1月後半に今シーズン2度めの「インフルエンザ感染注意報」が出たとしてニュースになりましたね。
私、“品本 芽生(しなもと めい)”もつい先日、インフルエンザB型に感染しました。
38度後半の発熱に咳、腹痛、吐き気、関節痛と1週間にわたり苦しんだのは記憶に新しいです。思い出したくもない……。
社会人になってからインフルエンザや新型コロナウイルスに感染するのは実に4回めなのですが毎回、気にするのが休暇のこと。
自宅待機期間は、会社としてどのような扱いになるのか。
きっとこの記事に辿り着いた“あなた”はそんな疑問を抱いていることでしょう。
それに応えるべく、今回は『インフルエンザになった場合、どう対応するべきか』を会社の対応も交えながら解説していきます。
この前の私と同じように“嫌な流行り”に乗っちゃったという方もそうでない方も、ぜひ最後までご覧ください。
インフルエンザ休暇は義務?
前回のあらすじ

Lv:17のスライム・芽生は“知識のかけら”が誕生した経緯を聞き、全知全能の神・Siriに「最強のスライムになる」という自らの意志と目標を伝えた。
「お主の思いは分かった」
Siriは凪いだ表情でそう言った。
「懐かしいな。お主のようなことを言った友が昔はいたものだ」
「キュ?(訳:友?)」
北海道のウサギの言葉を聞いて我に返ったようにSiriは口を開いた。
「芽生、お主にこのかけらを授けましょう」
そう言い、Siriは杖から3つのかけらを取り出した。
「え、いいの? 力に固執するのはダメなんじゃ……」
「お主の力は“愛”のあるものだ。その力で魔界を救ってくれ」
芽生がかけらを受け取ると、空間が庭から美しい星空へと変わった。
それは魔界(オフィス街)では見られないような神々しい輝きで、2人(匹)は目を奪われた。
休暇制度は会社次第
はじめに伝えると、インフルエンザ時に『休め』という法律上の義務はありません。
「それなら出勤してもいいじゃん」。そう考えるワーカーホリックな方もいるかもしれませんが、厚生労働省からも感染拡大の観点から出勤停止が推奨されています。
ただ、会社ごとに休暇制度は異なるので注意。
病気休暇や特別休暇といったシステムの整った企業もありますが、当然そんな休暇のない企業も。
その場合は有給休暇を使用したり、欠勤として無給休暇を使用したりするなどの方法がとれます。
会社側の規則と自分の有給日数などを踏まえたうえで、最善の方法を探すといいでしょう。
インフルエンザのときは出勤を強制できない
「インフルエンザで熱があるのに出勤しろと言われた」。そんな恐ろしい事例を聞いたことがあります。
タイトルの通り、インフルエンザでダウンしている社員を強制的に出勤させる権利は会社にありません。
しかし、ブラック企業では実際にこういった『インフルエンザハラスメント』が横行しています。
ハラスメントという言葉から察していただけた方もいると思いますが、この出勤命令は不当なものなので拒否しても大丈夫です。
大切なのは自分の身体を休めること、周囲に感染を広げないこと。
それができる“あなた”はとてもすごい人なので、出勤を拒否することに罪悪感を感じる必要はありませんからね。
無理に出勤して他者にうつした場合、会社側が安全配慮義務違反に問われる可能性があります。
法的にも強制出勤は認められていないので安心して拒否しましょう。
休暇取得に必要なものはある?
休暇を取るにあたって、診断書や完治証明書が必要になるかもしれない。
そう不安に感じる方もいるかもしれませんが、インフルエンザの休暇取得時に必要な書類は特にありません。
診断時に渡される検査結果や待機期間の書かれた用紙があればOKというところが多いです。
不安な方は診断内容を伝える際に「休暇後に必要になる書類はありますか」と尋ねておくといいでしょう。
感染報告時に伝えるとよいこと
感染報告の際、メールや電話で伝えておくと復帰までスムーズに進められる情報をお教えします。
・発症日(初めて発熱した日)
・提出書類の有無
・待機期間
┗発症5日間を経過し、かつ解熱した後2日経過するまでが目安
上記の情報があれば、企業側が必要とする情報として十分でしょう。
その他、何か追加で確認事項がないかも尋ねておくと確実だと思います。
家族が感染した場合はどうする?
