仕事ができる人。“あなた”の周りにもきっといますよね。“ぼく”の周りにも、たくさんいました。
社会人である以上、やっぱり憧れます。仕事なんて、できないよりはできたほうがいいですから。
でも、その人をまねてみたところで、なぜか分からないけどうまくいかない。
あと、こんなタイプもいるんじゃないでしょうか。実際には結構仕事ができるのに、周囲からあんまり評価されない人も。
じゃあ、本当に仕事ができる人って、どんな特徴を持っているのでしょう。
考え方や仕事への姿勢。そして個人的にもっとも大切だと思っている、周囲との付き合い方。
今回は「真剣シリーズ」第三弾として、仕事ができる人について本気で考えてみます。
周囲の評価がすべて!?仕事ができる人ってこんな人!
どうすれば仕事ができるようになるのか。それを考えるためにも、まず仕事ができると評価されている人の特徴を探してみましょう。
はい、そうです。いつもどおりの「定義づけ」からスタートです。
だって、仕方ないじゃない。“ぼく”は定義大好きおじさんですから。
仕事ができる人の特徴
あらかじめ書いておくと、仕事ができる、もしくはできない。これって完全に“主観”です。だから、いつもみたいに公的機関やWikipediaから引用することはできません。
というわけで今回は、魔法の箱ことパソコンで「仕事ができる人 特徴」と検索してみました。
その結果、色んなページを発見しましたので、その中から、あくまで“ぼく”が「うんうん、これだよね」と思ったものを5つ、紹介しましょう。
仕事ができる人の特徴①発想力
まず、これです。ぼくが思う“シゴデキ”さんって、何時間考えても思いつかないようなアイディアをパッと提示しちゃう人なんです。
3~4カ月前に書いた「モンスター社員」のコラムで、昔のセクハラ編集長を紹介したじゃないですか。
今の視点で見たら、あの人がクビにならないなんて考えられないですよね。でもあの人、発想力がずば抜けていたんですよ。しかもね、そのほとんどが、実現可能なものだった。本当にすごいと思っていました。
それがあるから、どれだけ人間的に問題があっても、クビにはできなかったんじゃないか。ぼくは勝手にそう思っています。
まあ、ぼくらの場合、月に2回、雑誌を発行する都合上、発想力や企画力は本当に大事な要素でした。ネタがありすぎるときもあれば、逆にまったくないときもある。でも、どんなときでも、雑誌を出さないわけにはいきません。
そんな環境で育った“ぼく”だから、バイアスがかかっている可能性は否定しません。
それでもやっぱり、他の人が思いつかないことを発想して、企画して、実現しちゃう。そんな人はやっぱり「仕事ができる」と思われるんじゃないでしょうか。
仕事ができる人の特徴②行動力
どれだけ仕事ができたって、それを実行に移せなければ意味はありません。ということは、仕事ができると評価される人で、行動力がないなんてありえないでしょう。
慢性的な不景気に苦しむ日本。そんな中、自分で仕事を探して、見つけて、引っ張ってくる。こういう人を見れば、きっと誰もが「あの人は仕事ができるなあ」と感じると思います。
それに、急ぎの仕事じゃないけど、今できるもの。それをさぼらずにこなしている人は、イレギュラーにも対応できちゃうし。
個人的には、そこも重要なポイントだと感じています。
仕事ができる人の特徴③柔軟性
アイディアを思いつける。それを自分で実践できる。でも、どんなシゴデキさんでも、ミスやイレギュラーは必ず発生するものです。
そんなときこそ、柔軟性を持っているかどうかが試されるタイミングでしょう。
自分のやり方に固執しちゃう。後輩や部下の助言に耳を貸さない。そんな人は、イレギュラーへの対処がうまくいかないでしょう。
となれば、必然的に周りからも評価されません。
逆に、すぐに善後策を試したり、後輩たちの意見も聞き入れたり、でも正しいと思えば自分のやり方を貫いたり。
そんなケースバイケースの対応ができる人は、きちんと評価されるでしょうね。
ぼく的にも、憧れです。
仕事ができる人の特徴④計画力
発想、実践、そしてイレギュラー時の対応。それらを可能にするのは、計画力だと思っています。
ゴールから逆算して、必要なタスクを設定し、無理のない余裕を持ったスケジュールが組める。
さらに、複数の仕事を抱えていても、優先順位を明確にして、それぞれをスケジュールどおりに片付けられる。
こういう人は、他人に迷惑をかけません。だから周囲からの評価が高まり、「仕事ができる人だよね」と感じてもらえるようになるんでしょう。
仕事ができる人の特徴⑤リスク管理
最後はこちら。うまいこと「○○力」でまとめたかったけど、いい言葉が見つからなかったのは君とぼくの秘密だよ!
