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【面接攻略マガジン】使いすぎると逆に失礼!敬語の使い方!

面接をうまく進めるために。ひいては就職・転職を成功させるために。合否を左右する重要ポイントを解説する面接攻略マガジン

日程も決まった。持って行くアイテムや着ていく服装も決めた。次に心配するのは……そう。言葉遣いですよね。

そこで今回は、「正しい敬語の使い方」を解説します!

種類は?役割は?意外と知らない敬語のキホン!

敬語の種類とは?
日程調整も持ち物や服装も完璧。となれば、あとは担当者に自分をアピールするだけ。

ただ、そこで気になるのが「敬語」。どこまで丁寧に話せばいいのか。自分が遣っている敬語は正しいのか。

今さら聞けない敬語のキホンを解説します!

日本独自って本当!?敬語の種類と役割を解説!

敬語があるのは日本語だけ。そんな都市伝説を聞いたことがありませんか?

しかしこれは間違い。韓国語をはじめ、東アジアの諸言語には敬語が体系化されている言葉が多いのだとか。また英語にも、「Sir」や「Mr.」なといった敬称や「Would you~」「Could you~」などの敬語表現が存在します。

日本語の場合、敬語の数の多さと複雑さが、諸外国と比べて際立っている。そう考えるほうが、正解に近いのではないでしょうか。

日本語の敬語表現は、大きく分けて3種類あります。

文字通り“相手を敬う”【尊敬語】

尊敬語とは相手や相手に関係する人に対して、敬う気持ちを表現するときに使います。「敬語」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、こちらではないでしょうか。

よく使う尊敬語は下記のとおりです。

尊敬語への言い換え
言うおっしゃる
行く
来る
いらっしゃる
おいでになる
お越しになる
食べる召し上がる
見るご覧になる
聞くお聞きになる
座るお掛けになる
会うお会いになる
伝えるお伝えになる
わかるご理解いただく
読むお読みになる
受け取るお受け取りになる

いかがでしょうか。比較的、わかりやすいものが多いと思います。

注意点をあげるならば、これらはすべて相手に対して使うもの。いくら面接の場で丁寧に話したいからと、自分が飲み物をもらったときに「召し上がります」と使うのはNGなので注意しましょう。

もうひとつ、コツを挙げましょう。こちらから担当者に何かをお願いする場合は、上記のあとに「~ください」を付ければ、大間違いにはなりません。

例えば提出した書類に目を通してもらうなら、「お読みください」と使いましょう。

ある意味とても日本的な【謙譲語】

謙譲語は、自分を下げることで相対的に相手を上げる表現。ある意味で、とても“日本らしい”表現かもしれません。

面接で自分のことを話すときは、常に下記を意識しておきましょう。

謙譲語への言い換え
言う申し上げる
行く
来る
伺う
参る
知る存ずる
存じ上げる
食べるいただく
頂戴する
見る拝見する
聞く拝聴する
座る座らせていただく
会うお目にかかる
伝える申し伝える
わかるかしこまる
承知する
読む拝読する
受け取る頂戴する
拝受する

これらを使う際に絶対に気を付けてほしいこと。謙譲語は自分の行動を表すため、“お”や”ご”はつけないのがルールです。

「お目にかかる」には”お”がついているぞ。そう感じる方もいるかもしれませんね。しかし、この「目」は自分ではなく相手の目のこと。そのため“お”が付いているだけなのです。

丁寧に話そうと思うと、つい“お”や“ご”をつけたくなりますが、自分のことを話す際には不要だと覚えておきましょう。

対象を問わずとにかく丁寧にする【丁寧語】

相手・自分など対象を問わず、物事を丁寧に表現するのが丁寧語。普段、何気なく使っている「です・ます」や「お米」「お醤油」なども、すべてこれにあたります。

丁寧語への言い換え
言う言います
行く行きます
来る来ます
知る知ります
食べる食べます
見る見ます
聞く聞きます
座る座ります
会う会います
伝える伝えます
わかるわかります
読む読みます
受け取る受け取ります

表が不要なくらい、皆さんも日常的に使用しているのではないでしょうか。

逆に言えば、これらはあまりにも日常的すぎるため、面接などのフォーマルな場面には適しません。「面接で使わない言葉」として覚えておくと、役に立つかもしれません。

ネットで調べたのに(泣)!間違えやすい敬語一覧!

調べても間違えるほど敬語はむずかしい
ネット上にはさまざまな情報が転がっています。一見、どれも正しいように見えるかもしれません。しかし、間違っている表現も、意外と見つかってしまいます。

というか、敬語にはワナのような言葉がとても多いのです。だからこそ、「敬語は難しい」というイメージがついているのでしょうね。

そこで、面接の場で使ってしまいそうな、間違いやすい敬語を紹介していきます!

