資格があれば大きなアドバンテージに!? 医療事務に役立つ4つの資格を紹介!

これまでに自動車運転免許MOS秘書検定コミュニケーション検定、そして登録販売者と、転職に役立つ資格を紹介してきました。

そして今回紹介するのは、以前「職種紹介」カテゴリで紹介された『医療事務』職への転職に役立つ資格です。

大人気の事務職の中では、比較的転職しやすい医療事務という仕事。そこにダイレクトに役立つ資格を持っていれば、転職はさらに現実的なものとなるでしょう

今回は数多くある資格の中から、医療事務の記事にも登場した4つの資格を紹介していきます!

今回紹介する資格一覧
医療事務検定試験
医療事務技能審査試験
医療情報実務能力検定試験
診療報酬請求事務能力認定試験

持ってるだけでアドバンテージに!資格を取得する理由は!?

経験がないからこそ資格でアピール!
医療事務は専門的な知識・スキルを求められる職種ではあるものの、就職/転職にあたり資格が必須というわけではありません

だからこそ未経験者一般事務へのキャリアチェンジを考えている人にとって、おすすめの転職先となっているわけです。

しかし、だからといって資格を取得するメリットがないわけではありません。

むしろ、資格不問で応募できる=資格を持っていない人も応募する職種だからこそ、資格保持者には大きなアドバンテージが与えられると言うべきでしょう。

有効求人倍率から見る医療事務職

職種紹介の記事でも記載がありましたが、厚生労働省が展開する職業検索サイト『job tag』によると医療事務職の有効求人倍率は2倍

これは医療事務への就職希望者1人につき、2件の求人がハローワークに登録されていることになります。希望者よりも求人数のほうが多いのですから、かんたんに言えば医療事務は比較的、転職しやすい職種だと言えます。

実際、事務職全体の有効求人倍率は0.44倍。求人数が希望者の半分以下ということを考えれば、少なくとも「事務職」というカテゴリの中では転職しやすい職種であることに間違いはなさそうです。

とはいえ、2倍という数字自体は、そこまで高倍率というわけではありません。正直、「誰でもいいから採用したい」という状況ではないので、それなりに厳しい選考が行われるでしょう

未経験者は面接でなにをアピールするべき?

では、実際の面接ではどんなところをアピールすればいいのでしょうか。

医療事務の経験者であれば、過去の経験を元に会計やクレームの処理能力を押し出すことができます。そのほか、患者さんや医師、同僚とのコミュニケーション能力も同様です。

しかし、未経験者はそういった具体例を語ることができません

同じ診療内容でも患者さんの年齢や加入している保険次第で金額が変わる病院の会計業務は、接客業などのレジ打ち経験だけでは充分とは言えません。またコミュニケーション能力は数値化できるものではないため、客観的なアピールはむずかしいでしょう。

そこで多くの方は主に下記をアピールすることになります。

パソコン力

医療事務は名前のとおり、事務職の一種です。当然、日常的にパソコンを使用することになるため、パソコンスキルのアピールは有効でしょう。

特に近年は若い世代ほどパソコンになじみがないため、仕事でパソコンを使っていた経験MOSなどの資格があれば、アドバンテージを得られるかもしれません。

コミュニケーション力

医療事務は事務職でありながらサービス業のような接客業務もこなす職業。そのためコミュニケーション能力のアピールも効果的です。

ただし、先ほども書いたとおり、コミュニケーション能力は客観的な説明がむずかしいという側面があります。

接客業の経験を持っている方は素直に伝えればいいのですが、そうでない方は抽象的な話し方に終始しないよう、具体例を盛り込みながら話すことを意識してください。

積極性・意欲

未経験者の場合、どうしても最後はここに頼ることになってしまいます。

なぜ医療事務を志したのか業務を通じてどんなことを達成したいのか、そもそも医療事務とはどんな仕事だと考えているのか……。

もちろん、ここも非常に重要なポイントです。深く考えていればいるほど、そしてご自身の適性に沿っていればいるほど、面接官の心に響くことでしょう。

ただし、ここだけでライバルと差をつけるのは困難でもあります。なぜなら、志望するほぼ全員がそれぞれ考え対策してくるからです。それに、コミュニケーション能力と同じく数値化できるものでもありません

それでもたったひとつ、「意欲」という目に見えないものを明らかにする方法があります。

資格

目に見えないものをはっきりと伝える方法。それが資格です。

資格を取得するということは、たとえそれがどれだけ難易度の低いものであったとしても、勉強をして受験をして、そして合格を勝ち取ったわけです。

それはそのまま「本当にこの仕事に就きたい」という気持ちの表れと受け止められることが多いため、就職/転職活動において有利になるのです。

このあと紹介する資格のうち、2つは合格率が高い、つまり難易度の低い資格です。医療事務に特化した資格ではあるものの、きちんと勉強すれば経験のない方も合格できるはずです。

いわゆる“難関資格”と比較すれば少ない労力で大きな効果を発揮するのですから、ぜひ積極的にチャレンジしてください

持っていれば鬼に金棒? 医療事務職に役立つ4つの資格!

