みなさんはじめまして、今月からライター見習いをしている品本 芽生(しなもと めい)と申します。
このコラムは見習いライターが一人前になるまでの記録です。同じように何かを未経験から始める“あなた”の力となるような文章を書けたらと思っています!
堅苦しい挨拶はここまでにしておいて……。
今回はライターになって1週間、初心者の私がどんなことを学んだのかを書いていきます。
今週の学びPart1
ライターになるまでの経歴
かんたんに筆者の経歴から書いていきます。ここは読み飛ばしてもらっても全然OKです(笑)。
幼いころから文章を読み書きすることが好きで、中学生になるころには小説を書く楽しさにめざめ、将来の夢は“小説家”と書くほどでした。
高校卒業後は学歴などの問題から夢を諦めて、事務や製造業、受付など職を転々としてきましたが文字書きになりたいという夢が諦めきれず、クラウドワークで単発ライターをしながら未経験OKのライター募集に応募し続けました。
そして縁あって、このたびめでたくライター見習いとしてデビューすることができました!
入職1週間で学んだこと
ここからが1週間の学びです。
経歴でも書いたように小説を読み書きしたり、単発ライターをしたりとちょこちょこと経験を自分なりに積み重ねてきましたがこの経験……ほぼ役に立ちませんでした‼
理由は2つあります。
内容の違い
1つめは文章の内容などの違いです。
小説を書く際に必要になるのが起承転結をまとめた“プロット”。多少の変動はあったとしても、最初に組み立てたプロットから大幅に変更があることはあり得ません。
しかし、現在私が見習いをしている求人ライターの仕事では、企業様からの依頼に合わせた内容で原稿を執筆し、「ここを丸々変えてほしい」と言われたとしたら指示通りに変更する必要があります。
つまり、自我が出る場面がほぼないのです。
今書いているコラムも含め、文章というのは自我がでるものですが、それを出しすぎないようにするのがとても難しいです。
構成の違い
2つめは文章の構成の違いです。
1つめで書いたように求人原稿で1番必要になるのはプロットではなく、企業様の求める人材が応募しやすくなるようなわかりやすい文章と適切な内容です。
企業様のことだけ書いてしまいましたが、働いてみたら条件などが想像と違っていた、ということが起こらないように応募者様の目線で文章を書くこともあります。
その際、通常なら見出しで使う内容を最後に使ったり、中間の文章を省いたり、別の場所で使ったりすることもあります。そうすると、一般的に文章の基本だと言われる起承転結の「承」と「転」がひっくり返ることもあるんですよね。
小説を書くのに必要な構成とは、大きく違いました。
魅せたい内容を前面に押し出すためにはどうすればいいのか、考えまくる毎日です。
100点なんてない?ライターの心構え!
前の項目で企業様や応募者様にとって最良の文章を書くため悩んできた、といったように書いてきましたがライターに100点はないというのです。
未経験から早く最良の文章が書けるように頑張ると言った私に対して先輩である“魔王”さんが発したセリフなのですが、私にとっては青天の霹靂でした。
仕事でも学業でもめざす先といえば100点。それがないというのは本当に衝撃的で一瞬思考停止しました。
「ライターには100点がないからこそ、常にもっといい表現を探し続けるんだ」
その言葉に私は感銘を受けました。
常に文章を届かせたい相手のことを想い続ける。その志をライターになってまず習いました。
難しい!正しい日本語
次に学んだのは“正しい”日本語です。
お恥ずかしいことにたった1週間で日本語の間違いや正しい言葉遣いについて星の数ほど教わってきました。小説の執筆が趣味で辞書なんて嫌というほど引いてきたはずなのに!
では私はいったい、どんな間違いをしてきたのでしょうか。恥を忍んで紹介するので、皆さんも「正解」を考えてください。
突然クイズ①「校正」
さあ、皆さんにはこの文章の《間違い》が分かりますか?
間違えていたのは“お住み”でした!
東京都内にお住まいの方は出社も可!
みなさんはすぐに見つけられましたか?
私は指摘されるまで1ミリも間違いに気づいていませんでした。お恥ずかしい……。
使ってはいけない?表外字
ライターにはいくつか執筆ルールというものがあるらしく、そのなかに「常用漢字のみを使用する」というのがあると教わりました。
常用漢字はかんたんに言えば学校で習う字のことで、それ以外のものを“表外字”といいます。
ではここで、またまたクイズ! 次の漢字は私が出会った表外字です。
突然クイズ②「読み方」
皆さん、この漢字は読めますか? 私は……読めませんでした(泣)。
皆さんへのヒント(?)に私のした間違いも置いておきます。
むえき
むげ
いったい、この漢字を読める方は何人くらいいらっしゃるのでしょう……?
私自身、漢字を書くのは苦手ですが、読むのは得意なほう…だと思っていたんです。でもこの字は読めませんでした。
でも、ある意味ではそれが当たり前なんですよね。だって習ってないんだから。
そんな漢字を多くの方に見ていただく文章に使うわけにはいかない。きっとこのルールはそういう意味なんでしょう。
まとめ:“知らない”って最強の武器!
今回このコラムを書くにあたって未経験のいいところは何かを真剣に考えてみました。その結果、何も知らないことではないかという結論に達しました。
たとえば経験のある方だと「以前はこういうふうにやっていた」など、これまでの仕事と何かしら比べてしまい新しい職場のカラーになかなかなじめないかもしれません。
でも何も知らなければ、周りの声を疑わずに正面から受け止めることができます。だって、そもそも疑う知識がないんだもん!
未経験のまま戦うには“知らない”を恥ずかしがらず武器にすることが大切だと思います。乾いたスポンジのようにいろいろな知識を吸収して、一人前になれるよう頑張りましょう!
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