みなさん、おはこんばんにちは。ライター見習いの“品本 芽生(しなもと めい)”です。
早朝や深夜は寒くなってきて、秋になったなぁなんて感じながらこのコラムを書いています。
急な気温の変化に耐えきれず、慌てて秋服を購入したという方は少なくないはず。
私もその1人ですが、財布が寒すぎて泣いています。栄一(元・諭吉)がほしい。
それでも、最近では“タイミー”などのスキマバイトで気軽に稼げるすばらしい時代になって、本当に生きやすくなったなと思います。
しかし、その一方で“闇バイト”と呼ばれる恐ろしい求人が増えています。
そこで今回は「闇バイトの手口と引っかからないための方法」について解説していきます。
現代社会を生きていくうえで必須の知識なので、ぜひ最後までご覧ください。
(次はあらすじという名の茶番です。飛ばしてもらって大丈夫です)
前回のあらすじ

2人(匹)は次なる目的地である離れ小島をめざし、大海原にボートを漕ぎだした。
……のだったが、
「なにこれぇ……気持ち悪い……」
「キュン、キュ!(訳:芽生ちゃん、しっかり!)」
岸を出発してからしばらくすると、芽生はひどい船酔いによりボートを漕げなくなってしまった。
生まれてからこの方、魔王城(会社)のある陸地で暮らしてきたスライムにとって、常に揺れ続ける海の上は不快でしかなかった。
「ウサギ……ごめんね、ボート漕がせちゃって……」
「キュ、キュキュ! キュキュキュン!(訳:ううん、大丈夫だよ! それより、ようやく島が見えてきたよ!)」
ウサギが指さす先には自然豊かな島が浮かんでいた。
「やった! 久しぶりの陸だ!」
久方(30分)振りの陸地に、芽生は歓喜に震えた。
2人(匹)の新たな冒険が幕を開けた。
闇バイトってなに?
恒例のクソ茶番にお付き合いいただきありがとうございます。初見の方は絶対に置いてけぼりだろうなと毎回、思っています。でもやめません。
それでは本題に移ります。昨今、ニュースやSNSで話題になっている“闇バイト”。
最近では中高生が加担する事例も多く見受けられ、現代の闇を感じています。
調べる必要性を感じないくらい一般化された闇バイトという名詞ですが、念のため紹介しますね。
今回、勇者Googleは1ミリも役に立ってくれなかったので、我らがZ世代の心の友であるChatGPT(通称『チャッピーちゃん』)に「闇バイトとは何かを分かりやすく教えてほしい」と伝えてみました。
その結果がこちら。
【闇バイト】とは
「犯罪に関わるバイト」や「違法な仕事」のこと
うーん、実にストレートで分かりやすい!
ちなみに。
個人的には闇バイトというと『詐欺の“受け子”』のイメージが強くて、「なんでこんなことをするんだろう?」って疑問なんですよね。
「そんなのお金のために決まっているだろう」と思った方も多いでしょう。私もそう考えていました……今回の記事を書くまでは。
気をつけよう、高時給の求人!
これまで、闇バイトというと「SNSで高時給を売りにして、お金を欲している人間を犯罪行為へ導く」という勝手なイメージがありました。
しかし現在では、闇バイトの求人募集が私たちが普段使う「大手バイトサイト」に掲載されているんだそうです。もちろん『普通の求人』のように見せかけて。
もしそこに応募してしまうと、地獄のような状況が待っています。
まず、応募した時点である程度の個人情報が闇バイト運営元に伝わります。さらに面接に行けば、学生証やマイナンバーカードといった身分証明書のコピーも取られます。
どちらも、通常の選考過程で必要となる“普通のこと”だから厄介なんですよ。
相手が個人情報を握っている、さらに学生証やマイナカードのコピーも持っている。
その後に話を聞いて「これ、闇バイトかも?」と気づいても、どうしようもありません。本当におそろしいです。
私は実際に公開されていた闇バイト求人のスクリーンショットをSNSで発見したのですが、内容は少しだけ高時給なものの、普通の求人でした。
私も知識の浅かった高校生のころなら騙されたかもしれません。
闇バイトから身を守るための対策
巧妙で姑息な手口で多くの人を犯罪に巻き込む闇バイト。知らず知らずのうちに加担しないためにはどうしたらいいのか。
今回、その対策も一緒に勇者Googleをこき使い調べさせました。
その結果がこちら。
闇バイトに加担させられないための対策
・キーワードに注意する
・不透明な情報には疑う
・匿名性の高いアプリを避ける
・友人や家族に相談する
・警察に相談する
はい。
少し抽象的で分かりづらいと思いますが、どれも有効的な対策だと思いました。
ここからは上記の5項目を紹介していきます。
キーワードに注意する
始めに、キーワードに注意する。
「高額」や「即日現金」、「高収入」、「副業」、「ハンドキャリー(書類配達)」、「行動確認・現地調査」などの言葉が使われている募集は特に注意が必要だというものです。
どれもお金を必要としている状況なら飛びついてしまいそうですが、通常の求人に見せかけた闇バイト募集で目立つワードです。
ただ、これらは正規の求人でも普通に使用されます。特に「高収入」や「副業」という文字は何度も見たことがあるでしょう。