今回紹介する4つの資格
ここからは、あなたの「意欲」を面接官に伝えるためにも取得しておきたい、ジョブリットメディア編集部がおすすめする資格を4つ、紹介していきます。

最初に医療事務経験のない方におすすめの、合格率が高く実務に役立つ2つの資格を、続いて医療事務を極めたい方たちの目標となる難易度の高い2つの資格を、順番に紹介していきます。

医療事務検定試験

正式名称日本医療事務協会主催
医療事務検定試験
主催・認定
団体
日本医療事務協会
クラスなし
合格率90.6%
(2023年度)
受験費用7,700円
公式HPこちらから

医療事務検定試験は医療保険制度患者対応医療費計算請求事務の知識など、医療事務全般の基本的知識と技術が審査されます。

毎月、試験が行われるうえに在宅で受験できるなど利便性も高く、特に医療事務初心者から人気の高い資格です。

医療事務技能審査試験

正式名称日本医療教育財団主催
医療事務技能審査試験(医科)
主催・認定
団体
一般社団法人
日本医療教育財団
クラスなし
合格率非公開
受験費用8,800円
公式HPこちらから

医療機関の収入に直結する診療報酬請求事務、良質なサービスの提供としての患者接遇など、質の高い専門技能が求められる医療事務にとって欠かせない資格。合格すると「メディカルクラーク®」の称号が付与されます。

合格率は非公開ですが、さまざまな情報によると70~80%程度とのことなので、難易度はそれほど高くはありません。

医療事務を志す人たちにとって最初の目標となる、知名度・役立ち度の高い資格と言えます。

医療情報実務能力検定試験

正式名称医療福祉情報実務能力協会主催
医療情報実務能力検定試験
主催・認定
団体
団体特定非営利活動法人
医療福祉情報実務能力協会
クラス1級、2級
合格率1級 約54%
2級 約61%
受験費用1級 8,700円
2級7,700円
公式HPこちらから

医療機関の経営健全化を図るべく、無駄な診療報酬請求を省きつつ、同時に請求漏れを防止できるテクニックや実務能力を持った人材の育成を目的に行われる試験。合格すると「医療事務実務士®」の称号が付与されます。

1級と2級があり、2級は誰でも受験可能ですが、1級は2級保持者に限られます。また「誰でも」と書きましたが、教育指定校に指定された専門学校や大学に入学しないと受験できないことも特徴です。

ハイレベルなレセプト作成の能力を持っていることの証明となるので、医療事務を極めたい方にはおすすめの資格です。

診療報酬請求事務能力認定試験

正式名称日本医療保険事務協会主催
診療報酬請求事務能力認定試験
(医科)
主催・認定
団体
公益財団法人
日本医療保険事務協会
クラスなし
合格率33.3%
(第60回)
受験費用9,000円
公式HPこちらから

数ある医療事務資格の中でも、最難関と呼ばれる資格の1つ。各種保険制度の知識や医師・看護師とのコミュニケーション能力も問われるなど、幅広い知識を持っているかが試されます

過去通算の合格率は30.8%となっていることも、本試験の難しさを表していると言えるでしょう。ただし、受験資格は特に定められていないため、しっかりと経験を積み、また受験対策をしておけば、合格も可能なはず。

これから医療事務に飛び込む方は将来の目標として、現在、医療機関で活躍されている方は実力を証明するために、ぜひチャレンジしていただきたい資格です。

まとめ:やりがいも将来性も抜群!

病院の混雑を解消するのは皆さんかも!
繰り返しになりますが、今回紹介した4つの資格も含め、医療事務の資格はすべて民間資格です。そのため、就職にあたり必須となるものはありません

そして、だからこそ資格保持者は他の人と比べて優位に立つことができます。

特に、前半で紹介した「医療事務検定試験」と「医療事務技能審査試験」は、誰でも受験可能にもかかわらず合格率が高いなど、狙い目の資格。医療事務にチャレンジしたい方は、ぜひ積極的に資格取得をめざしてください。

最後にお伝えしたいのは、医療事務は事務職へのステップ元としての価値だけではなく、やりがいと将来性に満ちた、魅力ある仕事だということ。

高齢化が進むほど需要が高まるうえに、誰かの役に立てる仕事なので、興味をお持ちの方はご一考ください!

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