皆さん、おはこんばんちわ。“魔王”です。今回も長くなりそうなので、手短にいきます。
ぼくは文字周りの仕事を17年くらい続けている、それなりのベテランライター。正直、実力も実績も大したことはないんですが、それなりの原稿力はある…というよりも「なければいけない」立場です。キャリア的にも、年齢的にも。
しかし、今回は今までのどの原稿よりも、チャレンジングなものです。もしかしたら、わずかながらに持っている自信を、根こそぎ奪われるかもしれません。
それでも、今回は真剣勝負をしてみます。
対戦相手は……はい、皆さんご存じ『ChatGPT』くんです!
ChatGPTとは?
真剣勝負回とはいえ、一応この説明だけは挿入しておきます。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、OpenAI社が開発した対話型AIで、人間と話すように自然な文章を生成・理解する能力を持ち、質問への回答、文章作成、要約、翻訳、コード生成など多様なタスクに対応できます。インターネット上の膨大なテキストデータを学習した大規模言語モデル(LLM)を基盤としており、様々な分野で活用が進んでいます。
引用:Google AI
まあ、ご存じのとおりですよね。
このChatGPT。登場時にかなり話題になったのを、覚えていらっしゃる方もいるでしょう。
ぼく自身、たしかにすごいと思いました。でも正直、Google AIくんの回答にあるような「人間と話すように自然な文章を生成」はできていなかったんですよ。少なくともほんの2~3年前までは。
だから「ライター」という職業がなくなるほどの脅威とは感じませんでした。むしろ「これに負けるような奴が“ライター”を名乗っちゃダメだ」と感じてたくらいです。
真剣勝負とは?
でもね、ついこの間、後輩のスライムこと芽生(めい)ちゃんと話していた流れで久しぶりに使ってみたら……いやあ、びっくりしました。もうここまで進化したのかと。これならぼくらの仕事がなくなる未来も近いぞ。本気でそう思ったほどです。
ただ。
ぼくはぼくで17年、文字周りの仕事を続けているわけです。また、人間のみが持つ感情の機微みたいなものは、人工知能には理解しきれない気もします。そう思い込みたいだけかもですけど。
ということは、ぼくとChatGPTが同じテーマでコラムを書いたら、きっとぼくの方がかゆいところに手が届きつつ、くすっと笑える小ネタも挟みつつ、ほろっと涙まで流すような、“人情的な文章”が書けるはず。
実際にどうなるかはともかく、そうでなければいけないのです。
テーマについて
テーマをぼくが選んだら、ぽっと出のChatGPTくんが不利。そう考えたベテランのぼくは、芽生ちゃんにテーマを決めてもらうことにしました。
彼女が出したテーマはこちら。
『転職に踏み切る基準とは?』
曰く、労働条件や職場環境など、なにをどういう風に感じたら実際に転職するのか? そもそも、そういった理由で転職することが正解なのか? そのあたりを書いてほしいとの提案でした。
そこで、ぼくは「とことん真面目に書いた方がいい?」と聞いたところ…
「真面目に書くのはAIの得意分野だと思うので、ちょっとユーモアを交えてもらいたいです!」という答えが。
ん? 要するに、AIの得意分野でお前が勝てるわけないだろ! ってこと?
もう一度、小生意気な口を縫い付けたほうが良さそうですね。
(なんのことか分からない方は、ぜひ芽生ちゃんのコラム『Z世代が考える信頼できるいい上司の条件・特徴とは?』を読んでね♪)
ルールについて
ChatGPTに限らずAI全般に言えることですが、正しく活用するには、正しく指示を出さなければいけません。指示があいまいだと、結果もあいまいになっちゃいます。
ということで、以下のようなルールを設定しました。
・文字数は1500~2000文字
・段落分けはしてもしなくてもOK
・テーマは『転職に踏み切る条件とは?』
・ここでいう「条件」とは、労働条件や職場環境などを想定
・必ずしも「転職が正解」という結論にならなくてもOK
・ちょっとユーモアを交えつつも、あくまで真剣に書くこと!