まずは内容の具体性を確認して、怪しいと思ったら応募しないということを心掛けてください。
不透明な情報には疑う
次に、不透明な情報には疑う。
業務内容が曖昧だったり、給与の幅が広すぎたりするなど、具体性に欠ける求人は闇バイト募集の可能性があるというものです。
特に「箱を運ぶだけのかんたんなお仕事」など、大雑把な内容しか書かれていない求人には要注意。
普通の荷物運搬のアルバイトなら、内容物も堂々と記載できるはず。
仕事内容を隠している求人は不審に思うべきだと、個人的には考えています。
どんな仕事をするのか、よくわからないアルバイトを避けるだけで、闇バイトに加担させられるリスクはだいぶ低下するのではないでしょうか。
匿名性の高いアプリを避ける
3つめは、匿名性の高いアプリを避ける。
起業とのやり取りと称して匿名性の高いアプリの利用を求められた場合は、闇バイトの可能性が大きく上がるというものです。
アルバイト・社員募集を問わず、求人サイトに応募したことのある方ならお分かりでしょうが通常、企業とのやり取りは利用しているアプリ内で完結します。それなのに、わざわざ他アプリに誘導させるのはおかしいですよね。
ちなみに匿名性の高いアプリには、以下のような特徴があります。
メッセージ画面のスクリーンショットを制限される
メッセージが自動的に削除される
応募後のやり取りの中で、聞いたこともないようなアプリへ誘導された場合は、ダウンロードする前にそのアプリ名をインターネットで検索してください。
そして、そのアプリが上記のような特性を持っていたら、絶対にダウンロードしないでください。
友人や家族に相談する
4つめは、友人や家族に相談する。
少しでも怪しいと感じたら、信頼できる友人や家族に相談するというものです。
応募後に「闇バイトに応募してしまったかもしれない」と感じたときは、すぐに誰かに相談してください。
一人で抱え込んでいると正常な判断力がドンドン奪われていきます。
“あなた”は決して一人ではありません。
周囲の力を借りて、恐ろしいバイトに加担させられないように逃げ切りましょう。
警察に相談する
最後に、警察に相談する。
緊急時は110番通報しましょうというものです。
これは最強の手段ですよね。待ち合わせなど、現場に行ってから闇バイトだと気づいたときの対処法として使ってください。
これとは別に、事前に「闇バイトでは?」と気づいた場合は、『インターネット・ホットラインセンター』に電話するのも1つの手です。
インターネット・ホットラインセンターにはネット上の違法情報を通報する窓口があり、警察に情報提供してくれます。
警察は“あなた”のことを闇バイトから必ず救ってくれます。
勇気を出して、一歩踏み出してみてください。
私からのお願いです
まとめに入る前に、自分から闇バイトに携わろうと考えている方に一言、書かせてください。
強盗や詐欺といった重大な犯罪に加担させられる闇バイトでは、確かに大金を手にすることができるかもしれません。
しかし、その代わりに『犯罪者』という一生消えない烙印を押されます。
一時の幸福のために一生を犠牲にするのではなく、一度立ち止まって考えてみてください。
犯罪は許されないことです。そして、“あなた”の行為に悲しんだり苦しんだりする人がいます。
このことを決して忘れないでください。
どうか、お願いします。
安全に稼げる仕事を探そう

お節介なことを長々と書いてしまいましたが、まとめです。
一番重要なことを伝えようと思います。
楽に稼げる仕事は存在しません。
高時給=つらい仕事というわけではありませんが、都合よく大金が稼げるなんてことはありません。
自分の身を守れるのは自分だけ。
危険な目に遭わないためにもバイト探しには細心の注意を払って、安全に稼げる仕事を見つけましょう。
万が一、怪しいバイトにかかわってしまいそうになった場合は警察に通報してください。
一人でも多くの人が闇バイトにかかわることなく、安全な仕事に携われることを祈っています。
闇バイト、ダメ、ゼッタイ。
後日談
「つ、着いた……!」
「キュ、キュキュン……(訳:芽生ちゃん、本当にお疲れ様……)」
船酔いのせいでいつも以上に真っ青な芽生の背をさすりながら、ウサギは眼前に広がる景色を見つめた。
丸い果実のなった大きな木に、広い砂浜と青い海。それは、書物で伝え聞いた“南国”そのものだった。
“知識のかけら”が異国にあるのではないかと言い出したのはウサギ自身だったが、かけらが見つかるかは五分五分だと考えていた。
しかし、実際に異国の地を見て、考えが大きく変わった。
仮にも魔王の配下であるモンスターには“毒”となり得るほどの神聖な空気。まるで神の地ではないかと考えてしまうほどのそれを纏う島は、“知識のかけら”が眠っていてもおかしくないと思わせるのには十分だった。
「キュ?(訳:どこから探していく?)」
「そうだね……。まずは、島の中心をめざしながら探そうかな?」
島の中心にそびえ立つ大きな塔を指さしながら、芽生は歩き始めた。
獣の声1つしない島は2人(匹)を歓迎しているように思えた。
次回へ続く――!
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