いやあ、終わっちゃいましたね、ゴールデンウィークが。
世の中には11連休という長期休暇を楽しんだ方もいたそうで。うらやまけしからん。
これを書いている“ぼく”も普段よりはきちんと休みを取れて、すごく楽しい時間を過ごしました。
でも……。
長い連休が終わると「働きたくない!」って思うのは、きっと年齢や性別を問わず、共通の感覚だと思います。
そして案の定、いや~なニュースを見てしまいました。
そこで今回は「退職」をテーマにコラムを書いてみたいと思います。
さて、“あなた”に質問です。
ホワイトすぎる職場って、ダメですか?
過ぎたるは及ばざるがごとし!
いきなりですけど、こんな記事を見てしまったんですよ。
>FNNオンライン『「人のために動くのが面倒くさい」GW明けに新入社員の退職急増…“退職代行”に250件超の依頼 “ストレス発散”ジム費用など負担する企業も』
ゴールデンウィークが終了し、本人に代わり退職の意思を会社に伝える「退職代行モームリ」には、新入社員からの依頼が殺到してい…
ちょっと前にもコラムの題材にした「退職代行サービス」の利用者がGW明けに急増したよ、というニュースですね。
ええ、まあ気持ちは分かります。特に11連休なんて楽しんじゃったら、働きたくなくなりますよね(笑)。
でもね、今回のテーマはこれじゃないです。
また退職代行について書いたら、どんだけ擦るんだよって怒られちゃいそうですし。
この記事を読んでいたら、関連記事としてこんなのも出てきたんです。
>ダイアモンドオンライン『「ホワイトすぎるので辞めます」残業ゼロ・怒られない…なのに不安で辞める若手たち』
人事、採用、マネジメントをはじめ、人間関係の困りごとを解決する連載第5回。「ホワイトすぎて若手がやめてしまう」という問…
昭和世代ならでは、そして出版業界ならではの超ブラック出版社に勤めていた過去を持つぼくとしては、にわかには信じられません。
ということで、今回のテーマ「ホワイトすぎる職場ってダメですか?」になったわけです。
ホワイトな職場のダメなところ
さっきは「にわかに信じられない」と書いたけど、知識としては知っていますよ。ホワイトハラスメントなる摩訶不思議な言葉があることくらいは。
当サイトのハラスメント大辞典にある『ホワイトハラスメント』の項目にはこうあります。
2024年に放送されたドラマ『9ボーダー』で部下を想って「残業しなくていいよ」「この仕事は私がやっておくね」と発言した副部長に対して、部下が「指導してくれない、ホワハラだ!」と反発したことで話題になった、最新のハラスメント。
これに対して、記事内にはこうあります。
(前略)しかし今や、そのような「所属先に安定を求める」価値観は崩れつつあります。代わりに「よって立つもの」が自分自身になったのです。
これを私は「キャリアコンシャス(キャリア意識の高さ)」と呼んでいます。実際のデータを見ても、「自律的にキャリアを形成していく」という意識や行動は20代が最も高く、年齢が上がるにつれて低下していきます。
引用:ダイアモンドオンライン『「ホワイトすぎるので辞めます」残業ゼロ・怒られない…なのに不安で辞める若手たち』3Pめ・上段
このあたりのことを深堀りしてみましょう。
“相対的価値観”を重要視している!
上の引用と同じページ、下部にこんな気になる文章がありました。
今の若者は絶対的な正解がない、「価値相対主義」的な社会で生きており、多様な生き方が認められる反面、何を選んでもよいとなると、何を根拠に選んでよいかがわからなくなり、自分のキャリアについてより丁寧なガイドを必要としているのです。
おじさんであるぼくが20代だったころ、個人個人がどう思うかはともかく、一般的には仕事に対して“成功パターン”が共有されていたように感じます。
具体的には大手企業のホワイトカラー職に勤め、定年まで1つの会社で働き続ける。それを親も学生も多くが望んでいました。
ぼくが就職するころには、すでに“終身雇用神話”は崩壊しつつありました。でも、まだ幻想は残っていました。
だから、それを実現してくれそうな、身もふたもない言い方をすれば倒産とは縁がなさそうな大手企業が人気だったんですね。
でも、今は違います。それぞれがそれぞれの理想を持っています。そしてそれは、非常に厄介なんですよね。
思い描くビジョンが正しいのか、分からない
個人それぞれにとっての理想ということは、その内容は千差万別です。ということは、それが正しいのか、今の会社や仕事、生き方で実現できるのか、自分にも他人にも判断しにくいのです。
そして、判断しにくいからこそ、周囲と比べてしまうんでしょうね。
そしてそして、そんな時代だからキャリアコンサルティングという仕事が大きな意味を持っているんだとも思います。
自分が目標に向けてどの程度、進んでいるのか分からない。そもそも、進もうとしている方向性が正しいのかも定かじゃない。
いわば羅針盤も地図もないまま、小舟かヨットで大海原を漂っているようなものです。
もしかして、ぼくの生き方も役に立つ?
