今回のコラムは、ぼくこと“魔王”くんがずーっと思っていたことを書きたいと思います。
このコラムを書くことで、この質問をすることで、ぼくの好感度が下がるのと、老害認定されるのは覚悟しています。まあ好感度なんてほぼないし、老害なのも単なる事実でしかないので、どちらもあんまり気にしてないんですけどね。これが“無敵の人”ってやつかな♪
ちなみに、これを書いている現在、今のぼくにとって唯一の身近な“Z世代”である後輩のスライムこと芽生(めい)ちゃんは、体調不良により自宅勤務中。そのため、彼女に聞いてみることはできません。
チャットすれば済む話ではあるんですけど、この状況すらネタとするために、彼女には聞かずに書き進めていきます。そして後日、アンサーコラムを書いてもらおうかなとまで考えています。
じゃあ、今回のテーマ。というか、ぼくが長年、ずっと抱えていた“Z世代”(というか、ぼくより若い人)への疑問を発表します。
なぜ、ぼくら“教える側”のルールに従ってくれないの?
教えるって大変です

「クソ老害ジジイめ!お前なんか一生しゃっくりが止まらない呪いにかかっちまえ!ハゲ!」
疑問を見ただけでこんな感想が浮かんだことでしょう。こちとらフサフサやぞ!
今回はちょっと特殊な引用元ですが、ぼくが持っていた疑問を取り上げていたYouTubeを紹介しますね。
>よしひこチャンネル「③【2人の関係】慶彦さんに1回ガチで怒られました「今だったら…多分一面に載ってますよ」【里崎智也】【高橋慶彦】【千葉ロッテマリーンズ】【プロ野球OB】」
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと…
本題に入る前に、ちょっと登場する2人のことをかんたんに紹介します。じゃないと多分、なんでこう思っているのかが分からないと思うので。
おじさんの疑問だけ知りたい方は、どうぞ2つ先の「取り上げたい部分」まで飛ばしてください。
高橋慶彦とは
今回取り上げる「よしひこチャンネル」のホストで、1970年代後半~80年代にかけて大活躍した元プロ野球選手。
歴代5位となる通算477盗塁、現在でも日本記録として残っている33試合連続安打など、選手としても超一流の成績を残した。
歯に衣着せぬ物言いで嫌われることも多かったが、結果を残すことで雑音を封じるという、いわば「THE昭和」な人。
コーチ時代もその武闘派っぷりは健在だったが、一方で身体の使い方やメカニズムを丁寧に語る理論派としても有名。
Wikipediaのページはこちらから。
里崎智也とは
今回のゲストであり、同じく元プロ野球選手。高橋慶彦とは2004年~2012年、選手とコーチという関係だった。
2005年には正捕手として所属する千葉ロッテマリーンズを31年ぶりの優勝に導き、さらに翌年に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも大会ベストナインに選ばれる活躍で日本の優勝の立役者となった。
2014年に現役を引退してからはYouTuberとして活動を開始。自身の「Satozaki Channel」は登録者87.4万人(2025年10月現在)を数えるなど、プロ野球OBとしては屈指の人気・知名度を誇る。
Wikipediaのページはこちらから。
取り上げたい部分
さて、取り上げたいのは紹介した動画の5:57秒あたりから。動画を観れない環境の方もいるでしょうから、やりとりを書き起こしておきます。
里崎「なりますよ。それで気に入らないんだったら、いつでも辞めますよ。別にそこまでしてやりたくないですもん。だって、教えてあげてるのに、なんで教えられる側のルールでやんなきゃいけないんだって(笑)」
ちなみに「慶彦さんたちと同じやり方」っていうのは、プロとしてできていないことがあれば怒るということ。
動画で紹介されていた2つのエピソードを抜粋しておきますね。
①その日、試合に出ていなかった里崎がチームが負けているにも関わらず遊びながら準備をしていたらコーチである慶彦に怒られ、その直後に代打として出場を命じられた。里崎は「これは必死こいて打たないと」と思った
②動画に出ていない某選手が凡打したあと一塁まで全力で走らなかったため、慶彦が「全力で走れって言っただろうが、コラァ」と怒鳴った
慶彦さんがコーチをしていたときは、毎日どこかで怒鳴り声が聞こえたとも言っていましたね(笑)。
Z世代には理解できないかも
このエピソードだけで、もう雰囲気はお分かりですよね。きっとZ世代と呼ばれる方たちは、こんなの味わったことがないのではないでしょうか。
でもね、冷静に考えれば取り上げたエピソード①も②も、どちらも当たり前のことじゃないですか。
チームが負けてるのに、なぜヘラヘラしながら準備をしているのか。
もしかしたら相手がミスをするかもしれないのに、なぜ一塁まで全力で走らないのか。
どちらも「プロ」として、当たり前のことなんですよ。
ただし。
ぼくはまごうことなきおじさんですが、同時に令和の現代を生きる人間でもあるので、なんとなく分かる気がするんですよ。
言っていることは正しくても、言い方が違うんじゃないか?
