ビジネスシーンのみならず、日常生活でも使用率が高まっている「カタカナ語」解説。第二弾の今回は「カ行」と「サ行」の25語を紹介します!
社内の会議や打ち合わせはもちろん、他社との商談などで出現した際に勘違いしないよう、ぜひチェックしてください!
ちなみに、“アサイン”や“アンバサダー”、“インバウンド”など「ア行」のビジネス用語は、下記リンクから確認できます!
国際化が進み、ますます増加している「カタカナ語」。ビジネスシーンはもちろん、日常の場面でもつい使ってしまう人も多いのでは?友だち同士の場合、分からない言葉があっても聞けば済む話。しかしそれが会社内や打ち合わせだと「知らない」とは言え[…]
今回は「カ行」と「サ行」のビジネス用語を解説!
前回同様、今回も25語を紹介!
やはり日本独自の感覚・概念で名付けられたものもあるので、英語が得意という方も要チェックです!
キャズム
語源は英語の「chasm」。学校で学ぶことのない単語で、地面・岩などの“割れ目”や“隙間”、感情・意見の“食い違い”などを意味する。
ビジネスでは主に後者で使われることが多いほか、新サービスが根付くまでに存在するさまざまな障害をあらわすこともある。
【例文】
認知度を高めるためにも、キャズムを超える必要がある。
キャパ
コンサートホールの“(最大)収容人数”をあらわす言葉でおなじみの英語「capacity」を省略したもの。
そのままの意味で使われることもあるが、ビジネスシーンでは仕事量の確認として使われることが多い。
【例文】
この仕事まで任せると、彼はキャパオーバーでは?
キュレーション
美術館や博物館の学芸員や、展覧会の企画・運用を担うキュレーター(curator)から派生したWeb業界用語で、表記は「curation」。
語源の後者から、情報の整理・まとめなどを意味する言葉として使われるようになった。
【例文】
キュレーションサイトを作りましょう。
クラウドソーシング
英語で“群衆”を意味する「crowd」と、“業務委託”を意味する「sourcing」を合わせた造語で、“不特定多数に業務委託を行う”こと。
対語は特定の人・会社に作業を委託するアウトソーシング。
【例文】
クラウドソーシングのメリットは圧倒的なコストダウンにある。
クリティカル
主に批判的な“評論”を意味する英語の「critical」が語源。
そのほか、生死を分けるほどの“危機的な”、“危ない”などの意味があり、ビジネスシーンで使われるのは後者。
【例文】
この失敗はクリティカルだな。
クロージング
英語で“決算”や“締め切り”を意味する「closing」が語源。
ビジネスではMTGを終わらせる、購入の決断を促すなど、さまざまな意味で使われる。
【例文】
この会議はそろそろクロージングしましょう。
グローバルスタンダード
英語の「global」と「standard」を合わせた言葉。
前者は“世界的な”、後者は“標準”、“基準”を意味するため、世界標準と訳されることが多い。
【例文】
このアイディアはグローバルスタンダードになりえる。
KGI
英熟語の「key goal indicator」を省略したもので、重要目標達成指標と訳される。
プロジェクトが目指す結果を具体的に数値化することで、一般的には売上高や利益率、成約件数などを指す。
【例文】
このプロジェクトのKGIを算出しよう。
KPI
こちらは英熟語の「key performance indicator」の頭文字で、重要業績評価指数と訳される。
KGIを達成するには適切なプロセスが必要になるが、そのプロセスの遂行度を測るのがKPIと言える。
具体的には引き合い案件数や歩留まり率など。
【例文】
KGI達成のために、KPIを算出しておいてください。
コアコンピタンス
英語の「core competence」が語源で、直訳すると“核となる能力”となる。
ビジネスでは競合他社やその製品に対して優位に立てる部分を指す。
【例文】
我が社のコアコンピタンスは圧倒的なリサーチ力だ。
コスパ
日常生活でも当たり前のように使用される言葉で、英語の「cost performance」の略称。
勘違いされがちだが、「安い」ことは重要ではない。本来の意味は“費用対効果”であり、性能に対しての「割安」が正しい。
【例文】
コスパを高めるために、原材料を見直そう。
コストリダクション
英語で“費用”を意味する「cost」と、“削減”や“縮小”をあらわす「reduction」を合わせた言葉。
そのまま、ビジネスでも費用削減の意味で使われる。
【例文】
コストリダクションが必要だから、人件費を見直そう。
コミット
語源は英語の「commit」。
