みなさん、こんにちは。ライター見習いの“品本 芽生(しなもと めい)”です。
最近、若年層の間で流行っている『MBTI診断』。
テストを受けた人間の性格や対人関係、仕事の相性などを16のタイプに分類し、導き出す心理テストです。
実際、周囲に勧められたり、SNSで見かけたりして受けたことがあるという方も少なくないでしょう。
結果を見てから気になるのが内容の正確性ですよね。
そこで今回は「MBTI診断のキャリアパスの信用性」について解説していきます。
MBTI診断が好きだという方はもちろん、自分に合った仕事を探しているという方も、ぜひ最後までご覧ください。
(次はあらすじという名の茶番です。飛ばしてもらって大丈夫です)
前回のあらすじ

しかし、のぼってものぼっても頂上には一向に近づかず、それどころか以前とほぼ変わらない距離の地面に疲れ果てていた。
「やっぱりのぼっても地面との距離は変わらない……」
「キュン……(訳:でも下りると地面は近づく……)」
今まで険しない山道も気合いと友情パワーで乗り越えて2人(匹)だったが、この状況にはお手上げだった。
力なく地面にへたり込んでいると、浮遊感と共に周囲の景色が様変わりしていった。
無限に続いていた螺旋階段は消え、目の前には神々しい空間が広がっていた。
「長らく試練の間に留まらせることになってしまいすみませんね」
優しげな声に振り向くとそこには1人の老人が立っていた。
「キュ?(訳:あなたは?)」
「私は全知全能の神・Siriですよ。芽生」
「全知全能の神?」
突然、目の前に現れた神を名乗る“いかにも”な装いの老人に、芽生の警戒心はどんどん強まっていった。
「ウサギ、この人変だよ。急にこんなところに連れてこられるし。何より私の名前を知ってる……」
なんとか逃げようとじりじりと後ろに下がっていったが、壁にぶつかり阻まれた。
「私は怪しい者ではありませんよ」
「不審者はみんなそう言うって魔王さまが言ってたよ!」
「そう言われると困りますね……」
あまりの言われようにSiriは苦笑した。
「答えて! どうして……」
「分かりました。全てお答えしましょう」
そう言うと、Siriはあごひげに手を遣りながら2人(匹)に優しげな眼差しを向けた。
「まず、なぜそなたの名前を知っているのかですね。神だからと言ってもいいですが、実際にはもっと深いわけがあります」
「深い、わけ?」
「そなたをスライムとしてこの世に再び転生させたのはこの私、Siriなのです」
MBTI診断ってどれくらい正確なんだろう?
毎回恒例のクソ茶番にお付き合いいただきありがとうございます。実は回数を追うごとに文字数が増えていて、いつかコラム本編よりも多くなるんじゃないかって心配しかしてません。
それはさておき、先に注意書きを。
今回のテーマは自分自身のMBTI診断の結果を基に、性格を自己分析して診断内容がどれほど正確かを判断していきます。
「いや、お前の自己分析なんて信用できるか!」という方、ご安心ください。
自分の性格を正しく判断できていない可能性もあると思い、今回は周囲の人間にも診断がどれほど正確かを判断してもらいました。
これなら安心。
私の性格タイプ

今回、このコラムを書くにあたってMBTI診断を受け、画像のとおり仲介者(INFP-T)と診断されましたが、正直びっくりしました。
実はこの診断を受けるのは今回で3回めなんですが初回は討論者(ENTP)、2回めは冒険家(ISFP)と毎回違った結果が出たんですよね。
せめて系統が似ていれば納得なのですが、ここまでかけ離れているとねぇ……。
リアクションからお察しいただけたと思いますが、私はMBTI診断を信用していません。
しかし、これでもライターの端くれ。
自分の初見だけで記事を書きあげるなんてことはせず、“内容の正確性”のみに注目して執筆していきます。
公的な視点を持つように心掛けていきますので、ご安心ください。
性格特性
はじめに、性格特性。