全員とは言わないけど、若い方だとそんなふうに感じる方が多いと思うんです。違ったらごめんなさい。
でもほら、これはプロ野球という特殊な世界で、かつ20年も前の話。ぼく自身、この伝え方がベストだと思っているわけではありません。
教える側がえらいのは当然
ぼくが感じている疑問、里崎さんが言っていた「教えてやってるのに、なんで教えられる側のルールでやんなきゃいけないのか」という部分について。
これね、本当に不思議なんですよ。
基本的に、教える人は教わる人よりえらいんです。だって教えるってことは、教わる人より知識や技術を持っているってことでしょう? えらくて当然じゃないですか。
なのに今は後輩の顔色をうかがって、ビクビクしながら教える先輩が多いそうです。
ちょうど、こんな記事を見つけたので、紹介しておきますね。
>デイリー新潮「後輩を「呼び捨て」は論外、固定電話が鳴ったら先輩社員が取る…ベテランが若手の顔色をうかがう時代が到来した“当然すぎる理由”」
ここ最近、40~50代のベテラン会社員と飲むと、昔ながらの定番の愚痴というか困惑の話を聞く。……
ちなみに言っておくと、明らかな“ボケ”に対する“ツッコミ”を除いて、ぼくが後輩くん/ちゃんを呼び捨てにすることはありません。また電話についても、先輩・後輩にかかわらず手の空いている人が取ればいいと思っています。
でも、「ベテランが若手の顔色をうかがう時代」というのは、ぼくの感覚では“いいこと”とも“自然なこと”とも思えません。
えらいことが“平等”
先ほども書きましたけど教える側がえらい、教わる側はえらくない。これは不平等ではありません。逆です。これこそが平等なんです。だって知識・技術を持っている人がえらいのは、当然じゃないですか。
勘違いしないでくださいね。“先輩がえらくて、後輩がえらくない”じゃないですから。ここ、本当に本当に大事なポイントなんです。
たとえばぼくの場合、年齢上とキャリア上、芽生ちゃんに教えることが多くあります。そして教えているときはぼくのほうがえらいんです。
以前、コラムで「ぼくらに上も下もありません。同じ会社の社員なんだから、同じ立場です」って書いただろって?
ここがキモなんですよ。
ぼくらに上も下もありません。でもそれは通常時のこと。ぼくが教えているときは、ぼくが上です。逆に、ぼくが彼女に聞くこともたくさんあります。そのとき上なのは、もちろん芽生ちゃんです。
平等って、そういうことでしょう?
