気づけばもうすぐ12月。そろそろ忘年会のシーズンに突入しますね。
でも、現代を生きる皆さんの中には、「会社の飲み会なんか出たくない!」という方もいるでしょう。
そこで、今回はこんなテーマで書いてみます。
題して、「忘年会の断り方」です!
会社の飲み会なんて堂々と断っていい!
あまりきちんと書いたことはないと思いますが、この記事を書いている“ぼく”は、軽いアル中です。
昔、まだ若く元気だったころは毎日飲んでました。それどころか休みの日、朝起きると必ず焼酎の水割りを作っていました。それを飲みながら「今日は何をしようかな?」と考え始めてたんです。
そんな生活を10年くらい続けた結果、当然のように肝臓を壊しました。でも、昔ほどは飲めなくても、今もお酒、特に芋焼酎が大好きです。
だから、よくこう言われたものです。
「“ぼく”さんの大好きな忘年会シーズンが来ましたね!」
でもね。それは、大きな勘違いなんですよ。
確かに気の置けない仲間と飲むのは大好きですが、大して仲良くない同僚とかがたくさんいる「会社の飲み会」は、まったく楽しくない。むしろ、嫌いなほうなんです。いくら、タダでお酒が飲めるとしても、ね。
そんなこともあり、忘年会や新年会、送別会の類は結構断ってきたんですよね。
忘年会に行きたい人ってどのくらいいる?
このコラムではいつも書いていますが、ぼくはれっきとした“おじさん”です。
でも同時に、令和の現代を生きる人間でもあります。
だから、忘年会に出たい人の方が少数派なのも、なんとなく体感的に理解しています。
とはいえ、ぼくの感覚なんてまったくあてになりませんからね。念のため調べてみたら、こんなサイトを見つけました。
株式会社デジタルレシピのプレスリリース(2022年12月9日 15時31分)約47%が忘年会に「仕方なく参加する」と回答…
なんと、実に81%もの人が「忘年会に参加したくない」と回答しているじゃないですか。
しかも、こういうのって普通は「弱く否定>強く否定」になりがちなんですよね。たとえば、内閣支持率とかさ。
でも、結果を細かく見ると、「参加したくない」が45.6%、「あまり参加したくない」が35.4%。強い否定のほうが上回っているんです。
いつの時代も“サラリーマン”はつらい
このデータを見る限り、忘年会なんてもう参加したくない人のほうが圧倒的にマジョリティ。
多分ですけど、昭和時代だったら数値は真逆だったと思うんです。
やっぱり時代は明らかに移り変わったんですね。
でも、昭和も平成も令和も、ずっと変わらない事実があります。それは「断れない」というサラリーマンの悲哀。
この数値もみてください。
問:忘年会に参加しますか? | |
ぜひ参加したいので、参加する | 38.0% |
参加したくないが、参加する | 34.1% |
参加しない | 27.8% |
(引用:PR TIMES「約47%が忘年会に「仕方なく参加する」と回答~」【4】より)
あんなに参加したくない人の方が多かったのに、実際に参加しないを選んだのはわずか28%弱。
参加する人のうち47.0%は「参加したくないけど、参加する」を選んでます。いや、きっと、選ばされてます。
この数字を見て、確信しました。コラムのテーマに選んだことは、間違っていなかった!
ということで、(元)アル中であり、周りからも「酒好き」と認識されていたぼくがどうやって断っていたのかをお伝えしていきます。
断り方①堂々と断る
このコラムをいくつか読んでくださっている“あなた”なら、お分かりかもしれません。
ぼくは人間的な欠陥をたくさん抱えている人格破綻者なので、忘年会に限らず、行きたくない飲み会の誘いには堂々と「いやです」と言ってきました。
昭和的な封建体制が色濃く残っていた出版系の会社でも、それをとがめられたことはありません。
だから、行きたくない方で、かつぼくのように“周りからどう思われてもいい”と思える方は、これがシンプルにして最高の断り方だと思います。
断り方②体調不良を理由にする
これは若い方とぼくのように年老いた方で、伝え方が変わるかもしれません。
ある程度、年がいっている場合、このときの根拠には「健康診断の数値」を持ち出すといいと思います。
「今年、健康診断でお医者さんにめちゃくちゃ怒られたから、飲み会には参加できないんです」(独身者向け)
こんな感じがいいでしょう。
ただ、若い方だとちょっと無理があるかもしれません。
そんなときは
とかがいいかもしれません。
ま、一言にすれば、あれです。お医者さんとか健康診断とか、他人のせいにしちゃおうぜ! ってことですね。
断り方③雰囲気を壊さないため
続いては、ある意味ちょっとずるい方法を紹介します。
まずは下記の例文をご覧ください。
「忘年会ですが、お酒が飲めない私は気が引けますので、欠席させていただきます。忘年会を楽しみにしている皆さんの雰囲気を壊してしまいそうですので」(お酒が飲めない人用)
「忘年会ですが、私は大勢が集まる場所がとても苦手で、私がいることで皆さんが楽しめなくなると思いますので、欠席させていただきます」(お酒は飲めるけど断りたい人用)
「初めての忘年会をとても楽しみにしていたのですが、数日前から胃腸の調子が良くありません。無理をして悪化させては皆さんにご迷惑をおかけするので、今回は欠席させていただきます」(新人さん用)
あくまで、自分が行かないのは「皆さんのため」というスタンスですね。
それでも、これでいいんですよ。不参加であることを伝えられれば、理由なんてなんでもいいんですから。
断り方④日時を先読みして予定を入れておく
これは事実上、会社全体の忘年会限定かもしれません。でも、実際にぼくが以前の会社で、2年連続で成功させた方法です。
というのも、会社の忘年会ってある程度、日時に傾向があるものなんです。
出版社はいちばんありがちな「年内の最終出勤日」でしたし、1つ前のWeb求人会社では「12月の第2金曜日」でした。
そして、ぼくは求人会社のほうは、本気で忘年会に参加したくなかったんです。
だから、2年連続であらかじめ予定を入れました。
最初は大好きなアーティストのライブ。翌年は病院の検査。
どちらも嘘ではありません。
なんだったら、どちらも忘年会の案内以前に「有給休暇」の取得申請もしてありました。だからなんの問題にもなりませんでしたよ。
会社全体の忘年会の断り方としては、いちばんスマートかもしれませんね。
必見!断り方のコツをご紹介!