これをきちんとChatGPTくんに伝えてコラムを書いてもらおうと思います。
それではここから、真剣勝負だっ!
らうんわん・ふぁいっ!!!!
魔王流・『転職に踏み切る条件とは?』
改めまして、“魔王”です。今回は「転職に踏み切る条件」について、真剣に考えてみようと思います。
このテーマ、「本気で転職を考えるタイミング」と言い換えることもできると思います。
そして、あくまで一般論かつかんたんに考えるなら、それは「いやなことがあったとき」ではないでしょうか。
そうすると今度は、「いやなこと」ってなんだろう? ってなりますよね。
これまた一般論で恐縮ですが、多くの場合は「給与等の労働条件」、「人間関係」、「仕事内容」の3つでしょう。
ということで、これら代表的な要因をきっかけに転職をすることの是非を考えてみましょう。
給与等の条件
給与や労働時間、残業や休出の有無などをきっかけに転職を考える。これは本当によくあることではないでしょうか。
誰だってお金は多くもらえたほうがいいし、労働時間は短いほうがいい。残業や休出なんて、ないに越したことはありません……よね? ぼくがダメ人間だからそう思うわけじゃないよね?
そして、それらに対して明確に強い不満を抱いた場合。もしくは、それらの面で上回る会社を見つけちゃった場合。転職することはいいことでしょうか?
ぼくの答えは、基本的にYESです。
だって、これらは悪い意味の“企業文化”。個人の努力で変えるのは相当むずかしいと思うんですよ。
……もう一度聞きます。ぼくがダメ人間だからそう思うんじゃよね? みんな、同じ気持ちだよね?
ねえ、なんでみんな目を合わせてくれないの?
人間関係
これにかんしては、前にも書いたけど、人間関係を理由とする転職にはぼくは否定的です。
「2人集まれば争いが起こり、3人集まれば派閥ができる」と言われるのが人間。どの会社に入っても、人間関係で100%満足できるなどありえません。
もちろん、各種のハラスメント行為は例外ですよ。これをしてくる人がいる場合は、転職を考えるのも当然と言えます。
ただ、単純に「こいつ、きらい!」とか「こいつとはそりが合わない」、「もっといい上司のもとで働きたい!」あたりの理由なら、転職しないほうがいいでしょうね。
芽生ちゃん、分かった?
仕事内容
仕事内容に対する不満、たとえば「苦手なことばかりやらされる」とか、「そもそも仕事自体が合ってない」とかですね。
これはね、つらいでしょう。人生の1/3もの時間をやりたくないことに使っているなんて、生きている意味がありません。
ただ、これもやっぱり、退職を即決するのは早計かなと思います。少なくとも、何が・なぜ自分に合わないのか、そして逆説的にどういう仕事なら自分に合うのかを自覚できるまでは、粘った方がいいでしょう。
だってそれが分からないと、次の会社選びも失敗しちゃうかもしれませんからね。
ちなみに芽生ちゃんの場合、入社前に面接で魔王くんに会っています。それでもこの会社を選んだんだから……うん、今さら後悔しても自業自得だね。魔王くんは悪くないっ!
転職するべきタイミングってあるの?
過去に何度も書いているおとり、ぼく自身、3度の転職を経験していますが、一度も後悔したことはありません。
それはなぜか?
個人的には「悩みながら転職したことがない」っていうのが大きいと思っています。
過去の退職経験を振り返ると、1社めは望まない部署への配属を指定された。2社めは業界全体への不安から、定年までこの仕事を続けられないと思った。3社めは……今の会社をたまたま見つけて「これにチャレンジしないと後悔する!」と確信した。
もし“転職するべきタイミング”があるとすれば、こういうときかもしれません。2・3社めに関しては理由こそ違えど「退職以外の選択肢を選ぶ気はゼロだった」状態でしたから。
何回、“あのとき”に戻ったとしても、必ず同じ選択をしたと断言できる。そんな状態が転職するべきタイミングなのでしょう。
ま、1社めに関しては完全に“若気の至り”ですけど(笑)。
今でもいい選択だったとは思ってはいるけど、それはただの結果論。
若者よ、ギャンブル的な転職は厳禁だ!