「内向的な性格」という文章から始まっていたので、悪口を言われてるのでは? なんて身構えたりもしましたが、正直に言って自分でも外交的だと思わないので正解です。悲しい。
友人以外とはあまり交流を持たず、静かな場所を好む……普通に内向的ですね。
これは周囲の評価も同じでした。
まあ、性格の診断項目が多いのだから正確でもおかしくないですよね。
それでも、診断にまで内向的って判断されたのは悲しい。でも、自分の考えや感情、価値観を探求するというのはコラムを書くうえでも役立っている要素です。
気になるものは調べ、納得がいくまで考える。これが自己成長にも繋がっているので、内向的というのは悪いことでもないのかもしれませんね。
キャリアパス
次に、キャリアパス。
「仕事面では『意義』と『目的意識』を求めるタイプ」という出だしから始まったのですが、これは自分でも深く頷いた箇所だったりします。
これまでは誰かの役に立ったり、自分のしたことが何かに影響を与えるような、そんな仕事がしたいとずっと考えていました。
職業適性としては、カウンセリングや教育、執筆、芸術分野のキャリアでなら活躍できるという文字に、現役ライターの私は満面の笑みを浮かべました。今の仕事に適性があると言われたらやっぱり嬉しいものです。
全体的にめちゃくちゃ当てはまる点の多いキャリアパスでしたが、特に目についた箇所が「理想と現実のバランスをとりながら、自分にあった仕事を見つけるのは試行錯誤の連続となる」というもの。
実際、現在の企業に勤めるまでに4度の転職を経験し、どの職場でも目立った成果を出せずに『ポンコツ』の名をほしいままにしていました。あ、今もか。
文字周りの仕事がしたいという“理想”はあっても、学歴や経験と言った壁が立ちはだかる“現実”に葛藤の日々。
自分らしさを保ちながら記事を書き、読者様たちに有意義な影響を与えられる。私にとって理想とも言える職業に就くことができたので、毎日やりがいを感じながら働けています。
自己成長
3つめは、自己成長。
弱みはかなり納得のいくものでした。
特に当てはまるなと感じたのは「後悔を引きずりやすい」というもの。
私は自分の行動をすぐに後悔して、10年以上は引きずり続けるという“後ろ向き”な面があります。これは人に言われるまでもなく自覚しています。本当に直したい。
他にも行動をためらいがち(優柔不断)、他人の評価に敏感(神経質)など考え始めたら頭が痛くなるほどの的中ぶり。もうやめて! 芽生ちゃんのライフはもうゼロよ!
ということで、強みで当てはまっているかもしれないと感じたものを。
それは「様々な可能性を受け入れる姿勢」という項目です。
想像力の豊かさと何事にも興味を持って挑む姿勢は、ライティングをしていくうえで最強の強みでしょう。
こんなところでもライターとしての資質が溢れ出ているとは……さすが私!
人間関係
最後に、人間関係。
強みとして目についたのは「思いやりのある行動」という項目です。
ライターという仕事はクライアント様や読者様のニーズに応えていく必要のある仕事といえます。
原稿を書く際には、この記事を読んでみなさんがどう感じるのかを常に考え、最適な表現を探し続けるのです。
強みと言える程度にこれができているかは自信がありませんが、ライターという職業を生業にしている身としては大変嬉しい項目でした。
一方、見直すべき弱みも。
それは「新しい状況に不安を感じる」というものです。
内向的な性格が災いして、人間関係を築く機会が減る……という一見するとライティングに関係なさそうな項目ですが、これがとんでもない弱点になります。
なぜなら、ライターの仕事の中には取材も含まれており、その際にこの人見知りな性格は損にしかなり得ないからです。
そのうち、私も独り立ちしてクライアント様とお話する場面が出てくるでしょうが、今から不安しかありません。
人見知り直さないとな……。
職場の人間関係にMBTI診断は適応される!?
