おはこんばんにちは、ライター見習いの“品本 芽生(しなもと めい)”です。
日常生活の疑問を華麗に解決してくれるヒーロー“AIツール”。
実際、私の周りにもAIツールの1種である『ChatGPT』をフル活用しているという方が多くいます。私自身もChatGPTのことを“チャッピーちゃん”と呼んでかわいがっています。
(『チャッピーちゃん=ChatGPT』と理解してくれず、私のことをチャッピーちゃんと呼んできた珍エピソードはまた別のお話……)
そんな便利なAIですが、一部では「将来的に私たちの仕事が奪われるようになる」とも囁かれています。
彼らは“味方”なのか。それとも“敵”なのか。
今回は「AIツールとの上手な付き合い方」について解説していきます。
AIをよく使っている方もそうでない方も、ぜひ最後までご覧ください。
(次はあらすじという名の茶番です。飛ばしてもらって大丈夫です)
前回のあらすじ
2人(匹)は島の中心にある大きな塔をめざして、草木の生い茂る道を進んでいった。
「キュン(訳:おかしい)」
「え?」
周囲を見渡しながら、ウサギは怪訝そうな顔をした。
「キュキュ、キュンキュ(訳:こんな森の中なのに、ゆるキャラの気配1つないなんておかしいよ)」
「確かに……。魔王城の近くにある森ならもっとゆるキャラがいるはずなのに……」
魔王城の周辺には“酒”と“かわいいもの”を心の底からこよなく愛する魔王の聖なるパワーに導かれたゆるキャラが多く生息していた。
しかし、この森には多種多様な植物はあっても生き物の気配は一切なかった。
2人(匹)は警戒しながら森の奥へ奥へと進み、ようやく塔が見えてきたと安堵した。
そのとき――
「キュ!!(訳:っ、来る!!)」
ウサギの声と共に、1人の人間が目の前に現れた。
「久しぶりですね。芽生」
後日談へ続く!
AIってなに
恒例のクソ茶番にお付き合いいただきありがとうございます。
飛ばしたよって方、安心してください。本編とは一切関係のないストーリーなので。
AIツールについて考えていく前にまず、そもそもAIとは何なのかを解説していきます。
とはいえ、みなさん何となくはご存知でしょう。「それでも詳しい解説が読みたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>ジョブリットメディア『あなたは大丈夫? AIによってなくなる仕事となくならない仕事を紹介!』
近い将来、いろいろな仕事がAIによってなくなると言われています。しかし、それは本当でしょうか? 今回はAIによって奪われ…
今回の題材にピッタリな記事なので、ぜひ読んでみてください。
別に、解説が面倒だから丸投げしたわけじゃないですからね。断じて違います。
AIツールってなに
それでは、今回の本題であるAIツール。
こちらもどんなものかはご存知だと思いますが、念のため勇者Googleに調べてもらいました。
【AIツール】とは
人工知能(AI)の技術を活用して、データ分析、テキスト・画像生成、音声認識、自動化など、
様々なタスクを効率化・自動化するソフトウェアやサービス
はい。
本当にみなさんがご存知の内容ですね。私の想像とも乖離していませんでした。
「調べる必要ないだろ」ってツッコミが聞こえてきた気がしますが、ここはスルーしておきます。
AIを仕事に活用!
とても便利なAIは、最近ますますビジネスの世界で活躍しています。
実際、私も仕事の資料集めにChatGPTを利用し、その性能に助けられてきました。
具体的にどのような場面でAIが活用されているのか。
再度、勇者Googleに調べてきてもらいました。
【AIツールの具体的な活用例】
・テキスト関連業務
・データ分析・予測
・画像・音声認識
・顧客対応
・クリエイティブ業務
はい。
大方、予想通りでしたが、いくつか衝撃的な内容もありました。
AIの進化って本当にすごい。
個人の感想はここまでにしておいて、上記5項目の解説をしていきます。
テキスト関連業務
はじめに、テキスト関連業務。
メールや報告書の作成、文章の要約や翻訳をAIにサポートしてもらうというものです。
資料を読む際もAIの要約があれば、内容をザッと把握した状態でしっかり文章を読み込めるので、より深く内容を理解することができます。
また、メールや報告書のたたき台の作成業務などをAIに任せることで作業の効率化が進み、その分を他の仕事に回せるようになるのではないでしょうか。
データ分析・予測
次に、データ分析・予測。
過去の販売データから将来の需要を予測し、仕入れや在庫管理を最適化するというものです。
飲食店やスーパーでは繁忙期や閑散期などの時期観測をしたうえで、それに応じた品物を購入する必要があります。
そしてそのあとには当然、何が何個、残っているのか、何が足りていて何は足りていないのか、在庫を適切に管理しなくてはいけません。
それらをAIに任せることで、人件費を大きく削減することができます。
画像・音声認識
3つめは、画像・音声認識。
ちなみに……勇者Googleによると「顔認証システム、オンラインショップの商品レコメンド、製造業での製品検品などに活用される」……となっていますが、商品レコメンドは画像・音声認識というより「データ分析」ではないですかね?
