永遠の謎!? 経験者と未経験者、どっちが有利?

求職者の疑問に答える『面接の謎』シリーズ。第6弾となる今回は、多くの方が気になるであろう謎にお答えします。

それが「経験者と未経験者、どっちが有利?」という疑問!

実際、ほとんどの求人では経験者と未経験者、双方を募集しています。その場合、経験のある人が有利になるのか、それとも経験の有無に限らず若い人が有利なのか。

転職活動をしたことのある人の多くが悩んだであろう疑問にお答えしていきます!

>過去の面接の謎シリーズはこちらから!

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経験者と未経験者、どちらにもメリットがある!

未経験者にもメリットはたくさんある!
もし皆さんが人事担当だった場合、経験者と未経験者、どちらを採用したいと思うでしょうか?

もちろん年齢バランスや募集の理由など会社の状況にもよりますが、基本的には経験者のほうが有利だという声が多そうです。

では質問を変えましょう。25歳と35歳、どちらを採用したいですか?

こうなると、先ほどとは真逆の結果になるのではないでしょうか。

もちろん、経験者が必ずしも年長者となるわけではありませんし、未経験者だからといって若いとも限りません。

しかし一般的に考えれば、豊富な経験を持っている人は年齢が高くなりがちですし、新たな業界に飛び込もうという人は若くなりがちです。

つまり経験者と未経験者には、どちらにもメリットが存在するということです。

経験者採用のメリット

一般的に経験者を採用すると、下記のようなメリットが考えられます。

【経験者採用のメリット】
知識や経験の豊富な人材を確保できる
教育コストを削減できる
生産性向上につながる

では1つずつ確認していきましょう。

知識や経験の豊富な人材を確保できる

同業種の経験を持っている方を採用できれば、即戦力になってくれることが期待できます。これが経験者採用の最大のメリットです。

特に急を要する募集であるほど、経験者が有利になるのではないでしょうか。

また自社のやり方に行き詰まりを感じている場合、他社での経験を持ち込んでもらって新たな仕組みづくりに貢献してもらえるかもしれません。

教育コストを削減できる

人材育成にかかるコストは企業にとって大きな負担。そのため、教育の負担が最小限ですむ経験者採用は、企業にとって魅力的です。

大手企業であれば人材育成を専門に行っている部署があることも多いですが、中小企業となるとむずかしいのが実情。

そういう意味でも規模の小さい会社ほど、経験者採用にはうまみがあることになります。

生産性向上につながる

当然の話ですが未経験者と比較して、同業種の経験を持っている人材は業務を効率的にこなしてくれるでしょう。

さらに、先述のとおり、他社での知識・経験を活用して業務フローを改善してもらえる可能性まで考えれば、大きなメリットになります。

生産性の向上は企業にとって永遠の課題。

それをこなしてくれるかもしれない経験者採用は、企業に大きな利益をもたらす可能性を秘めています

経験者採用のデメリット

そんなのあるの? と思われるかもしれませんが、実は経験者採用にはデメリットも存在します。

【経験者採用のデメリット】
給与が高い
柔軟性がない
伸びしろがない

こちらも1つずつ解説していきます。

給与が高い

経験者採用において最大のデメリットが給与面。

当然の話ではありますが、実力や経験に自信のある人を採用する際、未経験者と同水準の給与を提示しても、入社してもらえる可能性は低いでしょう。

それがマネージャーや管理職としての採用や、資格保持者であればなおさら。

経験者だからといって新天地で過去と同じように活躍できるとは限らないところも、企業が頭を悩ませる要因です。

柔軟性がない

豊富な経験を持っている人の場合、すでに自分なりの業務フローが確立していることでしょう。

そして、自分の能力に自信がある人ほど、仕事のやり方を変えることに抵抗を感じるかもしれません。

かといって、自社のやり方になじもうとしない人は、職場で浮いた存在になりやすいもの。

結果として本人がポテンシャルを発揮できないだけではなく、社内全体の雰囲気が悪化する可能性も秘めています

伸びしろがない

経験者といっても年齢はさまざまですが、キャリアが長いほど、伸びしろが残っていない可能性があります。

しかし、これにかんしては企業側が「経験者採用に何を求めているか」というのがそもそもの問題とも言えるでしょう。

経験を買って採用した中堅~ベテランに、新卒や第二新卒入社で入社した若者と同じ成長曲線を期待するのは無理な話

経験や技術を若い社員に伝えてもらい部署全体のレベルアップを図るなど、明確な目的を設定しておくべきです。

未経験者採用のメリット

ここまで、経験者を採用するにあたってのメリット・デメリットを解説しました。

