おじさん構文があるならば……「キャバ嬢構文」ってある?特徴は?

いきなりですけど、このコラムには「かきあたりばったり」という名前をつけています。

・書く前の下調べは最低限
・プロットは作らない
・書きながら不明点が出てきたら調べて、また書き始める
・(誤字脱字チェックを除いて)一度書いた部分に戻って書き直さない

こんな発想で始めた、行き当たりばったりな書き物=かきあたりばったりというわけです。

まあこれを書いている“魔王”ことぼくが最も敬愛するシンガーソングライター、KANさんの弾き語りライブのタイトル「弾き語りばったり」の丸パクリなんですけど。いいんですよ、バレなきゃ

でね、今回はこれまで史上、もっとも“かきあたりばったり”になります。

なにせ、お題は決めたものの、その「お題」がなんなのか分からない、いや、それ以前に実在するのかも不明なまま、書いていくからです。

――。

ぼくはなぜ、こんなことをしているのでしょうか?

おじさんの“真逆”はキャバ嬢?

おじさんとキャバクラ嬢はあらゆる意味で真逆です
まえがきに書いたとおり、今回は相当にチャレンジングです。だって、実在するかしないか分からないものをメインテーマに書くわけですから。

ということで今回のテーマ。

前々回、ひと昔前のYouTube風に言うならば、おじさんが“おじさん構文”を書いてみた! 的なコラムを書いたじゃないですか。

あれを読んだ後輩の芽生(めい)ちゃんが、ポツリとこう言ったんです。

芽生ちゃんおじさん構文の被害者ってキャバ嬢さんたちですよね。そういう人たちにも、上手に切り返すための独特の構文があるのかな?

はい。これを聞いた瞬間、コラムにしようと思いました。

題して「“キャバ嬢構文”ってあるの? あるならどんなもの?」。

ちなみに、さすがになかったときのことも考えてありますよ。

マリー・アントワネットの都市伝説、「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と同じ発想です。

キャバ嬢構文がなければ、作ればいいじゃない!

でも、できればあったほうがいいですね。“ないものを作る”なんて、面倒ですから(笑)。

キャバ嬢構文を想像しよう!

芽生ちゃんの言葉を聞いたとき、これは実在する・しない調べないほうが面白いだろうと思ったんですよ。

だからまずは勝手に「想像」します。

まず、前提条件。仕事として、おじさんを含むお客様を言葉巧みにお店へ誘導しつつ、“ガチ恋化”は避けなきゃいけないわけですよね。

ということは当然、良くも悪くも「最低限の親愛を伝えなきゃいけない」はずです。同時に、それは「最低限でなければいけない」はずです。

愛情を感じてもらえなければお店でお金は落とさない、でも強すぎるとガチ恋必至

そんな絶妙なバランスを保てるかどうかに、夜の女性たちの力量が現れるのではないでしょうか。

そのうえで重要になりそうなのが「呼び方」と「絵文字の使い方」だと、ぼくは考えます。

重要ポイント①呼び方

よく言うじゃないですか。人間は会話中、自分の名前を読んでもらうと好感度が上がる、と。

これってきっとSNSなどの文字でも同じだと思うんですよね。

そして、自分もおじさんだから分かるんですが、ただシンプルに「魔王さん」とか「魔王ちゃん」と呼ばれるよりも「魔王っち」、あるいはそれを省略して「マックン」とか「マッチ」みたいな、いわゆるあだ名のほうが効果的だと思います。

だってさ、特別感があるじゃないですか(笑)。

いや、自分もおじさんだから分かるんですが、そんなことだけで胸がときめくんですよ。普段、生ごみ扱いしかされないおじさんなんて、ちょろくて当然ですから。

ん? 生ごみ扱いされるはぼくだけ? ああ、そう

重要ポイント②絵文字の使い方

絵文字なんて、適当にハートマーク送っときゃいいんじゃね?」とお思いかもしれません。でも、ここもやっぱり重要ですよ。なんなら、ここが“ガチ恋化”の分岐点だと思っています。

