最近、ちょっと“魔王”くんの『心の闇』を吐き出す…みたいなコラムが連発してしまい、申し訳ありませんでした。まあ、なんてったって魔王ですからね。闇くらい、抱えてますよ。ええ。
今回は本来の趣旨である、就職・転職絡みの問題について書きます。ぼく、えらい!
いや、えらくないですね。実は今回、参考にする記事は後輩の芽生(めい)ちゃんが見つけてきてくれました。
ただ、後輩の成長は先輩の通信簿みたいなもの。そういう意味でやっぱり、ぼく、えらい!
ということで今回の記事は、労務管理・勤怠管理・給与計算などをワンストップで支援する人事労務システム「One人事」さんのホームページに掲載されているこちらです。
>部下からの逆ハラスメント(逆ハラ)とは【事例】何が該当する?原因・対策と発覚時の対処手順
部下からの逆ハラスメント(逆ハラ)とは【事例】何が該当する?原因・対策と発覚時の対処手順| 人事労務・勤怠・給与からタレ…
タイトルにもあるとおり、「逆ハラスメント(略称:逆ハラ)」を取り上げたものです。
これはあれかな。芽生ちゃん本人に、自分が“逆ハラ”している自覚があるってことかな。
“逆ハラ”はなぜ起きる?

以前から折に触れて書いているとおり、ぼく自身は雑誌編集やライターなんていう“あこぎ”な稼業を続けてきたわりに、平和で幸せな会社での勤務経験ばかり。だから、逆ハラをされた経験なんて基本的にないんですよ。
そんな奴が書くコラムなので、少し想像・考えが足りない部分も出てくるかもしれません。
できる範囲で一生懸命、考えますけど、あらかじめご了承ください。
逆ハラが起きる理由
一般的に『嫌がらせ』という日本語が当てはめられるハラスメント。本来(?)は立場が上の人が下の人に対して行うものです。
そして逆ハラはその“逆”。えらくない人が目上の上司・先輩に対して行うということですね。
なんでそんなことができるのか?
記事によると、以下の理由が挙げられています。
【逆ハラ】が起きる理由
・理解不足
・教育の不十分さ
・部下が上司からの指導や注意を“過剰に”ハラスメントと感じること
気になる項目がありますな……。とはいえ、ここはあくまで前段階。それぞれの要素を軽めに見ていきましょう。
理解不足、教育不足
要するに、無知ゆえってことですね。言葉を変えれば、悪意のない逆ハラも多いのでしょう。
そして、悪意のない悪行こそタチが悪いもの。
本人に自覚がないなら、それを注意しても改善は期待できません。むしろ“逆ギレ”の可能性が高まるだけな気もします。
このへんは上司⇒部下、先輩⇒後輩の関係で行われる通常(?)のハラスメントと同じと言えるかもしれませんね。
過剰反応
ちょっと前に書いたコラムでも取り上げたとおり、最近の若者たちは“顔色をうかがいながら”接してくれる上司・先輩に慣れています。きっと、学校の先生やアルバイト先の社員さんもそうだったのでしょう。
そんな環境で育った若者たちは“叱られ慣れ”していないため、単なる軽い注意や、業務上必要な指導も「叱られている」と感じてしまう。そして、嫌悪感を持ってしまう。
その結果、「それってパワハラですよ!」と逆ハラをしてしまう。
そんな流れなんでしょう。
これね、本当に根深いと思いますよ。
若者からすれば、生まれ育った環境の違いを責められても困るだけ。それにぼくのような“おじさん世代”たちが20年以上かけて身に付けたことを、社会人になっていきなり「覚えろ!」と言われるのも理不尽ですしね。
よくある逆ハラ一覧

セクハラ、パワハラ、マタハラを“3大ハラスメント”と呼ぶように、逆ハラにも“よくあるパターン”があるようです。
こちらも、上記の記事から引用します。
【代表的な逆ハラの事例】
・軽い注意指導をハラスメント呼ばわりする
・モンスター社員による過剰な要求|上司の解雇・配置転換を求める
・注意や指示の無視・職場放棄により仕事をしない
・上司への暴言・暴力、悪口をSNSに投稿する
・集団で無視する
・嘘のハラスメント報告・言いがかりをつける
いやあ、酷いですね。
これも1つずつ見ていきましょう。
そして、本題であるこちらについては、ぼくの見解や経験も書いていきたいと思います。
ハラスメント呼ばわり
先ほども出てきた、教育・指導への“過剰反応”。多分ですけど、これこそ代表的な“THE・逆ハラ”という気がします。
具体的な言動を記事から引用すると…
「それ、パワハラじゃないですか?こんな言い方、心が折れますよ。」
「また私にだけ厳しく言ってくるんですね。これってハラスメントですよね?」
「あなたの言い方、完全にハラスメントです。すぐに謝罪してください。」
このうち2つめは、本当なら上司・先輩側のハラスメントですね。本当なら、ですけど。
