2020年2月だったと記憶していますが、新型コロナが流行して世の中が変わったじゃないですか。
コロナという病気自体は今ではかなり落ち着いたものの、その流れは相変わらず残っている……というか、なんとなく社会に根付いたような気がします。
全部が悪いことではなく、いいものもあるとは思いますけど。
それに伴い、新たな概念や新たな言葉も多く生まれたと思うんですよね。
今回のコラムはそんなコロナ禍以降に根付いた新語の1つ。プチ贅沢についてです。
というのもね、ふと気になって調べたら「プチ贅沢ランキング」みたいなニュース/記事をちょいちょい見かけたんですよね。
それを見ているうちに「プチ贅沢も世代や性別によって変わるものだなあ」と思ったんです。
社会人だって癒しが必要!
さて、そんなプチ贅沢を考えるにあたり、必要なのは定義づけ。いつもどおり、「贅沢」とはなにか、「プチ」とはなにかを軽く見ていきましょう。
あ、このコラムに初めて訪れてしまった方、慣れてくださいね。定義づけはコラムを書いている“ぼく”の定番行為です。
一言にするなら“分不相応”!
まずは贅沢のほうから行ってみましょう。
【贅沢】
[名・形動](スル)
1 必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。「—を尽くす」「—な暮らし」「布地を—に使った服」「たまには—したい」2 限度や、ふさわしい程度をこえること。また、そのさま。「—を言えばきりがない」「—な望み」
引用:goo辞書『贅沢』より
要するに必要限度を超えた価格・品物を購入することって感じですかね。
ここで大事なのは、贅沢のラインは人によって異なるということ。
庶民のぼくにとって「贅沢」なものでも、富豪の方にとっては「日常」だったりします。
“プティ”と表記すると分かりやすい?
さて、お次は「プチ」ですね。なんとなく外来語なのはわかるものの、どこの言葉なのかピンとくる方、ご存じの方は意外と少ないかもしれません。
ちなみに、ローマ字表記は「petit」。これで分かった方、なかなか鋭い語学センスをお持ちです。
では日本で一般的なカタカナ表記から、より本来の発音に近いであろう“プティ”と表記したらいかがでしょう? 個人的には、とても分かりやすくなった気がします。
はい。正解はフランス語です。
ちなみに意味はこんな感じです。
petit の意味・使い方・読み方
〈フランス語〉小さい、小型の
〈フランス語古〉ささいな、取るに足りない
通常であれば現代の意味を持ちこむパターンが多いのですが、これに限っては古語の意味のほうが近いかもしれませんね。
まあともかく、日本では英語の「Little」に近い雰囲気で使われる言葉です。
あなたのプチ贅沢はなんですか?
それぞれの言葉の意味から考えると、「いつもなら買わない/食べない/やらないことを、無理をしない範囲で楽しむ」。これが“プチ贅沢”だと捉えていいのではないでしょうか。
ポイントは「無理をしない範囲」というところでしょうね。無理しちゃったら“プチ”ではないですし。
ということで、ここからは皆さんがどんなプチ贅沢を楽しんでいるのかを書いていきます。
まずは下記をご覧ください。
>PR TIMES『【給料日のプチ贅沢ランキング】男女500人アンケート調査』より
株式会社ビズヒッツのプレスリリース(2021年9月24日 11時00分)【給料日のプチ贅沢ランキング】男女500人アンケ…
今回、こんな記事を書こうと思ったきっかけのサイト様ですね。
こちらの記事から皆さんのプチ贅沢ランキングを抜粋してみます。
給料日のプチ贅沢 | |
1位 | スイーツを買う |
2位 | 食事・食材のグレードを上げる |
3位 | お酒のグレードを上げる |
4位 | 外食をする |
5位 | ほしかったものを買う |
(引用:PR TIMES『【給料日のプチ贅沢ランキング】男女500人アンケート調査』より
リンク先には票数や男女別ランキングなども記載されているので、ぜひそちらもご覧ください。
というところで、ランキング入りしたものの感想を軽く書いてみましょう。
1位:スイーツ
正直、これはぼくにはほぼ縁のないものですね(笑)。
ただ、ぱっと見、女子からの圧倒的な指示を受けての順位かと思いきや、男性ランキングでもしっかり4位に入っていました。
でもやっぱり、これはちょっと性別による意味の差が大きいものなんじゃないかとも思うんですよね。
というのは、先ほども書いたように、「贅沢」の基準には個人差があります。普段からスイーツを好む方であれば、ちょっと高級なスイーツになるでしょうけど、普段はスイーツを食べないぼくのような人間だと、プッチンプリンでも充分にプチ贅沢ですから。
ただ、物価高の現代にあって、食事のあとに自分の好きなスイーツも食べる。これは間違いなく幸せを感じる、まさしく“プチ贅沢”だと思います。
2位:食事・食材
逆に、こちらはぼくも頻繁にやるプチ贅沢ですね。年齢的に脂が苦手なので牛肉とかは買いませんけど、ちょっと高級な白身魚(フグとかスズキとか)を買うと幸せを感じます。
もちろん、お若い皆さんであれば牛肉系だったり、あとはマグロの大トロだったり、そういうものもおいしく食べられることでしょう。
何がいいって、こういうプチ高級食材って、毎日買うのはむずかしくても、たまにだったらそれほど財布にダメージを与えないところ。だって高くても3000円程度ですからね。