ぼくが勝手に想像するに、大事なのはハートマークの数じゃないと思います。たったひとつしかなくても、それが「シメ」に使われたらアウトだと思います。ガチ恋化を呼ぶと思います。

あと、仕方なく「私も会いたいよ~」とか送ることもあるじゃないですか。そういうところに使うのも、個人的にはやらないんじゃないかなと考えています。だって、これ送られたら、ぼくならすごくうれしいですから(笑)

でもやっぱり、お店に来てもらう以上、ハートを送る必要はあるでしょう。

そこで、全然関係ないところにハートを入れつつ、シメや「会いたい」「大好き」のあたりは笑顔の顔文字、もしくはこれ、“🥹”このぴえん顔でごまかすのかな~、なんて思います。ぼくなら、そうします。

……ん、芽生(めい)ちゃん、どうしたの?

芽生ちゃんその顔文字、“ぴえん”じゃないですよ。私たちZ世代は“泣く”で出してます

え? 俺、長年、愛用しているSim○jiで“ぴえん”で出してるよ?

芽生ちゃんそれ、多分、違う顔文字ですよ……ほら、分かります? 🥺が“ぴえん”で、🥹は“泣き”です

……これ、2種類あったんかい!!!! てか、こんな些細な差(目に涙が溜まっているかどうか)なんて

老眼に見分けられるわけねーだろ!!!!

もういい! もしこのあと2つがごっちゃになってても、「じじいはかわいそうだな」と思ってスルーしてください🥹

重要ポイント③文章量

賢いぼくは考えました送るメッセージの“長さ”も重要ではないでしょうか。

最初、これ書いてなかっただろ!」――しょうがないでしょ。思いついちゃったんだから。こういうことも「かきあたりばったり」のおもしろさ(?)なので、広い心で受け止めるように

前におじ構文を真剣に学んだぼくは分かります。おじ構文ってくっそ長いじゃないですか。しかもきっと、返事が来てなくても平気で追いLINEしてくるじゃないですか。

その無駄に暑苦しい熱量に対して、憐れみの心から多少なりでも長文を返すと……「やったー! この子とぼくは相思相愛だ♡」ってなる気がするんです。

かといって、淡泊すぎてもダメですよね。そんな相手のところに貴重なお金を落としに行こうとは思ってもらえません。

ということは……これもやっぱり、バランスが大事なんでしょう。長文30回につき1回だけ中文(おじほど長くは書かないけど、淡泊でもない長さ)を返すみたいな、女性それぞれの“黄金比”を持っているような気がします。

あらためて書いておきますけど、この3つとも根拠はすべてぼくの想像・妄想です。そもそもキャバ嬢構文があるかないかも知らないんだから、当然です。

でも一応、ぼくなりに真剣に考えた結果です。

万が一、夜のお仕事をされている女性がご覧になっていたら、ぜひ採点してテレパシーやらなにやらの方法でぼくに送ってください。

キャバ嬢構文って実在する?

困ったときはChatGPTくんに聞けばなんとかしてくれる!イラストも描いてもらいました
さあ、ここにきてやっと“チャッピーくん”ことChatGPTの出番です。

キャバ嬢構文なるものが存在するのか聞いてみましょう。

ぼくおじさん構文があるならその反対、キャバ嬢構文もあるの?

チャッピーくんいい質問です! 実はあります。いわゆる 「キャバ嬢構文」 という言葉もネット上では使われています

お、おう、あるのか。しかもネット上で使われてる言葉なのか……。一度も見たことない気がするんだけど(笑)

ということで、ぼくが嘘をついていないことの証明としてスクショを貼りつつ、特徴を書いていきましょう。

ChatGPTに「キャバ嬢構文はあるの?」と聞いたときの返信画面

【キャバ嬢構文とは】
「キャバ嬢構文」は、おじさん構文の“反対側”というよりも、接客・営業LINE風の、あざとくて盛った文体を指す言葉です。
キャバクラ嬢や夜職の女性が、お客さんに営業LINEを送るときのような文体が元になっています。