1つめ、3つめも、言いたいこと自体はなんとなく分かります。正しい教育・指導だったとしても、相手に伝わらなければ意味がありません。
そして「上手な伝え方」というのも、ある程度のキャリア・役職を持つ人に必要な要素だと思います。
ただ。
前のコラムでも書いたとおり、同時に若手側も「相手の言いたいことを理解する能力」を身に付ける必要があります。
伝える側も受け止める側も、れっきとした社会人。“持っていない”は通用しません。
魔王くんの実体験
ぼくはこの状況を経験したことはありません。知らないところで愚痴られたり…ということまでは分かりませんが、少なくとも後輩くん/ちゃんや上司に指摘されたことはないんです。
ただまあ、被害者意識強めの人ということなら、周囲にいた何人かが思い当たります。思い出したくもない人ばかりだけれど。
こういう人って共通点があって、悪意はないんですよね。言い訳するのが当たり前になっているだけで。
もうひとつ、周囲の人間からは子どもっぽさが敬遠されて、まったく信用されないということも共通点。
心当たりがある方、ぜひ一度、自分自身を見直してみてください。
過剰な要求
これは上の「ハラスメント呼ばわり」の延長線にあるんでしょうね。
こちらも具体例というか、典型的な言動が載っていたので、引用しておきますね。
「○○さん(=上司)がいる限り、私はここで働けません。早く辞めさせてください。」
「○○さん(=上司)を別の部署に異動させないなら、仕事には来ません。」
「あの上司がいるなら、会社全体を訴えますよ。」
いやあ、こちらも同じくらい酷いです。
厳しい言い方をしますけど、“イチ社員”に人事権があると思っている時点で勘違いもはなはだしいですね。
どんな上司であろうとも、モンスター社員より会社に貢献してきたことは間違いない事実。
ここまで酷くなくても、もしこれに近い感覚を持ったことがある方がいたら、まず自身の立場を理解するところから始めましょう。
魔王くんの実体験
これも当然、ぼく自身が味わったことはないんですが……実は、逆のパターンとして、ぼくがモンスター社員側の立場になったことはあるんですよね。上司自身への不満ではないんだけど、部下への教育姿勢がどうしても許せない、という人がいました。
もちろん、記事に出てくるような“分をわきまえない要求”はしてませんよ。
じゃあ、ぼくはどうしたのか。かんたんです。とにかく、距離を置きました。そして、「退職」という選択肢を視野に入れるようにしました。
上司だってただの人間ですから、完璧ではありません。腹立つことや物足りないことも多々、あるでしょう。そこまでは理解できます。
でも、記事のような発言に繋がるのはまったく理解できません。
職務放棄
直接的なハラスメントとは少し違いますが、これもありえない行為ですね。
前に芽生ちゃんが書いていましたが、「雑用のように一見、仕事とは関係ないように見える業務も、意味があるから頼まれています」という意識さえあれば、避けられると思うんですよね。
ちなみにこちらの具体的な事例は…
「あなたの指示は聞きたくありません。勝手にやらせてもらいます。」
「そのやり方では私は仕事をしません。指示が間違ってるんじゃないですか?」
「今の気分では仕事ができません。今日は帰ります。」
……。
詳しく知るほど、嫌悪感が強くなりますな。
新入社員だろうが、平社員だろうが、仕事は仕事。
プロとしての責任感を持っていただきたいものです。
魔王くんの実体験
さすがに職務放棄をするようなゴミクズはいなかったですね。
ただ、ぼく自身が上司なり先輩なりの立場で仕事の差配をしていた頃の感覚でいうと、第一にそれぞれの得意分野に合わせた割り振りを考えていたわけですよ。
もちろん、勉強のために苦手なことを任せることもありました。でもそれはレアケースの話。基本的にはチームとしての成果を最大化したいんですから、得意なことを任せるのは当たり前です。
そしてこれって、ほとんどの上司に共通する考えだと思います。
だから、振られた仕事に納得がいかなくても、まずは「自分にこの仕事を回す“理由”」を想像してください。
基本的に、意味のない仕事の割り振りなどしません。貴重なマンパワーを無駄遣いするような余力がある企業、今の日本にはそうそうないはずですから。
暴言・暴力や悪口投稿
これは上司への直接の暴言・暴力と、SNSなどへの悪口投稿の2つに分けて考えたほうがいいでしょうね。いやまあ、どちらもありえないことですけど。
まずは暴言・暴力について。自分が暴言を吐かれたらキレるんでしょう? 暴力なんか振られようものなら、大喜びで訴えるんでしょう?
