前回に引き続き、学歴・経験不問の求人サイト『ジョブリット』で「IT・メディア・クリエイティブ職」にカテゴライズされている職種の中から、クリエイティブ職を解説!
紹介するのはライターやカメラマン、デザイナーといった、いわゆるクリエイターと呼ばれる仕事ばかり。
ゼロからイチを生み出す、「好きなことだけで生きていく」ことを実現できるこれらの仕事。時代を問わず、憧れる人が多い仕事でもあります。
同時、内情に詳しい方は少ない、特殊な職種ばかりかもしれません。
そこで今回はクリエイティブ職に分類される職種の紹介や特徴、魅力などをご紹介いたします!
クリエイティブ職のステータス (ジョブリットメディア編集部調べ) | |
転職のしやすさ | ★★★★☆ |
収入面 | ★★☆☆☆ |
スキルアップのしやすさ | ★★★★☆ |
業界/職種の将来性 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
クリエイティブ職ってどんな仕事?
ひとくちにクリエイティブ職と言っても、職業によりその内情は大きく異なります。
というのも、いずれの職種も高い専門性を有しているから。
そのため特徴や転職難易度、さらにキャリアプランも職種によりさまざま。
今後、クリエイティブな仕事をしたいと考えている方は、ぜひ本記事で予習してください。
クリエイティブ職の分類
学歴・経験不問の求人メディア『ジョブリット』で「クリエイティブ職」に含められそうな職種は下記の3つです。
ライター
カメラマン
その他IT・メディア・クリエイティブ
まずは、これらの職種をかんたんに解説していきます。
ライター
雑誌やWebサイトなど媒体を問わず、文字で情報を伝える仕事。クリエイティブな仕事の中では比較的、飛び込むためのハードルが低い職種です。
特徴は、ライター内で職種がかなり細分化されていること。
一般的なライターのほかにも、下記のような職種があります。
コピーライター…短いキャッチコピーを専門的に書く
シナリオライター…ゲームのシナリオのみを担当する
脚本家…映像作品の脚本を執筆する
放送作家…テレビやラジオ番組、イベントなどの構成を考え台本を作る
テクニカルライター…説明書や仕様書に特化したライター
希望どおりの職種に就くためにも、これらの差異を認識しておいてください。
カメラマン
ライターとは正反対に、専門性の高いクリエイティブ職の中でも、とりわけ専門的な技術と知識が必要となるのがカメラマン。
パソコンの進化に伴い、近年では撮影スキルのみならず、より美しく現像する編集スキルも求められる傾向にあります。
ちなみに、単にカメラマンと言えば、静止画を撮影するフォトグラファー/スチールカメラマンをさすことがほとんど。
映画や動画の映像を撮影するカメラマンは動画カメラマンと呼ばれ区別されます。
その他IT・メディア・クリエイティブ
2024年11月現在、『ジョブリット』がカテゴリ分けしているのは上記の2つのみ。しかし、世の中にはほかにも多くのクリエイティブ職が存在します。
まず、先ほど触れた動画カメラマン。静止画を撮影する(スチール)カメラマンと同様に、撮影スキルにくわえて編集スキルも要求されます。
ライターやカメラマンと並ぶ知名度を持つのがイラストレーター。さまざまな媒体やクライアントからの依頼にもとづき、イラストを制作します。
アニメ業界に欠かせないアニメーターもクリエイティブ職の代表例。ライターと同じく業務により細分化されている職種で、絵コンテを描くコンテマン、キャラクターや背景を描く原画マン、動いているように見せるための「中割り」を描く動画マンなどがあります。
このほかにも洋服をデザインするファッションデザイナー、住宅や商業施設の内装をデザインするインテリアデザイナー、コンピューターグラフィックを用いて映像を制作するCGデザイナーなど、クリエイティブな仕事は多種多様。
皆さんの「得意」を活かせる職種を選ぶことができるでしょう。
年収は?転職難易度は?クリエイティブ職の魅力を解説!
