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無理な引き止めって本当にあるの?“ぼく”の退職経験談!

今週、当サイトで「退職のしかた」にまつわる記事が連続でアップされましたね。皆さん、ご覧いただけましたでしょうか。

一応、ここにもリンクを貼っておきましょう。

正しい退職の伝え方

ジョブリットメディア

円満退社をするためには、正しい退職の伝え方が必要。いつまでに、どうやって報告すればいいのか。そもそも最初は誰に伝えるのか…

引き止められたときの対処法

ジョブリットメディア

退職を伝えたあと、無理やり引き止められたら、どうすればいい? 今回は上司からの引き止め方に合わせて、効果的な振り切り方を…

さ、こんだけ媚を売っておけばいいですかね

今回はこの流れに便乗して、“ぼく”も退職について書いてみようと思います。

退職/転職を考えている“あなた”の参考になれば幸いです。

無理な引き止めなんて見たことも聞いたこともない!

無理な引き止めって本当にあるの?
そうなんです。ぼくは計4社で通算17年ほど働いていますが、無理な引き止めなんて味わったことがありません。もっと言えば、周囲を含めて見たことも聞いたこともありません

うん、そうだよね。辞めたい人を引き止めるなんてムダなことに、エネルギーを使う人なんていないよね。

ということは、ネットに転がっている体験談はすべて作り話。不幸な人なんていなかったんだ! よかった、よかった

……。

これでコラムが終わったら怒られますよね。

ということで、退職にまつわるぼくの実体験をまとめてみます。

報告相手について

まずは最初に誰に伝えたかから始めましょうか。当サイトの記事では「絶対に直属の上司に伝えろ!」ということでしたが、はたしてぼくは誰に伝えたでしょうか。

“ぼく”の実体験・報告相手
1社目
(大手レジャー会社)
人事部
2社目
(出版社)
取締役
3社目
(WEB系求人会社)
直属の上司(課長)

はい、全然守れていません(笑)。

でも、ぼくは退職でもめたことはありません。

なぜかと言うと、それなりにすべて理由があるからです。

1社目:相手・人事部

新卒社員だったぼくはこのとき、さまざまな現場を回るジョブローテーション中でした。

だから、直属の上司っていうのがいなかったんですよ。

そのため、本社の人事部にメールを送り、その直後に電話で報告。そして翌日、人事の方が自分の職場まで来てくれることになりました。

今、振り返っても、このときの判断は間違っていなかったと思います。

2社目:相手・取締役

ここでも、直属の上司ではない人に報告しています。

でも、これは小さな出版社ならではの理由なんですよね。

当時の人事ツリーは

社長→取締役→部長→主任(ぼく)→一般スタッフ

となると、本来は部長に報告するべきなのでしょうが、小さな会社ということもあり、現実はこんな感じだったんです。

社長→取締役→部長orぼく→一般スタッフ

要するに、業務によって降ろす相手が変わるような体制だったんです。

だから、ある意味では取締役も直属の上司だと言えたんですよね。

とはいえ、当然部長も知ってましたよ。そもそも、転職活動を始めた時点で報告したし、選考の途中経過も伝えました。

だから、特に問題になることはなかったみたいです。

ちなみに、連絡方法はメールで、その時点で「退職したいから打ち合わせの場所を作ってください」と書いたと記憶しています。

3社目:相手・直属の上司

ここでやっと、当サイトの記事どおりのルートをたどりました。

このときはぼく(一般スタッフ)が直属の上司(課長)に伝え、そこからさらなる上司である部長、次長、そして社長と伝わったと思います。

こうして考えると、この会社は体制がしっかりしていましたね

方法も、当サイトの記事どおり。まず個人チャットで「話したいことがあるので、どこかでお電話できますか?」と送り、その後電話で報告。さらに後日、部長を交えてWEB会議ツールで打ち合わせしました。