3位:お酒
自他ともに認めるアル中のぼくですが、意外(?)とこれも当てはまりません。というのも、ぼくは普段からお酒だけは自分の好みのものを飲んでいるので、あらたまって違うお酒を買うことは基本的にまずないんです。
でも、きっと一般的な「お酒好き」であれば、これも楽しいと思います。特に日本酒とかウイスキー、ワインあたりは値段と味が比例するものですし(年代ものは除く)。
こんなこと書いていたら、久しぶりにいいウイスキーが飲みたくなったので、今度プチ贅沢をするときはウイスキーにしてみようかな(笑)。お酒を変えると食材や調理方法も変わるしね。
そんなことを考えるのも、楽しいものです。
4位:外食
これは皆さん「わかる!」ってなるのではないでしょうか。
ただ、同時にこれも、人によって大きく差が生まれそうな項目でもありますね。
というか、ひと口にプチ贅沢といっても、日常的なプチ贅沢と非日常的なそれがあると思うんですよ。
すっごく分かりやすく言えば、仕事のお昼休憩に食べるランチのプチ贅沢と、仕事終わりに食べるディナーのプチ贅沢だと、意味合いも値段もだいぶ変わるんじゃないかなと思っています。
前者であれば普段はマクドナルドや吉野家に行ってるけど、ちょっと奮発してモスバーガーやロイヤルホストに行く! レベルでも充分にプチ贅沢です。
でも後者の場合は違いますよね。“回らない”お寿司屋さんや“食べ放題じゃない”焼き肉屋さん、あとはイタリアンレストランとかおしゃれなバーとか、そういうレベルになる気がします。
そういう意味でぼくの場合、夜は自分で好きなものを作って食べるのが当たり前になっているので、後者にはあまり縁がありません。旅行中とかに限られちゃいます。
でも、お昼のほうは結構やってるな、と思いました。
皆さん的に「プチ贅沢」という言葉に当てはまるのは、どっちですか?
何かの参考になれば!おじさんの“プチ贅沢”
ここは入れるかやめるか、ちょっと悩みました。おじさんのプチ贅沢なんて、知っても役に立たない気がしたので(笑)。
でもまあ、興味のない方は読み飛ばしてくださればいいし、何が誰の参考になるかもわからないので、一応書いておきます。
あ、極力短めでいきますね。
プチ贅沢①ランチ
先ほども書いたとおり、ぼくは自炊派なのでディナーを豪華にするということはあまりありません。食材をちょっと豪華にする、くらいはありますけど。
でも、特に会社の休憩中、食べるランチのグレードを上げるということはよくやっています。
実はランチも弁当持参派なんですけど、たま~にあるんですよね。なんか知らないけど「鰻食べたい!」みたいな気分が(笑)。
高くても3,000円くらいだし、半年に1回とかなら特段大きなダメージを受けることはないし、それでいてストレスは大きく軽減できるので、個人的にはもっとも好きな方法です。
プチ贅沢②(小)旅行
これも上でちらっと書いたけど、個人的にいちばんの“プチ贅沢”は新幹線なら1~2時間くらいの場所へ行く小旅行なんですよね。
コラムで何度か書いているとおり、ぼくはいわゆる“呑兵衛”なのでホテルにお金は使いません。どうせ酔っぱらって帰ってきて寝るだけだし。
でも、ご当地の旬のものをつまみにお酒を飲む。それプラス、自宅以外のところで寝る。この2つだけで、結構「贅沢してるな~」って思えるものです。
個人的な“コツ”としては、自分の目当てにはお金を惜しまないことでしょうか。
ぼくの場合はだいたい食べ物(つまみ)なんですけど、温泉だったりホテル自体のグレードだったり、もちろん夕食や人気店だったり。そこに行った理由となる部分にかんしては、遠慮なくお金を使うと効果的だと思います。
そもそもけちってたら“贅沢”になりませんしね(笑)。
プチ贅沢③何もしない
きわめておじさん的な発想ではあるものの、これも結構な贅沢だと思うんですよ。
休日なのにずっと家でごろごろしてる。時間を無駄にする。
これ以上の贅沢、ありますか?
でもね、ここにもコツがあります。
それは、ある程度の余力がある状態でやること!
仕事で疲れ果てたあとの土日に何もしないのは単なる休養です。
そうではなく(そこそこ)元気なのに、それでも何もしない。
見たい映画やドラマがあるとか、やりたいゲームがあるとかでもないのに、それでも何もしない。
限りある命、限りある時間を浪費してこその“贅沢”です。
まとめ:好きなことは“全力”で!
ぼくの贅沢はさておき、皆さんの考える“プチ贅沢”、少しは参考になったでしょうか。
これもこのコラムで毎回のように書いていることですが、仕事ってほとんどの人にとって「やらなきゃいけないもの」じゃないですか。好むと好まざるとにかかわらず、ね。
でね、ぼくはこう思うんです。仕事だって、ほとんどの場合は、本気でやったら楽しいんですよ。正確には、どんな仕事にもその仕事ならではの楽しみがあるというべきでしょうか。
仕事ですらそうなんだから、“趣味”や“贅沢”がそうでないわけありません。
読んでくださったあなたにとって最適の贅沢が何かは分かりませんが、ぜひ皆さんそれぞれにとっての“いちばん”を、全力で楽しんでいただきたいと思います。
そうして心をリフレッシュさせたあとは、『ジョブリット』で“そもそもストレスが溜まらない”職場を探してみてください!
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