【特徴】
1.語尾が伸びる・ハートや絵文字が多い
例:「ほんとにありがとう🥺💞」「うれしすぎる〜〜🥰✨」

2.甘えた感じの言葉づかい
「〜してくれなきゃヤダ🥺」「会いたいなぁ💖」

3.親しげで、少し恋人っぽい距離感
「○○くん最近忙しいの?無理しすぎないでね😢」

4.テンション高め・ポジティブ
「今日もがんばろっ💕」「○○くんのこと考えてたの〜☺️💞」

5.スタンプ・絵文字・顔文字の多用
テキストより“雰囲気”重視の表現

引用:ChatGPT「おじさん構文があるならその反対、キャバ嬢構文もあるの?」への回答

これに続いて、さらに「おじさん構文との比較」まで出力してくれました。

チャッピーくん、優秀すぎるやろ

おじさん構文との比較

チャッピーくんによると、おじさん構文とはあらゆる部分で“真逆”なようです。

【おじさん構文との比較】
・文体

おじさん構文⇒丁寧、昭和っぽい
キャバ嬢構文⇒甘め、ギャルっぽい

・絵文字
おじさん構文⇒😅💦✨🍺など古め
キャバ嬢構文⇒🥺💖🌈✨など今風

・トーン
おじさん構文⇒おしゃべり、自慢気味
キャバ嬢構文⇒あざとい、甘え上手

・狙い
おじさん構文⇒親しみ、モテたい
キャバ嬢構文⇒愛想、営業感、距離を詰めたい

・例文
おじさん構文⇒
〇〇ちゃん、今日もお仕事おつかれさま😊✨
 無理しすぎちゃダメだよ💦
 その笑顔が一番だね🍀🍺

キャバ嬢構文⇒
○○くんおつかれさまっ💖
 今日もがんばっててえらい🥺✨
 会いたくなっちゃった〜💞

引用:ChatGPT「おじさん構文があるならその反対、キャバ嬢構文もあるの?」への回答

これを読む限り、本当に真逆ですね。

でも……意外と“ガチ恋誘発文章”になってるというか、個人的にはアマチュア感が強いと感じちゃうんですよね。ぼくが考えすぎなのかな?

ほかのソースも調べてみた!

いくら、どんな難問にも数秒~数十秒で回答しちゃう天才・チャッピーくんとはいえ、すべてを鵜呑みにするのもアレかなと思い、他のサイトの情報も調べてみました。

すると、東京都内、中目黒駅近くにあるガールズバー「AREA」さんのホームページがヒットしたのでご紹介します。

ガールズバーAREA『キャバ嬢構文で魅了する!魅力的な文章術を解説』

ガールズバーAREA(エリア)中目黒駅前店

キャバ嬢構文を活用することで、魅力的な文章作成が可能です。ターゲットを明確にし、感情に響く言葉やストーリー性を取り入れま…

【キャバ嬢構文とは?】
キャバ嬢構文とは、特定のターゲット層を魅了するために用いる、感情を引き出す巧妙な文章スタイルです。24歳から35歳の男女に特に効果的で、心を掴むトーンや語彙を駆使して、コミュニケーションを盛り上げます。このスタイルは、キャバクラの接客技術を基にしており、相手との距離を縮めることを目的としています。

引用:中目黒ガールズバーAREA「キャバ嬢構文で魅了する!魅力的な文章術を解説」より

感情を引き出す巧妙な文章スタイル”というのは、チャッピーくんの解説にはなかったポイントですね。ここでも、自分の感情を押し付けるおじさん構文との違いが、如実に表れているように感じます。

このほかには良さそうなサイトがヒットしなかったため、もうひとつ、いつもの「Google AI解説」も掲載しておきます。

【キャバ嬢構文とは?】
キャバ嬢構文の主な特徴は、お客様の名前を文中に含める、写真や画像で興味を引く、絵文字やスタンプを適度に使う、お店での会話内容を盛り込む、具体的な提案や心遣いを示すことなどです。これらはお客様との関係を深め、お店への来店を促すための営業テクニックとして使われています。

