ライター見習いの“品本 芽生(しなもと めい)”です!
夏も終わりに近づいてきた今日この頃。立秋も迎えて、暦の上ではすでに秋なのに例年通り……いや、それ以上にうだるような暑さが続いていますよね。
今年の4月から新社会人として働き始めたという方は、そろそろ社内の雰囲気やルールがわかってきて、少しずつ会社になじめてきたのではないでしょうか。
ですが、中には上司との関係性に悩んでいるという方もいると思います。
昨今、多く見かけるようになったのが『Z世代の部下にどう接するべきか』という記事。私たちが上司との関係性で悩んでいるのと同じように、上司も若者との付き合い方に悩んでいるというのです。
そんなわけで今回は、「Z世代が思ういい上司」について書いていきます。
「上司との関係性で悩んでいる」というZ世代はもちろん、「部下にとっていい上司になるにはどうすればいいのか」と悩んでいる方にも必見!
ぜひ、最後までご覧ください♪
(次はあらすじという名の茶番です。飛ばして大丈夫です)
前回のあらすじ
「仕事以外の話はずいぶんと楽しそうにするんだな」
魔王は呆れかえり、スライムに一つの呪いを施した。
「ま、魔王さま、一体何を……!」
「口を開けば、音楽、音楽、音楽! うるさくてたまらん。お前には仕事のこと以外、一切口にできなくなる呪いをかけた。解いてほしくば、お前の思う『理想の上司』についてまとめてこい‼」
芽生は無言で頷き、ノートパソコンを担ぎ、前回と同様にゆるキャラの助けを借りるべくダンジョンの奥地へと足を踏み入れるのだった。
いい関係性の構築って難しい
以上、今回のあらすじでした。クソ茶番ですが今後、恒例にしていく予定なので許してください。
ここまでは飛ばしていいとは書きましたが、もうすでにブラウザバックした方がいないか、切実に心配です。
さて、ここからが本題です。
働く中で必ずぶつかる壁。それは上司との関係性です。
「上司から嫌われないか」
それは新入社員にとって、一番の悩みとも言えるかもしれません。
しかし、冒頭でもお話ししたように、上司も若手との関係性に悩んでいるというのです!
もしかすると、“あなた”のそばにいる厳しい上司も、裏では「どう部下と接するべきか」と悩んでいるのかもしれません。
Z世代の理想の上司
ここからは上司の方も必見の内容!
20代前半のガッツリZ世代な私が調べた「Z世代が思ういい上司」について、私自身の意見や感想も交えながら書いていきます。
まず、Googleにて調べた一般的なZ世代が思う理想の上司像のまとめです。
Z世代が理想とする上司像のポイント
・伴走者としてのサポート
・コミュニケーションの重視
・心理的安全性の確保
・ワークライフバランスの理解
・公平性引用:Googleより
上記の5つがZ世代が思う理想の上司像なのですが、みなさんが考えていたものとあまり変わらなかったのでは?
実際、私自身が想像していた理想の上司像とは乖離していませんでした。
「理想の上司像とはいってもこれでは大雑把すぎる!」
そう思った方がいるかもしれないので、ここからは各項目を深堀りしていきましょう。
伴走者としてのサポート
最初に伴走者としてのサポート。
ひとくちにサポートと言ってもいろいろな形がありますが、Z世代が求めるのは“目に見える形”でのサポートです。
サポートには陰から支え、自己成長を促すといった手法もあります。それを否定するつもりは一切ありません。
しかし、困ったときには表立って手を差し伸べ、一緒の立場に立って、具体的なサポートで問題の解決をしてくれる“頼れる”存在。Z世代の私はそんな上司のもとで働きたいと常々思っていました。
コミュニケーションの重視
次にコミュニケーションの重視。
Z世代が理想とするコミュニケーションの形は、話しかけても拒まないで自分の意見や考え方に、耳を傾けてくれるというものです。
また、笑顔や親しみやすさも重要。素っ気ない態度を取る方よりも、笑顔でフランクに接してくれる方のほうが、仕事について気軽に相談しやすくなります。
実際、親しみやすい方は後輩から好かれ、仕事のことでも頼られていましたね。
心理的安全性の確保
3つめは心理的安全性の確保。
失敗を恐れずに挑戦できる環境を作ってくれるというものです。
具体的に言えば、失敗を責めすぎない上司を理想としています。
個人の怒りや呆れといった感情のままに叱るのではなく、客観的な視点で「ここはこうするとよかったんじゃないかな?」や「次はこうしてみようか」と言ってもらえたら嬉しいです。今した失敗を振り返りながらも、次への対策を一緒に考えることで、失敗を失敗として片づけるのではなく、次への学びとして昇華することができると思うから。
失敗してもフォローしてくれる上司がいるという安心感を持てれば、自然と若手も新しいことに挑戦しやすくなっていくでしょう。
ワークライフバランスの理解
4つめはワークライフバランスの理解。
Z世代は「仕事は仕事、プライベートはプライベート」といったメリハリのある働き方がしたいと考える方が多くいます。
仕事が好きでも、休日には仕事を忘れて好きなことがしたい。
上司からすると理解できないかもしれませんが、休日にガス抜きをして一度脳みそを空っぽにすることで、斬新なアイデアが浮かぶこともあります。
終業後に吞みに誘われて断ろうとするのも、プライベートな時間を確保したいという思いからきているのではないでしょうか。
実際、会社の外でも上司と過ごしたいという方は少ないと思います。
とはいっても、これは上司と部下の関係性にもよるので、あくまで参考程度にとどめておいてくださいね。
公平性
最後は公平性。
同期よりも自分のほうが贔屓、冷遇されている。同じことをしているのに、なぜか他の人のほうが評価が高い。
これはZ世代に限らず、全世代に心当たりのあることではないでしょうか。
人によって態度を変える上司は、部下としてまったく信用できませんよね。
上司も人間なので、部下と合う合わないの相性があるのはわかります。
しかし、私たちが今いるのは学校ではなく会社です。
仕事ならそういうのは抜きにして正当に評価をしてもらえたえら嬉しいです。
緊急速報!