ちなみに電話での報告になったのは、自分が地方支社勤務で、課長や部長は全員、本社勤務だったからですね。

退職期間について

続いては退職までどのくらいの時間がかかったかを紹介します。

ここに関しては、勤務年数や役職、抱える仕事量にもよることをご承知いただいたうえで、ご覧いただければ幸いです。

“ぼく”の実体験・退職までの期間
1社目
(大手レジャー会社)
約1カ月
2社目
(出版社)
約6カ月
3社目
(WEB系求人会社)
約2カ月

1つ、びっくりされるかもしれない数字がありますね。そこも含めて、きちんと解説します。

1社目:期間・約1カ月

先ほども書いたとおり、このときのぼくはジョブローテーションでさまざまな現場を回っていただけ。正直、大した仕事はしていませんでした

そんなこともあり、円満退社としては最速ともいえる1カ月での退職となりました。

具体的に言うと、2月末に報告して3月末日で退職という感じですね。

在職期間的にも仕事内容的にも、ほかに何も書くことがありません(笑)

2社目:期間・約6カ月

最初に書いておきたいのは、この長すぎる期間を言い出したのはぼくだ、ということ。会社に強制させられたわけではありませんよ。

前職との違いは、10年という在職期間。それに役職にも就いていたので、時間がかかるのも当然です。

あと、退職を決めた時期も悪かったんですよ。

というのも、7月頭に報告して、翌年1月末の退職だったのですが、10月に自分たちのサイトの大幅リニューアルを控えていたんですよ。

リニューアル前はもちろん、リリース後もさまざまなトラブルや修正への対応が発生することを考えれば、どうあがいたって11月までは退職できません

しかもね、11月に入ると、今度は年末年始という名の繁忙期が目前に。その直前に退職したら、後輩や部下が困ることは容易に想像できました。

そして、もっとも大事なこと。

12月にはボーナスがある! これをもらわずに辞めるなんてもったいない!

一言にするとあれですね。ぼくが自分を最優先した結果、ということです(笑)。

3社目:期間・約2カ月

この会社の在籍期間は5年。1社目と3社目のちょうど中間ですね。そして、役職はありませんでした。

報告が11月後半で、退職は翌年1月末。より正確に言うならば、かかった期間は2カ月と1週間くらいかな。

正直ね、もっと早く辞めることも可能でしたよ。2カ月かけたのは、ここでも自分を最優先しただけです。

それは、先ほどと同じくボーナスと、あと有給休暇です。そんなに多くはなかったけど、だからこそキレイに使い切ろうと思いましてね。

当サイトの記事にもあったように、有給消化と引継ぎを万全にしようと思ったら2カ月がちょうどいい

体感的に、ぼくもその意見に同意します。

引継ぎについて

続いては、どんな業務をどう引継いだかについて。

とはいえ、1社目は引き継ぐ作業自体がなかったので除外しちゃいます。

“ぼく”の実体験・引継ぎ作業
2社目
(出版社)
取引先への後任の紹介
抱えている企画の引継ぎ(社内)
抱えているTV番組の引継ぎ(社外)
抱えているイベントの引継ぎ(社外)
3社目
(WEB系求人会社)
担当企画の引継ぎ

こう書くとかんたんそうに見えますが、実際は非常に面倒でした。なので、こちらも章立てて解説します。

2社目:引継ぎ・たくさん

退職まで半年もあったのに、時間はまったく足りませんでした

社内の案件はまだましなんです。特に自部署には退職を決めた時点でこっそり伝えてありましたし。

でも、社外の仕事の引継ぎはマジで面倒でした。

というのも、部長や取締役と相談した結果、社外への報告は12月の仕事がひと段落してから、ってことになったんですよ。

でもね、実際にひと段落するのは12月中旬。そして年明けの1月はほぼすべて有給消化。つまり、実際に作業できる期間は2週間くらいしかない!