同じように、未経験者を採用するにも長所・短所が存在します。

まず、メリットとしては下記のようなことが考えられます。

【未経験者採用のメリット】
若年層を確保しやすい
応募者の絶対数を増やせる
新たなアイディアの創出

こちらも1つずつ解説しましょう。

若年層を確保しやすい

業界や業種を問わず、さらに言えば大企業・中小企業を問わず、日本で活動するほぼすべての企業が現在もっとも苦心しているのが若年層の確保

急速に少子化が進んでいる現代において、20年後、30年後も活躍してくれそうな人材の獲得は至上命題と言っても過言ではありません。

多少、教育にコストがかかったとしても、育成のため数年間を費やしたとしても、若手を確保することのメリットを打ち消すことはできません。それほどに、企業にとって重要な要素です。

応募者の絶対数を増やせる

経験の有無を問わないことで、応募総数が増えるかもしれません。ということは、企業は豊富な人材の中から最良と思える人を採用できるわけです。

どれだけ豊富なキャリアを持っていても、自社で活躍できる保証などありません。

選択肢を増やして最良の選択ができる環境を整える。こちらもやはり大きなメリットになります。

新たなアイディアの創出

たしかに、経験者にはキャリアという強みがあります。一方、未経験者の強みは、業界や企業の慣習にとらわれないアイディアを生み出す可能性があることでしょう。

いつの世の中も、時代に寄り添った商品やサービスがヒットするもの。

自由な発想のもとに生まれる斬新なアイディアに期待して、未経験者を採用したい企業は多いはずです。

未経験者のデメリット

未経験者採用には経験者にないメリットが多数あることがお分かりいただけたでしょうか。

しかし、同時にデメリットも存在します。

【未経験者採用のデメリット】
教育にコストがかかる
給与設定がむずかしい
早期退職のリスクがある

最後にこちらを紹介しましょう。

教育にコストがかかる

未経験者が自社で戦力になるかどうかは、ひとえに教育にかかっています。

しかし教育にはコストがつきもの。そして成長までにかかる時間やマンパワーを許容できるかは率直に言って企業次第でしょう。

先ほども書いたとおり、専門部署がある、教育体制が整っている企業であれば、効率よく育成できると思われます。また、逆説的な言い方にはなりますが、新人の教育プランを事前に想定しているような企業であれば、本人も焦ることなく成長していけるのではないでしょうか。

そうではない企業は採用を始める前に、まずはマニュアルの作成フォローアップ体制の構築などの準備を整えるべきです。

同時に自社の育成システムを求職者にどうアピールするかについても想定しておくと、未経験者が安心して飛び込むことができる会社に近づけるでしょう。

給与設定がむずかしい

経験者の給与は高くなりやすいと書きましたが、実は未経験者の給与設定も企業にとって悩みの種

なぜなら既存社員とバランスを取る必要がある一方で、他社でもらっていた給与から劣る額を提示しても入社してもらえない可能性があるからです。

近年は物価高騰が続いている影響で、どの会社でも社員の昇給を実施していますが、その上がり幅は企業によりさまざま。

最低でも同業他社と同レベルの待遇を用意するか、福利厚生など給与以外でも社員に還元できる仕組みを構築する必要があります。

早期退職のリスクがある

教育にコストをかけ、他社・既存社員とのバランスを考えた給与を提示して、時間をかけて育てても、未経験者は早期に退職してしまうリスクを秘めています

もちろん経験者にもリスクはあるのですが、どちらが大きいかと言われれば、確実に未経験者でしょう。

多くの採用担当者がやっていることだとは思いますが、未経験者に対する業務内容の説明では、「専門用語や略語を使わない」「視覚的に理解できる資料を渡す」などの対応が必要です。

まとめ:はっきり言って有利・不利はない!

募集要項あるある
ここまで見てきたように、経験者採用と未経験者採用、どちらにもメリットがありデメリットがあります。

ということは、どちらかが有利とは一概に言えません。結局のところ、企業の置かれている状況次第となってしまうでしょう。

イラストにも記載しましたが、企業がどちらを欲しがっているかを応募前に見極めたいなら、下記に注目してください。

【募集要項の注目ポイント】
・教育体制をアピールしている
・20代、30代が活躍中!などの文言がある
・経験不問、資格不問をアピールしている

 ⇒経験を問わず若年層を募集している

・同業他社より初任給の下限が高額
・「家族がいる方」に向けたアピールが多い

 ⇒ある程度の経験、資格保持者を想定している

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経験者と未経験者、どっちが有利?
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