前々回、「転職を決めた理由」というテーマのコラムを書きました。そして、書いている途中にもう一つ、テーマを思いついたんです。
転職を決めるって、なんらかの悩みがあってのことですよね。でも転職活動をしていると、また別の悩みが出てくるんじゃないか、と。
そしてそれは、在職中だと余計にめんどくさいんじゃないか、とも思いました。
ということで今回は、「在職中の転職活動ならではの悩み」がテーマです。
これを書いている“ぼく”自身、転職を3回しています。同時に、過去に面接担当をしていた時期もあります。
両方の経験を踏まえて、“あなた”に伝えたいことを書いていきますね。
悩むことはみんな同じ!?転職活動中の悩みTOP4!
ただでさえ仕事で大変なのに、合間を縫って会社探しや口コミチェック、そして履歴書・職務経歴書づくりまで行う。
在職中の転職活動って、本当に疲れますよね。
でも、転職先が決まっていない状態で会社を辞めると、空白期間が怖い。そんな気持ちも分かります。ぼく自身、ある程度年をったあとの転職では、転職先を確保してから退職しました。
では、転職活動中、みんなはどんなことに悩むのか。そしてどう対処するのか。
そのあたりを1つずつ解説します。
悩み①書類選考に通らない
これはツラいですよね。ぼくもよーーーく分かります。この年になると、年齢だけで落とされるのが日常茶飯事ですから。
覚悟はしているつもりでも、面接にたどり着く前に「お祈りメール」ばかり届くと落ち込んでしまいます。
ただ、これはがんばるしかありません。もちろん、手を抜いているなら別ですが、一生懸命書いた履歴書であるならば、あとは先方との相性次第だったりもします。
一応、このサイトにも履歴書・職務経歴書の書き方記事がありますので、そちらもチェックしてみてください。
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“ぼく”流アドバイス|本命には手書きで!
がんばるしかない、と書いたのにアドバイスを書くのは難しいのですが。ただ、他の項目に入れる予定なので、ここでも何かをひねり出そうと思います。
そんな感じで考えた結果、この2つはいかがでしょうか。
① 志望動機の使い回しはNG
② せめて本命の会社には手書きの履歴書を送る
志望動機に関しては、たしか関連記事にも書いたと思います。でも、特にパソコンで書いている人ほど、変え忘れたりするので、注意喚起です。
そして手書きについては……時代錯誤と思われるかもしれません。でも、面接担当者って40~50代の方も多いじゃないですか。そういう世代には、手書き=本気みたいな固定観念があるものです。
ぼくも面接担当をやっていた時期がありますが、手書きというだけで好印象を持ちました。そもそも、みんながパソコンで送ってくるから、手書きだとそれだけで目立ちますしね。
あ、字はうまくなくても大丈夫です。でも、丁寧に書いてください。最後まで“止め”とか“はね”、“払い”を丁寧に書いていると、こっちは「この子、根性あるぞ!」って思うものです。
悩み②面接の日程調整が難しい
これは在職中ならではの悩みですね。仕事によってはぎりぎりまでスケジュールが確定しないこともあるでしょう。そうでなくとも、イレギュラーは付き物ですし。
あと、短いスパンに連続で半休や全休を取ると、周囲に勘付かれるかもしれません。”ぼく”のように無神経な人間は気にしませんが、そうではない人も多いでしょう。
もうひとつ。特定の業種や企業のみでしょうが、普段オフィスカジュアルで働いている人は、服装にも要注意です。半休を取った日だけビシっとスーツを着てきたら、そりゃあ誰でも気づいちゃいます。
ただ、是が非でも転職したいなら、バレたっていいと思いますよ。どうせ辞めるんだから。
もしかすると、周囲の目やその後の人間関係を気にするかもしれないけど、それもあと1~2カ月だけのこと。大丈夫ですよ。期限付きなら意外と耐えられるものです。
“ぼく”流アドバイス|ときどき”コスプレ”をしておこう!
これも、多くの人が悩むのではないでしょうか。“ぼく”も悩んだことがあります。
その経験で言うと、面接日は月曜日か連休明けの火曜日に設定することが多かったかな。ほら、休日とくっついていると、有給が目立ちませんし。
しかも3連休や4連休をつくると、周囲が勝手に「旅行かな?」って勘違いしてくれるんです。だから、イレギュラーが起きても、極力ぼくを外してくれるというメリットもあります。
服装に関しては、ぼくも職業柄オフィスカジュアルばかりです。ぼくの場合、普段からときどきスーツを着ていくことでカモフラージュしていました。
というのも、ぼくはもともとスーツという服装が好きなんです。好きというか、憧れに近い感じですかね。一時期、無職の期間があったからかもしれません。
そのころは、意味もなくスーツを着て新橋や有楽町(どちらも都内有数のサラリーマン街)をうろついてました。ちなみに、それをサラリーマンプレイ、略して”サラプレ“と呼んでいたのも、今となってはいい思い出です。
なので、いつか転職するかも……と悩んでる皆さんにおすすめしたいのはコスプレ。日頃からランダムでスーツやジャケットを着ることで、スーツへの違和感をぼやかすことができますよ。
悩み③予想外の出費に苦しむ
転職活動って、意外とお金がかかるんですよね。交通費や書類の郵送費、あと証明写真も意外と値が張ります。それに、人によってはスーツを購入しなきゃいけない、なんてケースもありそうです。
新型コロナ後はZoomやLINEビデオ通話、Google Meetを使ったネット面接も増えました。でも、最終面接は現地で行うことがほとんどなので、なにかしらの出費は避けられません。
参考までに、退職後に転職活動を行う場合、月給2~3カ月分くらいは用意しておいたほうがいいのだとか。
在職中の活動なら現職のお給料はもらえるので、そこまでは不要でしょう。でも、電車やバスではなく自転車を活用するなど、節約したほうが安心だと思います。
“ぼく”流アドバイス|転職活動は1月or7月に行おう!