まとめ:転職は慎重に!
転職すると何もかもが変わります。ゼロから人間関係を作り直さなきゃいけないし、過去の実績も役に立ちませんし。
なにより大事なのは、仕事って1人でやってないはずなんですよ。
もし仮に、ぼくになんらかの実績があったとしても、それは営業さんやコンサルさん、進行管理さん…たくさんの人と一緒に産み出した実績なんです。
新しい会社でいきなり、それと同じことができるわけありません。
転職を決意した段階では「辞めるほうがいい!」と思っていても、実際に仕事を始めたら考えが変わるかもしれません。
そんなことまできちんと想像して、それでも「辞めないと後悔しちゃう!」と断言できるまで、転職はおすすめできません。
あれ、このサイト、転職サイトの姉妹サイトじゃなかったっけ…?
まあ、いいか。ぼく、難しいこと、わかんなーい。
ChatGPT流・『転職に踏み切る条件とは?』
ユーモラスな理由と現実の違い
転職に踏み切る条件とは、突き詰めれば「もう我慢できない!」という叫びに似ている。
もちろん、「上司が毎朝マイケル・ジャクソンのモノマネで挨拶してくる」とか、「オフィスの観葉植物よりも日陰の存在になっている自分が悲しい」など、ユーモラスな理由で辞める人もいるだろう。
しかし、現実にはもう少し深刻な問題が人を動かす。
労働条件の限界
まず最も分かりやすい条件は労働条件そのものだ。
給与が生活を支えるには不十分である、残業代が出ない、休日が形骸化している……こうした問題は「ブラック企業」という言葉が定着した今では珍しくない。
人はパンだけでなく心の糧も必要だが、最低限のパンすら得られないのであれば、転職を検討するのは自然な流れである。
家賃や光熱費を滞納しながら「でも今の職場には仲間がいるから」と耐えるのは、美談というより悲劇だ。
人間関係と職場環境
次に重要なのは職場環境だ。
人間関係は働く上での空気のようなもので、きれいであれば快適だが、淀んでいればどんなに頑丈な肺でもむせてしまう。
上司のパワハラ、同僚の陰口、あるいはチームの協力体制がゼロに近い場合、「ここに未来はあるのか?」と疑問が浮かぶ。
もちろん、多少の人間関係の摩擦はどこにでもある。
しかし、それが毎日の仕事の大半を占め、成果よりも処世術にエネルギーを奪われるのなら、職場を変えるのは逃げではなく戦略的撤退である。
成長できない環境
さらに「成長の余地がない」と感じることも転職の大きな条件となる。
同じ作業を何年も繰り返し、新しいスキルも責任も与えられない。
まるでハムスターが回し車を走り続けているような感覚に陥ったとき、人は「このままで良いのか」と自問する。
もちろん、安定を好む人にとっては繰り返しも心地よいかもしれないが、それが「自分の市場価値を下げているのでは?」という不安につながるなら話は別だ。
将来の選択肢を広げるために、より学びのある環境を求めて動くのは前向きな判断だ。
「条件が悪いから即転職」ではない
ただし、ここで注意したいのは「条件が悪いから即転職」ではないことだ。
転職は魔法の杖ではなく、ただの「環境の移動」である。
給料が高くても残業地獄なら結局同じ不満を抱えるし、人間関係が良くても仕事内容が退屈すぎれば別のストレスになる。
つまり、自分が何を優先したいのかを明確にすることが大切だ。
給与なのか、ワークライフバランスなのか、スキルアップの機会なのか。
それが定まらないまま転職すると、次の職場でも「なんか違う」となり、転職がクセになってしまうリスクすらある。
ライフステージとの整合性
また「タイミング」という条件も忘れてはならない。