次に私自身が考える理想の上司像を書こうとしていたタイミングで、こんな記事を見つけました!
>サライ.jp『なぜ「言われたことしかやらない」社員になってしまうのか?|上司として若手の主体性を引き出すためにすべきこと【ビジネス最前線】』
マネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研(https://souken.shikigaku.jp)」…
この記事では、前半は「言われたことしかやらない」社員になってしまう理由を、後半は先輩がするべきことが書かれています。
先輩のやるべきことというのは、このコラムのテーマにピッタリなので一部だけ抜粋していきましょう。でも、とても興味深い記事なので、お時間のある方はぜひ記事全体を読んでみてください。
人生の先輩として、今できること
1.「心理的安全性」という土壌を耕す
2.「任せる勇気」と「問いかける姿勢」
3.小さな成功体験をデザインし、具体的に褒める出典:『なぜ「言われたことしかやらない」社員になってしまうのか?|上司として若手の主体性を引き出すためにすべきこと【ビジネス最前線】』
この3つも踏まえたうえで、私の考える理想の上司について書いていきましょうか。
品本 芽生が思う理想の上司
私が理想とする上司は泰然自若、何があろうと落ち着いて物事に取り組める方です。
部下が何かミスをしたとしても、取り乱すのではなく、落ち着いて問題に対処してもらえたら、その背中を見て部下は安心できます。そして、次も新しいことに挑戦しようと自然と思えるでしょう。
また、部下が何かを成し遂げたときは全力で褒めてください。どんな小さなことでもいいんです。
基礎の基礎だろうと、新入社員にとってははじめての成功体験。その小さな体験の積み重ねが、未来の大きな成功にもつながるかもしれません。
褒められて伸びるタイプって案外多いんですよ。
Z世代の特徴(私の偏見)
まとめの前におまけとして、私が思うZ世代の特徴を書いていきます。
Z世代のみなさん、あくまで個人の感想なので、違っていても怒らないでくださいね。
私を含めZ世代には、全体的に“自己肯定感”が低い方が多いと思います。
常に自分に自信がなく、何かを成し遂げても「次は失敗するかもしれない」という不安を抱えてしまうことも。
自分に価値を見いだせないという方も少なくないでしょう。
その結果が上の項目にある記事のような「言われたことしかやらない」という評価に表れています。
自分で起こした行動が本当に正しいのか、その先に待っている結果は“失敗”じゃないのか。
不安に思うからこそ、指示されるまでは待っていようという考えに辿り着くのです。
自己肯定感を上げるのは周囲からの評価。上司からの誉め言葉は確実に自己肯定感を上げるカギになっています。
些細なことでも誉めてください。その言葉がZ世代の部下にとって、会社に自分が存在していてもいいと思える理由になるはずです。
結論
今回、いろいろな上司像を紹介していきましたが、Z世代にとっての理想の上司は困ったときには支え、何かを成し遂げたときには誉めてくれる、そんな人なのだと実感しました。
「そんなワガママな」と思うのはわかります。私自身も書いていて、贅沢すぎるなって思いましたから。
でも、理想は理想。夢見るくらいはいいじゃない……!
現在、Z世代の部下との接し方に悩んでいるという方は、部下のいいところを探して笑顔で誉めてみてください。
褒めて損することなんて絶対にありませんから。
そこから少しずつ距離を縮めていけば、きっと向こうも心を開いてくれるはずです。
上司と部下という枠組みはありますが、同じ会社の社員同士。これからもずっと一緒に働いていくのなら、仲がいいほうがお互いに働きやすいでしょう。
私ももっと働きやすくするため、このコラムを先輩の“魔王”さんに見せて、理想の先輩像をプレゼンしてきます。
後日談
魔王は『理想の上司』について書かれた報告書を片手に満足げに笑った。
「よくやったな。約束通り呪いを解いてやろう」
「ありがとうございます!」
呪いを解いてもらい、これで自由の身だと喜ぶ芽生。さっそく、帰ってゲームでもしようかと思っていると、魔王に呼び止められた。
「ところで、最後の一文だが、我にこの報告書をプレゼンしてどうするつもりだったのだ」
「え? もちろん、魔王さまに『理想の上司』になってもらおうと思っていましたが。それが何か?」
自分は何かおかしいことでも言ったのかと首をかしげる芽生の前で、報告書は無残にもチリとなって消えた。
「我に『理想の上司』を押し付けるとは、おもしろい! 今度はその小生意気な口を縫い付けてやろう!」
「も、申し訳ございません! 勘弁して~!」
その夜、周辺のモンスター(ゆるキャラ)たちは耳を覆うほどの断末魔を聞いたという。一瞬の後、その音は収まり、魔王城には永遠の静寂が訪れるのであった。その後、魔王城周辺でLv:7のスライムを見たゆるキャラはいない……。
果たして、芽生はいったいどんなモンスターに転職(進化)したのだろうか。
(スライム・芽生の冒険は終わりました!品本芽生先生の次回作にご期待ください!)
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