なんで自分はやっていいと思えるんでしょうか。不思議で仕方ありません。
逆に、ある意味、ある反面。SNSへの悪口投稿は条件付きなら理解できちゃいます。
条件というのは、会社や上司の名前を一切出さない投稿なら、ってことです。
だってほら、ぼくらみたいな一般人がSNSで繋がっているのって、基本的には“知っている人”だけ。かんたんに言えば、知人に対して愚痴っているだけじゃないですか。
当たり前の話ですが、愚痴なんて昔から山ほどありました。舞台が居酒屋やスナックからSNSに変わっただけなんでしょう。
ただ、お若い方々ならよくご存じのとおり、SNSにはとてつもないリスクが隠れています。
不満はオフラインで、信用できる仲間内だけで、こっそりやりましょう。
魔王くんの実体験
こちらも2つに分けて書きます。まず暴言と暴力。当然、どちらもないです。暴言じゃなく、芯を食った冷静な“マジレス”に心をえぐられたことは何十回もありましたけど。
え? それは魔王くんの自業自得? いや、だから、それが“芯を食ったマジレス”なんだって……もうやめて! 魔王くんのライフはゼロよ!!!
そしてSNS投稿。ぼくの場合、前の仕事で顔出しで仕事をしていた都合上、お会いしたことのない読者さんたちもフォローをしてくださっていたアカウントなので、不満や陰口は書いたことがない……と思っています。こういうのって、自覚のないものもあるだろうから、100%ないとは言い切れませんが。
あと、完全なプライベートアカウントというか、別垢もいくつか動かしてましたけど、そちらでもあんまり書いたことないですね。
そもそもぼくは、出版社時代に先輩たちから「“楽しい”を届けるのが俺たちの役割だ!」と教わったので、ネガティブなことは書きたくないんですよ。なので、SNSに悪口とかはあんまり書かないようにしています。
その分、腹の中に相当、溜め込んでいるので、爆発すると黙っていなくなりますけどね。ふっふっふ…。
無視
……。
あの、あまりに馬鹿らしいんで、一言で終わらせますね。
テメェらガキか!
(C)品本芽生
魔王くんの実体験
いや、こんなのないです。やったこともやられたことも、あるわけないです。
いくらなんでも、こんな子どもっぽすぎるバカげた行為に、アドバイスもくそもありません。
万が一、こういう経験をお持ちの方がいらっしゃったら……
いい加減、大人になりなさい。
虚偽報告、言いがかり
こちらも具体例を引用しておきます。
(事実がないのに)「○○さん(上司)にセクハラされました。上に報告しますよ。」
(事実がないのに)「○○さん(上司)が毎日パワハラしてくるんです。証明できますよ。」
「全然何もしてないのに、あの人がハラスメントしたことにして訴えよう。」
いやあ……、これもガキ丸出しじゃないですか……。
なんでしょうね、こんなことで「やってやったぜ!」と悦に浸るのが現代の若者なんですか?
そんなわけないと思うので、これはすべて作り話だと思い込むことにします。そうだ、そうだ! 日本にこんな若者、いるわけないんだ!!
魔王くんの実体験
いや、こんなのないです。やったこともやられたことも、あるわけないです(Part.2)。
皆さん、「オオカミ少年」の話はご存じですか? 嘘ばっかりついていたら、本当にオオカミが出たときに周囲に信じてもらえず、そのまま亡くなった少年の話です。
個人が集まり、社会ができる。そして個人と個人を繋ぐのは信用です。
どんなにかわいがっている後輩くん/ちゃんでも、もしこんな提案をしてきたら、居酒屋へ強制連行からの長時間の説教確定案件ですよ。
芽生ちゃん、頼むから、そんなことさせないでね。
まとめ:予想以上に低レベルだった…

今回、照会してきた6つの要素、どれもこれも低レベルというか低俗というか…あまりに子どもっぽいものばかりでびっくりしました。
SNSへの悪口投降くらいかな。気持ちが分かってあげられるのは。
そして、いれずの項目でも感じたのは、プロ意識の欠如です。
どんな仕事であれ、1円でも対価を受け取っているならプロであるべき。そしてプロなら仕事をきちっりとこなすべき。
たとえ老害と罵れようとも、この意見だけは1ミリも譲る気はないのです。
……ん? 後輩の芽生ちゃん、どうしたの?
芽生ちゃん「魔王さん、この“まとめ”部分だけで誤字脱字が6カ所もありますよ? 本当にプロなんですか?」
まあまあ。弘法も筆の誤り、河童の川流れ、猿も木から落ちる、と言うだろう。魔王くんの誤字脱字なんて気にするな。ハゲるぞ。
芽生ちゃん「(駄目だこいつ…早く何とかしないと…)」
さすが魔王くん。こういうときに便利な言葉がすらすら出てくるなんて、ライターの鏡ですね。
最後まで、ぼく、えらい!
答え合わせ
芽生ちゃんのセリフ、単なる“ネタ”ではありません。ここから下の部分を、スマホなら長押し⇒末尾まで選択、パソコンならマウスなどで範囲選択してご確認ください!
そして、この“答え合わせ欄”を見る前に6カ所、気づいていた方。あなたも、えらい!
(1.「照会⇒紹介」。2.「投降⇒投稿」。3.「いれず⇒いずれ」。4.「罵れ⇒罵られ」。5.「きちっり⇒きっちり」。6.「鏡⇒鑑」)
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