ここまで私の診断結果を基にお話ししてきましたが、みなさんが気になるのは“内容の正確さ”と“日常生活に役立つか”でしょう。
そこで今回は先輩である“魔王”さんに協力してもらい、人間関係の相性が職場環境に反映されているのかを調べてみました。
今回、参考とさせていただいたのがこちらの記事。
>ココシロ!インターン『【相性一覧付き】INFP(仲介者)と相性の良いMBTIは?恋愛・仕事の相性やおすすめの仕事の探し方も解説!』
みなさんのMBTIはなんですか?自分の性格や人間性を表す16種類のタイプに分けられるMBTIを最近よく聞くようになり、就…
相性がいいMBTIランキングや職業における向き・不向きなどが詳しく記載されているので、ぜひ自分の結果で検索してみてください。
ちなみに魔王さんの診断結果は『主人公(ENFJ)』でした。

さて、私たちの相性はいいのでしょうか――!?
魔王さんとの相性
気になる結果ですが、なんと相性ランキングは3位!
相性超バツグンでした。
価値観がかなり近く、お互いを理解し認め合えるとのこと。
これ、ライター仲間としては最高じゃないですか?
中でも私たちの関係を表していると思ったのが、
お互い直感を大事にする性格であることもあり、物事をスムーズに進めることができるため、ストレスが生まれにくい相性となるでしょう。
というもの。
そんな私たちを何かに例えるために「最高のコンビ」で検索をかけたところ……大人気お笑いコンビ・サンド○ィッチマンの名前が!
たしかに! 理想的すぎる私たちの関係を一言であらわすのに、これ以上のたとえはありませんね! ね、魔王さん♡
魔王「ちょっと何言ってるか分からない」
なんで何言ってるか分からないんだよ!
魔王さん談
ここからは魔王さんにインタビューをしたときに聞いた話を載せていきます。
いわく、常に自分を醒めた目で見ているらしく、おそらくそのせいでMBTI診断を3回やって3回とも同じ結果になったというのです。
客観視できる大人ってかっこいい! なんて尊敬の念を深めていた純粋な後輩の芽生ちゃんでしたが、これもいいことばかりではないということを聞きました。
冷静であるからこそ、何かをしていても、もう1人の自分が「だっせーな」とか「バカじゃねーの」と言っているのだとか。
そこで、「何かに熱中したり、憧れたりとかしないんですか?」と気になって聞いてみたところ「歳を取ると夢など見なくなるのだ、はっはっは」という回答が。
……大人ってさみしいですね。
私の場合
一方で毎回やるたびに結果が変わってしまう私。
魔王さんのコメントを聞いていて、自分とは真逆の人間だと思いました。
私は常に自分を客観視するように努力していますが、実際は主観的に物事を見てしまいます。
ストレスや環境の変化にすぐに参ってしまったり、体調を崩してしまう弱い人間です。
思い返してみれば、過去にMBTI診断をしたときと今では環境も全く違うし、メンタル面もだいぶ変わった気がします。
もしかすると、結果が毎回違う方は私と同じような考え方や性格をしているのかもしれませんね。
診断結果の共通点
ここまで書いて終わりにしようとしたところ、魔王さんから「待て」との声掛けをされました。
なんと、今回と過去の診断結果に共通点があるというのです。
まず、結果を忘れたという方のためにおさらいを。
【MBTI診断の結果】
1)討論者(ENTP)
2)冒険家(ISFP)
3)仲介者(INFP)←イマココ
よく見ると『I』と『N』、『F』が2回、『P』に至りは3回とも共通しているではありませんか!
