みなさん、こんにちは。ライター見習いの“品本 芽生(しなもと めい)”です。
突然ですが、みなさんは求人サイトを見るとき、どこを重点的に見るでしょうか。
仕事内容や福利厚生、労働時間などいろいろあると思いますが、“休日休暇”の項目を一切確認しないという方はいないと思います。
企業選びにおいて重要になる休日休暇。しかし、SNSを見ていると週休2日制と完全週休2日制を混同している方が多いように感じました。
そこで今回は、「週休2日制と完全週休2日制の違い」について解説していきます。
知人と同じように「違いがわからない」という方や、私と同じように「違いは分かっているけど復習しておこうかな」という方、ぜひ最後までご覧ください。
(次はあらすじという名の茶番です。飛ばしてもらって大丈夫です)
前回のあらすじ
2人(匹)が進むのは険しい崖がそびえ立つ高山地帯。一度、足を取られたら地面まで真っ逆さまという恐ろしい場所に、芽生の額には汗が滲んでいた。
「こんな高いところなのに、ウサギは平気そうだね?」
「キュン、キュキュキュ(訳:もともと私が暮らしていたのはここみたいな山の上だったからね。寒いのにも空気が薄いのにも慣れっこなんだ。むしろ、前に行った砂漠のほうがキツかったな……。毛が長いとどうしても暑さに弱くなるから)」
とある北海道の山は険しい岩場がたくさんあり、そこで生まれ育ったウサギはどんな環境にも対応できる脚力を持っていた。
「しかし……本当にすごい斜面だねぇ……」
岩場から下を覗いてみれば、動物の骨やがれきが見えて、芽生は身の毛がよだつ思いをした。
危ないから早く離れようと後ろに振り返った。
そのとき――
ガラガラという音とともに芽生の身体は宙に投げ出された。
動いた拍子に足元のもろい岩が崩れ落ちたのだ。
「うわあぁぁぁ!!!!」
「キュ!!(訳:芽生ちゃん!!)」
遠ざかっていくウサギの姿を見ながら、芽生の意識は闇へ落ちていくのだった。
週休2日制の“落とし穴”
毎回恒例のクソ茶番をブラウザバックせずにお付き合いいただきありがとうございます。
本題に入りますが、実は私も高校3年生のころは「週休2日制の企業=週に2回休みがある」という認知でいました。
名前からして、週2回は休みがあるって思うでしょう? それは大きな間違い。
実際に私が勤めた企業のシフト例ですが、
火曜→8:00~17:00
水曜→8:00~12:00
木曜→8:00~17:00
金曜→8:00~19:30
土曜→8:00~12:00
日曜→休み
はい。
これが週休2日制のシフトです。
「1日中、休みの日が日曜しかないじゃん!」って思った方いますよね?
でも、月曜と水曜、土曜は勤務が12:00までの、いわゆる「半日休」。労働基準法にもとづく計算では、半日休×2回=1日休となるため、このシフトだと週に2日半も休みがあることになるんです。
週休2日制ってなに?
シフト例を見て、週休2日制について「なんとなく理解できた!」という方もいるのではないでしょうか。
しかし、週休2日制の“闇”はこんなものじゃないんですよ。
勇者Googleの力を借りて、週休2日制について調べてみました。
その結果がこちら。
週休2日制とは
年間を通じて月に1回以上は週に2日の休みがある制度
引用:Googleより
お分かりいただけただろうか……。
月に一度でも週に2日の休みがあれば、企業側は週休2日制と名乗れるんです。
「お、週休2日制じゃん。週に2日は休みあるならいいか」と勘違いして、入社したタイミングで月に一度しか週2日休みがないと気づいた、なんて悲劇も起こっているかもしれません。
私の勤めた企業はぶつ切りでも休日があっただけマシだったんですね……。
補足
ここまで親の仇かのように週休2日制を説明してきましたが、企業側はなにも悪くありません。
週2日休みが月に一度しかなくても、週休2日制という制度に沿ったシフトなので法的にもなにも問題はないのです。
入社後に「だまされた!」とならないためにも、就活の際には休日休暇のシステムについて理解を深めておいたほうがいいでしょう。
かつてのおバカな私にも、もっとしっかり休日休暇について勉強してもらいたかったものです。
完全週休2日制こそ至高!
週休2日制についての理解が深まったところで、次に今回のテーマの1つである“完全週休2日制”について解説していこうと思います。
完全って単語がついているので、“裏切り者”の週休2日制とは違うと信じたいですね。
それでは、今回も勇者Googleに完全週休2日制について調べてもらいました。
その結果がこちら。
完全週休2日制とは
毎週必ず2日の休日がある制度
引用:Googleより
そう、これこそが私たちが求めていた制度です!
