今回は学歴・経験不問の求人サイト『ジョブリット』で「自動車サービス職」にカテゴライズされている職種を解説!
自動車好きの皆さんは自動車にかかわる仕事と言うと、どんな職業が思いつきますか?
もっともメジャーなのは、自動車工場で働く製造スタッフかもしれません。
しかし、このページで紹介するのは生活に欠かせないガソリンスタンドやレンタカー店、そして安全な運転を支える整備士など、自動車関連のサービス職。どれも、自動車好きなら一度は興味を持つ仕事ばかりでしょう。
今回はそういった仕事に転職するために必要な資格や気になる年収など、自動車サービス職の実態に迫っていきます!
自動車サービス職のステータス (ジョブリットメディア編集部調べ) | |
転職のしやすさ | ★★★★★ |
収入面 | ★★☆☆☆ |
スキルアップのしやすさ | ★★★★☆ |
業界/職種の将来性 | ★★★★☆ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
自動車サービス職ってどんな仕事?
都心部でももちろんですが、地方に行くほど欠かせないのが自動車。あるかないかで生活の質が大きく変わります。
人々の暮らしに密接にかかわるため、将来性の高さが魅力な業界と言えそうです。
また趣味が細分化した現代でもマニアが多い分野であり、自動車好きであれば無条件で魅力的に感じる業界ではないでしょうか。
今回はそんな自動車サービス職の特徴や転職難易度、キャリアプランなどを解説していきます。
自動車が好きな方も、漠然と転職を考えている方も、ぜひ本記事で予習してください!
自動車サービス職の分類
学歴・経験不問の求人メディア『ジョブリット』で「自動車サービス職」にカテゴライズされる職種は下記の4つ。
ガソリンスタンド
洗車
整備士
レンタカー
まずは、これらの職種をかんたんに解説していきます。
ガソリンスタンド
自動車関連ビジネスの代表格といえば、街中でいつでも見かけるガソリンスタンド。ほとんどの方がご存じのとおり、給油だけではなく洗車や整備、車検対応など、幅広いサービスを展開しています。
多くのお客様と接する仕事でもあり、車に関する疑問や問題を正しく解決するためのコミュニケーションスキルを最大限生かせる仕事とも言えるでしょう。
洗車
ガソリンスタンドでも行われるサービスですが、この項目で扱うのはより良質なサービスを提供する専門店。
広い土地を格安で使える地方で特に盛んな業態で、大型連休前や正月前後は繁忙期として知られます。
専門店だけあって、洗車に関する最新の知識や車のメンテナンス情報をアップデートし続ける必要があります。そのうえで、お客様の希望や車のサイズに合った最適な洗車サービスの提供も求められるでしょう。
整備士
文字どおり、自動車の点検や整備を担う仕事。お客様の安全に直結するため専門的な技術と知識が必要です。
ちなみに職業とは別に、国家資格である自動車整備士(1~3級)の資格も存在しますが、転職に必要というわけではありません。これは、受験資格に特定の学校で学ぶが実務経験が必要となるためです。
このため自動車専門学校などで学んだ経験のない方は、まずは見習いとしてできる範囲の作業を行いながら資格取得をめざす知識のアップデートが欠かせません。
レンタカー
ガソリンスタンドと並ぶ自動車サービス職の代表格。お客様の目的や走行ルートをヒアリングし、豊富な車種やサイズ、価格から最適な車をチョイスする必要があります。
そのため扱っている車種の知識にくわえて周辺エリアの観光スポット情報、さらにはリアルタイムの天候状況などのチェックが欠かせない職種とも言えるでしょう。
年収は?転職難易度は?自動車サービス職の魅力を解説!
ここからは誰もが気になる年収や転職のしやすさ、必要な資格・スキルを解説していきます。
今回も職業情報提供サイト『job tag』のデータを参考に、自動車サービス職の特徴をチェックしていきましょう。
有効求人倍率
使用するのは今回も『job tag』のデータ。
ただし洗車については単体での掲載がなかったため、割愛させていただくことをご了承ください。
ガソリンスタンド・スタッフ……6.12倍
自動車整備士……5.28倍
レンタカー店舗スタッフ……11.26倍
(※数値はすべて記事執筆時点のもの)
有効求人倍率は、求職者1人に対して募集が何件あるかをあらわすもの。つまり数値が大きいほど募集が多く、就職しやすいことになります。
そして今回紹介した3職種はいずれも「1」を大きく超えていることから、自動車サービス職は転職しやすい業種と言えるでしょう。
ただし、自動車整備士に関しては資格保持者に限定した求人も含まれている可能性があります。そもそもの倍率も含めて、この3職種だけで比較すれば、もっとも難易度が高いのは整備士だと言えるでしょう。
賃金
こちらも『job tag』のデータから抜粋します。
ガソリンスタンド・スタッフ……361万円
自動車整備士……487.6万円
レンタカー店舗スタッフ……394.3万円
(※数値はすべて記事執筆時点のもの)
ちなみに、令和4年度の日本人の平均年収は約458万円で、正社員に限定すると約523万円。そこから見ると、資格が必要な整備士以外は少なめと言えるでしょう。
ただし、本サイトの「日本人の平均年収」という記事でも解説されていましたが、一般的に離職率が高いサービス業は平均年収が低くなってしまう傾向にあります。
その記事では宿泊業、飲食サービス業が取り上げられていましたが、ガソリンスタンドやレンタカー店にも同じ傾向があるならば、長く勤めるという条件付きで、それほど深く考える必要はないかもしれません。
労働時間
今回は登場する職種が3つと少ないため、こちらも表形式で紹介いたします。
ガソリンスタンド・スタッフ……166時間
自動車整備士……167時間
レンタカー店舗スタッフ……168時間
(※数値はすべて記事執筆時点のもの)
ちなみに、厚生労働省が毎月調査している「毎月勤労統計調査」によると、2023年の正社員の平均残業時間は13.9時間/月。
1カ月の平均出勤日数は19.6日なので、所定労働時間が8時間だとすると、平均労働時間は176.1時間となります。
この数値と比較すると、自動車サービス業界は比較的残業の少ない職種が多いのかもしれません。
将来性
導入部でも触れたとおり、自動車は生活に欠かせない重大インフラの1つ。また今回紹介した職種は、将来的に自動運転が実現したとしても必要性が下がらないものばかりなので、将来についても楽観的でいいのではないでしょうか。
注意が必要な点があるとすれば、この20年ほどでハイブリッド車が当たり前になった事実からも分かるとおり、今後もさまざまな進化が見込まれる分野であるということ。
同時に旧型車への知識も維持しなければならない仕事が多いので、勉強が必要になる場面は多い業種かもしれません。
マストは運転免許だけ!?自動車サービス職に必要な資格を解説!