結婚や出産、親の介護、あるいは自分の健康など、人生のイベントと仕事の関係性は切り離せない。
たとえば、20代なら「チャレンジして失敗してもやり直せる」と思えるかもしれないが、40代で同じことを考えるにはリスクが大きい。
かといって年齢を理由に不満を飲み込み続けるのも酷だ。
結局のところ、転職の条件は「今の自分のライフステージに合っているか」を見極めることに尽きる。
身体が出すサイン
そして最後に、少しユーモラスに言えば、朝の出勤時に、足が自然と駅とは逆方向に向いてしまうなら、それは立派な転職条件だろう。
心と体は正直だ。
無理に自分を奮い立たせているうちはまだ耐えられるが、そのうち身体がサインを出す。
病気になってから「やっぱり辞めればよかった」と後悔するのは避けたいところだ。
まとめ
まとめるなら、転職に踏み切る条件とは、生活を守れるだけの労働条件、健康を損なわない職場環境、成長の余地ややりがい、ライフステージとの整合性、そして「自分の心身がもう限界だ」と訴えているときである。
もちろん、どんな仕事にも不満はつきものだ。
「完璧な職場」を探すより、「自分が納得できる条件は何か」を見極めることが最優先だろう。
転職は逃げではなく、より良い人生のための選択肢の一つにすぎない。
問題は、その選択を迫られたときに、自分が何を本当に大事にしているのかを見誤らないことだ。
本当のまとめ:進化が怖い!
今回、ChatGPTくんに指示したのは先に挙げたルールにくわえて、「WordPress(記事制作ツール)用のコードを指定してほしい」「使うのは太字、赤文字、青文字、ピンク文字、黄色マーカーの5種だけ」の2要素でした。
すると改行が少なかったため、「段落分けや改行を追加して読みやすいようにしてください」と指示して、もうひとつ個人的に大嫌いな「『pタグ』を使わないでほしい」とお願いしたところ、出してきたのが上のコラムです。
ぼくはそれをコピペしただけ。普段、ぼくが使っている色やタグとは違うけど、そのあたりも色コードなどを指定すれば解決するんだろうな。
しかもね、かかった時間はたったの25.62秒!(魔王くんの手動計測なので多少は前後します)
「クオリティはともかく、速度だけは異常」と言われるぼくですが、当然2000文字クラスのコラムを30秒で仕上げるなんてできません。それでこのクオリティともなれば…これは完全敗北といっていいでしょう。
ちなみに。
今回のテーマって正直、ユーモアを入れにくかったんですよね。コラムの本筋はChatGPTくんとの真剣勝負であるものの、転職に悩む人たちが真剣に読む可能性を考えれば、適当なことは書けませんので。
でね、一応「ユーモアも入れながら…」と指示を出したものの、ChatGPTくんもユーモア少なめの原稿を出してきたんですよ。どういう意図なのかまでは分からないものの、人間と同じようなコラムを提出してきたことが……本当におそろしい。
先述のとおり、2~3年前までは「こんなのに負ける奴は“本物のライター”ではない」と思っていました。
でも、このコラムを読んだ今、本気で思うのは「サラリーマンライターとして理想的」ということ。
制作時間が短い。精度が高い。しかも今後、人間の1億倍くらいの速度で成長していくのに、給料を払う必要がない。
じゃあ、今後そんな化け物を相手にぼくはどう戦っていくべきか。
夢だったライターという道を歩き始めたばかりの芽生ちゃんに、何をどう教えていくべきか。
次回のコラムは、『魔王くんが生き残るために必要なこと』と『魔王くん流・後輩の育て方』をテーマにしようと思います。
\学歴・経験不問の求人は/ \『ジョブリット』で検索/ |