ぼくも居住エリアを変える転職をしたことがあるので、お金に困ったことがあります。面接のためだけに新幹線に乗って移動し、そこで担当者さんに「よくわざわざここまで来ましたね」と半笑いで言われたこともあります。当然、その面接はダメでした。
じゃあ、どうやってお金を工面したかというと……貯金ではなく、ボーナスを原資にしました。
そして“ぼく”的な転職活動におすすめのタイミングは、ボーナス直前or直後です。
というのも、お金に余裕がないと心の余裕までなくなりますからね。面接でポテンシャルを発揮できなくもなるでしょうし、「お祈りメール」のダメージも普段以上にきつく感じます。
物価高で大変な時代ではありますが、転職活動前にはお金を貯めておきましょう。そのうえで、ボーナス時期などお金に余裕のある時期に、転職活動を行いましょう。
本当にこれを書いている今、ふと気づきました。「転職は7月に行おう!」っていう記事を7月末にUPするって、タイミングが悪すぎますね。
このへんが、“ぼく”がいつまで経っても出世できない理由の1つかもしれません。もちろん、ほかにもたくさんあります。知ってます。でも治らないんです。ごめんなさい。
悩み④希望条件を満たす会社が見つからない
「書類選考に通らない」と並んで、転職活動の悩みランキング上位に入るのがこちら。
今の会社や仕事が希望通りではないことは分かる。でも、じゃあどんな会社・仕事が理想なのかまでは分からない。そういう人もいるようです。
同時に、やりたいことや行きたい会社があっても休日や給与など条件が合わない、ということもありそうです。
そしてこれは、在職中の活動ならではだと思います。今の会社と比較するから、余計に悩んでしまうのでしょう。
これも特効薬はないと思います。たくさんのサイトを見て、多くの情報を集めるしかありません。
サイトに掲載されている情報は意外と短いスパンで入れ替わるもの。希望に近い会社が見つけられるまで、根気強くがんばりましょう。
“ぼく”流アドバイス|”転職ありき”で考えちゃダメ!
この悩みは、むしろいいことだと感じます。
ぼくの周りにもいました。最初は軽い気持ちだったのに、転職サイトを見たり、履歴書を送ったりしているうちに「絶対に転職しなきゃいけない」と考えちゃう人が。「自分は求められていない」「いや、そんなはずはない!」ってなっちゃうのかな。
でも、そんなことはないですよ。他の会社を調べた結果、今の会社の良さに気づく。そんなケースがあってもいいと思います。
はっきり言ってしまえば、悩むような会社への転職はまったくおすすめしません。だって、本当に合いそうな会社を見つけたら、一切悩まずに「ここだ!」と思えるはずですよね。
実はこれ、“ぼく”が親父に言われたことなんです。
それはWEBサイト制作会社に勤めていたとき。軽い気持ちで転職活動を始めたら、意外なことにあっさり2社から内定をもらったんですよ。
そのとき、ぼくはすごく悩みました。だって、軽い気持ちだったから。でも、内定をくれた2社とも、それなりに希望どおりだったので、すごく悩んだんです。
そして、多分20年ぶりくらいに親父に相談したら、「悩むくらいならやめとけ」と言われて、素直に「確かにそのとおりだ」と思ったんですよね。結局、どちらも断りました。
その1年後、今の会社を見つけて転職をしたんですが、そのときは相談しようなんて考えなかったのも、親父の言葉が正しかったことの証明でしょう。
まとめ:転職しなかった=負けではない!
一度、転職活動を始めたのに、結局今の会社に残った。そんなとき、ちょっと口の悪い同僚とかだと、こんなことを言いがちです。「実力がないから転職できなかった」と。
でも、それは大きな間違いです。
転職「しなかった」のと「できなかった」のは、大きく違います。そして、ポジティブな気持ちで転職「しない」ことを選んだのなら、それはとても幸せだと思います。
あ……。転職サイトのブランディングサイトなのに、「転職しなくてもいい!」って書いてしまった。“ぼく”が出世できない理由が、また1つ明らかになりました。
とにかく、仕事と転職活動を並行するのは大変ですが、後戻りできるという絶対的なメリットがあります。
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