前回は大学や短大、高校の卒業を控えた方に向けて「就活イベント」を特集しました。それに対し、すでに働いている人、もしくはフリーターをしているけど就職したい。そんな方に向けたメジャーなイベントが「転職フェア」です。
広告などは見たことがある。そんな方が多いであろうこのイベント。しかしインターネットで検索すると、「転職フェア 意味ない」というサジェストが上位に。そんなことから、参加を悩む方もいるかもしれません。
では、転職フェアとはどのようなイベントなのでしょうか。参加すると、どんなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、転職フェアのメリットやデメリット。また、どういう人におすすめなのか。そして、参加する際の服装や持ち物はなにか。
そのあたりを詳しく紹介していきます。
就活イベントの記事はこちらから
就活イベントってどんなイベント? 参加した方がいい? そんな皆さんの疑問にお答えするべく、就活イベントの内容や参加方法、…
そもそも「転職フェア」ってどんなイベント!?
前回紹介した「就活イベント」と同じく、複数の企業が一斉に説明会を行うイベント。それが「転職フェア」です。
極端に言ってしまえば、違いは対象者だけ。就活イベントが新卒を控えた大学生をターゲットにしているのに対し、転職フェアの対象は転職希望者です。そのほかに大きな変化はありません。
当然、基本的には転職希望者なら誰でも無料で参加可能。入退場も自由で、興味のある企業の話だけ聞いたらすぐに帰ることも可能です。
転職フェアのタイプとそれぞれのメリットを解説!
では転職フェアにはどのような種類があるのか。かんたんに分けると、以下の3つに分類できます。
転職サイトなどが主催する大型イベント
特定の業界・職種・地域に特化したイベント
セミナーをオンラインで配信するWebでのイベント
ここでは、これらのイベントをかんたんに紹介します。
転職サイトなどが主催する大型イベント
一般的に、転職フェアと聞いて思い浮かべるであろうイベントがこちら。
会場には大きなイベント施設が用意され、100社を超える企業が参加することも。さらに転職アドバイザーによる相談会や著名人による講演が行われるなど、とにかく規模の大きさが目立ちます。
そのため、知らなかった、もしくは視野に入れていなかった企業に出会えることが最大のメリットと言えるでしょう。
転職を前提に、広く情報を集めたい。また、積極的に転職する気はなくとも、いい会社を探している。そんな方は、まず大型イベントに参加してはいかがでしょうか。
特定の業界・職種・地域に特化したイベント
こちらは「IT・Web業界」や「物流業界」といった業界や、「営業職」、「エンジニア職」といった職種など、特定の条件に沿った企業を集めて行うイベント。このほか、U・Iターンを想定した、勤務地を絞ったフェアなども開催されています。
当然、並行開催されるセミナーも業界や職種、地域に特化した内容ばかり。市場の実情や業界内のトレンドなど、希望にマッチした情報を得ることができます。
また、世間的な知名度は高くなくても、業界に欠かせない企業に出会えることもメリット。
ある程度、業界・職種を絞って転職活動を行っている方には最適なイベントです。
セミナーをオンラインで配信するWebでのイベント
コロナ禍以降にニーズが高まったのが、オンライン形式のイベント。
大型イベントに比べて参加企業の数は劣るものの、自宅にいながら気軽に参加可能。さらに、説明会の内容をアーカイブで複数回確認できることもメリットです。
また遅い時間まで開催されているケースが多いので、働きながら転職活動を行う方が参加しやすいという特徴もあります。
転職フェアに参加するメリットと活用法を紹介
ここからは転職フェアに参加することのメリットと、それを最大限に生かすための活用法をご紹介していきます。
まずメリットについては、下記のようなものが考えられます。
転職相談スペースが設置されている
転職のモチベーションを上げられる
選考に際し恩恵を受けられることもある
今の会社の良さを再確認できる
これらについて、1つずつ説明していきます。
転職相談スペースが設置されている
学生であれば、就職課や担任の教師など、就職についての相談先が用意されています。しかし、社会人にそういった環境はありません。
1人で考え続けていると堂々巡りに陥り、何が正しいのか分からなくなってしまう。そういった現象に陥らないためにも、“転職のプロ”に相談できる転職フェアを上手に活用しましょう。
転職のモチベーションを上げられる
これは、特に働きながら転職活動をしている方には重要なポイントです。
日常の仕事と転職活動を並行するのは、精神的にも肉体的にも多大な負担がかかります。そんな中、意中の企業から「お祈りメール」をもらってしまうと、モチベーションをキープするのはむずかしいでしょう。
そんなときにおすすめなのが、転職フェアなのです。
イベント会場にいる人たちは、全員が転職希望者か出展企業の関係者。希望者は転職を成功させるために、企業関係者は優秀な人材を確保するために、それぞれ熱気をもって参加しています。
そしてその熱気が、やる気を失いかけている人に良い効果を生むことでしょう。
選考に際し恩恵を受けられることもある
企業によっては、転職フェア中に履歴書を提出しかんたんな面接を受けることで、書類選考や一次選考を免除してもらえるケースがあります。
転職活動では書類選考が高いハードルとなるケースが多いので、現実的に大きなアドバンテージと言えるでしょう。
すべての企業に当てはまるわけではありませんが、このためだけでも参加する価値があります。
今の会社の良さを再確認できる
一度始めたものごとを、途中で止めるのは難しい。人間とはそういう生き物です。そしてそれは、転職活動にも当てはまります。
つまり、転職活動を始めてしまうと「転職するまで止められない」という心理に陥ってしまうこともあるのです。
もちろん、本当に今の会社に不満があり、絶対に辞めたいというのであれば問題はありません。しかし、軽い気持ちで始めた転職活動であれば、話は別でしょう。
そんなとき、転職フェアで多くの企業の情報・条件を集めれば、今の会社は意外と悪くないと気づけるかもしれませんよ。
服装は?持ち物は?転職フェアに参加するために!
