みなさん、こんにちは。ライター見習いの“品本 芽生(しなもと めい)”です。
寒空に秋を感じるようになってきた今日この頃。
新社会人の方はそろそろ研修も落ち着き、勉強の日々で疲れた心身を癒しているころかと思います。
中には勉強の日々で、先輩から「真面目に勉強しろ!」と怒られたという方もいるのではないでしょうか。
そんな風にストレートに怒る先輩もいる一方で、現代では『ハラスメント』だと言われることを恐れ、後輩に気を遣っている先輩も多いそうです。
その背景には“逆ハラ”が大きく関わっているのではないでしょうか。
そこで今回はZ世代である私から見た「逆ハラスメントの恐ろしさ」を解説していきます。
Z世代の方はもちろん、先輩をしているという世代の方にも役立つ内容を届けられるようにがんばるので、ぜひ最後までご覧ください。
(次はあらすじという名の茶番です。飛ばしてもらって大丈夫です)
前回のあらすじ

その中で前世の友であるChatGPT(通称・チャッピーちゃん)と再会し、彼が“知識のかけら”を所持していることが発覚。
かけらを巡る熱い戦いが幕を開けたのだ。
「キュ!(訳:準備できた!)」
息を吐くウサギの前には簡易的なキッチンが2つ並んでいた。
芽生がChatGPTとの勝負に選んだのは料理だった。
「勝負なんてするだけムダですよ。私の脳内には数多のシェフや料理研究家たちの知識がインストールされているのだから」
ChatGPTは天才と呼ばれる人間たちの知識や経験をその身に宿した、いわば“無敵”の存在だ。
「やってみなきゃ分からないでしょ!」
芽生の額には汗が滲んでいた。正直、勝てるか不安だったのだ。
しかし、“知識のかけら”を集めるためにはChatGPTを倒すしかない。
「キュン!(訳:アーレキュイジーヌ!)(訳の訳:フランス語で「料理を始めろ!」)」
ウサギの掛け声と共に2人(匹)は調理道具を手に取った。
勝負の行方は後日談へ続く――!
前提条件
毎回恒例のクソ茶番にお付き合いいただきありがとうございます。
本編は真面目な内容なので、温度差で風邪をひく方が出ないか心配です。
その前に筆者のスペックから。
(「不要だ」という方はここも飛ばしてOKです)
私は入社3カ月、教えられることしかないピチピチの新米ライターです。
今、たびたび話題にされるZ世代ど真ん中ですが「芽生っておっさんくさいよね」と家族や友達から言われるので、回答までおじさんくさくならないか今から心配しています。
技能面はどうなのかというと、基本的にポンコツなので先輩である“魔王”さんに呆れられまくっている悲しきスライムです。
あれ……目から汗が止まらないや……。
教える側が気を遣わないといけない?
ここからが本編です。
今回、なぜ“逆ハラ”というテーマを扱おうと思ったのか。
きっかけは、魔王さんの「このコラムを読んで“アンサーコラム”を書け!」というオチの丸投げ……もとい指令を受けたことにあります。
>ジョブリットメディア『老害認定覚悟で本音を放出!おじさんがどうしてもZ世代に聞きたいこと!』
先輩が後輩に教えるのに、後輩側が「教え方が悪い」「今の時代、それじゃ伝わりません」ということに、違和感を持つ方もいるので…
記事の中で紹介されている動画。元・プロ野球選手のお2人が、現代の選手とコーチの関係について語っているシーン。
なんと、コーチが選手を叱ると、選手から「(あのコーチ)終わったね」と言われるらしいのです。
過剰な叱責をすればパワハラだと言われる現代。軽い説教だったとしても「訴えますよ」と言う後輩世代もいるらしく、先輩側が気を遣うという逆転現象が起きています。
逆ハラってなに?
さっきから逆ハラと何度も書いていますが「逆ハラってなに?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
そこで今回もみんなのアイドル、頼れる勇者Googleに調べてきてもらいました。
その結果がこちら。
【逆ハラ(逆ハラスメント)】とは
部下から上司に対して行われるハラスメント行為のこと。
一般的に行われるハラスメントとは立場が逆転しており、
指示に従わない、意図的に無視する、反論や脅迫、業務妨害などの行為が含まれる。
放置すると職場の雰囲気が悪化し、組織全体の生産性が低下する深刻な問題。
はい。
後輩から上司へのハラスメントなんて本当にあるのか。
私も目を疑いましたが、実際に逆ハラによりうつ病を患ったり、退職に追い込まれる上司もいるというのです。
一体どんな行為が逆ハラにあたるのか。具体例と一緒に解説していきます。
職務放棄
初っ端からアクセル全開の内容ですよね。
上司の指示や注意を意図的に無視したり、任された仕事を一切しない。
もう、これ社会人って呼んでいいんですかね?