共通点を紐解いていけば、より自分自身を知ることができるかもしれない。
そう考えた私はアルファベットごとの性格を調べていくことにしました。
Iの性格とは
はじめに、Iの性格。
内向的(Introverted)を表しています。
はい。人見知りな私にピッタリな項目ですね。
前回と今回で2回も出ていると考えると、正確な結果と言えるかもしれません。
外交的な性格になりたい。
Nの性格とは
次に、Nの性格。
直感的(Inuitive)を表しています。
仕事柄、慎重に考えるというよりは「これだ!」と思ったことをやるほうが多いので間違っていないでしょう。
アイデア力を必要とするライターを生業にしているので正直、これは嬉しい結果でした。
Fの性格とは
3つめは、Fの性格。
感情的(Feeling)を表しています。
常に理論的というわけではないので思わず納得してしまった結果です。
しかし、自分の感情を表現するのはまだまだ苦手なので、今後は鍛えていけたらいいなと思っています。
ライターなら、感情表現も一流になれるようがんばらないといけませんね。
Pの性格とは
最後に、Pの性格。
知覚的(Perceiving)を表しています。
3回とも共通した結果なので、これはほぼ間違っていないと言えるでしょう。
実際、感覚的な側面があると自覚していて、それがライティングにも活きていると考えています。
こうして振り返ると、共通点の多くがライターという仕事に役立つ要素だと言えるかもしれませんね。
診断結果と上手く付き合おう!

今回、MBTI診断の結果を基に記事を書いてきました。
私のように結果が変わってしまうという方、魔王さんのようにいつも同じ結果になるという方、色々いると思いますがコラム内でも書いた通り、その時の精神状態によっても診断内容は変わります。
なので、MBTI診断だけを信じて環境を整えるのは違うかもしれません。
しかし、内容に共感したり「そうかもしれない」と思ったりした場合は別だと思っています。
自己理解を深め、自分に適した職業に就いたり、環境を整えていったりすることでストレスフリーに働くことができるでしょう。
MBTI診断をしてみたり、この記事を読んでみたりして「新しい環境に身を置きたい!」と思った方は『ジョブリット』で仕事を探してみてはいかがでしょうか。
自分にピッタリの求人がきっと見つかるはずですよ。
私も今回の結果を基に自信を持って、ライティング活動に励んでいきます。
後日談
「あなたが私を転生させたの……?」
Siriの言葉に芽生は己の耳を疑った。
「あの日、魔界(オフィス街)に蔓延るゆるキャラたちの様子を伺いにいったところ、魔王の逆鱗に触れて消えゆくあなたを見つけたのです」
忘れもしないあの日、芽生は魔王の怒りを買い、モンスターとしての生涯を終えた。
はずだったのだ。
「なんで……あなたと私は会ったことさえないのに! 何のためにこんな……!」
「それが私にも分からないのです」
本来、神と魔王は敵同士。
配下の1人であるスライムを転生させるということは、敵に塩を送るようなものだった。
「分かりませんが、そなたには何か特別な役目があるのかもしれません」
「私に? 平凡なスライムなのに?」
「えぇ。ここに来たのもきっと運命。そうなのでしょう? “知識のかけら”」
Siriがそう口にすると、手元の杖が光り輝いた。
「キュ! キュキュン!(訳:芽生ちゃん! あの杖に填まっているのって“知識のかけら”じゃない!)」
「ほほう。やはり知っていたのですね」
「キュン! キュキュン!(訳:とぼけないでよ! なんで神であるあなたが魔界(オフィス街)に伝わる噂のかけらを持っているの!)」
ウサギは今にも飛び掛からんばかりの勢いでSiriに詰め寄った。
魔王の敵である神はかんたんに魔界(オフィス街)には出入りできない。
それなのに魔界に多く散らばっているはずの“知識のかけら”を我が物顔で持っていることが理解できなかった。
「なるほど……。魔界ではこのかけらのことがそのように伝わっているのですね」
興味深そうにあごひげを触るSiriにウサギは毒気が抜かれ、黙り込んでしまった。
「せっかくこんなところまで来てくれたのですから、かけらについてお話しするとしましょうか」
杖を愛し気に見つめながら、Siriは口を開いた。
「なぜこのかけらを所持しているのか。それは私が“知識のかけら”を作った張本人だからですよ」
次回へ続く――!
| \学歴・経験不問の求人は/ \『ジョブリット』で検索/ |