毎週2日休みがある。「本当にいい制度だなぁ」と労働が嫌いな私は思っています。
それぞれの魅力的なPOINT
これまでの説明で「週休2日制よりも完全週休2日制がいい」という方が多くいるのではないでしょうか。
しかし、親の仇のように語っていたので信用できないでしょうが、私個人の意見としては週休2日制も悪くない制度だと思っています。
これから書いていくのは個人の感想ですが、企業選びの際に1つの考えとして参考にしていただければと思います。
週休2日制の魅力
週休2日制の魅力を語るために、突然ですが給料の話をさせてください。
正社員を募集する求人の多くは月給表記で給料の金額を記載していますが、その計算方法はいろいろあります。
→【日給月給制】
②出勤日数にかかわらず固定の金額を支給
→【月給制】
月給制の場合、遅刻や欠勤など労働できなかった時間は給料を引かれますが、日給月給制と違い夏季休暇や年末年始休暇など会社が指定する休日(「法定外休日」と言います)の給料はマイナスされません。
一方、日給月給制では出勤すればするほど給料もアップします。逆に言えば、GWや年末年始の時期のように休日・祝日が多いと給料が減ってしまいます。
なので、日給月給制の企業でしっかり稼ぎたいと考えている方にとっては完全週休2日制よりも週休2日制のほうが魅力的に感じるはずです。
完全週休2日制の魅力
完全週休2日制の魅力なんて、いまさら必要ない気もしますが、ここは平等に語らせていただきます。
最大の魅力は必ず週に2日休めるので、疲労を翌週に持ち込むことなく働けることでしょう。
特に土日休みの企業に就職した場合、学生時代と同じ感覚で休みを取れるので、社会に出た後に感じる“ギャップ”が最小限で済みます。
私自身、最初の企業に就職した際に休日休暇の面でも大きなギャップを感じて、しばらくは疲れが取れないで体調を壊すこともありました。
完全週休2日制は、安定して休みがあったほうが心身ともに健康でいられるという方には、まさにピッタリの制度と言えるでしょう。
まとめ
今回の内容のおさらいです。
週休2日制と完全週休2日制の違い
◇週休2日制
・月に一度以上は週に2日休みがある
・日給月給制の方には魅力的◇完全週休2日制
・毎週2日休みがある
・疲労を翌週に持ち込みにくい
名前はそっくりな2つの休暇制度ですが、その実態はまったく別物。
それぞれ魅力的な制度ではありますが、キチンと理解した上で選ばないと就職後のギャップにつながります。
「しっかり休みたい」や「たっぷり稼ぎたい」など、自分が理想とする働き方に合わせて休日休暇の選択をして、Happyな社会人ライフを送りましょう。
心身の状態は仕事にも大きくかかわってくるので、より良い状態でキープしていきたいですね。
そのためにも、休むときはしっかり休んで、次の仕事に備えましょう。
さて、私も夢にまで見た「土日祝休み」を精一杯、謳歌するとしますか。
後日談
「うっ……」
鋭い背中の痛みで芽生は目を覚ました。
元いた場所からはだいぶ落ちてしまったようで、ウサギの姿はおぼろげに見える程度だった。
「キュ! キュキュン!(訳:芽生ちゃん! 目が覚めてよかった!)」
「でも、どうしよう。私じゃこの岩場は登れないよ……」
全身が粘液でできたスライムの身体では、急な岩場を登っていくことは不可能だった。
「キュン!(訳:私に任せて!)」
そう言うと、ウサギは岩場を目に留まらぬ早ワザで駆け下りていった。
息をつく間もなく、ウサギは芽生の隣に降り立った。
「すごい! 斜面をこんなに速く下りられるなんて!」
「キュキュ、キュキュン(訳:えへへ、これくらい北海道の山岳地帯で暮らすウサギなら朝飯前だよ)」
照れ笑った後、ウサギは芽生を地面から抱き起こした。その直後、芽生は痛みに呻いた。
「キュ、キュキュ?(訳:芽生ちゃん、どうしたの?)」
「背中が痛いの……。まるで何か刺さっているみたい……」
芽生の言葉を聞いて背中を確認したウサギは、そこに小さな破片が刺さっているのを見た。
慌てて芽生の背中から破片を引き抜き、傷の手当をしていると破片が突然まばゆい光を放ち始めた。
「ねぇ、この光……」
「キュン……キュ!(訳:間違いない……“知識のかけら”!)」
どうやら、地面に埋まっていたかけらが岩とともになだれ落ちてきたらしい。
探し求めていた2つめのかけらが手に入り、芽生は背中の痛みも忘れて喜んだ。
「2つめの“知識のかけら”、ゲットだぜ!」
「キュッキュキュウ!(訳:ピッピカチ○ウ!)」
2つめのかけらをしまい、芽生は上を見上げた。
今の芽生には高い岩場が前よりも低く見えた。
「行こう、ウサギ!」
「キュン!(訳:うん!)」
ウサギの背に乗り、芽生たちは上をめざした。
2人(匹)の冒険はまだ始まったばかり。次はどんな“知識のかけら”に出会えるのだろうか。
次回へ続く――!
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