面接の謎を解明! 不採用の理由って聞いていいの?
就職/転職活動を続けていると、「これってやってもいいの?」「なんでこんなことを聞かれるの?」など、“面接の謎”に出会うこともあるでしょう。
今回から、そんな皆さんの疑問を1つずつ解決していきます。
そして今回、第一回目となるテーマはこちら。
「不採用の理由って聞いてもいいの?」
この記事のまとめ
・不採用の理由が気になるなら聞いてもいい
・ただし必ず答えてもらえるとは限らない
・聞くならメールがおすすめ
不採用の理由は聞いてもいい?
「面接に落ちた理由を聞きたい」。
そう思ったことのある方も多いのではないでしょうか。
実際、不採用となった理由を知り対策を立てることができれば、次の面接に向けて大きなアドバンテージになるかもしれません。
今回は理由を問い合わせる際の例文や、よくある不採用の理由、そしてその対策を解説していきます。
そもそも理由を聞くのはルール違反?
いきなりですが、テーマに対する解答からスタートします。
面接を受けた企業に対して、不採用の理由を聞くこと自体に問題はありません。
同時に、企業側に理由を開示する義務もありません。つまり、聞いたからといって必ず答えが返ってくるとは限らないということです。
それでも前述のとおり、不採用の理由を知ることができれば対策を立てられます。今後の就職/転職活動に役立たせられるマナーを守って問い合わせしてください。
問い合わせ時のマナー
まず気を付けたいのは、問い合わせ方法。担当者がすべての選考理由を把握しているとも限りませんし、口頭で伝えにくいこともあるでしょうから、必ずメールで問い合わせましょう。
同時に、メールを送る時間にも注意してください。
【メールを送るときの注意点】
・企業の業務時間内に送る
・始業直後、終業直前は避ける
・お昼休憩の時間をさける
また、選考結果が出てから時間が経ってしまうと、担当者の記憶が薄れる可能性があります。正しい回答をもらうためにも、結果が通知されたらできるだけ早く問い合わせましょう。
問い合わせ時のメール例文
件名:選考結果に関するご質問
○○株式会社
人事部 採用担当 ○○様
お世話になっております。
○月○日に面接を受けさせていただきました○○と申します。
このたびは選考結果のご連絡をいただきまして、ありがとうございました。
次回の参考にしたく、もし差し支えななければ、今回の選考結果の理由をお教え願えませんでしょうか。
大変お忙しいところ恐れ入りますが、ご返答いただけましたら幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします。
あらためてまして、このたびは面接のために貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
企業から見た、主な不採用の理由
前述のとおり、問い合わせたからといって、必ず不採用の理由を教えてもらえるとは限りません。
そこで、ここからは企業が不採用とする理由によくあるものと、その対策を紹介いたします。
皆様のご参考になれば幸いです。
【主な不採用の理由】
[履歴書に理由がある場合]
・熱意が感じられなかった
・履歴書の書き方に問題があった
・企業が求める人物像と異なっていた
・自分の言葉で書かれていなかった
[面接に理由がある場合]
・ビジネスマナーが備わっていない
・身だしなみが整っていない
・企業研究ができていない
・逆質問をしない
履歴書の対策
まずは履歴書上に問題があるケースと、その対策について解説します。
そもそも、選考は履歴書を送った時点から始まっていることを忘れてはいけません。
面接での自己アピールは得意なのに、なぜか毎回「お祈りメール」が届いてしまう。
そんな方は、ぜひ履歴書の書き方を再チェックしてください。
熱意が感じられなかった
業界や業種を問わず、すべての企業に共通するポイントがあります。
それは、「熱意のない人間を採用することはない」ということ。
面接でのミスを熱意がカバーすることはあっても、熱意のなさはリカバリーすることはできません。
「この会社に入りたい」という気持ちを伝えるためにも、ホームページなどを細かくチェックし企業研究を行いましょう。
書き方に問題があった
今回紹介する要素の中でもっとも原因が明快で、対策も可能な理由と言えるでしょう。
誤字脱字が多い、丁寧な文字で書かれていないなど、担当者が読むことを意識できていない場合は、評価が下がりがちです。
またあまり知られていませんが、履歴書にはいくつかのルールがあります。
本サイトには履歴書の書き方にフィーチャーした記事もございますので、ぜひご確認ください。