これが間違い!?目上の方に使ってはいけない敬語6選!

まずは、日本語としては間違っていないものの、目上の方に使うのは失礼な言葉をご紹介いたします。

出会う人全員が目上にあたる面接の場はもちろん、入社後にも役立つ言葉ばかりですよ!

ご苦労様です

これは有名かもしれませんね。

この表現は本来、目上の方が目下の人に使うもの。面接で挨拶をすることはあまりないと思いますが、使うなら「お疲れ様です」が正解です。

了解しました

返事をする際に使いがちな言葉ですが、これは対等な立場同士で使うフランクな表現

目上の方に使うときは「承知しました」か「かしこまりました」を使いましょう。

〇〇さんはおられますか?

社会人歴が長い人でも間違えてしまうのがこちら。「おる」は“いる”の謙譲表現なので、相手の在席を確認するときには使いません。

正解は「いらっしゃいますか」です。

参考になりました

これがなぜ間違いなのか。分かる人は少ないかもしれませんね。

しかしこれは、聞いたことを判断材料の1つにして自分の考えを決めるということ。そのため、目上の方に使うのは失礼となります。

面接などでいいことを聞いた場合は「勉強になりました」と答えましょう。

すいません

これは口語で、正しくは「すみません」でしょ! と思ったアナタ。実は、どちらも目上に使う言葉ではありません。なぜならこちらも本来はフランクな表現だから。

目上の方に向けて謝罪をする場合は、「失礼いたしました」が正解です。

なるほどですね

これもよく使われる間違い敬語ですね。そもそも、「なるほど」という言葉自体が目上が目下に使う言葉なので、いくら“です”を付けて丁寧にしても失礼であることに変わりはありません。

正しくは「おっしゃるとおりです」です。

丁寧すぎて逆に失礼!?!よく使われる二重敬語5選!

皆さんは、「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」という言葉をご存じですか? 丁寧にしすぎて逆に失礼、という意味です。

実はこれと同じようなルールが、敬語にもあります。同じ種類の敬語を2つ以上重ねると「二重敬語」となり、かえって失礼にあたってしまうんですね。

面接というフォーマルな場では、つい「丁寧に話そう」という意識が強くなります。しかし、そのせいで慇懃無礼になってしまっては、元も子もありません。

それを避けるためにも、よく使われがちな二重敬語表現を5つ、紹介します!

資料はご持参いただけましたか?

これは「持参」と「いただく」がどちらも謙譲表現資料はお持ちいただけましたでしょうか?」が正解です。

お伺いします

こちらも「お~する」と「伺う」という2つの謙譲表現いちばんよく使われるもの伺います」と言えれば、人によってはかなり好印象になるでしょう。

拝見させていただきます

資料などを見る際に、よく間違えるのがこちら。「拝見」という謙譲表現のあとに、同じ謙譲語の「させていただく」を重ねる必要はありません。シンプルに「拝見します」を使いましょう。

ちなみに「拝聴」や「頂戴」の場合も同じです。

お読みになられましたか?

こちらもよくある二重敬語。事前に提出した書類の確認を促す場合は、「お読みになりましたか?お読みくださいましたか?」でもOK。「ください」も敬語ではありますが、種類が異なる丁寧語なので二重敬語にはなりません。

社長様

最後に、ちょっとイレギュラーですが注意していただきたい表現を。役職名は敬称、つまり敬語扱いなんですね。例は社長にしましたが、部長でも課長でも同じことです。そのため、あらためて“様”という敬称をつけてしまうと二重敬語になってしまいます

社長の〇〇様」、もしくは「〇〇社長」が正解です。

まとめ:完璧に使える人は超レア!だからこそ差別化になる!

正しい敬語で面接をクリアしよう
世界でいちばん学ぶのが難しい言語。日本語をそう表現することもあります。

その理由は「ひらがな、カタカナ、漢字を使い分ける」「おなじ音に違う意味が多数ある」「おなじ文字に違う音が多数ある」など多岐にわたりますが、「敬語の種類が多い」のも要因の1つでしょう。

正直な話、キャリアを積んだサラリーマンはおろか、日本語のプロである新聞記者や、自分の意見を言葉で正しく伝えなければいけない政治家でさえ、日本語を正しく使いこなしてはいません。そのため、新卒や第二新卒といった若者に対して、完璧な日本語を求める人もほとんどいないと言っていいでしょう。

そんな現状ですから、ある程度でも正しい敬語が使えれば、大きなアドバンテージとなります。

皆さんもぜひ『ジョブリット』で好みの仕事を見つけてください。そして、正しい敬語を使って、面接という関門をクリアしてください。

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