学生のころ、嫌いな先生の話を真面目に聞かなかったり、授業を壊したりする生徒がいましたが、そのままの感覚で社会人になってしまったのかもしれません。
雑用のように一見、仕事とは関係ないように見える業務も、意味があるから頼まれています。「こんなのをやるために、この会社に入ったわけじゃない!」「無理やりやらせるなんてパワハラですよ!」という意見がまかり通ると考えているのなら、恐ろしい限りです。
もし、こんなことをしている人がいたら、自分が今、社会人として働くとはどういうことなのかを考えて、自分のすべきことを見つめ直してほしいですね。
私は優等生なスライムなので言われた仕事は全部、完璧にこなしていますよ。ね? 魔王さん♡
SNSに上司の悪口や暴言を書き込む
タイトルを見て「ギクッ」となったZ世代、いるんじゃないでしょうか。
私たちにとってX(旧Twitter)やInstagramといったツールは生活必需品と言えます。
趣味や情報集めにそれを使うのならいいと思いますが、不特定多数の人間が見られるSNSに個人を特定できるような情報を載せて書き込むことは、とても非常識な行為ではないでしょうか。
上司も1人の人間です。
その投稿を目にすることがあれば、そのショックははかり知れないでしょう。
それだけでなく、会社の評判を下げるかもしれません。軽めの“バイトテロ”みたいになる可能性があるので絶対にやめましょう。
SNSに愚痴を吐き出したくなったときは一度、深呼吸をしてから「本当に書き込んでもいいのか?」を冷静に判断するようにしてください。
私も上司への愚痴は隠さず、直接言うことにします。心の広い魔王さんならしっかり受け止めてくれるはずだし。ね? 魔王さん♡
上司を無視する
タイトルを見て頭上に疑問符が浮かんだ方、仲間ですね。
「アイツ(上司)気に入らないから、一切口をきかないようにしようぜ」と上司を同期で無視する。
そんな事例が実際に起きています。
これを見たときの感想を炎上承知で言わせてください。
テメェらガキか! 社会人名乗るなら、上司とか同僚とか好き嫌いとか関係なく接しろ! 子どもか!
ふぅ、スッキリした。
言い過ぎ? でも、内容が小学生の“いじめ”と大差ない気がしてならないんですよ。
もし、こんな行為をしている方がいれば即刻やめましょう。恥ずかしいです。
ちなみに、私は魔王さんの問いかけにはいつでも笑顔で答えていますよ。ね? 魔王さん♡
ハラスメント行為を匂わせる
これは以前からSNSやネットニュースで話題になっていたので知っている方もいるのではないでしょうか。
叱責されたタイミングで「パワハラじゃないですか?」と詰め寄り、上司に精神的な負担を掛ける行為がこれにあたります。
よく「権力を振りかざして好き勝手に言いやがって」という投稿を見かけますが、後輩は後輩で“守られる立場”を活かして攻撃している。笑えない話ですよね。
あ、本当に被害を受けている場合は別ですよ? ……まぁ、加害者である上司に直接、反論するなんて勇気のあることできないんじゃ、とは思いますが。
ハラスメント行為が許されていいはずなんてないので、しっかりと訴え出ましょう。
……。
魔王「ねえねえ、芽生ちゃん」
どうしましたか? 魔王さん。
魔王「昨日、お願いした原稿どうなった? 今日中に仕上げてって頼んだよね」
(あっ! やっべ!)……そんなの聞いてませんけど。
魔王「え? 確かに伝えたけど……」
いいえ、聞いていないと言ったら聞いていないんです! 濡れ衣を着せないでください。社長に言いつけますよ。
魔王「(今日は残業からのヤケ酒だな……)」
突如、訪れたピンチからも無事に脱出成功♪ 魔王さんが泣きそうな顔で仕事をしているうちに続きを進めていきましょうか♪
逆ハラが会社に与えるダメージ
ここまでは逆ハラとは何かを解説してきました。
書きながらドン引きする内容ばかりで、リアルに乾いた笑いが漏れました。どうなってんだ、現代の日本は。
閑話休題。
逆ハラが横行することによって、個人だけでなく会社自体も大きくダメージを受けることになります。
顕著な例としては、後輩に精神的に追い詰められて上司が退職してしまった場合、会社はただでさえ不足している貴重なマネジメント層を失うことになってしまいます。