“ぼく”は世間様のように真っ当な仕事をしたことがありません。だから推測でしかないんだけど、世の中にリスクのない仕事なんてない気がします。
少なくとも、ぼくがやってきた仕事はすべて、リスクとリターンが共存していました。もちろん、大小はそれぞれですけど。
そして、仕事ができる人は、そのリスクマネジメントが上手な印象です。
もちろん、自身を守るためにも必要でしょう。でも、それだけではありません。適切なリスク管理は会社を守り、同僚や部下を守ることに繋がります。
これもやはり、上手なほど周囲に迷惑をかけないため、自然と「仕事ができる人」だと言われやすくなる要素だと思います。
仕事ができる人の特徴まとめ
とりあえず、ここまでをまとめておきましょう。
・人とは違う発想力を持ち、失敗を恐れず実行する行動力もある。
・それをうまくスケジューリングできるから、イレギュラーにも柔軟に対応する。
・さらに、万が一のときのリスクマネジメントも疎かにしない。
・その結果、周囲は安心してみていられる。
こんな感じじゃないですかね。
ぼく的に大事だと思っているのは、周囲に不安感を与えないこと。
繰り返しになるけど、仕事ができるかどうかを決めるのは周囲ですからね。自分で「自分は仕事ができるんだ!」って言ってる奴に、本当に仕事ができたためし、知りませんもん。
だから、いかに周囲を安心させられるか。
もちろん、それを言葉ではなく計画や行動で示せる人が、仕事ができる人なんだと思います。
“ぼく”の人生で、いちばんすごかった人
“ぼく”ももう20年弱の社会人経験があり、しかも3回の転職経験を持っているので、4社での業務経験があります。
そんなそこそこ長い経験の中で、ぼくには1人、「この人はすごい!」と思った人がいます。
そして、仕事ができる人を考えるなら、この人を紹介するのがいちばん分かりやすいだろうと思うのです。
絶対に忘れられない恩人・副編集長Kさん
肩書で分かると思いますが、ぼくが雑誌編集部で働いていたころの副編集長。人生でいちばん「すごい!」と思った人です。多分、今後もずっと変わらないでしょう。
Kさんのどこがすごかったか。
まず、仕事のスピードが尋常じゃなかった。誰よりも速く、テキパキ仕事をこなしていました。
ただ速いだけじゃありません。クオリティもめちゃくちゃ高かった。
しかも、Kさんは家庭持ちだったから、土日祝は基本的に出社しません。それなのに、平日も必ず定時で帰るのです。
必ず定時で帰るなんて、雑誌の編集部ではまずありえないことなんですよ。
Kさんは早さ、上手さだけではなく、タスク管理も完璧だったということでしょう。
Kさんのすごいところ①周囲への目配り
でも、ぼくがKさんを「人生でいちばんすごい人」と思うのは、本人の職務能力だけではありません。
Kさんは後輩や部下のことをよく見ていました。
誰かが困っていたら、的確に助けてくれる。ただ助けるんじゃなくて、メインはあくまで部下・同僚というラインは超えません。
だから、仕事が終わったら、その人の手柄になる。本当はKさんのサポートあってなんですけどね。
“ぼく”も何度も助けてもらいました。特に、初めて雑誌の看板とも言える巻頭ページを担当したときのことは忘れません。
ぼくの実力を不安視する編集長に対して、Kさんは「俺がサポートするから、やらせましょう」と言ってくれました。
(念のため書いておくと、編集長の不安はもっともです。当時のぼくにそんな力はありませんでした。今もないけど)
でも、実際はほとんど任せてくれました。そして、キモになりそうなところだけ、的確に直してくれました。
そして、無事に仕事を終えたあと。Kさんは編集長に「ほとんど“ぼく”くんが一人でやったから。もう、大丈夫ですよ」と言ってくれました。
“次”に繋げてくれたんです。
こんな上司、“あなた”は出会ったこと、ありますか?