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求める人物像と異なっていた
履歴書とは反対に、もっとも改善がむずかしい理由がこちら。
合致しないポイントが資格であれば、努力して取得することもできます。しかし、経験や社風に合わないと判断された場合、今すぐにできることは少ないでしょう。
現時点では縁がなかったとあきらめるとともに、企業研究を通して相性の良さを確認するようにしましょう。
自分の言葉で書かれていない
インターネット上でどんな情報を仕入れられる現代は、この理由も目立つようになっています。
不採用理由を聞くなど、形式的なメールであれば、上記の例文をそのままコピペしても問題はないでしょう。
しかし履歴書はそうではありません。自分の人生や性格、これまでの経験が文面ににじみ出るものですし、それで当然です。
しかし、サイトの例文は万人向けにするために抽象的な表現を使わざるを得ません。それは当サイトの例文も同じです。
そのままコピペするのではなく、自身に当てはまるように直して記載してください。
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面接の対策
続いては、面接に問題があるケース。
なかなか慣れることは難しいですし、本命企業であるほど緊張してしまうのは仕方のないこと。
それでも、その面接を乗り越えなければ志望企業に入れないのが現実です。
これから解説する要素と、当サイトの過去記事も参考に、面接を乗り越えてください。
ビジネスマナーが備わっていない
面接でもっとも問われるポイントがビジネスマナー。
これはなにもキャリアのある中堅・ベテランに限った話ではありません。むしろ、過去の実績に差が付きにくい若手ほど、ビジネスマナーの優劣が結果に直結しやすい傾向があります。
特に、採用担当者は多くの求職者と触れ合っています。そんな彼らが、些細な言動を見落とすことはありません。
不採用の理由としてビジネスマナーを指摘された場合、また一次面接をなかなか通過できない場合は、ぜひ一度ビジネスマナーを見直してください。
身だしなみが整っていない
これもビジネスマナーの1つではありますが、よく見かける理由なので別途解説します。
面接では指定がない限りスーツ着用が基本ですし、そのスーツ、シャツにシワなどが目立てばそれだけで大きな減点となります。
そのほかにも髪型や革靴、メイク、アクセサリー類にも注意してください。
企業研究ができていない
どれだけ耳障りのいい言葉を並べても、社長や代表をはじめとする「会社」のビジョンに合っていなければ逆効果です。
また、研究が足りなければ、志望動機や入社意欲を効果的にアピールすることも難しいでしょう。
履歴書の部分でも解説しましたが、事前にホームページを隅までチェックし、事業内容や企業として進んでいく道、求める人物像を把握し、それに沿ったアピールができるように準備しましょう。
逆質問をしない
面接のラスボスとも言える“逆質問”。最終盤に面接官から「なにか質問はありますか?」と聞かれる、求職者にとって答えにくい質問の代表例です。
当サイトの過去記事では「『特にございません』と返しても、マイナスにはなりません」と書きました。
ただし、マイナスにはならないものの、加点が見込めないことも事実。
あらためて過去記事を参照し、意欲をアピールしてください。
>【面接攻略マガジン】面接対策③ラスボス“逆質問”に対するおすすめの答え方は!?
ジョブリットメディア
面接の終盤に訪れる「ラスボス」的な質問をご存じですか? それがいわゆる「逆質問」。今回は逆質問への上手な返し方や面接後半…
まとめ:できる対策は事前にやっておこう!
求職者にとって、もっともメンタルにダメージを与える「お祈りメール」。
しかし、そこで終わらせずにもう一歩踏み出せば、不採用の理由を知るというアドバンテージが得られるかもしれません。
ただでさえ不採用に落ち込む中、その理由を知ろうとするのは、もしかすると厳しいアドバイスかもしれません。ジョブリットメディア編集部としても、必ずやりましょうとは言えません。
ただ、理由を知りたいと思うならば。知らずにもやもやを抱え続けるのがいやならば。
そのときは素直に、そして謙虚かつ丁寧に企業に問い合わせを送ってみてください。
あなたがいちばん知りたい情報を教えてもらえるかもしれません。
そして、その情報を活用して“次”に繋げてください。
最後に、『ジョブリット』には学歴・経験不問の求人が多数、掲載されています。
そちらも合わせてご活用ください!
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