのハラスメントはモラハラであるとも言えるかもしれません。

ただし、パワハラとは決定的に異なる点があり、上下関係のない同僚同士でもモラハラは起こりえます

ラ行~漢字

ラブハラ

ラブハラスメント恋愛にかんするハラスメントのことで、「何年も彼氏いないのはなんで?」「付き合ったことないの?」などが該当する。

特に発生しやすいのが、いわゆる“恋バナ”の最中。悪意なく不快感を与えてしまうハラスメントなので、回避するには強く意識しておく必要があるかもしれません。

リスハラ

リストラハラスメントリストラの対象者のうち退職を拒否した人に対して、自主退職を促すためにいやがらせを行うこと。

具体的には異常な量の仕事を押し付けたり、細部にわたるまで業務指示を行ったり、退職に応じなかったことを理由に配置転換を行う、などが挙げられます。

リモハラ

リモートハラスメント。2020年の新型コロナウイルス流行以降、リモートワークの急増に伴い生まれたハラスメント。大別すると、セクハラ的リモハラパワハラ的リモハラがある。

セクハラ的リモハラはリモート会議中にメイクや髪型、服装について言及したり、Webカメラに全身を写すことを強要したり、バーチャル背景ではなく部屋の中を見せるように要求するなど。またチャットアプリを介して、執拗に業務外の連絡を繰り返すことも該当します。

パワハラ的リモハラは監視と称してWebカメラやマイクを常時ONに設定させる、業務の進捗状況を頻繁に報告させる、少しでも連絡が遅れると「さぼっている」と判断するなど。

目が届かないからこそ不安になるでしょうが、リモートワーク中の干渉は、普段会社でいるときと同程度に抑えましょう。

レイハラ

レイシャルハラスメント。レイシャルとは“人種”のことで、アメリカなど、さまざまな国籍・民族が活躍している諸外国では大きな問題となっています。

日本も今後、ますます外国人労働者が増えていくと想定されるので、人種や国籍、外見的特徴だけを根拠にしたいやがらせは避けましょう

ちなみにレイハラは上司・部下などの上下関係とは無関係に発生することも特徴です。

ロケハラ

ロケーションハラスメントスマートフォンの位置情報サービスを悪用して従業員の居場所を監視したりプライバシーを侵害すること。またGPSを社用車以外に搭載することも同様。

ただし業務上、必要な場面もあるため、業務時間内・外によってハラスメントか否かを判断するといいでしょう。

ロジハラ

ロジカルハラスメント。ロジカルとは“理論的”のことで、いわば正論を突き付けることで相手を追い詰め、不快感を与えること。

本来、指導内容を理論立てて解説すること自体に、なんの問題もありません。しかし相手の立場を考えず一方的に、自分の考えだけを正しいと信じて押し付けてしまうとロジハラと認定されてしまうかもしれません。

また一般的には上司から部下へ、先輩から後輩へと上下関係に沿って発生すると思われがちですが、上司の指示を後輩が正論を並べ立てて断るケースも含まれます。

ワクハラ/逆ワクハラ

ワクチンハラスメントコロハラリモハラ同様、新型コロナウイルス以降に増えた新種のハラスメントで、ワクチン接種に関連したいやがらせのこと。具体的にはワクチン未接種者に対する誹謗中傷やワクチン接種の強要が挙げられる。

反対に、風評を根拠にワクチン接種者に対していやがらせを行う逆ワクハラも目立っています。

まとめ

ハラスメント予防には思いやりが大事!
いかがでしょうか。現代、職場で問題視されやすいハラスメントを53種、辞書形式で解説してきました。

これほどまでにハラスメントが細分化したのは、上司・先輩、部下・後輩の双方に、相手を思いやる心が減ってきているのかもしれません。

それを如実にあらわしているのがハラスメントハラスメント。これが成立するのなら、今度は「“ハラスメントハラスメント”という名のハラスメントだ」となり、さらにそれに対するハラスメントが生まれ……という無限ループに陥ってしまいます。

スモハラでも解説しましたが、自分にも相手にも権利があります。お互いがお互いを尊重できる世の中になるよう、悪いものは悪いと指摘すると同時に、我慢するべきものは我慢する、という“当たり前”に立ち返る必要があるのかもしれません。

とはいえ、現実的にハラスメントが社会にまん延していることも事実。

では、どうすればハラスメントの被害を受けずにすむのか。そしてもし、自分がハラスメントを受けてしまったらどのように対応するべきなのか。

次回はハラスメントの予防法と対処法を解説します。

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