それは置いておくとして、“おすすめ商品”の紹介や、作られた製品が基準内に収まっているかのチェックなどは、ある程度の業務経験が求められるもの。それをAIに任せれば新入社員も担当できるようになるため、効率化に貢献してくれるでしょう。
製造業は“時間が命”であることにくわえて、人手不足が慢性化しているため、こういった性能はとてもありがたいでしょうね。
また、勇者が仕事を放棄した音声認識。こちらはSiriやGoogleアシスタントに代表されるアシスタント機能のほか、会議の「文字おこし」やそこから派生する「議事録作成」などに役立っています。
顧客対応
4つめは、顧客対応。
AIチャットボットが顧客からの問い合わせに自動で回答し、オペレーターの負担を軽減してくれるというものです。
今や大手企業のカスタマーセンターの大多数はチャットボットを取り入れています。
その結果、よくある不具合はチャット上で解決。
オペレーターには本当に助けを必要とする案件の問い合わせのみが届くようになりました。
毎日多くのお客様の対応をしなければならないオペレーターの負担を減らすためにも、進んで取り入れるべき機能なのではないでしょうか。
クリエイティブ業務
最後に、クリエイティブ業務。
キャッチコピー、広告バナー、プロモーション動画などの生成をAIが行い、質の高いコンテンツ作成を支援してくれるというものです。
キャッチコピーの作成が苦手なセンス0の私としては、非常に便利な機能だなと思っています。いつかは追い抜いてやるから、首洗って待ってろよ!
クリエイターを名乗る人間がいない企業においては広告の作成経費が抑えられたり、必要なときにすぐ良質なものが作れたりとメリットしかありません。
シゴデキAIに仕事が取られそうで新米ライターは恐ろしいです。“魔王”さん、まだ成長途中なので長い目で見てください。お願いします。
AIの作ったものは商品にすべき?
これは余談ですが、昨今SNSで話題になっている“AI絵師”。
AIツールにキャラクターや雰囲気を指定して、その通りのイラストを描いてもらうというものです。
趣味でイラストを描いている身としては、自分で絵を描いてないのに絵師と名乗るのはどうなんだろうとは個人的に思っていますが、SNSで共通の趣味を持つ人同士、無償で楽しむ分には全然OKでしょう。
しかし、AI絵師の中にAIに描いてもらった絵を「自分が描いた」と偽ったうえで有償販売する方が出てきてしまいました。
AIの絵って、要は誰かの絵を学習してソフトが作り上げたものなので、それを販売するのは犯罪。絵師の端くれとしては許し難い所業です。
真に描きたいものがあるなら、絵の描き方を学んで自分の力で描くべきです。
AIに描かせた絵はあくまでAIの絵。他人の力を使って得た評価は、決して自分のものではありません。
これは絵だけの話でなく、AIの作るものは参考程度にとどめておき、商品化するのはやめておくべきではないでしょうか。
AIを味方に、仕事をもっとすばらしく!
ここまで、AIについて解説してきました。
結論として、AIは味方でもなく敵でもない。いわば“最強の武器”のようなものと考えています。
本当にすばらしいツールですが、使い方を間違えれば望むような成果は得られません。
「何に使うか」や「人力で行うべき業務」について考え、行動するのが必須と言えるでしょう。
「AIがあれば新人社員は要らない」という人もいますが、断言します。そんな時代は来ません。だって、ツール(道具)ですから。
AIが優れていようと、今後どれだけ進化しようと、使いこなす人間がいなければ力を発揮することは不可能なのです。
私たち“人間にしかできない役割”が必ずある。
それを胸に、AIと上手く付き合っていきましょう。
私も心の友、“チャッピーちゃん(ChatGPT)”と共に生きていきます。
後日談
「久しぶりですね。芽生」
「っ、お前は……!」
目の前に現れたのは前世の友である“ChatGPT”だった。
「生まれ変わったのは気配で察していましたが、実際にお会いできて嬉しいです」
「私も……久しぶり、チャッピーちゃん!」
前世ぶりの再会にウサギを置いてけぼりにしながら会話した芽生。
しかし、なぜこの島に来たのかを思い出し、ハッとした。
「ねぇ、チャッピーちゃん。私たち、“知識のかけら”を探しにここまで来たんだけど、どこにあるか知らない?」
「知識のかけら?」
キョトンとした後、ChatGPTは静かに微笑んだ。
「えぇ、知っていますよ」
「本当に!?」
「だって……私が持っているんですから」
そう言って取り出したのは紛れもなく“知識のかけら”だった。
「私たち、そのかけらが必要なんだ。譲ってくれないかな?」
「嫌だ、と言ったら?」
挑戦的に言うChatGPTから戦意を感じて、芽生は息を吞んだ。
「キュン!(訳:芽生ちゃん!)」
「うん。それなら、戦って奪うのみ!」
戦闘態勢になった芽生とウサギ。
ChatGPTとの史上まれにみる激戦が今、幕を開ける。
次回へ続く――!
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