「教えるのが仕事」は50点
こういうことを言いだすと「教えるのも仕事だろ? きちんと伝わるように教えろよ!」という声も聞こえてきそうです。
それは勘違いです。正確に言うと、半分だけ正解、つまり50点の考え方なんですよ。
ぼくは多分、芽生ちゃんより少しだけ高いお給料をもらっています。年齢・キャリアも含めてのものですが、その中に「指導料」も含まれていると自分では認識しています。
だから「教えるのがぼくの仕事」というのは正解です。
でも、大事な視点が1つ抜けているんですよ。
教えるのがぼくの仕事であるのと同時に、教わることが若手の仕事でもあるんです。だから後輩に合わせた教え方は教育担当の先輩に必要なスキルですけど、先輩に合わせた教わり方も特に新人さんに必要なスキルなんです。
この世はなんでも“50:50”
勘違いしないでほしいのが、ぼくらおじさんのやり方についてこい! と言いたいわけではありません。
デイリー新潮さんの記事を見ても分かるとおり、おじさんは若者に合わせられるように、老化で凝り固まった頭を一生懸命柔らかくしてがんばっています。
もちろん、若者から見れば不満はたくさんあるでしょう。でも「すでにがんばって譲歩しての現状」ということは分かってあげてほしいんです。
そして若者もおじさんに合わせる努力だけはしてほしいということなんですよ。
世の中に、どちらかだけに責任があるもの、なんてほとんどありません。教える側も教わる側も50:50で責任を背負い合うものなんです。
この世はなんでも“例外アリ”
もちろん、なんにでも例外があります。それがセクハラとかパワハラですね。
「盗人にも三分の理」なんて言葉があるように、言い訳しようと思えばいくらでもできるでしょう。でも言い訳は所詮、言い訳でしかありません。
ただ、この例外もやっぱり50:50なんですよね。
今、○○ハラスメントが大絶賛増殖中じゃないですか。その中には、若者⇒おじさんへのハラスメントもたくさんあるんですから。
こういう部分に関しても、お互いで気をつけていかなきゃいけませんね。
まあ清廉潔白を地で行く魔王くんにはまったく関係n……ん? 無事に職場復帰した芽生ちゃん、どうしたの?
芽生ちゃん「魔王さんがキーボードを打つ音、うるさくて困るんですけど。あと、ときどき不機嫌そうに仕事してますよね。あれも委縮しちゃいます。私が体調不良になったの、魔王さんのせいじゃないですか?」
うん、それは勘違いだ。気にしないのがいちばんだ。よって今回も即、却下だ。
芽生ちゃん「(駄目だこいつ…早く何とかしないと…)」
こうやって後輩ちゃんの悩みを即時、解決してあげるなんて、魔王くんはやっぱり“理想の上司”だね♪
まとめ:ぜひZ世代の声を聞いてみたい

(もともとない)好感度が下がることを覚悟して、(単なる事実である)老害認定さえも恐れずに書き切った今回のコラム。
一応、おじさんなりに若い子たちの気持ちを想像しながら書いてみましたけど、できることならZ世代の皆さんの声を聞きたいです。教えてもらえたら、できる範囲で対応しますから。
でもね、教えてくれないと、努力すらできないじゃないですか。
ぼくはこういう性格(魔王くんの性格と“中の人”の性格はほぼ同じです。まったく違う人格で書き切れるほどの文章力はないのだ。わっはっは)なので、表と裏を使い分けるなんて器用なことはできません。芽生ちゃんに対しても、もし今後さらなる後輩が現れても、きっとずっと同じでしょう。
同時に、できれば後輩くん/ちゃんにも、裏表なく素直な気持ちで接してほしいんです。すごいと思ったら褒めてくれて、間違ってると思ったらけなしてくれて、ぼくがボケたらツッコんでくれるような、気楽な感じでね。
今って、そういう関係を築くのはむずかしい時代なんですかね?
芽生ちゃんもそうだし、ひとつ前の会社のKちゃんやOくん、Tさんも、みんなプライベートの付き合いなんてなかったですよ。でも仕事中はすごく仲良く過ごしていました……とぼくは思ってます。
そういう関係を築ければ、お互いがお互いを尊重し合えれば、きっと仕事もスムーズになっていくはず。
その秘訣は、きっとたった1つです。
年齢もキャリアも役職も関係なく、言いたいことを言い合う。
それだけできっと、人間関係は大きく改善すると思います。
ということで、今回のコラムはこれにておひらき。お次はこのコラムに対するアンサー記事ですね。個人的に本当に楽しみにしています。芽生ちゃん、がんばって!
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