そもそも、ぼくがメインで関わっていた取引先だけでも3社あり、そのうち1つは入社当初から10年の付き合い。

そして、そこに付随する関連会社テレビ・WEBの製作会社、さらには広告代理店……挨拶しなければいけない会社は数十社ありました

くそ忙しい年末に、2週間ですべてに出向くなんて無理に決まってます。できるだけ不義理はしたくなかったけど、結局いくつかはメール、電話での引継ぎとなりました。

いやあ、本当に面倒でした。もう二度と、味わいたくありません

3社目:引継ぎ・担当企画のみ

一方、3社目では煩わしいことはありませんでした

仕事の幅自体もそこまで広くなかったし、そもそも特定の会社と深く付き合うというよりは、多くの会社と取材時だけのお付き合い、という感じだったので。

ただ、そのサイトで連載していた担当企画だけは、引き継ぐ必要がありました。

そして、2社目と大きく違うのは、引き継ぎ相手が自分のいた地方支社ではなく、本社勤務だったこと

直接会って話すのは無理なので、チャットアプリや電話を使っての引継ぎとなりましたが……これはこれでめちゃくちゃ面倒だったなあ。

ただまあ、2社目とは比較にならないほどスムーズでした。退職までの期間って、長すぎても良くないのかもしれませんね。

引き止めについて

さあ、いよいよ本題です。

とかいいながら、章のタイトルにもあったとおり、大した引き止めなんてないんですけどね。

“ぼく”の実体験・引き止めの有無
1社目
(大手レジャー会社)
ほんの少し
2社目
(出版社)
なし
3社目
(WEB系求人会社)
なし

ね。見ればわかるとおり、幸せな退職経験ばかりです。

1社目:引き止め・ほんの少し

唯一、多少なり引き止められたのはここだけ。

とはいえ、自分の能力を買ってくれたというわけではありません。

「新卒で入社したのに1年で辞めるなんて」。そんな世間の常識的にはとても真っ当な、だけどやりたいことができないことを嫌がる青臭いぼくにはありがた迷惑な引き止めを、遠い昔のおぼろげな記憶では30回くらい繰り返されました(笑)

それに対してぼくは、「いえ、辞めます」の一点張り。ついには人事担当者が折れて、その日のうちに退職が確定しました。

ちなみに、電話の時間は30分くらいだったと思います。昔すぎて、ちょっとあやふやですけど。

2社目:引き止め・なし

在職期間も長く、役職も持っている。それなのに引き止めがなかったのは、ぼくが事前に極力、会社に迷惑をかけない退職スケジュールを組み立てていたからだと思います。

そして、もうひとつ。役職者が退職を希望するって、多分、引き止めようがないんじゃないかな。

そもそも一般企業とは異なり、出版社で10年というのは相当なベテランです。特に、ぼくたちのように「専門誌」と呼ばれる世界では。

それに、この会社は競合他社と比べても給与面に恵まれていました。

そんな状態なのに退職を決意する。それならよほどの理由があるんだろう。そう思われたのではないでしょうか。

実際、同業他社への転職ではないことを確認されただけで、スムーズに引き継ぎの話へ進みました。

そして、引き継ぎ自体はまったくスムーズでなかったことは、先に書いたとおりです(笑)。

3社目:引き止め・なし

ここに関しては「絶対、すぐに受け入れてもらえる」という自信がありました。

なぜなら、ライターであるぼくの直属の上司も、同じライターだからです。

前にも書いたと思いますが、ライターというのはある意味で技術職です。文字を書くという技術を高く買ってくれる会社を見つけたら、転職は当たり前に行われます。

おじさんであるぼくよりも少しだけ年上の上司は、ぼく以上にそのことを分かっている。そう確信していました。

実際、電話で報告したときの返事は、こんな感じでした。

ぼくこのたび退職させていただきたく、ご連絡しました

上司新しいところは決まってるの?

ぼくはい。実はちょっと前からこっそり転職活動してまして

上司そっか、よかった。どう? ぶっちゃけ、ウチより給料いい?(笑)

ぼくちょっとだけ(笑)

上司いいな~、完璧じゃん(笑)。俺もそんなところ見つけたら、絶対に転職するもん(笑)

世間の真っ当な仕事をしている会社だと、こんなことは少ないんですかね?

まあ、あれです。ライターの世界ってだいたいこんなゆるい感じなんですよ。

まとめ:事前にロジックを組み立てておこう

無理な引き止めへの対処法!
ぼくとしては、無理な引き止めに合わないためには、2つのコツが必要だと思います。

1つは、退職までのスケジュールを組んでおくこと

というのも、会社が引き止めるときに使う理由って、「会社に迷惑がかかる」がいちばん多いと思うんです。それにロジックで対抗しよう、ということです。

それでも引き止められたら、もう1つのコツ。弱気にならないこと!

そもそも、辞めるか辞めないかは100%、“あなた”の気持ち次第です。会社や上司の意思が入る余地なんてありません。

何を言われても、強気に突っぱねましょう

あと、転職先を決めておくのもいい方法です。タイムリミットが明確ですからね。

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