Kさんのすごいところ②後輩への愛情
以前、何度か書いたと思うんですが、ぼくは10年くらい前、雑誌初となるイベントを担当し、月に200時間くらい残業&休出していた時期があります。これは、その年のボーナス査定の話。
当時、すでに出版不況が本格化していたこともあり、ボーナスが100%になることはレアで、100を超えることはほぼほぼありませんでした。
でも、ぼくはこのとき、10年の在籍経験で唯一、105%評価をいただいたんです。
そしてその裏には、Kさんの愛情がありました。
というのも、あまりにテンパっているぼくを見かねたKさんは、イベントに途中から参加してくれたんです。そしてKさんの的確な指示のおかげで、イベントは成功しました。
当然、会社はKさんに105%評価を与えました。
しかし、Kさんは査定面談で「実際に動いたのは“ぼく”くんだから、彼のボーナスを上げてあげて。じゃないと、俺はもらえない」と言ってくれたらしいんです。
おかげで、当初は100%評価だったぼくも105%評価となりました。
自分がちょっと偉くなったあと、人づてにこの話を聞いたとき、本当に涙が出てきました。
もう一度、書きますね。あなたの周りに、こんな上司、いますか?
Kさんのすごいところ③自信を与えてくれる
Kさんはあまりしゃべる人ではありません。特に、お世辞なんて絶対に言いません。
でも、口数こそ少ないものの、うれしくなる言葉をサラッと言ってくれる人でした。
その中でも思い出深いのは、ぼくがその出版社を退職する決意を固めたころに言われた言葉です。
東京という大都会での生活に疲れていたこともあり、転職を機にぼくは地方都市に移住しようと思っていました。
そのことをKさんに告げたとき、返ってきたのはこんな言葉でした。
「今の“ぼく”くんなら、どこに行っても大丈夫」。本当にサラッと、さも当たり前のように言ってくれたんです。
その言葉が、実力も自信もないぼくに、少しだけ自信を与えてくれました。
そして今、縁もゆかりもなかった土地で、憧れだったライターとして生きています。
「どこに行っても大丈夫」。その言葉は(今のところ)現実になりました。
転職って、大変じゃないですか。特に、年を取ってると新しいことは覚えられないし、かといって今までのやり方を貫いて「あいつは過去にすがってる」と言われるのも悔しいし。
でも、Kさんが大丈夫って言ってくれたんだから、きっとなんとかなる。
自分でそう思えることが、どれだけ尊いことか。皆さんにも、きっと想像できると思います。
まとめ:仕事ができる人は「優しい人」だと思う
ぼくはこう思います。
実力がある。タスク管理もリスク管理もできる。スピーディーに仕事をこなせる。そこまでは当たり前なんです。
そのうえで、後輩や部下にやる気を出させて、その人が持っている能力を伸ばしてくれる。そんな人を指すんじゃないかと。
なぜかというと、そうすることで本人も楽になるからです。
だって、周囲が全員、それぞれの仕事をしっかりやれるなら、本人は自分の仕事に集中できるじゃないですか。もともと能力の高い人がそんな環境を手に入れれば、鬼に金棒です。
「いい人」、「優しい人」ほど、仕事に集中できる環境を手に入れやすい。
だから「仕事ができる」と評価される人の多くは、「いい人」、「優しい人」なんじゃないかなと思うわけです。
それにしても、Kさんは本当にすごかった。昔も今も心から尊敬しています。あまりにすごすぎて、めざす気にはなれませんけど(笑)。
なんか、途中から超初期に書いた「理想の上司とは?」みたいになっちゃいましたけど、まあいいでしょう。
皆さんも立案・計画・実行・柔軟・リスク管理を意識して、仕事ができる人をめざしてください。
そして、出世をしたら。
Kさんのような上司になってください。
日本の未来は皆さんの成長にかかっています!
(急に大きな責任をぶん投げて退場)
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