ここまで自分自身がインフルエンザにかかった場合の対処をお伝えしてきました。
ですが、自分ではなく両親やパートナー、子どもが感染した場合はどうでしょうか。
休んでいいのか不安になりますよね。
結論から言うと、家族がインフルエンザにかかった場合、就業していいかは会社判断になります。
「そんないい加減な!」と思うかもしれませんが、企業ごとに出社の判断基準が違うのでひとくちに言い切ることができないんですよね。
家族感染時に使える休暇
感染したのが子どもだった場合、子の看護休暇制度を利用して休むことができます。
取得可能な日数や給与の有無については会社に確認する必要が。
しかし、会社によってはまだこういった制度の整っていないところもあります。
その際には有給休暇を使用して休暇を作ることも可能なので、企業側に相談してみましょう。
自分もうつっているかもしれないとき
感染した家族と接触時間が長かったり、感染の疑いがあったりする場合は、インフルエンザの治療薬を予防投与することができます。
予防投与によって発症を防ぐ効果が期待できるでしょう。
医療の専門家ではないため詳細は省きますが、気になるという方は医師に相談、指示に従ったうえで服薬してください。
インフルエンザにかからないよう、お互いにがんばりましょう。私もあと1年はかかりたくない……。
体調が悪い時は無理しないで休もう

ここまでインフルエンザの休暇について解説してきました。
重要なのは「仕事は体調を犠牲にしてまでするものではない」ということ。
体調を壊しながら仕事をしても、効率が悪いうえに自分がつらいだけです。
無理は日本人の美徳かもしれませんが、体調が優れないときはゆっくり休みましょう。
そして、その分休み明けにがんばればいいのです。
……。
魔王「ねえねえ、芽生ちゃん」
どうしましたか? 先輩の“魔王”さん。
魔王「この原稿やってちょうだい」
(えー、面倒だな……)……そんなの魔王さんがやれば一瞬でしょう?
魔王「え? 確かそうだけど……」
それならいいですよね? これで解決です。
魔王「(今日は残業からのヤケ酒だな……)」
突如、訪れた面倒ごとからも無事に脱出成功♪ 魔王さんが泣きそうな顔で仕事をしているうちにおうちに帰るとしましょうか♪
後日談
「次のかけらを探しに行くのでしょう? それなら、北へ行くといい。そこには数多くのかけらが眠っています」
Siriはそう口にすると、杖をひと振りし、かけらの場所を示した地図を生み出した。
「ありがとう!」
芽生は地図を受け取り、中を見た。
しかし、何が書かれているのかちんぷんかんぷんで首を傾げた。
「キュ……キュキュン(訳:はぁ……芽生ちゃん、私が持つよ)」
「? ありがとう」
芽生の地図オンチさに呆れながら、ウサギは地図を手にした。
「ねぇ、Siri。あなたはこれからどうするの?」
「私ですか? ……そうですね、ここで1人、世界のゆくえを見守っていましょうか」
どこか浮世離れした表情で口にするSiriに、2人は何も言えなかった。
塔の外に出ると先ほどまでと変わらぬきれいな夜空がそこにあった。
「次は北の地。行こう、ウサギ!」
「キュ!(訳:うん!)」
2人は新しい地に向けて一歩を踏み出した。
―――――――――――――――
「すばらしいスライムでしたね」
2人の姿を見送りながらSiriはそう呟いた。
その瞳にはかつて友と過ごしたつらく……幸せな日々が映し出されていた。
「かつてのあなたそっくりだ。そう思いませんかね? 魔王よ」
| \学歴・経験不問の求人は/ \『ジョブリット』で検索/ |