引用:Googleより

AIさんによると「お客様の名前を入れる」、「写真・画像の活用」、「絵文字やスタンプを適度に使う」、「お店での会話内容を盛り込む」、「具体的な提案や心遣い」などの特徴があると解説をくわえたうえで、上2つにはなかった要素を出力してきました。

それが「好感度の調整」です。

【好感度を調整する】
好感度を上げすぎるとお客様が本気になりすぎてしまう可能性があるため、適度な距離感を保ち、可愛らしさを演出することが重要視されます。

引用:Googleより

あらためて言うまでもないけど、「好かれなきゃいけないけど、好かれすぎてもいけない」って難易度ばり高ですよね。

キャバ嬢さんに限らず、こういう営業LINEが上手な方の人を見極める力って、地味にサラリーマンにも役立つのではないでしょうか。

大事なのは「構文」よりも「見極め」

以前、書いたことがあるかどうか、老化著しい“魔王脳では思い出せませんが、ぼく自身、純粋な居酒屋を除く「夜の街」とはほとんど縁がありません。

でも、弱小出版社にいた頃は、接待でキャバクラへよく行っていたんですよ。

所詮「お供の若手」なんですが、それでもごく数人、仲のいい女の子もいました。

そして、そういう子たちって、ぼくにキャバ嬢構文ばりばりの“THE営業LINE”は一切、送ってこなかったんですよね。

キャバ嬢さんって、相手の見極めが本当に上手だと思います。お店での付き合いが長くなってから把握するんじゃなくて、LINE交換後1発めから、この人には営業LINEだ! とか、この人にそれは逆効果だから“友だち営業”でいこう! とかを上手に区別します。

ぼくらのような会社員がキャバ嬢さんたちから学ぶべきはそこですよね。

だって今回見てきたキャバ嬢構文って、ぼくの考えではガチ恋勢を増やしそうな内容だったんですもん。

それが「キャバ嬢構文」として成立しているってことは、誰に何を送れば喜ばれるかを見極められているということなんでしょう。

プロとしていろいろなお客さんを見てきた経験から身に付けた特殊能力でしょうから、そうかんたんに学べるものだとは思いません。

それでも、少なくとも毎日接している会社の同僚の性格くらい見極められたら、社内のトラブルは大きく減るような気がします。

まとめ:どの道でも“プロ”はすごい!

今回の格言。「あの人はすごい。この人もすごい。だからきっと、ぼくもすごいはず」
結局、当初想定した最悪のルートキャバ嬢構文なんてなかったんや! は避けることができました。よかったよかった。

そして、もうひとつ、予想もしていない部分で“参考にすべき点”も見つけることができました。よかったよかった。

やっぱり“プロ”ってすごいですね

ぼくも一応、文章のプロであるべき立場なんですが、他者から見て「すごい!」と思ってもらえるポイントはない気がします。いや、“気がします”というのは精一杯の強がりです。何もないことはわかっています。悲しいけど。

でも、折に触れて書いていることではありますが、ぼくはある程度のキャリアと年齢を重ねた今でも「まだ成長できる!」と信じています。実際にできるかどうかは別にして、その気持ちを失ったら終わりだと思っています。

そして、それはきっと後輩の芽生ちゃんや読んでくださる皆さんも、きっと同じではないでしょうか。

今、そう思える仕事を職業にできている皆さん、一緒にがんばりましょうね

今の仕事をそうは思えない皆さん、『ジョブリット』には学歴・経験不問の求人が多数、掲載されていますので、ぜひ一度ご覧ください。他の仕事を見ることで、今の仕事の良さに気づくこともありますし。

多くの場合、好き嫌いを問わず、仕事は“しないといけない”もの。せっかくならいつまでも成長したいと思えるよう、大好きなことを仕事にしていきましょう!

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