ひと昔前ならいざ知らず、今は忘年会に強制参加させる会社なんて、ほぼありません。
それでも、参加する方の47%が本当は参加したくないと思っているんですから、みんな無言の強制力や欠席後の人間関係を気にしているんでしょう。
ということで、ここからは断り方のコツをご紹介します。
これはなにも忘年会や飲み会に限りません。やりたくない仕事、仲良くない友だちからの誘い、なんにでも流用可能なので、ぜひご確認ください。
“嫌われない断り方”のロジックを知ろう
角の立たない断り方。これを知っておけば、とても役に立つはず。
どんな誘いであれ、断るときは下記のロジックをもとに断る理由を組み立ててください。
①お礼を述べる
②前向きな姿勢を見せる
③断る(間を空けるのも効果的!)
④謝る
このあとは、ロジックを1つずつ、かんたんに解説します。
①お礼を述べる
断るにせよ受けるにせよ、まずは誘ってくれたことに対してお礼を言いましょう。ビジネスマナーのもっと手前、人間としての常識です。
ただし、会社全体に機械的に流している場合は不要です。
同じ忘年会でも、仲間うちの会ならお礼は必要、全社が対象の出欠確認なら不要、という認識でいてください。
②前向きな姿勢を見せる
お礼の次は、一度前向きな姿勢を見せておきましょう。
いや、断るんですよ。断るんだけど、その前にとりあえず「お、いいですね!」と答えておけ、ってことです。
③断る
そして、肝心の断るパート。
「いいですね!」と言ったあと、スマホでスケジュール帳などを見るふりをしましょう。
そして、こう答えるんです。
「あ…。今日、予定がありました…」
その予定はなんでもいいです。既婚者であれば、奥様やお子さんとの食事でもいいし、独身でも友人と買い物とか、イベント参加とかでもOKです。
大事なのは、「前向きだった→スケジュールを確認した→埋まっててどうしようもない」という流れを相手に見せてあげることですね。
こうすると、不思議と相手は嫌な気分になりません。
ちなみに、誘われた用事が数日後に行われるのであれば、その場ではなく日を空けてから断るのも効果的です。
その際は、「○○日ですね、楽しみです! 念のため、予定を確認してからご連絡差し上げます」と伝えておきましょう。
④謝る
①と同じく、誘われたのに断ったのだから、「申し訳ありません」という気持ちははっきり伝えましょう。
ちなみに「ぜひ、次の機会を楽しみにしています」と伝えるとさらに好印象。
しかし、こう伝えると高確率で次また誘われるので、そもそももう二度と誘ってほしくないときは使わないほうが無難です。
断るのが下手な人の特徴
人間っていやなことはさっさと終わらせたいものじゃないですか。
そして、誘いを断られるのって、いやなことの1つですよね。
ということでもう1つ、大事なコツをお伝えします。
ここまで4つの要素を用いてロジックを組み立てろと書きました。でも、いちばん大事なのは、それを短くはっきり伝えることです。
というのも、断るのが下手な人って、優しい人だと思うんです。せっかく誘ってくれるのを断るわけだから、丁寧に伝えようと思っちゃうんでしょう。
でもね、どう伝えたって、短くまとめたら「NO」なんですから。そこに時間をかけすぎてはいけません。
それができたら苦労しないよ。そう思われるでしょう。でも、こう考えてみてください。
はっきり伝えるのも、手短に伝えるのも、優しさです、と。
ま、ぼくのように「いやです!」と短すぎる返答はおすすめしませんけど。
まとめ:おじさんから見ても“強制参加”は時代遅れ!
ぼくは10年勤めた出版社でも、5年勤めたWeb求人会社でも、慣例化していた送別会を断りました。
どちらも信頼の置ける後輩くんに「絶対にやらないでくれ。飲みたい奴とは個人的に飲んでおくから」と伝えておいたんです。
そのくらい、仲良くもない奴となんて、飲みたくないんです。
だってぼくはお酒が大好きなんですよ? お酒がないと、生きていけないんですよ? ぼくにとってのお酒は、なくてはならない宝物なんですよ?
そんなお酒を、まずくなる要素がある場所で飲むなんて、こんなに失礼な話はありません。
関係ないですが、まったく同じ理由で、飲めない人に飲酒を強要したり、後輩に一気飲みさせたりするのも大嫌いです。
飲みたくない奴に飲ませるお酒なんてあるわけないし、こんなにおいしいお酒を一気なんて飲み方するのはもったいない。それならぼくが誰よりおいしく大切に飲む!
そんなぼくですから、「忘年会は強制参加」なんていう文化も大嫌いです。さっさとなくなることを、心から願っています。
そのためには、行きたくない人が断る。それが最短ルートだと思っているんですよ。
ぼくみたいにはっきり言えちゃうのは、行きたくない人が圧倒的マジョリティである現代でも人格破綻者だけです。
でもきっと、行きたい人は「YES」と、行きたくなければ「NO」と、気を遣わずに伝えられる時代は近づいています。
どんな理由であれ、忘年会を強制されたくない皆さん。
その日が来るまで、一緒にがんばって断り続けましょう!
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