ここからは転職フェアに参加する際の服装や持ち物について解説します。
誰でも気軽に参加できるイベントですから、難しい指定や必需品はあまりありません。こちらは軽い気持ちでご確認ください。
【服装】おすすめは“オフィスカジュアル”
前回紹介した就活イベント同様、転職フェアでも服装を指定されるケースはまずありません。
ということは、おすすめの服装は、やはりオフィスカジュアルとなります。落ち着いた色合いのジャケットに、清潔感のある襟付きのシャツ、そして黒、紺、茶系のスラックスであれば、まず不利になることはないでしょう。
ちなみに、オフィスカジュアルについては下記記事も参考にしてください。
オフィスカジュアルとは?
近年は面接時に「自由な服装でお越しください」と言われることも増えました。こんなとき、どんな服装で向かえばいいのか。ケース…
強く志望する企業がある場合
もし、転職フェアで自身が強く志望する企業と面談などができる場合は、スーツを着用するのも1つの手。担当者に対し、実際に働いている際の服装・様子をイメージしてもらえるからです。
その場合、あまり派手な色やブランドもののスーツは逆効果。特に第二新卒に該当する若い方であれば、黒か紺のリクルートスーツがおすすめです。
【持ち物】履歴書・職務経歴書は複数枚持参しよう
ここでは、イベントに「必ず持っていくもの」と「あれば便利なもの」に分けて解説します。
必ず持っていくもの
まず必ず持っていきたいものは、下記のとおりです。
ビジネスバッグ
筆記用具
メモ帳
スケジュール帳
クリアファイル
ハンカチ・ティッシュ
正直、これらはいずれも社会人として当然のものばかり。カバンへの入れ忘れがないようにだけ注意しましょう。
あると便利なもの
続いては、必須ではないけど、あれば便利なアイテムを紹介します。
履歴書
職務経歴書
腕時計
手鏡・整髪料・ヘアブラシ
口臭・消臭ケア用品
モバブ
折り畳み傘
ストッキングの予備
ここで注意したいのは、履歴書と職務経歴書転職アドバイザーへの相談にも必要5~10枚はコピーしておきましょう「志望動機」欄は空白で問題ありません。
まとめ:自分に合ったタイプの転職フェアを選ぼう
ここまで見てきたとおり、転職フェアにはいろいろなタイプがあります。そして、そのタイプや転職希望者の活動状況により、メリットとなるポイントは少し変化します。
業界・職種を絞らずに幅広く企業情報を集めたい人には、多くの企業が集まる大型イベントが向いています。その場合、そもそも転職するべきなのかを含めて、プロの転職アドバイザーに相談できることが最大のメリットになるでしょう。
反対に、業界や職種、もしくは地域などを絞って活動しているなら、出展企業を絞ったイベントがおすすめです。その場合は、セミナーで市場状況やトレンドを知ることで、転職活動でめざすべきゴールがより明確になるはずです。
また、仕事と転職活動を並行していて、かつ土日のプライベートの時間は削りたくない。そんな人には、夜遅くまで開催しているオンラインイベントも選択肢の1つです。
自分の状況に合った転職フェアに参加し、企業説明はもちろん、セミナーなども活用して、理想の職場を見つけてください。
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