そんなことを考えていて、ふと思ったんですよね。
ぼくも含め、クリエイターがどうやって生きてきたかっていうのは、具体的な仕事内容やスキルはともかく、意外と役に立つのかもしれないと。
だって、ぼくらは将来の目標を早い段階から定めていて、そこに向かって“好きなこと”だけをやって、今も生きているわけですよ。
結構、参考になることもあるのかもしれない。そう思えてきませんか?
1つ前の会社には、20代中盤の後輩が多くいました。そして彼ら・彼女らとぼくは、そこそこうまくやってきたと思っています。
その理由は、後半くん/ちゃんたちが優秀かつ性格もおじさんを排除しない優しい心を持っていたことだと今までずっと思っていました。
でもそんな中、小さな理由の1つに、ぼくが歩んできた生き方と、彼ら・彼女らが生きたい生き方がそれほど遠くなかったというのもあるのかもしれません。
夢を叶えるコツは“あきらめない”こと!
もしこの仮説が正しいのなら、ぼくからできるアドバイスは1つです。
他人ではなく自分を信じて、いつまでもあきらめない。
もうね、これがすべてですよ。
他人と自分を比べたところで意味なんてありません。そして、比べたことで感じる安心も不安も、本来は不要なものでしかありません。
それを前向きに捉えられる相手なら話は別です。
ぼくだって明らかに自分より前を歩いていた同期の2人のことは、強く強く意識していました。
でもそれは、ぼくら3人がとても仲良しだったからです。すごく悔しかったけど羨んだり憎んだりではなく「どうやったら2人に追いつけるのか」「自分にしかない武器はなんだろう」と考えられました。
それができる相手なら、意識する・比べることも悪いことばかりではありません。
でもね、最終的には自分を信じるしかないです。
大事なのは“いつ”勝つか!
仕事ができる人とできない人、その分岐点はどこにあると思いますか?
これも正解はないだろうけど、ぼくはスポーツ選手のような特殊な仕事でない限り、また圧倒的な財を成す成功者を目指さない限り、才能はほとんど無関係だと思っています。
それよりも、やっぱりあきらめないかどうかだと思うんですよ。
たとえば小学校のころ、跳び箱ってあったじゃないですか。
(あったよね? もうなくなったとかないよね?)
あれ、最初から跳べる人もいれば、5回、10回と練習したら跳べるようになる人もいましたよね。同時に40回も50回も練習して、やっと跳べる人もいたと思います。
才能ってそれなんですよ。最初から跳べる人は才能があったと考えてください。
でもさ、別に40回、50回練習して跳べたら、それでいいじゃないと思うわけです。
だって、最初から跳べた人は努力をしていません。才能のない分野に出会ったときに役立つ経験も得ていないんです。
対して40回、50回やった人は努力を経験しています。なにより大事なのは、努力すればいつかは成功する、という人生でいちばん大切な教訓を身体で知っているわけです。
仕事も同じです。最初からできるとは限りません。でも何度もトライすれば、ほとんどのことはいつかできるようになります。
だから、大事なのは勝ち負けではなく、“いつ”勝つか。
学生時代とは違い40年くらい続く社会人生活。
今すぐ成功するかどうかではなく、もう少し長いスパンで考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ:出世欲はないけど、仕事はしたい!
今の若者って「出世したくない」って言われることが多いですよね。実際、ぼくが出会った後輩くん/ちゃんも、みんな出世には興味を示しませんでした。
そして、そんな若者をおじさんは「あいつらは仕事をする気がない!」と勘違いしがちです。だから残業させないとか、重い責任を伴う仕事を振らないとか、それが「若者のため」だと思っちゃうんでしょう。
でも、違うんですね。
(この会社で)出世はしたくないけど、自分のキャリアのために仕事を任せられること自体は嫌じゃない。任されたらきっちり仕事してくれる。
そんな特性を持っているのかなと思いました。
そして、トータルで見たときに、ぼくはそういう若者に好意を持ちます。
だってそうでしょう。出世のために仕事する人と、自分のスキルを上げるために仕事をする人。
少なくともぼくらの世界では、後者のほうがよほど信用できるし、結果的に仕事ができる人にもなると思います。
ただ、ホワハラだから辞めるという選択をする前に、できれば上司とかに声掛けしてほしいですけどね(笑)。
仕事させてくれ! と言われて断るほど人手が足りている会社はそうないと思うので、喜んで希望の仕事を割り振ってくれますよ。
それでもダメそうなら、そのときはぜひ『ジョブリット』で新たな職場を見つけてください!
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