ここからは誰もが気になる年収や転職のしやすさ、必要な資格・スキルを解説していきます。
今回も職業情報提供サイト『job tag』などのデータを参考に、クリエイティブ職の特徴をチェックしていきましょう。
有効求人倍率
ここでは、前回に引き続き『job tag』のデータを抜粋します。
ただし、『job tag』では細かく分類されている都合上、「ライター」など包括的な職種の情報は得られません。似ている職種もいくつか記載しますので、これらを総合して傾向を掴んでください。
コピーライター…0.12倍
テクニカルライター…0.12倍
商業カメラマン…0.49倍
動画制作者…0.56倍
ファッションデザイナー…0.46倍
インテリアデザイナー…0.46倍
アニメーター…1.57倍
有効求人倍率は、求職者1人に対して募集が何件あるかをあらわすもの。つまり数値が大きいほど募集が多く、就職しやすいことになります。
そして、クリエイティブな仕事はアニメーターを除いて軒並み1未満。募集数よりも希望者が多いということは、転職難易度は高いと言わざるを得ないでしょう。
ただし、『job tag』に分類されていない職種も多く、またWeb系の募集の件数自体は決して少なくありません。
クリエイターをめざす方はあきらめることなく、『ジョブリット』をはじめとする転職サイトをこまめにチェックしてください。
賃金
こちらも『job tag』のデータから抜粋します。
コピーライター…571.7万円
テクニカルライター…571.7万円
商業カメラマン…521.2万円
動画制作者…551.4万円
ファッションデザイナー…509.3万円
インテリアデザイナー…509.3万円.46倍
アニメーター…462万円
ちなみに、令和4年度の日本人の平均年収は約458万円で、正社員に限定すると約523万円。職種によってばらつきはあるものの、平均程度の収入は期待できると言えるでしょう。
ただし、正直に言ってこの数値はあまりあてになりません。それは、クリエイティブな仕事に共通する特徴として、スキル次第で収入が大きく変化するからです。
稼げるも稼げないも実績次第。それがクリエイターの魅力であり、同時にきびしさでもあります。
労働時間
1月あたりの平均労働時間がもっとも短いのは両ライターの160時間。反対にもっとも長いのはアニメーターの176時間。日本人の1カ月の平均労働時間は164時間程度と言われますので、ライターを除けば比較的、拘束時間の長い業界と言えそうです。
ただし、前回同様、ここにも注意点が。これらの仕事は基本的にすべて納期があり、その直前になっても仕事が片付いていなければ、終わるまで残業しなければなりません。
さらに、多くの場合裁量労働制、もしくは固定残業代が設定されていて事実上、残業代が支給されないこともこの業界ならではの特徴。
ただ、ここも悪いことばかりではありません。逆に言えば、仕事が早ければ残業もなく平日に休むことも可能です。
収入と同じく、ワークライフバランスを保てるかどうかも、やはり自分次第ということになります。
将来性
近年、よく話題になる「AIによってなくなる仕事」と「なくならない仕事」。今回、紹介しているクリエイティブな仕事は、どちらでしょうか?
先に答えを言ってしまうと、少なくとも現時点では間違いなく「なくならない仕事」。なぜならAIがゼロからモノを生み出せるようになるのは、まだまだ未来の話だからです。
むしろ、「できること」の選択肢を増やすという意味で、テクノロジーの進化はクリエイターの可能性を広げるものに他なりません。
ただし、クリエイターをめざすには、忘れてはいけないことがあります。それは、日々進化するツールに対応し続ける必要があること。
また現代において新聞や雑誌といった紙媒体やテレビ・ラジオといったメディアが衰退しているように、今後も活動の場は変わっていくかもしれません。
「新たなツールや媒体への対応力と意欲を持ち続けられる」という条件付きで、クリエイターの将来性は非常に高いと言えるでしょう。
資格よりも経験!クリエイティブな仕事に必要なものは?
前述のとおり、クリエイティブな仕事はどれも有効求人倍率が低め。そんな中、新たにクリエイターの世界に飛び込むには、資格……は、あまり必要ではありません。
ただし、1つだけ持っていた方がいい資格はあります。
第一種普通自動車免許
過去記事でも何度か紹介した運転免許。特にライターやカメラマンなど、撮影・取材を伴う職種をめざすには必須の資格です。
どの職種にも必要!クリエイティブ職で役立つスキル!
就職/転職に際し、重要なのがヒューマンスキル。むしろ資格が不要ということは、他職種以上にスキルが重要視されるということです。
創造力
好奇心
適応力
コミュニケーション能力
まず、何よりも必要になるのが、ゼロからイチを生み出す創造力と、発想の源となる好奇心。これらを持たないクリエイターはいないと言ってもいいほどです。
また先ほども書いたように、日々移り変わる媒体・ツールに適応できる力も、クリエイターを長く続けるうえで欠かせません。
そして、意外と思われるかもしれませんが、コミュニケーション能力も必須。ほとんどの場合、どの職種でも1人で作品を完結させることはありません。どんな作品にしたいのか、ディレクターやクライアントとコミュニケーションを密に取る必要があります。
専門職から総合職へ!クリエイティブ職のキャリアパスを紹介!
職種ごとに専門的な知識・技術が必要になるクリエイティブ職ですが、よくあるキャリアパスは共通しています。
1つめは、ディレクターやプロデューサーといったトータルプロデュースを行う職へのキャリアアップ。
もう1つは、個人または仲のいいメンバーで独立し会社を興す。
このどちらかのルートを歩むケースが目立ちます。
また近年増加しているのが、大企業のホームページ制作や広報への転身。これらも専門的なスキルを十分に活かせるルートとなっています。
前回、紹介したIT・メディア系の職種と同様、専門性の高さゆえに他職種への転身は現実的ではありません。
クリエイター自体には定年もないので、最後までクリエイターを続けたいという意欲があれば転身はあまり考えないのかもしれません。
まとめ:専門分野のオールラウンダーへ!
いつの時代も人気の高いクリエイティブ職。実力次第という側面はあるものの、AIとパートナー関係を結びやすいこともあり、将来性の高い職種です。
しかし、デジタルツールの進化に伴い、業務上の変化は訪れています。それは、1人で複数の工程をこなすオールラウンダーが急増していること。
現代のカメラマンは、自分で撮影した写真を自分で現像します。動画カメラマンも構成やシナリオも自分でつくり、当然自分で撮影し、さらに編集までこなしてしまいます。
その最たる例がYouTuberなどの動画クリエイター。彼らは演者も撮影も編集も発信も、すべてを1人でこなしてしまいます。
自分にしかできないことをカタチにしてみたい。
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