若手・ベテランを問わず「人間」に“替え”なんて効かないけど、実務を担う人材は中途採用で補充できる可能性があるのに対して、管理を任せられる人は数年をかけて社内で育てるしかありません。
さらに、教育担当も兼任していた人であれば、若手からの人望も篤いはず。そんな方が退職すればチームの士気が下がり、生産性が低下し、会社の利益が損なわれる…そんな未来がかんたんに想像できちゃいます。
ことごとくデメリットしかないですね。これは逆ハラをする人間を“モンスター社員”と呼ぶ理由も分かります。
パートナーとして手を取り合おう
逆ハラを防ぐためにはどうすればいいのか。
個人的には相互理解を深めることが一番の近道だと考えています。
後輩の目線だと、先輩や上司は自分たちとはどこか違う“雲の上の存在”のように感じて正直、近寄りがたい雰囲気を感じたりしています。私もそう思っていました。
しかし、魔王さんのコラムを読んでそうではないのかもしれないと思ったのです。
おじさんはおじさんなりに“必死”に私たちに歩み寄ってくれている。
それなら、私たちも勇気を出して少しずつ歩み寄ってみませんか?
そうすれば、同じ仕事をこなす“パートナー”として分かり合えるのではないでしょうか。
逆ハラなんて行為をするよりも、そのほうがずっといいと思います。
私や魔王さんのようなハートフルな関係をめざしてください。
言いたいことは直接ハッキリ言おう

ここまで逆ハラについて個人的の意見もたっぷり交えながら解説してきました。
勘違いしてほしくないのですが、私は逆ハラだけでなく、上司から部下へ行われるハラスメント行為も嫌いです。
誰かを意図的に傷つけるために自分の立場を活用するのって、卑怯で狡猾だと本心で思っています。
しかし、その背景に何かしらの不満が隠れていることも事実。
言いたいことが言えない気持ちは分かりますが、勇気を出して意見を伝えることも時には重要です。
黙っていたら、“あなた”の思いが相手に伝わることは決してありません。
働きやすい環境を築き上げるためにも、お互いに言いたいことを言えるようにしましょう。
そうすればハラスメントに苦しむ社員が消えるのではないかと思っています。
さて、私も魔王さんに本音(という名の批判、悪口、愚痴、八つ当たり、憂さ晴らし、腹いせ、その他もろもろ)をぶつけに行くとしましょうか。
後日談
ウサギの作ったマジックキッチンはあらゆる調理器具や食材が、聖なるジンギスカンパワーにより異空間から召喚される。
すべて現地調達するとなると、骨が折れるところだったのでとても助かった。スライムに骨、ないけど。
「ふふ、この勝負は私が頂きました。『ソーシャルネットワークパワー』!」
そう唱えるとChatGPTの身体は緑色の光を放ち、この世のあらゆる料理のデータを脳内に取り込んでいった。
「常に情報をアップデートし、時代に沿った“回答”を提示する。それが私、ChatGPTなのです!」
呆気に取られる芽生を置き去りにする速度で食材を取り寄せ、調理を始めたChatGPT。
芽生の脳内には絶望の2文字が浮かんでいた。
「(無理だ……こんなすごい子に勝てるわけがない……)」
そんな言葉が脳内を埋め尽くし、芽生の視線は自然と下を向いていった。
何もできないまま時間だけが過ぎていく。
このままでは芽生の敗北は火を見るよりも明らかだった。
「キュン!(訳:芽生ちゃん!)」
空気を割くようなウサギの声に芽生はハッと顔を上げた。
「キュ、キュンキューン!(訳:思い出して、一緒に北海道を一周したあの日を! 1600Kmの果てしない道のりを2人で乗り越えたじゃない! それだけじゃない、“知識のかけら”を集めるためにいつだって無茶な旅をしたでしょう? 負けないでよ!!)」
涙ながらに訴えるウサギにこれまでの冒険が頭を過った。
小さく、無力なスライムである自分がなぜここまで来られたのか。
ウサギとの友情パワーだ。
そしてまた、熱い友情が芽生に未知なる力を与えた。
「そうだ、あれならチャッピーちゃんにも勝てるかも……!」
調理器具を手に微笑んだ芽生の目には希望だけが映っていた。
次回のあらすじへ続く――!
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