一時期、ダイエットのキャッチコピーに使われたため“約束”や“達成”と認識されているが、これでは不十分。正確には“達成を約束する”という意味で、ビジネスシーンで使えば責任を伴うことをお忘れなく。
【例文】
今季は売上20%UPをコミットします。
コモディティ
語源は英語の「commodity」で、本来は“日用品”や“生活必需品”のこと。
転じて、ビジネスシーンでは企業ごと、もしくは商品ごとの品質差が小さくなることをコモディティ化と呼ぶ。
【例文】
この路線はコモディティ化しているので、別の路線を探そう。
コンセンサス
総意の意味を持つ英語「consensus」が語源。
ビジネスシーンでは幅広いシチュエーションで使われるため、“統一見解”と受け止めたほうが間違いが少ない。
【例文】
A社との会議でコンセンサスを取っておこう。
コンバージョン
“変更”、“転換”などを意味する英語の「conversion」が語源だが、ビジネスシーン、特にIT業界では“最終的な成果”を指す。
これは“かけてきたコストが成果に『コンバージョン(転換)』される”ところから、こう呼ばれるようになった。
「CV」と略して呼ばれることも多い。
【例文】
A社のサイトはCV率が非常に高い。
コンプライアンス
こちらも広く一般化した言葉。語源は英語の「compliance」で、“(要求、命令、規則、法令などに対する)遵守”という意味。
現代では“法令遵守”と訳されるが、『コンプライアンス』という単語自体に法律・法令というニュアンスはない。正しく使う場合は、“compliance by the law”となる。
近年では略して「コンプラ」と呼ばれるほうが多い。
【例文】
新入社員に対して、コンプラ研修を行いましょう。
サマリー
“要旨”や“要約”をあらわす英語「summary」が語源。
ビジネスシーンでは主に会議の議事録をまとめる際に、「サマる」などのように省略して使われる。
【例文】
昨日の議事録、サマっといて。
シナジー
英語の「synergy」が語源で、相乗効果を意味する言葉。
この効果が見込めるかどうかで、事業の幅を広げるか否かを判断するケースが多い。
【例文】
A社と提携すればシナジー効果が見込めます。
ジャストアイディア
英語の慣用句「just idea」が語源で、言葉の意味どおり“思いつき”のこと。
会議中にふと思いついた、裏付けのないことを発言する際に、前置きとして用いられる。ただし、思いつきが思わぬ成果を生むこともあるが、使い過ぎには要注意。
【例文】
ジャストアイディアなんですが、A社とのアライアンスはどうでしょう?
シュリンク
サイズや予算の“縮小”を意味する英語、「shrink」が語源。
同じように、ビジネスシーンでも市場や予算の縮小を指す。
【例文】
シュリンクしそうな市場からは早めに撤退しよう。
ショート
中学校1年生レベルの英単語「short」は、意外(?)と多くの意味を持つ。
そのうち、ビジネスでは“足りない”、“不足する”という意味で用いられ、特に資金が尽きることを指すことが多い。
【例文】
もうすぐ資金がショートしてしまいます。
スキーム
英語の「scheme」が語源で、“構想”や“計画”という意味。
ただし、ビジネスで使う際はもう少し意味が限定され、枠組みのある計画を指す。
【例文】
新規案件のスキームを作成してくれる?
ステークホルダー
英語で“利害関係者”を意味する「stakeholder」が語源。ステーク(stake)とホルダー(holder)を合わせた言葉ではあるが、あくまで1つの単語。
ちなみに会社のステークホルダーとしては株主や取引先、債権者がイメージされるが、従業員やその家族もステークホルダーにカウントされる。
【例文】
いちばん大事にしなければいけないステークホルダーは従業員だ。
セグメント
英語の「segment」が語源で、“部分”、“断片”などの意味。
ビジネスシーンでは2通りの使い方をされ、対顧客ではターゲット層を年齢や性別、居住地域など、一定の基準で区切った集団を指し、社内的には部署や部門を指す。
【例文】
正確なマーケティングのために、年齢別のセグメントに分けてくれ。
まとめ:一般化された言葉でも要注意!
ビジネス用語紹介の第2弾、「カ行」と「サ行」の紹介でした。
コンプライアンスやコミットなど、一般化した言葉も多かったように感じます。しかし、どちらも本来の意味とは少し変化していたことは、読んでくださった方にはお分かりでしょう。
普段から使っているから、間違えるはずがない。
そんな思い込みが、思わぬ失敗のもとになってしまうかもしれません。
少しでも迷ったら、確認のためこのページに戻ってきてくださいね!
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