有効求人倍率の項目で解説したとおり、比較的、転職しやすい自動車サービス業界。しかしそれは、資格や経験がなくてもかんたんにチャレンジできるというわけではありません。
では、これらの仕事をめざすにあたり、どんな資格・免許があると有利になるのでしょうか。
転職に超役立つ2つの資格!
普通自動車第一種運転免許
答えは、大方の予想どおり運転免許。近年はAT限定での取得が目立つようですが、MT車にこだわるお客様がいる可能性を考えると、できればMT免許を取得しておくべきでしょう。
しかし、運転免許があればOKというわけではありません。マストではなくとも「あったら有利」という資格があります。
中型自動車第一種運転免許
危険物取扱資格・乙4
それは中型免許と「乙4」と呼ばれる危険物取扱の資格。
前者はレンタカー店では乗り捨てた車の回走で中型車を運転することがあるため、後者は24時間営業のセルフ型店舗で優遇されるため、それぞれ大きく優遇されるからです。
ちなみに整備士になるには各種整備士の資格も有効ですが、前述のとおりこちらは入社後に取得するケースの方が多いと言えます。
4職種、すべてに役立つスキル!
就職/転職に際し、重要なのがヒューマンスキル。その中でも今回紹介したすべての職種で必要となるスキルがあります。
コミュニケーション能力
職種紹介を1つひとつご覧いただいた方なら、想像できたかもしれません。実は4つの職種すべてに「接客」の要素が含まれているのです。
ガソリンスタンド、洗車店、レンタカー店は言わずもがな、整備士もお客様がどこに不安を感じたのかを正しく把握することが不可欠。
逆に言えば、自動車が好きでコミュニケーションスキルに長けている人にとっては、自動車サービス業界は天職と言えるかもしれません。
大きく分けて2つのルート!自動車サービス職のキャリアパスを紹介!
自動車サービス職のキャリアパスは、大きく分けると2通りあります。
ガソリンスタンド、レンタカー店、洗車専門店
ガソリンスタンドなどの店舗でスタッフとして働く場合は、他のサービス業と同じく、一般スタッフ⇒役職者⇒店長⇒エリアマネージャーという道を歩むのが王道ルート。
また、接客で培ったコミュニケーションスキルを武器に、自動車の販売営業へ転身するケースが多いこともこれらの業種に共通した要素です。
整備士
一方、大きく異なるのが整備士。こちらには本人のスキルや資格、意思次第で、非常に豊富な選択肢が用意されています。
まずもっともメジャーなのが、整備士としての道を極めること。整備士資格の最上位である1級取得をめざすルートです。
また電気装置や車体、タイヤなどに特化した特殊整備士をめざすことも可能です。
もうひとつ、公務員としての整備士をめざす方も。警察や消防、自衛隊などで使用する車両の整備をする整備士は公務員なので、安定感が段違いです。ただ公務員試験を受験するには年齢制限があり、地域や職種によって異なるものの2025年現在は25~35歳となっています。公務員をめざす方は早めの転職を意識しておきましょう。
最後に紹介するのは経験やスキルを活かして、車検の最終検査を行う「自動車検査員」をめざすルート。こちらも国家資格ではありますが、その前段階として2級以上の整備士資格が必要なので、キャリアパスとしては王道でもあります。
まとめ:自動車好きにはたまらない仕事!
近年の“推し活ブーム”を見てもわかるとおり、好きなものに対しては自然と詳しくなってしまい、詳しくなるほどより好きになってしまうもの。
そのスパイラルがうまく絡み合うと、人間はどんどん成長していけます。
ということは、好きなことを仕事にできれば、成長に伴い収入ややりがいもアップしていくことでしょう。
今回の記事で紹介した自動車サービス職の4職種は、どれも好きな人にこそチャレンジしていただきたい仕事だと言えそうです。
自動車が好きで、自動車に関わっていきたい皆様。
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